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ミソフォニアとは?ミソフォニア歴34年の専門家が複雑な反応の真実や原因・音以外のトリガーを具体的に解説。

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ミソフォニアの正確な情報
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株)美テラシー代表 ミソフォニア専門家。 6歳の時にミソフォニアを発症した、ミソフォニア歴34年の当事者です。 2021年からは、美容情報サイトから刷新して、ミソフォニア問題の認知を広げ、ミソフォニアの苦悩を解消するための情報発信を行っています。
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「音に対する過敏反応」には何種類かあることが知られていますが、その中でも人生を滅茶苦茶にしてしまうほど甚大な影響を及ぼすのがミソフォニア。

もしもあなたが「ある特定の音」だけに対して強い怒りや嫌悪感を感じる場合は、ミソフォニアである可能性があります。

ミソフォニアとは、日常的にありふれた音や光景が引き金(トリガー)となって、極端に感情的な条件反射を示す状態です。

複雑極まりないミソフォニアの実体について、日本ではまだ正確な情報がほとんどありません。

今回はミソフォニア専門機関の研究データによって裏付けされた正確な情報を、ミソフォニア歴34年の専門家がお伝えします。

ミソフォニアとは、なんのこと?

ミソフォニアの意味ミソフォニアは別名音嫌悪症(おとけんおしょう)とも呼ばれ、日常にある特定の生活音に対して、憎悪や怒り・嫌悪感を瞬時に感じる状態です。

ギリシャ語を語源とする「ミソ(miso)」は嫌悪感や憎悪を意味し、「フォニア(phonia)」は音を意味します。

よって「ミソフォニア(misophonia)」とは、音に対する嫌悪感や憎悪感情を意味する言葉。

この呼び名は、2001年にパウエル博士とマーガレット・ヤストレボフ博士によって付けられた名前です。

ミソフォニアを発症した人は、一般的な生活騒音全てを嫌がるのではなく、特定の音(トリガー音)だけを極端に嫌って、身体的・感情的な「条件付きの反射反応」を起こします。

ミソフォニアで真っ先に出る反応は「音」ではない?

たしかにミソフォニアでは、脳から反射的に発される負の感情が実に猛烈で、当事者の被る精神的ダメージは相当なものです。

ところが、米国ミソフォニア研究所所長Thomas Dozier氏の研究によると、強いネガティブな感情が発される寸前で、95%の人には身体的な反射反応が出ていました。

つまりミソフォニアで起こる反応は、身体に何らかの反応(主に筋収縮)が出るやいなや、憎悪や強い怒りなどの反射的な感情が表れているのです。

参考

⇒ミソフォニアの症状まとめ

⇒ミソフォニアの発症メカニズム

ミソフォニアが反応する音(トリガー音)の種類と特徴

ミソフォニアのトリガー音とはミソフォニアの不快な反応を起こす「引き金」になる音のことを、通称「トリガー音」と呼びます。

そしてミソフォニアの憎悪感情のトリガーになる音は実に様々で、その中で最も多く報告されているのは、食べ物を食べるときに出る音です。

Thomas Dozier氏が2013年、ミソフォニア持ちの人を対象に調査を行ったところ、そのうち3分の2が「最悪のトリガー音は食べる/噛む音」と答え、10%が呼吸音でした。残りの25%は

  • 壁を通る低音
  • 犬の吠える声
  • マウスのクリック音
  • 口笛
  • 両親の会話
  • 歯擦音(しさつおん、シビランス)
  • キーボードで誰かが入力している音

など、個人個人で異なるさまざまな「最悪のトリガー音」を持っていました。

また、繰り返し発されるタイプの音(クチャクチャ・ボリボリ・コンコンなど)がトリガー音になりやすいという特徴を持ちます。

これらはミソフォニアのトリガー音の全てではなく、実際にはあらゆる繰り返し音や光景が、ミソフォニアのトリガーへと発展する予備軍です。

参考

⇒ミソフォニアの発症トリガー音まとめ

ミソフォニアには、音がメイントリガーでないケースも

例えば音を完全にシャットアウトして、咀嚼音が全く聞こえない状況を作っても、食事中にあごが動く動作を見るだけで身体に反応を出すタイプのミソフォニアも存在します。

つまり、ミソフォニアには聴覚だけではなく視覚的なトリガーもあるということです。

(全てのミソフォニア発症者の共通点ではありません)

あまり一般的ではありませんが、触覚・嗅覚・振動などの知覚もミソフォニアのトリガーになりえます。

参考

⇒音以外のミソフォニア発症トリガーまとめ

ミソフォニアの診断方法とグローバルな基準

精神疾患として正式に認められていないミソフォニアには、統一された診断方法が存在しません

1つの決定的な判断基準はまだありませんが、グローバル基準で実用されているミソフォニアの評価方法は、5つあります。

  1. ミソフォニア活性化スケール(MAS-1)
  2.  アムステルダム・ミソフォニア・スケール(A-Miso-S)
  3. ミソフォニア評価質問票(MAQ)
  4. ミソフォニア質問票(MQ)
  5. ミソフォニア影響調査(MIS)

