重曹シャンプーの超絶簡単なやり方.作り方や効果と秘密の裏技、脱色などのデメリットまで徹底解説!

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重曹シャンプーに関するお悩み相談

私自身、頭皮を含めて肌が弱いのですが、子供たちもそれに似て肌が弱いので、合わないシャンプーが多くて困ります。

以前は湯シャンをやってみたこともあって、その時は頭皮のべたつきやかゆみが出てしまって続けられませんでした。

最近は重曹でシャンプーをする方法があるという話を聞いて、肌の強くない私や子供にも向いている方法なのか興味があります。

重曹シャンプーの作り方と使い方、デメリットも含めてどんな効果が期待できるのか知りたいです。

私は定期的に毛染めもしているので、ヘアカラーをしている髪と重曹シャンプーの相性も教えてください。

近年は安全性の高いシャンプー法に対する関心が高まり、その方法の一つとして重曹シャンプーが知られています。どこでも手に入る材料で作れて、安全性も高い重曹シャンプー。しかし重曹シャンプーとヘアカラーをした髪の相性があまり良くない上に、粘性がなさ過ぎて使いにくいという問題もあるのです。

今回は重曹シャンプーで得られる意外な効果や作り方、使いやすくする裏技までご紹介します。重曹シャンプーが不向きな髪や適切な使用頻度まで知って、重曹シャンプーの良いところだけを活用してしまいましょう。

目次

重曹シャンプーで得られる3つの効果

従来の泡立つシャンプー剤ではなく、重曹の水溶液が持つアルカリ性と乳化作用によって汚れを落とす重曹シャンプー。それにより、合成の界面活性剤を全く使わずに皮脂汚れまで落とすことが可能になるのです。

重曹シャンプーをすることで得られるのは以下に挙げた3つの効果。簡単に作れるのにも関わらず、なかなか個性的な効果が得られます。

  1. 安全だけど、湯シャンよりも皮脂汚れが落としやすい
  2. タダ同然の材料代で作れる
  3. シリコンによるベタベタ髪まで解消できる

1.安全だけど、湯シャンよりも皮脂汚れが落としやすい

皮膚の弱い人、シャンプー剤を好まない「ノープー派」の人が好んで実践する湯シャン。しかし湯シャンは、事前のブラッシングを入念に行う必要があり、油性の汚れを落とせないというデメリットがありました。

重曹シャンプーは、重曹のアルカリ性と乳化作用によって、皮脂やスタイリング剤の汚れも落とせるのが大きな利点です。湯シャンのように長時間すすぐ必要がないのも魅力でしょう。

2.タダ同然の材料代で作れる

重曹シャンプーは水と重曹だけで作れる超シンプル配合のシャンプー。重曹には医療用・食用・工業用とグレードの違いがありますが、化学式ではどれも同じ重炭酸ナトリウム(NaHCO3)です。

医療用グレードを使う必要は全くなく、重曹自体は洗い流してしまうもので毒性もない物質なので、お掃除に使われる安価な重曹を使っても全く問題ありません。

3.シリコンなどによる、ベタベタ髪まで解消できる

ダメージケア系シャンプーを使い続けていると、蓄積型のシリコンによるベタベタとした髪になってしまうことがあります。重曹の持つアルカリ性は、この蓄積してしまった残留シリコンを除去して、素髪に戻してくれる効果が期待できるのです。

重曹シャンプーとクエン酸リンスの簡単な作り方は?

重曹シャンプーとクエン酸リンスを作るのに必要な材料は、重曹とクエン酸粉末と水だけ。重曹シャンプー、クエン酸リンスともに水1リットルに対して重曹およびクエン酸粉末大さじ1杯が目安です。

それ以上入れると皮脂落としの効果がアップするので、脂性肌の人は重曹を多めにするなどして、肌質に合わせた濃度に調節して使いましょう。クエン酸リンスは濃すぎても髪に負担がかかりますし、目に入ると痛いので、水1リットルに対して大さじ1杯の割合がおすすめです。

香りが欲しい人は、アロマ製油のブレンドもGOOD

重曹を溶かした液体そのものが重曹シャンプーなのですが、肌に付けても良いアロマ製油をブレンドしても大丈夫です。天然精油の香りは長持ちしないのが普通なので、残り香はあまり期待しないほうが良いかもしれません。

