美容室でパーマをかけたばかりなんですが、思っていたよりもパーマのかかりが強すぎるような気がします…。でも、美容室にかけなおしをお願いするのは、とても言いにくくて嫌です。
とは言ってもずっとこのままだったらやっぱり困るので、かかりすぎのパーマはいったいどうすればいいのでしょうか?
パーマは成功すれば毎日のスタイリングを楽ちんにしてくれる魔法のような技術。その反面、かかりがゆるすぎる、かかりすぎているという失敗のお悩みも多く聞かれます。
明らかに希望よりも強すぎるパーマは、美容室でお直しをお願いするのが間違いなくベストの選択です。自己判断でセルフストレートをやってしまうと、取り返しのつかない事態になってしまうこともあり得ます。
ですがパーマのかかりが微妙に強いかも?というケースでは自分でできる対処法がありますので、今回はその方法について詳しく解説していきます。
少しかかりすぎたパーマを自分で緩める4つの方法
一度パーマがかかってしまうと、簡単に緩められないんじゃないの?と考える方が多いことでしょう。ですが実際にはパーマを少し緩めるのは簡単、むしろ長期間全く緩ませないほうが至難の業。
デシタルパーマやエアウェーブは熱による固定力が加わるパーマのため、自分でゆるめるのは困難です。今回のパーマの緩め方では、熱を入れない普通のパーマ限定で活用できる4つの裏技をご紹介します。
①硬めのトリートメントをつけた状態で、髪を手で少し引っ張る
パーマには、髪を引っ張る頻度が多ければ多いほど早く緩むという性質があります。反対に毎日シャンプーを髪に付けても、髪に引っ張る力を全然かけない場合はほとんど緩まないという結果です。
現実では髪を洗う・拭く・乾かす・スタイリングをする・結ぶといった一つ一つの動作に引っ張る力が加わっています。この髪を扱う習慣に問題があるとパーマの持ちは悪くなってしまうのですが、その性質を逆手に取ってパーマを緩めるという裏技があるのです。
方法は超簡単。トリートメントを付けて手ぐしを通すだけ
具体的な方法は実に簡単で、シャンプー後、硬めのトリートメントを付けた状態で手ぐしを数分間通し続けるだけ。美容師はパーマをかけた直後、可能な限り髪を引っ張らないように注意して扱っています。
それはパーマを固定した後でも、髪を引っ張ると緩んでしまいやすいことを理解しているからなのです。特にパーマをかけてから1週間以内は、髪の状態がとても不安定でパーマの緩みやすい状態が続きます。
濡れた状態でなるべく髪に重さを与えられるもの=硬めのトリートメントを付けた状態で、手ぐしを繰り返し通す。これが髪に必要以上の負担を与えずにパーマを緩めることができる方法の1つ目です。
この方法でパーマのゆるむ度合いまで調節するのは困難。なぜなら、濡れているときの方がパーマはきつくかかって見えるからです。この方法を実践して髪を乾かしても、まだ少しかかりが強いと感じる場合は次のステップをやってみましょう。
②髪を濡らす→乾かすを何度か繰り返す
美容師の人には「パーマをかけた当日は髪を洗わないでね」と言われるのが普通。実際にはシャンプーをすることとパーマがゆるむことに直接の関係はないのですが、髪を乾かしたり濡らしたりを短期間に繰り返す行為がパーマを緩めてしまう原因となるからです。
そしてこの理論も逆手に取ればパーマを緩めてしまうことが可能。ドライヤーで髪を8割がた乾かして、また湿らせてから乾かすとパーマが緩みやすくなるのです。
実は「乾かす」だけでも無意識に引っ張っている
ちなみにこの乾かす動作の中にも髪を引っ張る動作は自然と組み込まれています。パーマを守りたい時は髪を持ちあげるように、引っ張らないように注意して乾かすのが基本です。
パーマを緩めたい時は、ストレートの髪を乾かすのと同様に、指を通しながら乾かすことで更にパーマは取れやすい状態に変化します。つまりステップ1もこのステップ2も、わざとパーマが緩みやすくなるようなことをしているのです。
この状態でもまだパーマの出方がきつく感じる時は、次のステップ3へと進みます。
③髪が乾いた状態でストレートアイロンを当てる
このやり方も、パーマの持ちを良くしたい時は絶対にやってはいけないことの一つ。髪を引っ張るブローでも同様の結果が得られますので、あなたのやりやすいほうでOKです。
