[su_box title=”傷んでないのに髪の艶が出ないお悩み相談” box_color=”#937e8e”]私は髪にまとまりとツヤが欲しいので、普段から髪に良いはずの生活習慣を続けているつもりです。
でも、美容院で時間とお金を使って毎回トリートメントをしても、やったその時は艶が出ますが、すぐ元のパサパサした髪に戻ってしまいます。
なるべく髪を傷めないほうが艶が出ると思って、もっと楽しみたいヘアカラーも我慢していますが、髪を染めている友人のほうが髪にツヤが出てるんです。
逆に髪はもともとサラサラだけど、艶が全然ない友人も居ます。髪に艶が出ない本当の原因は何で、なにをしたら憧れている艶のある髪になれるのか、その方法を教えてください。[/su_box]
普段から髪のお手入れを精一杯頑張っているのに、髪の艶が出なかったら悲しいですよね。実際のところ髪の艶を出すためには健康な髪であることが絶対条件ではないので、オイルやトリートメントがあまり有効でないこともあります。
髪の艶を出すために絶対必要となるたった一つの条件は、髪が光を鏡のように正反射する状態であること。逆を言うと光をきれいに反射する髪にさえできれば髪の艶は得られるので、傷んでいて艶のある髪という状態もあり得るのです。
今回は傷んでいないはずなのに髪にツヤが出ない原因と、それぞれに対応した艶髪の作り方について解説していきます!
傷んでいなくても髪にツヤがない5つの原因
髪が光をきれいに反射するためには、髪の毛の外側と内側、両方の原因に対処する必要があります。ヘアケアを一通り頑張っているのに髪のツヤが出ないときは、以下に挙げた5つの原因をチェックしてみてください。
- くせ毛の影響で、髪の表面にもともと凸凹があるから
- 髪の中にもともと空洞が多い髪質のせい
- 髪の色に濁り・くすみがあるから
- キューティクルが開きっぱなしになっている
- 艶を感じにくいヘアスタイルにしている
くせ毛の影響で、髪の表面にもともと凸凹があるから
シワのついたアルミホイルが、凸凹のツヤになってしまうのと同様のことが髪でも起こります。たとえば子供の髪は健康ですが、健康な髪でかつ、強いクセ毛の子供の髪からはツヤを感じられません。
つまり髪が傷んでいないことは、髪のツヤを出すための絶対条件ではないということです。もともとがくせ毛で、髪の表面がザラザラしている状態では、髪に当たった光が乱反射してしまうため、たとえ傷んでいない髪であっても艶を感じにくくなります。
髪の中にもともと空洞が多い髪質のせい
髪の内部にある空洞は、一般的にダメージホールという言葉で表現されます。とはいえ必ずしも髪のダメージによってスカスカの空洞ができるわけではなく、生まれつき髪内部の空洞が多い髪質もあるのです。
なお日本人の白髪は白人に比べるとチョークのような、くすんだ白髪の人が多いと言われます。加齢によって白髪の割合が増えることで、髪の内側で光が乱反射してしまう影響によって髪にツヤが感じられなくなるのです。
髪の色に濁り・くすみがあるから
黒く染めたほうが髪にツヤが出ると思い込んでいる方も多いですが、黒染めによって色の濁りが出てしまった黒髪からは、ツヤが感じられません。逆に、濁りのない色に染まった、透明感がある明るい髪のほうが艶は出るのです。
キューティクルが開きっぱなしになっている
髪のキューティクルがうろこ状になっているのはよく知られていることですが、キューティクルは酸に強く、アルカリ性のものに弱いという性質を持ちます。
一般的なヘアカラーやパーマ液はアルカリ性で、それによってキューティクルを開いて薬剤を髪の中に浸透させるのです。カラーやパーマをした後、適切なヘアケアを行わない場合、キューティクルが開きっぱなしになり、艶を感じにくい髪のコンディションになります。
なお自然乾燥をした髪のキューティクルは開きっぱなしに近いので、艶を感じにくい状態です。
艶を感じにくいヘアスタイルにしている
ランダムな動きを出したヘアスタイルは、髪に当たった光が色々な方向に反射してしまうため、ツヤが出にくいです。オイルやトリートメントを付けても、髪そのものというよりは油分によるツヤになります。