重曹シャンプーとクエン酸リンスの使い方。一番使いやすい2つの方法と秘密の裏技

重曹シャンプーは全く泡の立たない完全な液体なので、普通に頭皮へ付けようとすると大変面倒です。重曹の粉末も沈殿しているため、目に入ってしまうと痛みを感じてしまうことも。使いやすい容器と、髪と頭皮の徹底クレンジングになる重曹シャンプーの裏技活用法までご紹介します。

重曹シャンプー前の念入りなブラッシングは不要

重曹シャンプーとは十分な皮脂除去効果を持つ洗髪方法。湯シャンの時はシャンプー前に入念なブラッシングが必須となりますが、もともと十分な洗浄効果が見込める重曹シャンプーでは、シャンプー前ブラッシングを頑張る必要性はないと言えます。

ポンプ容器よりも、アプリケーターを使うのが断然オススメ

シャバシャバの重曹シャンプーを圧倒的に使いやすくしてくれるのが、このアプリケーター(スポイト)です。アプリケーターの口は使いやすいくするため、少し広めにカットします。

重曹シャンプー用容器

まず、ペットボトルに作り置きしておいた重曹シャンプーをアプリケーターに入れ替えます。そして髪をオールバックにして上を向き、生え際から頭頂部に向かって重曹シャンプーを流していくことで、自然と頭皮全体に行き渡らせることができるのです。

その後、頭皮全体に行き渡らせたらよく洗い流し、同じ要領でクエン酸リンスを行ったのちよくすすいで終了します。わざわざ洗面器に髪を浸さなくても、簡単に重曹シャンプーとクエン酸リンスができるのでおすすめの方法です。

重曹シャンプーは、2リットルのペットボトルで作り置きするのが効率的

一度の重曹シャンプーに必要な量は200ml前後で、ロングヘアの人は300ml前後の量が必要になります。重曹そのものに静菌作用があるため、まとめて作り置きしても腐敗してしまう心配はありません

上記でご説明した量の倍量に当たる2リットルのペットボトルでまとめて作っておき、アプリケーターに移し替えて一週間~10日前後で使い切るというサイクルが大変効率的な使い方です。

重曹とクエン酸と水を同時に混ぜると、炭酸クレンジングが作れる

重曹とクエン酸それぞれ大さじ1に対してお水50mlを一緒に混ぜると、激しい発泡が起こりますが、これは手作りの炭酸クレンジングシャンプー。これを髪と頭皮全体になじませるだけで、髪と頭皮の汚れを徹底的に、優しく除去する炭酸クレンジングを手軽に行うことができるのです。

重曹シャンプーが持つ4つのデメリット

作り方も使い方も簡単で、コストも安いと3拍子揃った重曹シャンプー。しかし重曹シャンプーが不向きな場合もありますので、以下に記載した4つのデメリットも知っておきましょう。

  1. ヘアカラーが早く色落ちしやすい
  2. 髪のギシギシを予防するためにクエン酸リンスが必須
  3. 地肌ケアはできるけれど、ヘアケア効果はほぼゼロ
  4. 頭皮と髪の乾燥トラブルで合わない人もいる

ヘアカラーが早く色落ちしやすい

毛染めを行った髪の色持ちを良くするためには、弱酸性のシャンプーが必要です。重曹シャンプーの液性は弱アルカリ性なので、ヘアカラーの色持ちには悪影響があります。

髪のギシギシを予防するためにも、クエン酸リンスが必須

もしもクエン酸リンスを行わずに髪を乾かすと、大変ギシギシゴワゴワした仕上がりになってしまいます。重曹シャンプーとクエン酸リンスは、髪が短くても必ずワンセットで使うのが基本です。

クエン酸に関しても重曹と同様に、高価な食品グレード製品である必要はありません。お掃除用の安いもので十分です。

地肌ケアはできるけれど、ヘアケア効果はほぼゼロ

傷んだ髪にはたんぱく質やアミノ酸、油分を補給する必要がありますが、これらはクエン酸リンスで補えない成分ばかりです。クエン酸リンスの役割は、髪を弱酸性に戻してきしみを抑えることのみ。

つまり重曹シャンプーとクエン酸リンスのみでは残留シリコン除去以上の効果が見込めず、傷んでいる髪に対するヘアケア効果は全く期待できないのです。

頭皮と髪の乾燥トラブルで合わない人もいる

もともとの髪や頭皮が乾燥傾向にある人は、重曹シャンプーを実践することによって悩みが悪化してしまう場合もあります。無理をして完全に重曹シャンプーに切り替えるのではなく、フケやかゆみなどの頭皮トラブルを助長しないか様子見してから実践しましょう。

重曹シャンプーは薄毛や抜け毛・白髪に効果的?

