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一人美容室「Re+(リプラス)」独立開業11年目を迎えて思うこと

 
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こんばんは、美テラシーの角谷です。

このブログ「美テラシー」を開設してはや2年経ちますが、これまで私自身のことについてはこのブログであまり語ってきませんでした。

なぜかというと、私は自己評価が極端に低い人間だったからです。

自分の外見が好きになれず、美容師としての自信もなく、職人気質だけは一人前で頑固者の自分。

一人美容室「Re+(リプラス)」を独立開業して、11年目を迎えた今だからこそ語れることをお伝えします。

私の「自分語り」に関心ない人がほとんどだと思いますので、読みたい方だけご覧になってください。

なぜ私は、自分のことが好きになれなかった?

自分の自己肯定感が、いつまでたっても上がらない原因に気付いたのは、ほんの数か月前のことでした。

自己否定を止められなかった理由はとても単純で、他者からの素直な賞賛を聞き流してきたからです。

「~できてすごい」

「かっこいい」

私のことを素直にほめてくれる人がいても、私はいつも「そんなことないですよ」と翻し続けてきました。

謙遜と言えば耳あたりが良いですが、どちらかと言えばひねくれていたと思います。

自己肯定感や自信というものは、自分と他者からの承認を繰り返すことでしか育てられない、というのが私の持論です。

つまり私は、自分を好きになるチャンス=他人からの素直な誉め言葉を自分の中に入れられませんでした。

自分に投げかける言葉はいつでも

「これではダメ」「まだまだ」「もっと」

自分で自分の成長を認めず、他人からの愛も受容することを拒む。

これで自分のことを好きになど、なれっこありません。

こういった救いがない考え方をするに至った背景には、幼少期からの環境も深く関係していたと思います。

自分が写った写真を見るのが、とても嫌いだった

この気持ちをあらわす象徴的な出来事は、思春期までの私にも見受けられました。

  • 幼少期の写真を、手元に残していない
  • 高校の卒業アルバムを、家に持ち帰ってすぐゴミ箱へ投げ捨てた

私が自分の外見に求める水準を、異常なほど吊り上げてしまったのは、両親の外見が大きく影響していたと思います。

私の父は、ガッツ石松さんに似た険しいゴリラ顔で気性が荒く、言葉と同時に手が出る性格の人。

私の母は博多美人で、小学生の同級生が「かっくん(幼少期のあだ名)のお母さん、キレイやな」とほめるほどの容姿でした。

要するに、私の両親は典型的な「美女と野獣」の夫婦だったわけです。

3歳上の姉は、年齢を重ねるにつれて母へ似てきて、深津絵里さん似の美人になりました。

私は残念なことに父のDNAが強く、中途半端に「薄くてくどい」顔立ちです。

特に、父からひどく叱られた時は

「お父さんの本当の子供じゃないのかもしれない」

と思いたかったのですが、誰が見ても親子だと分かる外見が、期待外れな答えを明示しました。

ちなみに母は昔からあまり美容室に行かない人で、胸元まであるストレートヘアをバレッタで留めているのが定番スタイルでした。

当時の実家は印刷業を営んでおり、開業当初に売り上げが厳しい時期もあったそうです。

そんな中でも、母は最低限のお化粧やヘアセットなど、外見のお手入れに手を抜かなかったのが印象に残っています。

要するに私は、父の姿を反面教師に、母のふるまいに尊敬の念を抱きながら育ったのです。

ところが、母の外見が「意外性」をはらんだ声でほめられるたびに、私の心中は複雑でした。

うんそうだよね。このブサイクな自分に、きれいなお母さんが出てくるとはまず思わないものね。

この卑屈でひねくれた思考のクセが、その後の私の価値観にも暗い影を落としました。

  • 気分が落ち込むから、自分の写った写真を見たくない
  • 痩せればマシな外見になると思い込んで、10歳からダイエット
  • 気持ちの抑うつを「からだの不健康」が理由だと判断して、健康オタクに

