[su_box title=”メンズ美容に関するお悩み相談” box_color=”#937e8e”]最近鏡を見て、自分の顔が老けたな…と思いつつも、何をすれば状態が良くなるのか、調べてもイマイチよくわかりません。
これまで肌に何もしていなかったわけではなく、化粧水と乳液はずっと使っていましたし、できれば今よりも若く見える顔に戻したい願望も持っています。
女性用のスキンケア製品は充実していますが、男性がスキンケア製品を選ぶ時はなにか違いがあるんでしょうか?
私は仕事だけでなく、外見のスペックも絶対に落としたくないので、男の肌に結果を出せる一流のスキンケア法を教えてください。[/su_box]
仕事のスペックだけでなく、外見のスペック向上にも余念がないのは大変素晴らしいですね!ビジネスパーソンに求められる美容とは、接する相手に清潔感や洗練された印象を与えること。
女性と男性は肌の構造にも違いがありますが、何よりも男性ホルモンによる肌への悪影響をコントロールするのが最も重要です。
今回はハイスペックなものを好む意識の高い男性のために、効果を実感できるスキンケアのやり方について徹底解説していきます!
男性の肌と女性の肌、何が違う?
見た目でも触った感触でも、女性の肌と男性の肌には違いがあります。女性の肌は柔らかく、若い女性の肌は濡れるとキメと呼ばれるツヤが出るものです。
一方、男性の肌には若くてもキメが感じられず、女性に比べると毛穴の開きも目立つ傾向にあります。肌の構造で見ても女性は肌が薄く皮下脂肪が多いのに対し、男性は肌が分厚く皮下脂肪が少ないため、その違いが外見上の違いとなって表れているのです。
男性に多いテカリ、毛穴の開きは男性ホルモンの仕業
女性と男性で大きく違うのは、男性ホルモンの分泌量が違うことによる皮脂の分泌量。女性の肌は年齢とともに皮脂の分泌量が減少するため、何を付けても肌が乾燥してしまうことに悩む方が多くなります。
ですが男性は女性よりも男性ホルモンの分泌量が多いことにより、20代でも50代でも皮脂の分泌量に大きな差がありません。それによって男性は女性に比べ、皮脂による肌のテカリや、毛穴の開いたキメの粗い肌に悩まされる人が多くなる傾向です。
それに加え、男性は毎日のシェービングによって肌に負担をかけざるを得ないため、カミソリ負けやシェービングをした肌のかさつきに悩む人も増えてしまいます。
女性とは違う、男性に好まれる使用感のスキンケア製品
スキンケア習慣の全くない男性は、洗顔した後の肌に何かを付けることすら嫌う傾向が。女性がしっとりとした肌を好むのに比べ、男性はさっぱりとした、べたつきを感じないスキンケア製品を好む人が多いです。
とはいえ、男性の肌は女性よりも水分量が少ないため、本来は保湿効果の高いスキンケア製品が必要。多くの男性にとって理想的な使用感のスキンケア製品とは、使用後の肌がサラッとスベスベで、なおかつ乾燥によるつっぱりを感じない製品になるでしょう。
アンチエイジングしたいメンズ必読!新しい洗顔のやり方
よく言われるのが「男性は皮脂の分泌量が多いので、石鹸などでしっかりと皮脂汚れを落としましょう!」といった内容の洗顔法。いつもさっぱりとした肌を保ちたい男性の中には、日中も使える洗顔シートで顔を拭く習慣がある方も多いかもしれません。
ですがこれらの洗顔法は、いずれも余計に男性の肌悩みを増やしてしまう方法。なぜなら、皮脂を落としすぎることによって更に皮脂の分泌が促されてしまい、ますます毛穴の目立つ肌になってしまうからです。
洗顔シートは肌のテカリ、毛穴の開きに逆効果
日中に洗顔シートを使う習慣も、摩擦による肌への負担がかかるので、避けたほうが良い習慣。肌は刺激を受けることで男性ホルモンを分泌させるため、ますます若々しい綺麗な肌から遠のく結果となってしまいます。
男性の肌に一番必要な洗顔法は、オイル洗顔
洗顔のやりすぎは肌に必要な潤いまで奪ってしまいますが、酸化した古い皮脂をいつまでも肌の上に残しておくのは良くないこと。それを解決する答えとなる洗顔法は、純粋な天然オイルを使った洗顔法です。
肌に必要なものを何も奪わないにもかかわらず、圧倒的なクレンジング効果を得られるオイル洗顔法は以下のように行います。
- 食用ではなく、化粧用に精製された天然オイルをたっぷりと肌に乗せる。
- 中指と薬指の2本で、なるべく力を抜いて、肌の上に細かく円を描くようにオイル洗顔する。
- オイルで満たされた肌には排出しようとする力が働くため、ざらざらとした角栓が指に感じられたり、古い皮脂と混ざることによってサラサラのオイルがネチャネチャとした油に変化する。
- 1~15分、決して力を入れず、指と肌の間にオイルを感じるぐらいの状態でオイル洗顔する。
- オイルが顔に付いたまま、泡立てた洗顔料を重ね付けしたのち、33度以下のぬるま湯で洗い流す。
なおオイル洗顔に適した天然オイルは、ヒマワリ種子油・オリーブ油・ホホバオイルなど、オレイン酸(不飽和脂肪酸)の多いオイルです。これらは人間の分泌する皮脂に近い性質を持つため、毛穴に詰まった古い皮脂と馴染みやすいという特徴があります。
このオイル洗顔法とは、肌の水分を保つために必要な肌内部の天然保湿因子(セラミド)を洗い流してしまうことなく、古い油と新しい油を入れ替える洗顔法なのです。
メンズの洗顔後、化粧水、乳液は本当に必要?
