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ミソフォニアとHSPの具体的な違いと、10個の共通点。全20項目の感覚比較表。歴34年の専門家が当事者へのヒアリングをもとに解説。

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株)美テラシー代表  活動名:Hazime 〇都内でサロン経営12年 〇SEO集客コンサルタント 〇日本で唯一のミソフォニア専門家 美容情報の発信のほか、ビジネスコンサルタント業、セミナー講師業などをしております。
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「音に過敏な反応をしてしまってストレスを感じる」という共通点もあることから、違いの分かりにくいミソフォニアとHSP。

似ていることも多そうな2つの特性は、いったい何が違うのでしょうか?

ミソフォニアの研究が進んだアメリカのデータから考察すると、タイプが違う2つのHSP資質の人の中に、ミソフォニアの人が存在します。

HSPは先天的で、気質的に良心的な人が多く、他人のことを考えすぎてしまうが故の疲れやすさに悩まされます。

ミソフォニアは遺伝的な要素に加え、後天的なきっかけの条件がそろうことで引き起こされるのです。

今回はミソフォニアとHSPとミソフォニアの詳しい関連性について、ミソフォニア歴34年の専門家がくわしく解説します。

ミソフォニアとHSPについての基本的な前提知識

ミソフォニア(音嫌悪症)は単に「音が気になる」というだけではなく、特定の音(トリガー音)に対して、条件反射で不快感をいだく状態です。

参考

⇒ミソフォニアとは?(解説記事)

⇒ミソフォニアの発症メカニズム

⇒ミソフォニアの症状まとめ

HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)は、あらゆる刺激に対しての感受性が強すぎるせいで、身体的・精神的ストレスを感じやすい人のことを意味します。

200人以上のミソフォニア当事者の方からヒアリングした結果、HSP資質を持つ人の中にミソフォニアがいる、というのが事実のようです。

HSP資質の方がどんな感覚刺激を苦手とするかは様々ですが、ミソフォニアは特に「聴覚刺激」、併せて「視覚刺激」に反応する人も多くいます。

他人から見て、ミソフォニアとHSPはどのように違って見える?

周囲の人が見た時には、ミソフォニアの反応を持たないHSPの人は繊細で思いやりがある人だと捉えられやすいです。

また、HSPが生まれ持った「気質」であるのに対し、ミソフォニアはある時から突然変異を起こしたように、特有の過敏反応が発現します。

「普段は穏やかな人なのに、音のことになると人が変わったように激しく怒る」といったように、ミソフォニアの人は憎悪感情を引き起こす明確なきっかけを持っているのが特徴的です。

参考

⇒ミソフォニア発症のきっかけになる音まとめ

⇒ミソフォニア発症・音以外のきっかけまとめ

それぞれの特性から見た、ミソフォニア(音嫌悪症)とHSPの具体的な違い

ミソフォニアの人は、トリガー音を聞くと激しい怒りのせいで自分のことしか考えられなくなってしまいがち。

ミソフォニアとHSPは似通うポイントも非常に多く、私自身もHSS型HSPに当てはまる人です。

言葉で説明するよりもわかりやすいと思うので、20項目の比較表をご覧ください。

HSP ミソフォニア
生まれつきの特性 遺伝要因×原体験×ある特定の音がきっかけ
あらゆる刺激に対して敏感 とくに、ある特定の音や動作(トリガー)に反応
情報に過敏で疲れやすい 特定の音を聞くたびに、反射的なネガティブ感情が出る
感受性が豊か HSPとほぼ同じ
良心的な人が多い HSPとほぼ同じ。音に反応した時は、激しい負の感情を抑えきれない
痛みに敏感 HSPとほぼ同じ
騒音が苦手 一般的にはうるさくない「繰り返す音」に反応する
びっくりしやすい HSPとほぼ同じ。当てはまらない人もいる
多重タスクでテンパる HSPとほぼ同じ。不快な音が続くと、正真正銘のパニックを起こす人も
相手の気持ちを察しやすい 憎悪感情が出ている当事者は、間違った思い込みを深めていく
ミスに対して過剰に気を遣う HSPとほぼ同じ。自分を責める人が多い
暴力的描写が苦手 「怒り」の感情が発達してしまった人は、過激な想像を抱く
生活や環境の変化で混乱する 音に配慮された環境改善を求める
繊細な香りや味覚・音楽などを好む 関連性は未解明
動揺する状況を避ける 気になる音がする場所に行くことをためらう
騒がしい環境に不快感を感じる 騒がしいのは苦手、でも静寂だと「耳が音を探す」
競争や観察されると緊張する HSPとほぼ同じ
外向型・内向型で対照的な傾向がある HSPの特性による
人の気分に左右される HSPと同様。不快に感じる音で急に気分が変調する
視覚・嗅覚・味覚・触覚も敏感 HSPとほぼ同じ