なお髪が濡れた状態でストレートアイロンを当てる方法を推奨しているサイトもありますが、高温の蒸気によって火傷をする危険もありますし、髪を著しく傷めるリスクが上がります。かならず髪がしっかりと乾いた状態でストレートアイロンを当てるようにしましょう。
これが終わったらもう一度髪を湿らせて乾かすと、元々のかかりがそれほど強くないパーマはかなり緩むはずです。この方法も他のやり方同様、緩み方のコントロールまでは出来ないので、パーマが取れすぎてなくなってしまう失敗を覚悟の上で試しましょう。
これでもまだ明らかにパーマが強すぎると感じる場合は、美容室にお直しを頼む方が安全・確実。まだ少し強いかな?ぐらいの時は次のステップ4に進みましょう。
④仕上がりの安定する1週間後まで様子を見る
ステップ1~3までを一通りやって、それでもまだ少しだけパーマが強いかな?と感じる時は、時間経過で様子を見るのがベストの選択肢。意識的にパーマを伸ばそうとしなくても、いつも通りにシャンプーやドライヤーを繰り返していれば、自然とパーマは緩みます。
巻き方自体に問題があってお直しをしたい場合は別ですが、焦らず一週間の様子見が無難な選択です。それでもやっぱりパーマを緩めたい!という時は次の項目へ。
実はパーマを緩めるだけであれば、美容師にとってはそれほど難しいことではないのです。
かかりすぎのパーマを緩めるだけなら、実は簡単
意外と知られていないことですが、美容師にとってはかかりすぎたパーマをゆるめるのはそれほど難しくない技術です。パーマをゆるめるためにもパーマ液を使用しますが、弱い力のパーマ液で良いので、髪への負担も少なくなります。
「パーマ落とし」の具体的な手順は?
具体的手順としては、シャンプー台で髪を濡らしてからパーマを緩めたい場所にクリーム状のパーマ液を馴染ませます。ほんの数分でパーマはゆるむので、「ちょうどいいゆるみ方」の時に、固定する薬を付けてもうおしまい。
たったこれだけで終了なので、かかりすぎたパーマを緩くするのは意外と簡単。美容師によっては液体のパーマ液を使うこともあると思いますが、基本的な手順は一緒です。
パーマの仕組みをちゃんと分かっている美容師にとっては重荷になるような内容ではないので、悩むときは思い切って美容師に相談してみましょう。
かかりすぎたパーマをゆるくかけ直すほうが髪は傷む
かかりすぎたパーマを緩めるだけなら簡単なことです。しかしまったく違う巻き方の緩いパーマにかけ直すとなると話は別で、難易度がぐっと上がります。
この時に問題となるのは、髪の傷みが上乗せされてしまうということです。髪が傷みすぎるとパーマそのものがうまくかからなくなり、失敗の失敗を引きおこしてしまうリスクまで上がってしまいます。
髪を必要以上に傷ませずに短期間でパーマをかけ直すとなると、美容師の技量に加えてヘアケアの専門的なスキルも必要です。もしも最初にパーマをかけた時、すでに髪の傷みが際どかった場合は危険な状態になるため、かけ直しが難しいこともあり得ます。
デジタルパーマをゆるめるには縮毛矯正が必要?
デジタルパーマは縮毛矯正をやらないと落とせないという意見もありますが、実際には縮毛矯正までしなくてもゆるめられることがほとんどです。普通のパーマを緩める時と同様の方法で緩くすることができます。
なおデジタルパーマを短期間でかけ直すのは、普通のパーマ以上に注意が必要。デジタルパーマは持ちが良いパーマである反面、熱による髪への負担もあるので、かけ直しによって髪が傷むリスクも上がってしまうからです。
まとめ
パーマが一度かかってしまうと、簡単には落とせないものだと思っている方がほとんどです。ですが実際は、パーマとはいつまでも同じかかり具合をキープすることの方が困難で、普通に洗って乾かしているだけでもゆるんでいきます。
お客さんが自分でスタイリングをするときの方がパーマを引っ張って伸ばす傾向もあるので、それを見越してやや強めにパーマをかける美容師も少なくないです。齟齬をきたさないよう、普段どのようにスタイリングをすれば良いのか、美容師と話し合うことも大事になるでしょう。
いずれにしても、かかりすぎたパーマを緩めるだけならば、美容師にとっては意外と簡単なことです。1週間経ってもまだパーマが強い、もしくは扱い慣れしない時や、明らかにかかりすぎのパーマは悩み続けず、美容師に相談をしましょう。
最後に一点、ご紹介です。
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