私が美容師を目指そうと思った理由

39歳になった今、改めて言葉を選ぶのでしたら、美容師になりたいと思った理由は「もっと自分のことを好きになりたかったから」です。

中学生のときに自分で髪の毛を切って、同級生に褒められた出来事も大きく影響したと考えられます。

ですが進路選択をした高校2年生の当時、私はまだ美容室に行ったことがありませんでした。

2つのトラウマ「場違い恐怖」「視線集中恐怖」

私は高校1年生の時に「同級生のオシャレグループから疎外される」という出来事を経験しています。

「こいつ、だせぇ。センスねぇな」

「キモい。他行けよ」

言葉にせずとも、同級生グループの冷たい視線は私へヒシヒシと伝わりました。

その場は気丈にふるまいましたが、その後なにか新しいことを始めようとするたびに

「場違いだったらどうしよう」

という意味不明の不安感を抱くきっかけになった出来事でした。

そして当時の私は、友人から誘われたことをきっかけに演劇部へ所属していました。

残念ながら私にキャストは不向きだったようで、舞台上で長セリフを語るシーンの時、

暗いステージで何も見えない中、自分に視線が集中している状況へ強烈な恐怖心を感じてしまったのです。

その後裏方へ回り、いろいろな役職を経験した中で、一番性に合っていたのは表のまとめ役「演出」でした。

自分は上手な演技ができないのに、他人がどのように演じればもっとよく見えるのかは、手に取るように分かったからです。

その結果として、私が演出を担った演劇の大会では、県大会への進出を叶えました。

一応、舞台のヘアメイクも経験しましたが、当時はヘアメイクを仕事にしようとまでは思いませんでした。

それは当時の私にとって、描けない未来図だったからです。

話を戻します。

私が美容室に通い始めたのは、まもなくカリスマ美容師ブームが起こる寸前のタイミングです。

オシャレな同級生の人たちが美容室に通い始めて、自分もあこがれて「ド緊張状態」で美容室へ予約の電話をしたのが忘れられません。

私の髪質はけっこう難しいので、なかなか思うような髪型にはなりませんでしたが、「髪にワックスをつける」その行為自体で気分が良くなっていたのを思い出せます。

いずれにせよ、美容師が実際どのような仕事なのかを具体的に知らないまま、美容師になる道を選びました。

その時の勢いのみで決めてしまったので、単に若かっただけかもしれません。

相変わらずの自己嫌悪に苛まれながらも「今より良くなりたい」という気持ちは人一倍強かったので、環境を変えるためにわざわざ上京までしました。

地元にも美容学校はあったのですが、関係性の悪化していた父から物理的に距離を置かないと、悲惨な結末になりかねないと危惧していたのも上京を決めた要因です。

現在の私と両親は良好な関係なのですが、当時はとにかく離れないと、私が両親に何をしてしまうかわからないほど心が荒んでいました。

どうして自分は生まれてしまったのだろう。

嫌われれるのがこんなに得意な自分なんて、いっそ生まれてこなければ良かったのに。

「自分をもっと好きになりたい」という本心の切望を無視した私の思考回路は、他者からの賞賛を拒む体質になってしまったのです。

「さすが美容師さん。オシャレですね」

いいえ。全然センス良くないので。

オシャレな同業者の人を見ると、自分とは別の人種にしか見えません。

「かっこいいですね」

いいえ。私は何をやってもブサイクなままなので。

私のことを好きになる人は、きっと趣向がマニアックなんだと思います。

「一人で独立して、10年続けられるなんてすごいと思いますよ」

そうですか。自分ではなにがすごいのか、よくわかりません。それにもっとすごい人、世の中に星の数ほどいるじゃないですか。

私の価値観を変えた、メンターの助言

29歳で美容室の独立開業=起業家になっておきながらも、私にはビジネスのスキルが全然ないままでした。

正確に言うと、一人美容室「Re+(リプラス)」を開業してから2~3年間の間は、ある程度インターネットを利用した集客も行っていました。

情報発信するのをやめたのは、悪い口コミを投稿されて、ショックを受けたことが引き金となり、ネット社会で「引きこもり化」したという経緯があります。

その後、腰痛をこじらせて、全力無制限サロンワークを続けることが困難な状況になって初めて、ビジネスを真面目に学ぶ必要性に迫られました。

そしてインターネットビジネスの存在を知った私は、現在に至るまで学びのために何百万円も自己投資を行っています。

何十万円というセミナーも幾度となく受けましたし、現在もある女性メンターの方から個別コンサルティングを受けている状況です。

そして少し前に、尊敬対象である女性メンターの方から

「謙遜は日本人の素晴らしい美徳だけれど、大切な他者からの賞賛も、ちゃんと受け入れてあげてくださいね」

と伝えられ、自分が他人からの誉め言葉を、自分の心の奥まで入れていないことに初めて気づきました。

それは私のことを素直にほめてくれる人に対して、とても失礼な行為だと思いましたし、

それこそが「かっこ悪いこと」だと、やっと気づけたのです。

私はこれまで、感謝や愛情・賞賛といった温かい感情を、受け取っているつもりで受け流してきました。

つまり私は、貴重なプレゼントを幾度となくもらっているのに、中身も見ずに捨てるのと同じことをしていたのです。

だから自分の自己肯定感はいつまでたっても育たないのだと、ようやく気付くことができました。

 

自分にムチばかりを与え続ける生き方は、誰も得をしない。

自分を変えられない人間に他人は変えられない。

それに、今の自分は、美容師になりたいと思った当時の自分が見たとしたら、どう思う?

きっと、それは素直にうれしい。

自分が美容師になれると信じられなかったのに、なっている。

決して生易しい一本道ではなかったけれど、自分のお店を持てて、15年以上選び続けてくださるお客様までいる。

これは、昔の自分が想像すらできなかった未来。

 

たしかに今の自分は、まだまだできないことだらけで、自分が嫌になる時もたくさんあります。

それでもこれから先は、「嫌」だという自分の感情をないがしろにせず、「好き」の気持ちももっと丁寧に扱っていこうと決意した次第です。

どんな過去であれ、今の自分を形作っている大切なピース。

それに今の自分にも、もうすこし娯楽を与えて良いと思えます。

子供のころからゲームをするのが好きでしたし、漫画や小説を読むのも、料理を作るのも絵を描くのも本当は好きです。

(いっこうに苦手なままなのは、整理整頓…)

とりあえず、今の自分に「鬼滅の刃」を読む許しを与えたら、もっと頑張る自分になってくれそうな気がします。

些細なことかもしれませんね。

ただ、自分の感情が「娯楽」を欲しがっているようなので、グレる前にちゃんと向き合ってあげようかなと。

ハマりやすい性格なので、自制心も必要なのですが…。

今回のお話はここまでにします。

自分を見せることに不慣れな、私の自己開示テスト第1回目でした。

感想などありましたら、コメントくださいね。

ではでは。

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