急いでいる朝の時間に、寝癖直しに必要以上の時間を取られるのはとても嫌ですよね。でも自分では大丈夫なつもりでも、つむじがパックリ割れているのは他人から見てとても目立つものです。
恥ずかしい寝癖がついてしまうのを防止して、なるべく寝癖を簡単に直す方法はないのでしょうか?現役18年の美容師が現実的な解決策を解説していきます。
絶対に寝ぐせが付かない髪型や寝方ってないの?
まず、寝癖が全くつかない髪型にすることは不可能です。なぜなら、睡眠中の行動や生理現象を完全に管理することが不可能だからです。
ボウズの人でも寝ぐせは付くので、寝ぐせの付かない髪型がナイ!ということはご理解いただけると思います。
ただし、原因を知れば寝癖がつきにくくすることは可能です。そして、長さや髪質によって寝癖の効率的な直し方も違います。面倒な外ハネの寝癖の直し方も解説していきます。
寝ぐせにこれだけは絶対やっちゃダメ!なこと
まず最初に一番やってはいけないことは、寝ぐせの上からワックスなどでゴリ押しスタイリングしようとすることです。
自分で正面から見れば何となくオッケーかもしれませんが、他人が後ろから見たらつむじがパックリ割れてしまっている、もったいない人になりかねません。
恥ずかしい思いをしないためにも、ほかの方法で対応していくようにしましょう。
もう一つ気を付けたほうがいいのが、「寝ぐせ直し用のミスト」に頼り切ってしまうことです。
こういった製品には髪を柔らかくするような成分が配合されていますが、トップのボリュームが欲しい人はペタッとしてボリュームが出にくくなってしまいます。
ヘアスタイルによっては悪い結果になりかねないので、適切に判断して使うようにしましょう。
寝癖がついてしまう4つの原因
寝癖がついてしまう原因は、主に4つあります。
管理しきれないものもありますが、自分の生活習慣次第でケアできるものもありますので参考にしてみてください。
寝る前のドライヤーの乾かし方が甘い
自然乾燥は論外ですが、しっかりとドライヤーをかけて髪を乾かしたつもりでも、まだもう一息乾かし方が足りない方がほとんどです。
多くの方が「見た目は乾いているけれども、髪には湿り気が残っている状態」でドライヤーをストップします。
しかしこの状態は、美容師がこれからブローを始めるタイミングの乾かし具合です。
つまり、一般の方がしっかり乾いたと思う位の乾き具合が、最も寝癖がつきやすい乾かし具合なのです。
地肌が熱くなるほど熱を当てるのは良くありませんが、美容室で軽くブラシを入れて乾かしてもらった時と同じ位の乾き具合まで乾かすと、寝癖がつきにくくなります。
寝ているときの寝汗による寝ぐせ
どんなに根元からドライヤーでしっかりと乾かしても、寝ている時に寝汗で髪の根元が湿ってしまうのはなかなか避けられません。
人間は寝ている間にコップ一杯分の汗をかくと言われます。
特に夏場は寝汗をかかないようにするのは難しいことです。髪が短い人やくせ毛の人は、寝汗の影響を強く受けてしまいやすいです。
寝室の湿度による寝ぐせ
寝室の湿度も髪の寝癖には影響を与えます。
特にもともとの髪がくせ毛の人は、この影響を強く受けやすくなります。
寝室の湿度も低く、寝汗もかきにくい真冬は、比較的寝癖がつきにくい季節だといえます。
寝具の生地の素材選びの違いによる寝ぐせの付きやすさ
摩擦の起きやすいタオル地のような素材の枕カバーよりも、サテン地のように滑る素材の方が頑固な寝癖がつきにくいです。
特に髪が長い人の場合は摩擦ダメージの予防にもなるので、枕カバーの素材は見直してみる価値があります。
髪質がくせ毛であることによる寝癖のつきやすさ
前述した通り、くせ毛は湿気の影響を強く受けてしまいやすいため、直毛の人よりも寝癖がつきやすい傾向にあります。
ただし直毛であっても、つむじの割れや右側の髪のはねやすさといった別の問題もありますので、くせ毛であっても直毛であっても、寝癖の問題からは免れることができません。
髪の長さによる寝癖の付きやすさの違い
髪の長さによっても寝癖のつきやすさや、どういった寝癖がつきやすいかは違いが出てきます。
それぞれ対処法も違いますので、具体的に解説していきます。
鎖骨より長い髪の毛の場合
髪が長い場合は、寝相によってぐちゃぐちゃにされることによる寝癖が最も問題になります。
