コスメパーマのかかり具合はなぜ失敗する?傷まない?持ちが悪い?コスメパーマとは実際どのようなものなのか網羅して解説!

パーマをかけるのは初めてではありませんが、むしろ以前にパーマをかけた時よりも髪がゴワゴワするし、余計に髪が傷んだ気がします…。
ネットで調べてみても、コスメパーマの方がかかりも弱くて、もちも悪いって書いてありますが、二か月経った今でもかかりすぎのパーマが残っていて、説明に矛盾を感じます。
コスメパーマに失敗やかかりすぎってあるんでしょうか?
コスメパーマという言葉からは、髪にやさしいパーマという魅力的なイメージが連想されやすいです。しかし実際にはコスメパーマでも普通のパーマでも、使い方を間違えると髪をひどく傷めてしまうことにつながるもの。
コスパーマと普通のパーマは、薬機法上の分類が違うだけでどちらもパーマ液を用いるメニュー。法律上で化粧品に分類されているパーマ液を使ったパーマをコスメパーマと呼びますが、同じ日にヘアカラーを行えるという点のみが普通のパーマ液と違う部分です。
今回はパーマに関する情報源として参考にする方が多いと思われる、ホットペッパービューティのコスメパーマに関する解説記事から引用して、コスメパーマがどのようなもので、なぜ失敗が起こるのかを紐解いていきます。
もくじ
コスメパーマは髪が傷むこともあるし、全然マイルドでもない!
パーマ液には、髪の構造を切断する還元剤、再結合する酸化剤が配合されていますが、それらの成分がよりマイルドなものがコスメパーマです。そのため、髪のダメージがより少なく、かかり方もゆるめになります。(ホットペッパービューティの解説記事より引用)
コスメパーマでぐりぐりのおばちゃんパーマをかけることもできれば、緩やかなパーマをかけることもできます。強い作用のコスメパーマ液もたくさん発売されていますが、それらは薬剤を効かせすぎると髪のひどいダメージを引き起こす場合も。
近年新しく発売されるパーマ液のほとんどは化粧品分類のコスメパーマ液で、いずれもマイルドな作用のものからハードな作用のものまで幅広い製品があるので、この内容とは合致しない部分が多々あります。
コスメパーマ液でも、刺激臭はある!
また、これまでのパーマではできなかったカラーの同日施術も可能で、パーマに特有のアンモニアの刺激臭がないというメリットもあります。(ホットペッパービューティの解説記事より引用)
コスメパーマと普通のパーマの最も違うポイントは、このカラーの同日施術が可能だということ。アンモニアが配合されているコスメパーマ液もあれば、全く配合されていないタイプのコスメパーマ液もあります。
アンモニアが入っていても香料で上手にマスキングを施している製品もありますし、中には全くアンモニアの配合されていないコスメパーマ液も両方あるのです。なお全くアンモニアの入っていないパーマ液でも、パーマ液が髪に作用するとメルカプト臭とよばれる不快なニオイは発生します。
これは髪の中に元々ある硫黄がパーマ液の作用によって流れ出てくることが原因で、サルファイトと呼ばれるコスメパーマ液を除き、すべてのパーマ液で感じるニオイです。
もちのよいコスメパーマは作れる!
ウェーブを作るパーマだけでなく、化粧品登録のコスメパーマでストレートにすることや、熱を加えるデジタルパーマをコスメパーマ液で行うこともできます。(ホットペッパービューティの解説記事より引用)
デジタルパーマなどの熱を加えるパーマメニューは、熱を加えないパーマと比べてパーマの持ちが格段によくなります。それは普通のパーマ液を使っても、コスメパーマ液を使っても同じこと。
つまりコスメパーマで普通のパーマより持ちの良いパーマをかけることもできますし、コスメパーマよりも持ちが悪い普通のパーマも存在するということになります。
コスメパーマは髪質を選ばない!
難点としては、ボリュームがなくやわらかい猫っ毛の人や、逆にキューティクルのしっかりとした、硬い毛質の人には向かないということが挙げられます。またくっきりとしたカールを作りたいという場合にもコスメパーマは不向きです。(ホットペッパービューティの解説記事より引用)
この説明だと、いわゆる普通の髪質に該当する人以外はコスメパーマが向かないということになりますが、実際にはどんな髪質でもコスメパーマを使うことができるのです。作用の強いコスメパーマ液をチョイスすればくっきりとしたカールを出すことも現実に可能なので、この情報とは相違があります。
髪が柔らかくても硬くても、それに適したパーマ液を選ぶことが最も重要で、そこに普通のパーマ液、コスメパーマ液といった区別そのものは不要なのです。
コスメパーマを用いることと髪の長さやふんわり、くっきりパーマとは無関係!
逆にコスメパーマは、ショートまたはミディアムヘアなどで、根本にふんわりとボリュームを持たせたいという方には向いています。(ホットペッパービューティの解説記事より引用)
この説明だとコスメパーマがセミロングやロングヘアに向かないということになりますが、実際にはどんな髪の長さでもコスメパーマはかけられます。むしろ、髪の根元と毛先では傷み方に差があり、それがパーマのかかりムラに大変大きく影響するので、長さに関係なく髪の傷みをよく見極めるのが大切な部分です。
あとはパーマをかけるときに使うロッドの種類や巻き方など、技法によってかかり方に差が出ます。ここは美容師個人の持つパーマ技法のノウハウに左右される部分で、パーマ液の違い以外の要素も絡むため、実に難しいところです。
コスメパーマでも伸ばしやすいパーマと伸びにくいパーマ、両方できる!
従来のパーマとは違い、ブラシを使ってブローをすることで真っ直ぐ伸ばすこともできるので、ときどきストレートにしたいという方にもおすすめです。(ホットペッパービューティの解説記事より引用)
伸ばしやすいパーマを作るのか、伸びにくいパーマを作るのかはコスメパーマ液に限らず、パーマ液の効かせ方によってコントロールする内容です。従来のパーマ液でもブローで伸ばしやすいパーマをかけることができますし、コスメパーマでかかりすぎるとブローをしても伸ばしにくいパーマに仕上がってしまうこともあります。
実際にどのようにして伸ばしやすいパーマをかけるのかというと、パーマ液を付けた後の放置時間を短くするのがポイントです。意識的に短時間でかけたパーマは、乾かすと伸ばしやすいパーマになります。
これは乾かしたらパーマが消えたように見えるかけ方で、持ちは短くなるパーマのかけ方なので、クレーム防止のためにも美容師とお客さんで認識のズレがないようにしたい部分です。
まとめ
コスメパーマ液でも従来からある普通のパーマ液でも、パーマのかかる基本的な仕組みとやれることは同じです。法律上、同じ日にヘアカラーをやってもよいかどうかという部分のみで違いがあります。
コスメパーマ液だから髪が傷まないということもなければ、作用がマイルドだとも限らず、使い方を失敗してしまうと髪は傷んでしまうものです。
パーマは様々な要素を組み合わせて成功させる複雑な技術。この一記事だけでは説明しきれないですが、コスメパーマとはどのようなものなのか、理解が深まると良いのではないでしょうか。