ミソフォニアの重症度を評価する方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。

ミソフォニアと間違われやすい別の状態3つ

ミソフォニアとみているけれど、違う音の症状「音に対して過敏に反応する」という共通点から、ミソフォニアはまったく性質の異なる別の状態と混同されてしまうことがよくあります。

  1. HSP
  2. 聴覚過敏
  3. SPD

おおまかに説明すると、HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)は生まれつき感受性が強すぎるせいで、生きづらい人たちのことです。

聴覚過敏は音のボリュームを自動調節する機能のエラーで、一般的には大きくない音が爆音に聞こえてしまいます。

ミソフォニアは小さな音を拾いますが、聞こえている音の大きさそのものは一般の方と同レベルです。

SPDはひとことで説明すると感覚過敏症で、ミソフォニアとの類似点もありますが、発症年齢が若年層に限定されている点が最も顕著に違います。

ミソフォニアと違いが分かりにくい、3つの状態との具体的な違いについては、別記事にて詳しく解説していますのでご覧ください。

参考

⇒ミソフォニアとHSPの違い
⇒ミソフォニアと聴覚過敏の違い

⇒ミソフォニアとSPDの違い

ミソフォニア発現に関係する2つの原因

ミソフォニアの原因ミソフォニアが発現・悪化する原因についてはストレス説遺伝説など、不確かな説がたくさん流れています。

実際には「遺伝的な要因」と「経験に伴う要因」の両方が原因で、どちらか片方だけが原因となってミソフォニアを引き起こすことはありません。

(『Understanding and Overcoming Misophonia, 2nd edition: A Conditioned Aversive Reflex Disorder』参照)

例えば母娘でミソフォニアを発症したケースもあれば、たくさんの兄弟がいる家族のうち1人だけがミソフォニアを発症したケースもあります。

参考

⇒母娘でミソフォニアを発症した家族の実話

要約すると、ミソフォニアの発現プロセスは以下の通りです。

  1. 遺伝的に、ミソフォニアを発症しやすい要因のある人が
  2. 強いストレスを伴うなんらかの「原体験」を経て
  3. ある時突然、特定の音がミソフォニアの引き金(トリガー音)となって発現

ミソフォニアを発症した人の傾向は?

ミソフォニア研究の第一人者Thomas Dozier氏が2013年に実施した調査によると、対象者310人(男性50%・女性50%)のうち、15.2%にミソフォニアを示唆する反応がありました。

(調査に協力した対象者は、性別比をのぞき無作為抽出で選ばれた対象者です)

仮にこの調査データを日本の人口に換算したとすると、1億2000万人のうち180万人もの人が、潜在的なミソフォニア予備軍である可能性があります。

⇒ミソフォニアの調査データまとめ

ミソフォニアの発現に、男女差はある?

2014年に南フロリダ大学医学部とその心理学部門から発表された査読付きの研究では、対象者500人中131人にミソフォニア反応がありました。

この調査では、男性と女性のあいだでミソフォニアの有病率に統計的な違いを見つけることはできませんでした

2015年に行われた「音に対する耐性の低下」に関する博士論文では、男性の方がミソフォニア症状を報告している割合が高く、女性は重症度が高かったと報告されています。

また2013年にミソフォニアの方を対象にした調査では、75%が女性でした。

これら複数の統計データから、私は女性のほうが男性よりも感情的な生き物である点に着目しました。

生物学的に女性は感情の働きが強いので、ミソフォニアの強烈な感情反応を押さえきれずになんらかの不快感を人に訴える。

そして男性は、感情を抑える理性の強さも関係して「耐え続ける」ケースが多いのではないでしょうか。

ミソフォニアの詳しい有病率については、別の記事で詳しく解説します。

⇒ミソフォニアの有病率について

ミソフォニアは聴覚(聴力)の異常ではない

私は6歳でミソフォニアを発症して、17歳で心療内科の門をたたくまで、自分の耳が「聞こえすぎている」ことを本気で信じていました。

耳が良すぎて聞こえすぎるせいで、周囲の人が不快に感じない音を、こんなにも耳障りに感じるのだと思い込んでいたのです。

ところが私は小さな音が大きく聞こえるわけではなく、かといって聞こえない音が聞こえているわけでもないので、持論に矛盾を感じていました。

実際のところ「ミソフォニアの反応」とは、多くの場合において、「自覚がむずかしい身体的反射」と「反射的な感情」がセットになった条件反射の結果です。

⇒ミソフォニアと聴覚過敏の違い

ミソフォニアの不快な反応と、一般的な感覚の具体的な違い

例えばスーパーのレジで、子どもが駄々をこねて大声で泣き叫んでいるとします。

子どもが発し続ける鼓膜を突き刺すような鳴き声は、だれしも程度の差こそあれど「不快に感じる音」でしょう。

私は子供の泣き声がミソフォニアのトリガー音ではないので、別に急いでいないときであれば「お母さんがあれだけ言ってても聞かないんだから、まぁしょうがないね」と許容できます。

