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【小説アウトプット】『マチネの終わりに』運命がもたらす、悲愛プラトニック 著者:平野啓一郎

角谷 滉一
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角谷 滉一
⇑でインスタもやってますので覗いてみてくださいね。 ヘア&頭皮ケアの専門家。都内で独立開業10年の現役美容師◆ヘアケアマイスター、健康管理士1級、色彩検定2級保有。
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運命がもたらす、悲愛プラトニック

人は、不器用に表現する生き物。

伝えたい何かを伝えようとして、自分の得意な方法で不器用に表現しようとする生き物。

目の前にいる大切な人に、ただまっすぐに気持ちを伝えれば良いだけなのに、わざわざ不器用に、得意な方法で回り道をしようとする。

回り道をするのは痛みを避けるため。

必要な痛みを避ければ避けるほど、時間は無常に流れる。

お互いにとって必要な痛みでも、痛みの恐怖に臆してしまう。

それは、人が喪う痛みを知っているから。

生死は、人の価値観の根幹を揺るがす。

人は、死に最も恐怖する。

人は死を悼み、死は人を悲しみの痛みで壊す。

悲しみで壊れた心は、たったひとつの確かなものを信じようとする。

たとえそれが今にも消えてしまいそうなほど儚いつながりだとしても、人は信じたいとき、目に見えないものも目に見えるものも、何も区別せずに信じようとする。

信じる事は、まだ自分が生きる意味を模索させる。

悲しみで壊れた心でも、生き続けなければならない意味を模索させる。

流れ続ける悲しみと愛の旋律は、消えてしまいそうな心に何度でも愛を灯す。

奏でる旋律は、嘘をつけない。

たった一人のために奏で続ける悲愛の旋律は、本当に届けたい、たった一人以外の多くの人の心に響く。

本当に自分の気持ちを伝えたいのは、本当はたった一人だけ。

自分の正直な心は、いつまでも本当に大切な人からの言葉を待ちつづけている。

無意識に、自分の歴史になるまで染み渡らせた正直な感情は、何をしていても待ち続けることをやめさせない。

ずっと一緒にいたい。

今だけでもいいから、一緒にいたい。

会えるだけでもいい。

会えなくてもいい。

聞こえればいい。

聞こえなくてもいい。

嘘。そんなの大嘘。

聞きたい。

本当に大切な人の奏でる旋律を、もっとそばで聞きたい。

時折こみ上げる変わらぬ想いは、今ある自分の不自然さを気づかせようとする。

思い切り頬を叩いてでも気づかせようとする。

時間は無情を何より嫌うから。

二番目に大切な人を不幸にできない優しさは、一番大切な人を失わせる。

わかっていても、捨てられない優しさが邪魔をする。

本当は、それが二番目に大切な人も不幸にすると気づいていても。

それでもいい。

大切なものを捨てられず、全て背負って前に進んでもいい。

それは一つの美しい生き方。

誰にも否定できない、自分だけの美しい生き方。

互いの中心に流れ続ける旋律だけをつながりとして、二つの生き方はいつかまた交わる。

運命という名の、言葉にならない喜びがあふれ出し、涙は目に見える形で、捨てられず守り続けてきた愛を伝えようとする。

あまりにも永く、深い悲しみに彩られたプラトニックは唯一無二の美しさを放つ。

もう、これ以上美しくなくてもいい。

美しいものは、壊れても美しいままだから。

だからもう、

すべてを壊してでも幸せになれ!

 

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