5つの原因別・まとまりとハリがある艶髪の作り方
艶のある髪を作るためには、時には髪を傷めるようなことが必要になる場合も。髪のツヤを作るために最も重要なのは、たとえ髪に負担がかかっても、光がきれいに反射しない原因をなくすことだからです。
先ほどご紹介した髪のツヤを妨げる5つの原因に対して、効果の見込める対処法をそれぞれご紹介します。
- くせ毛は表面の凸凹をならす・クセを緩める必要がある
- 空洞が多い髪質は、そのスカスカ状態を「何か」で埋める
- 髪色の濁り・くすみは透け感の出る色に修正する
- キューティクルの開きっぱなし対策は、アルカリ性に傾いた髪を中和して、必ずドライヤーで乾かす
- 髪の傷み具合が同程度なら、表面にレイヤーを入れないストレートヘアが一番ツヤを感じる
くせ毛は表面の凸凹をならす・クセを緩める必要がある
健康毛なのに髪の艶が出ない原因の大半は、くせ毛によるものです。ストレートパーマによって艶の邪魔をするくせ毛をなくすか、ヘアアイロンやブローによってくせを伸ばすことによってツヤが出せます。
空洞が多い髪質は、そのスカスカ状態を「何か」で埋める
髪の中で光が乱反射してしまう原因となる、髪内部のスカスカ状態。トリートメントの油分やアミノ酸などのケア成分、髪質ケア技術に用いられる特殊な酸による生成物など、何らかの方法でスカスカになった空洞をなくすことで髪にツヤが得られます。
髪色の濁り・くすみは透け感の出る色に修正する
黒染めした髪や、色ムラを目立ちにくくするために色味をわざと濁らせてある市販のヘアカラーで出した髪色はくすんでいます。くすんで濁った色を一度何らかの方法で脱色(脱染)して、透け感のある色を入れなおしてあげることで髪のツヤが戻ります。
キューティクルの開きっぱなし対策は、アルカリ性に傾いた髪を中和して、必ずドライヤーで乾かす
脱色を伴うヘアカラーやパーマをしたあと2週間前後の期間、髪はアルカリ性に傾きやすくなっており、キューティクルが開きやすくデリケートな状態。アルカリ性の髪を弱酸性に中和できるヘアケア製品を活用して、キューティクルが傷つきやすくなっている期間を乗り切りましょう。
なおキューティクルは、根元から毛先の方向に向かってドライヤーを当てることで整い、ツヤが出ます。自然乾燥のままだと熱のダメージは入りませんが、かえって艶は感じにくくなるので、必ずドライヤーで乾かして終わるようにしましょう。
髪の傷み具合が同程度なら、表面にレイヤーを入れないストレートヘアが一番ツヤを感じる
髪型におけるレイヤーとは、トップの髪が下の髪以下の長さに切られることで、段差が生まれた状態。レイヤーの多い髪は動きを感じやすい反面、ツヤのあるヘアスタイルは作りにくいです。
トップに長さを残して、ヘアスタイルの表面をすっぽりと覆ってしまう状態になっているほうが、傷み具合の有無は別問題として、見た目でのツヤは感じやすくなります。
髪がサラサラだけど艶がないのは何が原因?
もともと髪のクセが少なく、適度に油分があり、滑りの良い状態に仕上がった髪のことをサラサラな髪と表現します。比較的艶の出やすい条件ですが、髪内部の空洞を埋めていない場合、髪色に濁りがある場合、ドライヤーで正しい乾かし方をする習慣のない人は、髪がサラサラでも艶は感じにくい状態になるでしょう。
まとめ
クセが原因でツヤが出ない髪は、髪に多少の負担がかかるとしてもストレートパーマをかけたほうが艶のある髪になります。黒染めで透け感を失った髪色は、染め直しして明るくしたほうが艶が出るということです。
いずれも髪を傷める行為ではありますが、結果として髪に艶が得られる行為。いくら髪のお手入れを頑張っていても、原因と対処法がズレていると髪の艶を出せないのです。
今回は傷んでいないはずなのに艶が出ないというお悩みにフォーカスを絞りました。普段あなたの行っているヘアケア習慣が、艶髪を作るというゴールを目指すために必要な内容か、見直してみると良いでしょう。