ミソフォニアとHSPの具体的なケーススタディ

例えばサイレンの音や花火の音を聞いたとき、ミソフォニアの人は(トリガー音でなければ)特別な反応を起こしません。

それに対してHSPの人は、爆音に怯んだり、ビクっと反応してしまいます。

他にも騒がしい環境のなかでHSPの人はひどく疲れを感じてしまいますが、ミソフォニアは雑音が全くないと、トリガー音へ聴く神経を集中させてしまってストレスです。

また、カフェインの刺激に敏感なのもHSPの特性と言われていますが、ミソフォニアの人は交感神経が刺激されることによる反応の強まりがあります。

内向型HSPのミソフォニアと、外向型HSPのミソフォニアの違い

研究により、一般的にミソフォニアを発症する子供には、2つのタイプがあることが判明しました。

ミソフォニアの人は、幼少期の頃の気質から「HSP型のミソフォニア」と「非HSP型のミソフォニア」の2つに分類できます。

『Understanding and Overcoming Misophonia, 2nd edition: A Conditioned Aversive Reflex Disorder』を参照)

タイプ1:内向型HSPのミソフォニア

タイプ1の人は、子どもの頃に従順でかつ敏感な子供だった人です。

タイプ1の内向型HSPのミソフォニアの人は、協調性や思いやりがあり、他人の感情の影響を強く受けます。

タイプ1の子供は内向的なので、外見的には音への動揺を表に出さないかもしれませんが、ママやパパがイライラすると動揺して、不快感をひたすら耐えているかもしれません。

自分の内側に感情を封じてしまいやすいので、音の不快感に耐えきれなくなってから感情の消極的な爆発(急に泣く・心を頑なに閉ざす)を起こすことがあります。

タイプ2:非HSP型ミソフォニア

ミソフォニア反応を起こす2番目のタイプの子供は、意志が強く、なおかつ刹那的で、自分なりの「これが正しい」という強い正義感を持っています。
この子は自分で自分の苦悩の世界を作ります。

決まりごとに従うのが不得意な「わんぱく」で、就寝時間を決められたり、何かを禁止すると文句を言うかもしれません。

タイプ2の子供は、しばしば親や兄弟との間で衝突を起こすことがあり、感情的に敏感な場合もあります。

感情を抑え込むのが苦手で、思っていることが表情や態度に出やすく、音への不快感を「ワガママ」だと捉えられてしまいやすいかもしれません。

そのほかにも、第3のタイプ「SPD(感覚処理障害)型ミソフォニア」というものも存在します。

⇒ミソフォニアとSPDの違い

ミソフォニアとHSPで異なる、不快な刺激のブロック方法(対処法)

HSP資質の人が不快感から身を守るためには、敏感な知覚に対して過剰な刺激を与えないよう、保護する対策を取ります。

「聴覚の刺激」に関することだけで言えば、耳栓をつけたり、ノイズキャンセリング機能があるデジタル耳栓を活用する方法などです。

ミソフォニアの人もおおむね似たような対策が基本となり、大きな違いがあるとすれば特定の種類のノイズをうるさく感じないこと。

たとえばテレビの砂嵐に代表される「ホワイトノイズ」は、ミソフォニアの人が苦手な音を相殺するために活用されることがあります。

参考

⇒ミソフォニア症状の仕事中の対処法

⇒ミソフォニアの対処法

ミソフォニアとHSP  不快な音刺激で疲れてしまったあとの回復方法

HSPが情報刺激で疲労困憊してしまった後には、視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚あらゆる知覚をリラックスさせる方法が効果的。

くたくたに疲れ果ててしまう前に、自分の身体に入ってくる情報を制限するのは、ミソフォニアの人も、HSPの人がが自己防衛するためにも必要な対処法です。

(もちろん、リラックス法はミソフォニアで感じる脳の疲労感にも、回復効果が見込めます)

まとめ

  • HSPは、生まれながら持っている資質のひとつ。ミソフォニア反応の発現には原体験ときっかけの音が必要
  • ミソフォニア当事者の多くにHSP資質の特徴が見受けられる。
  • ミソフォニアには2つのタイプがあり、外向型HSPのミソフォニアと内向型HSPのミソフォニアが存在する

200人以上のミソフォニア当事者と、密なやり取りを重ねてきた経験から。3つの共通点も見いだせました。

  1. 常に「何かを考えている」タイプの人
  2. ああなのかな?こうなのかな?でもうーん、ああでもないしこうでもないし…とグルグル考える人
  3. 音以外のことに関しても、感受性強め

これらはHSPの人の「あるある」でよく話題に上る特徴そのものなので、「HSP資質持ちの人の中に、ミソフォニアの人がいる」という推論がたちます。

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