シャンプーにおける「いいもの」の定義は、あなたが「求める結果」によって変わる。

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よく頂く質問に「このシャンプーって『いいもの』ですか?」といったものがあります。

この質問に一つの答えはなく、あなたの今の悩みにピッタリのシャンプーが、あなたにとっての「いいもの」です。

シャンプーなどの配合成分には、ポジティブなイメージとネガティブなイメージの成分があります。

それはあくまで「イメージ」であって、肝心な要素はあなたにその成分が合っているか?です。

「この成分が入っているからダメなもの」と一概には決めつけられませんので、その理由をお伝えします。

目次

そもそも、「いいシャンプー」とは?

髪を洗うという目的でシャンプー剤を使用するとき、「洗浄ダメージ」と「摩擦ダメージ」が少なからず起こります。

シャンプーの基本性能は「洗剤」なので、落とす必要がある汚れと、残すべき栄養成分を区別せずに洗い落とすもの。

もしも洗浄成分が「髪を洗う」という目的にそぐわない場合、洗浄ダメージが強くなります。

髪にいいシャンプーとは?

髪にいいシャンプーの条件とは?

仮に、洗浄ダメージと摩擦ダメージを起こさないシャンプーのことを「髪にいいシャンプー」と定義づけるのであれば、必要な要素は3つです。

これら3つの条件をすべて満たしているシャンプーは、「髪を傷ませたくない」という結果を求める人の最適解になります。

  • アミノ酸原料が配合されたもの
  • 髪が絡みにくいもの
  • 「栄養」が入っているもの

アミノ酸が原料になっている洗浄成分のシャンプー

髪の70%は「ケラチン」と呼ばれる硬いたんぱく質から作られており、髪のケラチンはグルタミン酸・グリシンといった18種類のアミノ酸から構成されています。

洗浄成分そのものがアミノ酸由来のシャンプーは、シャンプーのたびに流れ出てしまう栄養を補うことが可能です。

逆にアミノ酸由来ではない成分で髪を洗うと、シャンプーするたびに髪の栄養が流れ出てしまいます。

なので「髪にとっていいシャンプー」を選ぶにあたって、アミノ酸由来の洗浄成分であることは欠かせない要素です。

髪を洗っている最中、髪が絡みにくいシャンプー

極論、髪をブラシでとかすだけでも、摩擦によるダメージは起こります。

とはいえ、髪を扱うにあたってゼロにできないダメージの原因なので、なるべく髪が絡みにくい状態をキープするのが最善策です。

また、細い髪ほどキューティクルが薄い影響で摩擦ダメージを被りやすくなります。

被膜を作るポリマー系成分の配合されたシャンプーの方が、シャンプー時の摩擦ダメージは軽減しやすいです。

髪の栄養となる3種類の成分が配合されているシャンプー

ここで言う「髪の栄養」とは、本来シャンプーすることによって失われる髪の構成成分のことを意味します。

具体的には18種類あるアミノ酸のほか、11~13%の水分を維持する効果がある「NMF(天然保湿因子」と「間充物質(CMCと呼ばれる脂質)」です。

逆に言うと、シャンプー⇒トリートメントのプロセス中にこれらの栄養成分を全く補給できないヘアケアは、髪にマイナス効果のヘアケアになってしまいます。

髪にいいシャンプーと、頭皮にいいシャンプーは同じ?

これは難しい問いかけで、イコールではありません。

違いを分けるのは、どちらかいうと髪質の違いよりも頭皮タイプの個人差です。

髪の悩みにはぴったりのシャンプーでも、頭皮に合わなという残念なパターンはあり得ます。

もちろん頭皮がかゆい状態を我慢して、髪に合うシャンプーを使うのは本末転倒なので、頭皮への適合性を優先すべきです。

基本的に「洗浄ダメージをやわらげる」という概念は、髪も頭皮も同じだと考えられます。

「成分が合わなくて、頭皮がかゆくなる・ふけが出る」といった頭皮トラブルさえ起こさなければ、髪に合うシャンプーの条件を満たしたシャンプーが頭皮にもおすすめです。

「見た目がいいもの」も、目的に合っていればいいもの

特に女性は右脳の働きが強いので、見た瞬間にワクワクするビジュアルの製品に惹かれやすいです。

とはいえ、「商品のビジュアル」と「求める効果」が一致する保証はありません。

メーカーはなるべく商品の魅力が消費者へ伝わりやすくするために、デザイン要素へ力を入れます。

それはどの分野のどんな商品であろうと、「売れる商品」に共通する要素なので、良しあしではなく常識です。

要するに、「シャンプーボトルの可愛さ」と「中身のケア効果」に相関性がないケースも多々あります。

かわいいデザインで気分が上がるのも一つの「効果」ではあるので、「ボトルデザイン」と「求めるケア効果」の釣り合ったシャンプーが理想的かもしれません。

まとめ

「いいもの」を定義づけるにあたって、あなたがシャンプーに求める効果の優先順位を明確にする必要があります。

配合された成分優先でシャンプーを選ぶと、チョイスが面倒な代わりに求めるケア効果は得やすいです。

使用感重視でシャンプーを選ぶと、摩擦ダメージは抑えやすいですが、アミノ酸・NMF・CMCといった栄養成分が補給できる保証はありません。

デザインや香り重視でシャンプーを選ぶと、「テンションアップ」「所有欲」「自己肯定感」これら3つの見えない効果が手に入ります。

つまりあなたがシャンプーに何を求めていて、どんな結果を得たいのかによって「いいもの」の定義は大きく変わるということです。

全ての人にとって「いいもの」は存在しないので、自分が求める効果に「優先順位を決める」ことで、理想のシャンプーに出会える確率を上げられるのではないでしょうか。

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この記事を監修した専門家

角谷滉一

  • ヘアケアマイスター1級
  • 健康管理士1級

都内の美容室『Re+(リプラス)』を運営する、管理美容師。美容と健康のスペシャリスト。専門知識のくわしさと洞察の深さに、業界内でも定評がある。

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