その上、髪が傷んでいる場合や髪が細い場合は絡まりも出やすくなるため、お勧めの対策としては髪を左右のどちらか片方に寄せた位置でゆるく結わえて寝ることです。
髪の長さがボブの場合
特に肩に着く位の長さのボブの場合は、枕で髪が押しつぶされることにより毛先が外側にはねる癖がほぼ必ず出ます。
これを直すためには、潰れてしまった髪の根元を持ち上げるようにドライヤーを当てる必要があります。
毛先のハネだけをアイロンなどで直しても、なかなか全体のハネが直らいので、髪の根元を持ち上げるということを意識しましょう。
レイヤーが入っていたりトップの長さが短い場合
こういった場合はつむじの割れや、爆発したような寝癖など、頑固な寝癖がつきやすくなります。
髪は硬いほど、ついてしまった寝癖も頑固です。
根本的に予防する方法はありませんが、寝る前に完全に乾かす事は怠らないようにしましょう。
外にはねる寝ぐせを直すために必要な知識
髪の性質として、根元が潰れた場所の毛先がはねるというものがあります。
逆に根元が浮いているところは毛先が内側に入ります。
つまり、毛先がはねている寝癖は、その髪の毛の根元が潰れているということになります。
そのため、ハネている毛先の根元をたどり、その部分を持ち上げてドライヤーを当てることでハネ癖を解消することができます。
長さ別・最速の寝ぐせの直し方
こちらでは、「結果的に最も速くなる寝癖の直し方」を紹介していきます。
鎖骨より長い長さの寝癖の治し方
髪が長い場合、全体を濡らしてから乾かすのにとても時間がかかります。
つむじの割れが気になる場合、は水スプレーや寝癖直しなどでつむじの根元を濡らして、しっかりと乾かすしか方法がありません。
普段からヘアアイロンでスタイリングをする習慣がある場合は、それ以外の部分に関しては寝癖を無視して一気に巻いたりしてしまうのが時間短縮にはオススメです。
一応最後に全体を見て、変なところがないか合わせ鏡でチェックして終わるようにしましょう。
肩につく中途半端な長さの寝ぐせの直し方
いわゆるセミディやミディアムと呼ばれる長さですが、肩についてしまうことによる毛先の外ハネに悩まされる長さです。
パーマがとても活きる長さなので、もしも伸ばし途中の人は、毛先が内側に収まりやすい鎖骨に到達するまでは、パーマを楽しむのもとても良い選択だと思います。
ボブの寝ぐせの治し方
ボブの寝癖で気になるのは、枕で首の付け根が潰される影響による、襟足の髪の外ハネと右側の髪の毛のハネです。
どちらも根元のつぶれが原因なので、水スプレーなどで少し湿らせ、手グシやブラシで根元を持ち上げながらドライヤーの熱を当てることで寝癖が直しやすくなります。
それでも右側の毛先は外にハネやすいです。
パーマのかかったボブはとても手入れが楽なので、可能であればストレートヘア以外のスタイルも楽しんでみることをお勧めします。
整ったボブは一見簡単そうに見えますが、寝癖を直すのは意外と大変な髪型です。
レイヤーカットやショートの寝癖の治し方
髪の一本一本の長さが短いため、部分的に濡らしたりするよりも、いちど全体をシャワーなどで濡らしてしまったほうが結果的に早く寝癖を直せます。
レイヤーカットやショートヘアは、頭のいろんな場所に寝癖がつきやすいため、一つ一つを確認しながら直していくよりも、全体を濡らすほうが面倒が減ります。
髪を濡らすのが面倒な場合に使える裏技
普段から育毛ローションなどを使う場合、それを寝癖直しに転用してしまうという方法があります。
育毛ローションで自動的に地肌が濡れてくるので、育毛ローションを揉みこんだ後にドライヤーで乾かすようにすると、比較的簡単に寝ぐせを取ることができます。
育毛ローションを使う習慣がある方は試してみるといいと思います。
まとめ
- 寝相をコントロールすることができないため、寝癖が全くつかないようにすることは不可能
- 寝癖がつく原因には4種類ある
- 髪の長さによって寝癖のつきやすい場所や直し方が違う
- 肩に乗っかる中途半端な長さは、パーマをかけてしまうと寝ぐせ対策にも、伸ばし途中対策にも一石二鳥
- 育毛ローションは寝癖直しに転用することができる
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