王道のスキンケアでは化粧水⇒美容液⇒乳液といった手順を踏みますが、肌へ最後に付けたものが手触りを支配するという法則があるので、あなた好みの手触りの肌になるかはそれ次第。必要な潤いが得られていれば、化粧水を使わずに美容液と乳液のみを使うなど、適宜アイテム数を減らしても大丈夫です。
男性のハイスペックな肌作りを左右するのは、有効成分の濃度
シミやたるみなど、表面上の乾燥「以外」の肌悩みに直接関係してくるのは、スキンケア製品に配合された有効成分の量と濃度。肌がしっとりとする製品は油分が多いだけなので、油分以外の有効成分も入ったものを使わないと、あなたの肌悩みはケアされないでしょう。
男性でも日焼け止めは絶対に塗る必要がある
ベタベタ感の嫌いな男性でも必ず取り入れたいのが、日焼け止めを塗る習慣。肌が老化する原因の80%は紫外線による影響だと言われるので、男性でもアンチエイジングのための日焼け止めは必要です。
日焼け止めに限らない話ですが、パウダー成分の多いスキンケア製品にはテカリやべたつきを感じないという特徴があります。むしろパウダー成分が配合されたスキンケア製品を使うことで、一日中肌をテカらせないこともできるので、覚えておくと役立つでしょう。
年代別で変わる、メンズスキンケアに求められるもの
20代、30代、40代と、年代が変わっていくのとともに男性の肌へ必要なスキンケアも変わります。それぞれの年代別で意識すべきメンズスキンケアのポイントは以下の通りです。
20代の男性は肌を優しく扱い、保湿とUVカットを徹底する
特に若い男性は刺激感の強いスキンケアを好む傾向ですが、なるべく早い段階で力任せのスキンケアから脱却しましょう。20歳までの20年間で、生涯に浴びる紫外線の半分を浴びると言われます。UVカットのスタートラインもなるべく早いほうが好ましいでしょう。
なお25歳を過ぎると肌のセラミドが減少するのは、男女共通で起こる変化です。
30代の男性は肌質の変化と、血流不良による肌トラブルをケアする
若い時はニキビに悩まされることが多かった男性でも、30代になると乾燥が気になる部分が出てくるので、脂性の部分と乾燥する部分が混ざったコンビネーション肌になりやすい傾向です。また、加齢によって血流が悪くなることで、目の下のクマが消えにくくなったり、20代では感じなかった肌のくすみにも悩まされます。
肌をゴシゴシこすらない丁寧なスキンケアは大前提として、血流を良くするためにオイル洗顔でのマッサージを丁寧に行うこと。それに加え、ビタミンC誘導体の配合されたスキンケア製品によって、肌に対する活性酸素の悪影響を抑えるケアも必要です。
40代の男性は、女性以上にアンチエイジング成分の補給が必要
20代の肌は約28日で新しく生まれ変わる周期(肌のターンオーバーと呼びます)ですが、新陳代謝の衰えとともにその周期は長くなってしまうもの。40代は肌のターンオーバーに40日前後かかってしまうため、それによってシミ・シワ・たるみといった肌の衰えを実感します。
衰えてしまった新陳代謝を活発にするためには、プラセンタが大変有効。プラセンタはピーリングや若返りレーザーのように無理やり新しい肌を引っ張り出すのではなく、栄養補給による効果で20代のターンオーバーに近づけてくれる働きがあります。
メンズ美容で常に意識したいのは「肌の女性化」
どの年代のメンズ美容でも意識したいのは、男性ホルモンの過剰分泌を抑制すること。肌はゴシゴシ摩擦を加えたり、叩いたりすることで防御反応として男性ホルモンの分泌を促す性質があります。
爽快感を求めるがあまり、必要以上の刺激を肌に加えないようにしつつ、イソフラボンの配合されたスキンケア製品を取り入れましょう。イソフラボンは男性ホルモンの影響による毛穴の開きやキメの粗さのケア、もちろん育毛にも効果が期待できる成分です。
加齢による女性ホルモンの減少で、女性の肌も男性化してヒゲが生えるようになる
日ごろからあまり意識しないことだと思いますが、女性的な肌は「若く見える肌」に必須条件。たとえ女性でも、加齢によって女性ホルモンの分泌が減っていく影響で、肌が男性化して毛穴が開き、ヒゲが生えるようになるなどの変化が引き起こされるのです。
まとめ
美意識の高いハイスペックな男性になるために必要な、メンズ美容の正しいスキンケア方法。オイル洗顔をはじめ、初めて知った内容も多かったのではないでしょうか?
男性が結果の出るスキンケアを求める場合、使用感よりも有効成分の有無と配合量を意識することが大切です。
「肌の女性化」は聞き慣れない言葉かもしれませんが、この概念はスキンケアとアンチエイジングにおいて、男女共通で重要なポイント。
なぜなら女性も老化によって女性ホルモンが減少し、男性の肌と同じような悩みを抱えることになるからです。今回具体的に登場したスキンケアの有効成分はセラミドとビタミンC誘導体、プラセンタ、イソフラボンでしたね。
しっとりやさっぱりといった使用感の違いは主に油分量の違いなので、スキンケア製品選びでは有効成分の有無によるチョイスと、べたつきを消したい場合はパウダー成分の有無を目安に製品を選ぶのが良いでしょう。