重曹シャンプーが持つスペックは、汚れを落とす目的に絞り込まれています。普通のシャンプーに配合されている何らかの成分によって薄毛や抜け毛・白髪の悩みが悪化している人は、それらがケアされるかもしれません。

重曹そのものに育毛効果や白髪のケア作用はないので、もしもケアが見られた場合は二次的な効果です。

重曹シャンプーそのものには、茶髪にする脱色作用はない

重曹そのものに脱色作用はないので、黒髪で毛染めをしていない髪が明るくなってしまう心配は無用です。

ただし、重曹の持つアルカリ性によって、ヘアカラーは色持ちが大変悪くなるので、染めた色が早く抜けるように感じるでしょう。

重曹と過酸化水素水(オキシドール)を混ぜると、本当に髪のメラニンまで脱色される

重曹単品では脱色作用を得られませんが、過酸化水素水(オキシドール)と反応させることで、本当に髪を茶髪に脱色することも可能になります。この方法、実はよく海外で利用されており、普通のブリーチと比べて髪のダメージが少ない脱色法なのです。

重曹シャンプーを毎日しても大丈夫?

普通のシャンプーを一切やめて、全く泡立ちのない重曹シャンプーに切り替えるのは勇気が必要かもしれません。どの程度重曹シャンプーを行うのが適切か、その頻度は髪の状態によって異なります。

  1. ヘアカラーをやっていない人
  2. カラーやパーマをしている人
  3. 重曹シャンプーできしむ人

1.カラーやパーマを全くしていない人は、毎日でも大丈夫

ヘアカラーやパーマによる薬剤の影響を受けていない髪は、重曹シャンプーのデメリットを被りにくいです。髪のきしみが気にならない人は、子供でも大人でも毎日使えます。

2.カラーやパーマをしている人は、普通のシャンプーに混ぜ込んで週一

重曹シャンプーは、ヘアカラーとパーマの持ちに悪影響があるため、毎日の重曹シャンプーはあまりおすすめできません。髪と地肌のディープクレンジングとして、週一回、普通のシャンプーに重曹を小さじ1杯程度混ぜ込んでシャンプーするのが適度な使い方です。

3.髪に油分がほしい時は、リンス(コンディショナー)も別途必要

重曹シャンプーとクエン酸リンスの効果だけでは、パサつく髪を潤わせる力が足りません。ヘアカラーをしていなくても、潤い感が足りないと感じる時は、クエン酸リンスを流したあと、トリートメントなども適宜組み込むようにしましょう。

まとめ

アプリケーター(スポイト)を用いることで、粘性に乏しい重曹シャンプーを大変使いやすくできます。

重曹シャンプーとクエン酸リンスは必ず一緒にワンセットで行うこと、傷んでいる髪やヘアカラーをしている髪は、重曹シャンプーオンリーにしないことがポイントです。
重曹で得られる3つの効果と薄毛や白髪に対する効果は、髪や頭皮に不要なものを引き算した結果として得られるもの。
必要なものまで引き算しないようにするのが、重曹シャンプーとの上手な付き合い方です。

また、髪のきしみやパサつきを解消したい場合は重曹シャンプーを毎日使わず、週一回以下のクレンジングという位置づけで使っていきましょう。

当サイトの人気記事「【2023年最新版】シャンプーおすすめ10選を人気の20商品から徹底比較!」の内容も、きっとお役に立つと思うので、ぜひ読んでみてください。

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この記事を監修した専門家

角谷滉一

  • ヘアケアマイスター1級
  • 健康管理士1級

都内の美容室『Re+(リプラス)』を運営する、管理美容師。美容と健康のスペシャリスト。専門知識のくわしさと洞察の深さに、業界内でも定評がある。

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