用事があって急いでいる時であれば、時間がないことに対してイライラするかもしれません。しかしこれは、ミソフォニアの反応とは全く別です。

もしも「子どもの泣き声」がミソフォニアのトリガー音になっている人であれば、子どもの泣き声を聞いて1秒未満で殺意のごとき怒りや焦燥感を感じます。

また多くの場合、ミソフォニアはトリガーの音量が小さくても、トリガー音をわざわざ拾うようにして反射的な反応を起こすのです。

ミソフォニアの感覚は、たとえるならば「音の潔癖症」

徹底的な清潔を求める潔癖症の感覚と、ミソフォニアが特定の音に対して感じる感覚は、矛盾を抱えているという点で非常によく似ています。

もしも潔癖症を論理的に突き詰めていくと、最後に待っているのは雑菌を少なからず内包している「自分自身も汚い」という自己否定です。

しかし潔癖症持ちの方は、理屈抜きで感覚的に「汚いと感じるものはとにかく嫌」だと感じて、耐えられないことでしょう。

ミソフォニアの抱く感覚もこれとよく似ており、トリガー音への嫌悪感を「感じない」ことはできません。

少なくとも私自身が、ミソフォニアのトリガー音で3つのパターンを認識しています。

  1. 自分が出す音だけがダメなパターン
  2. 他人が出す音だけがダメなパターン
  3. 他人が出す音も自分が出す音もダメなパターン

ミソフォニア持ちでない人からすると、「そんな屁理屈みたいなことがありえるのか?」と感じることでしょう。

ミソフォニアで感じる不快感は、なにかを「考える」よりも先

例えば「大きな咳」であっても、周囲を気にした控えめな「小さな咳」であろうと、トリガー音であれば無関係に反射的な憎悪が沸き起こります。

⇒ミソフォニアで感じる感情一覧(作成中)

ミソフォニア反応が起きる時間は0.2秒~0.5秒と言われており、何かものごとを「思考する」時間を一切伴っていないのが特徴的です。

現在は新型コロナ蔓延の影響で、多くの人が咳やくしゃみに対して、以前よりもナーバスになっています。

要するに「病気をうつされそうだからイヤ」という考えと、ミソフォニアで「咳の音そのものへ即時的に激しく嫌悪する」ことは、全く別軸なのです。

参考

⇒ミソフォニアの詳しいメカニズム

現在ミソフォニアに実施される治療法や対処法

日本では、ミソフォニアには認知行動療法が有効だという説が主流になっていますが、アプローチ法としては不十分。

なぜなら認知行動療法では、ミソフォニアが感情的反応よりも前に「身体的反射がある」ことを前提としていないからです。

認知行動療法(CBT)では、以下のようなプロセスを経ます。

  1. ある人の「思考・感情・行動」に焦点を当てて、不健康なパターンを特定
  2. 療法を受けている人が、自分のパターンを俯瞰観して、問題を認知する
  3. これまでのパターンに取って代わる適切な思考・感情・行動のパターンを「再設定」させる

この状態では、トリガー音を聞いた直後に起こる身体のこわばりを取り除けていないので、ミソフォニア持ちの人は不快感を消せません。

つまりミソフォニアの快癒には、トリガー音に対する身体の反射的な反応と、感情の反射的な反応の両面に対してアプローチをする必要があるのです。

具体的なミソフォニアのケア方法・対処法については、別の記事で詳しく解説します。

嫌な音に耐え続けるとミソフォニアの悪化につながるので、十分に注意が必要です。

まとめ

ミソフォニアとは、おもに特定の音が引き金(トリガー)となり、身体的な不快感と強烈なネガティブ感情(怒り・憎しみ・殺意・焦燥感・イライラなど)を感じる不随意(自分の意思で操作できない)反応です。

過去の研究データは、潜在的なものも含めると、人口のおよそ15%にミソフォニアが発現している可能性を示しています。

近年テレビでも紹介されて、一気に認知が拡大しつつあるHSS型HSP(外交的な繊細さん)の6%と比較して、実に2倍以上の予想数です。

ミソフォニアはメカニズムが複雑なうえ、苦痛を訴える人の多くは精神的に大きなストレスを抱えているものと予想されます。

私自身も、ミソフォニアを全く制御できなかった小学生の時は、過重なストレスで頭が常にズッシリと重かった感覚を記憶しています。

ミソフォニアに起因する不快な音を耐え続けながら、他人に自分の感覚を伝えるのは極めて困難でした。

今回の記事でお伝えした内容が、ミソフォニアのトリガー音に耐え続けて苦悩するミソフォニア当事者と、当事者の家族へ届くことを心より願っています。

 

 

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