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ミソフォニアを理解するうえで知っておくべき、PTSDとトラウマの違い。負の条件反射を食い止めるには?

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株)美テラシー代表 ミソフォニア専門家。 6歳の時にミソフォニアを発症した、ミソフォニア歴34年の当事者です。 2021年からは、美容情報サイトから刷新して、ミソフォニア問題の認知を広げ、ミソフォニアの苦悩を解消するための情報発信を行っています。
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ミソフォニアの症状が悪化するプロセスではトラウマの形成と強化が深く関係し、重症度の高いケースではPTSDに発展するケースも見られます。

PTSDの発症にはトラウマが関係しますが、トラウマの方が治しにくく、しぶとい負の記憶回路です。

ミソフォニアはトラウマに始まり、トラウマによって悪化の一途をたどります。

そのため、トラウマを正しく知ることがミソフォニアを理解する第一歩です。

今回はなぜミソフォニアの症状が治しにくく悪化しやすいのか、PTSDとトラウマの知識も交えながらその理由をお伝えします。

ミソフォニアの人が知っておくべき、PTSDとトラウマの違い

トラウマとPTSDの主な違いは、原体験の過激さや精神的ストレスの深刻さの違いではなく、症状の深刻さと持続する期間の違いです。

PTSDでは、起こったことの意味を理解し、感情を処理して、正常な感覚を感じるようになると、最終的に症状が軽減していきます。

(PTSDの自然治癒に必要な期間:数週間~数年)

それに対してトラウマは、PTSDと違って症状が時間経過で軽減することはなく、むしろ時を経るほど悪化していく性質です。

そもそも「トラウマ」とは?

アメリカ心理学会(APA)による定義では、トラウマとは「事故・レイプ・自然災害などの恐ろしい出来事に対する感情的な反応」です。

しかし、人は必ずしも衝撃的な恐怖と対面せずとも、物理的・感情的に脅威や有害だと感じた出来事に対する反応として、トラウマを経験できます。

ミソフォニアにおけるトラウマは、後者の説明に当てはまります)

3つのタイプのトラウマ

トラウマについて、もう少しだけ詳しく説明します。

①急性トラウマ…単一のストレスや危険な出来事に起因するトラウマ。
②慢性トラウマ…ストレスの高い出来事(児童虐待、いじめ、家庭内暴力)などに長期間にわたって繰り返しさらされた結果として生じる。
③複合型トラウマ…複数のトラウマが合わさって起こる。

ミソフォニアの症状が悪化・進行する(負の感情が強くなる)には、①急性トラウマが繰り返され、②慢性トラウマを抱えるという2段階のプロセスを経ます。

PTSDとミソフォニア症状の類似点

PTSD(心的外傷後ストレス障害)とは、ストレスの多い出来事の後、数週間から数ヶ月の間にトラウマの症状が持続したり、悪化した場合に発症するものです。

トラウマを複数回、あるいは繰り返し経験した人は、その後行動的・社会的・感情的な問題を経験することがあり、これがPTSDの形になることもあります。

ただし、トラウマの症状を発症した人が必ずしもPTSDを発症するわけではなく、むしろそれは稀なケースです。

米国国立精神衛生研究所の推計調査では、米国におけるPTSDの生涯有病率は6.8%とされています)

具体的なPTSDの症状には、激しい不安・フラッシュバック(心の中でトラウマとなった出来事を思い出す)などがあります。

そして、ミソフォニアとPTSDでよく似通った症状のひとつが、嫌な出来事が起きる前に回避行動を取ることです。

トラウマとなった出来事について考えないようにしたり、特定の状況・場所を避けたり、トリガー音を意識的に避ける人は、PTSDと似た症状も併発しています。

ここまでの内容をまとめると、以下の通りです。

中間まとめ
 ミソフォニアの人は、繰り返し不快な体験を経ることでトラウマが作られている
 ストレスを消化できないまま、さらに不快な感情のストレスが積み重なり、慢性トラウマ状態になる
 ミソフォニアの逃避行動は、PTSDの症状と似ている=トラウマに起因するPTSDの可能性がある

ミソフォニアの治療に時間がかかる理由

トラウマは脳神経の強固な記憶回路なので、時間経過で弱まることもなければ、理性で考えないようにすることもできません。

そしてミソフォニアの人は、トリガー音を繰り返し聞くことで強制的にトラウマが強化されていきます。

なのでミソフォニアの人がトリガー音に耐え続けている状態は、負の感情を反復学習して育てているのと同じことです。


トラウマを別の言葉で言い換えるのでしたら、負の条件反射とも表現できます。反射とは、考えるよりも先に出る脳の反応。

数えきれない頻度で強化された負の条件反射を完全になくすのは、簡単なことではありません。

⇒ミソフォニアの治療法(作成中)

幼少期のトラウマとミソフォニア

研究によると、子どもたちはまだ脳が発達していないため、トラウマに対して特に脆弱であることがわかっています。

子どもたちは、恐ろしい出来事があった時にストレスを感じ、体からストレスや恐怖に関連するホルモンが分泌されます。

ミソフォニアの約50%は、心身の成長段階である未成年の時期に発症するので、正常な脳の発達を妨げてしまう可能性が否めません。

その結果、トラウマ(特に継続的なトラウマ)は、子どもの長期的な情緒的発達・精神的な健康・身体的な健康・行動に大きな影響を与える可能性があります。

また、トラウマがもたらす恐怖感や無力感は、大人になっても持続する可能性があります。

つまり幼少期、ミソフォニアの症状によってトラウマが作られることで、自信・自己確信・自己肯定感といった感情が育ちにくくなるのです。

ミソフォニアに起因するトラウマの治療法2つ

トラウマは心理療法による治療を行うのが一般的で、ミソフォニアに起因するトラウマにも治療の効果は見込めます。

投薬治療は、トラウマやPTSDに付随する精神症状の緩和に用いるのが主目的です。

トラウマに対する薬物療法

薬物療法だけではトラウマやPTSDを治すことはできませんが、不安・抑うつ・睡眠障害などの症状を管理するのに役立ちます。

(精神科もしくは心療内科など、専門の医師に相談する必要があります)

認知行動療法(CBT)

現在、効果の立証されているアプローチ法は、トラウマについての知識を持ったセラピストから、認知行動療法(CBT)を受けることです。

ただし認知行動療法が、長期的にミソフォニアの症状を治療できたという報告はありません。

(「長期的にはCBTで治療されなかった」という結論の研究データはたくさんあります)

若いミソフォニアの女性に行われた認知行動療法(CBT)の事例研究では、治療終了時と治療後4ヵ月目に社会機能の低下が解消されたと報告されています。

しかしその女性は、治療後もまだ引き金となる音の刺激が不快だと認識していました。

つまり、認知行動療法で間違った思い込みやトラウマを緩和することはできても、ミソフォニアの不快感を治すには至らなかったという結果です。

まとめ

 ミソフォニアとトラウマ・PTSDには密接な関係がある

 トラウマとは、言い換えると負の条件反射。時間経過や思考のみでは快癒しない

 ミソフォニアでは、トラウマの一部がPTSD化している可能性がある

 認知行動療法はトラウマの緩和に効果的だが、ミソフォニア症状には直接的な効果なし

今回はミソフォニアの症状が悪化するメカニズムへ大きく関係している、トラウマについて解説しました。

分かりやすく算式のように表すと、このようになります。

ミソフォニア症状の強さ=トラウマを繰り返した期間×トラウマの回数

ミソフォニアの症状を悪化させないためには、なるべくトリガー音に接触する頻度を減らすことが重要です。

要するに、脳が不快感を反復学習してしまうのを阻止できれば、トラウマの増強もストップできる可能性が上がります。

 

 

 

 

 

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