まだ泡立つタイプのシャンプーしか使ったことがない方は、カミカシャンプーがどんな成分でできているのかとても気になりますよね。もしも頭皮に危険な成分が配合されていたり、ちゃんと汚れが落とせないシャンプーだと困りますから、心配して当然のことです。
実際にカミカシャンプーの全成分を徹底的に解析した結果、スキンケアクリームに限りなく近い成分配合だと判明しました。
配合成分の大部分が髪よりも、お肌のケアに使われる成分。今回は1成分も余すことなくKAMIKAシャンプーの全51成分を完全解析していきます。
KAMIKAシャンプーの全成分解析・1成分ごとの役割は?
ここではカミカシャンプーの全成分一つ一つがどんな効果を持った成分なのか?をご紹介します。非常にボリュームがありますので、あなたが知りたい分だけ読んでください。
成分名 | 成分特性 |
水 | 基材としての役割。 |
パルミチン酸イソプロピル | 保湿・艶出し効果のクリームベース。フェイスクリームでよく使われる |
セタノール | 植物系成分。スキンケア製品で何でも配合される成分 |
グリセリン | 植物系成分。高い保湿効果がある |
DPG | 50%のジプロピレングリコール溶液。フェイスクリームやネッククリームなど、スキンケア品への配合がほとんど。 |
ステアルトリモニウムクロリド | カチオン界面活性剤。コンディショナーの成分 |
ステアリルアルコール | 乳化安定助剤。顔・身体どちらにも使われる |
ステアリン酸グリセリル | ノニオン界面活性剤。主に乳液に使われる |
ラウリン酸ポリグリセリル-10 | ノニオン界面活性剤。乳化洗浄作用 |
イソプロパノール | アルコールかぶれを起こす人でもかぶれない成分。皮膚刺激&アレルギーなし |
エタノール | いわゆるアルコール |
アルキル(C12,14)オキシヒドロキシプロピルアルギニンHCl | 静電気防止・ヘアコンディショニング・皮膚コンディショニング剤 |
スクワラン | サラッとした保湿作用 |
ハチミツ | 保湿効果 |
ヒマワリ種子油 | ベタつきのない軽い使用感。肌に付けっぱなしにする化粧品へよく配合される |
ジメチコン | 油分を配合するあらゆる製品に配合される。水蒸気や酸素をよく通すため、肌の呼吸を妨げない |
アルガニアスピノサ核油 | 肌を柔軟にする作用・保湿効果・皮膚のハリを戻す抗老化作用 |
イソステアリン酸水添ヒマシ油 | 植物系油性成分。トリートメント・コンディショナー・口紅・グロスによく使われる |
エチルヘキシルグリセリン | 地肌の柔軟化・保湿効果。皮膚刺激はないが、たまに合わない人がいる |
ヒドロキシエチルセルロース | 懸濁安定剤・安定化剤 |
乳酸 | pH調整剤 |
ポリクオタニウム-7 | 静電気発生の抑制効果。柔らかい手触りで、滑りの良い髪にする |
アモジメチコン | 髪のタンパク質と馴染みやすく、長時間サラサラの髪を保つ |
ジココジモニウムクロリド | ヤシ油由来の脂質系成分。静電気防止作用&髪の滑らかさアップ |
べヘニルアルコール | ナタネ油由来成分。乳化補助&しっとりとした感触を与える |
セテス-20 | 非イオン界面活性剤(ノニオン界面活性剤)、乳化作用。主に乳液などに配合される |
ヘマチン | ヘモグロビン由来の多機能成分。白髪抑制・髪の補修効果・抗酸化作用など |
ファルコレックスBX32 | ニンニク根エキス・ローマカミツレ花エキス・ゴボウ根エキス・アルニカ花エキス・セイヨウキズタ葉/茎エキスオドリコソウ花/葉/茎エキス・オランダガラシ葉/茎エキスセイヨウアカマツ球果エキス・ローズマリー葉エキス…頭皮のフケ&悪臭防止効果 |
リンゴ果実培養細胞エキス | アンチエイジング成分 |
レシチン | 乳化・しっとり感アップ効果。乳液などによく使われる |
キサンタンガム | 増粘作用。肌用のゲルなどに使われる |
デキストラン | 安定化剤・保湿剤。湿気の影響を受けにくい。使われる95%がスキンケア製品 |
アセチルヘキサペプチド-1 | 別名「メリタン」。アラニン・アルギニン・ヒスチジン・ロイシンなど(アミノ酸類)が含まれた、白髪抑制効果のある注目成分。 |
ポリクオタニウム-51 | 保湿剤。水と油の両方になじむ脂質。コンタクトレンズの保存液にも使われる |
アスコフィルムノドスムエキス | 褐藻エキス。 |
ソルビトール | 頭皮を柔らかくする。保湿作用 |
マコンブエキス | 保湿・保水機能。よく育毛剤に配合される |
海塩 | Mgなどのミネラルによる保湿効果。 |
BG | 保湿・防腐・バリア機能強化。 |
香料 | 製品の香りづけ。 |
メントール | 清涼感を与える効果。 |
PPG-3カプリリルエーテル | ジメチコンと相乗効果のある成分。滑り性のアップと、毛先までの均一感を出す。 |
フェノキシエタノール | 玉露の揮発成分。抗菌防腐作用 |
次の項目からは、以下に挙げた4つの項目別で、分かりやすくかみ砕いた内容の解析を行います。
KAMIKAカミカシャンプー全成分解析①洗浄成分はどうなっている?
KAMIKAのようなクリームシャンプーは、泡立ちを伴わない「乳化作用」によって髪と頭皮の汚れを落とします。泡立ちがなくても、水と油を混ざり合わせる(「界面活性」と呼びます)ことができれば、油汚れはちゃんと落とせるのです。
カミカシャンプーで洗浄効果を担う成分
[su_note note_color=”#fcd9f8″ radius=”1″]
- ステアルトリモニウムクロリド
- ステアリルアルコール
- ステアリン酸グリセリル
- ラウリン酸ポリグリセリル-10
- べヘニルアルコール
- セテス-20
- ポリクオタニウム-51[/su_note]
いずれも洗浄剤として使われるよりは、お肌ヘ付けっぱなしにするタイプの化粧品(フェイスクリーム、乳液など)に配合されるものが大部分です。それぞれの成分が持つ穏やかな洗浄効果を組み合わせることで、シャンプーとして成り立つように配合されています。
たとえば普通の乳液でも、眉やファンデーションをメイクオフすることはできますよね。その機能を組み合わせて、保湿目的の乳液よりも、シャンプー寄りのバランスに寄せた感じです。
KAMIKAカミカシャンプー全成分解析②ヘアケア成分の内訳は?
ヘアケアで求められる効果は主に3つです。
- ゴワつきをなくして柔らかな手触りにケアする効果
- きしみや絡まりをケアして髪にツヤとまとまりを出す効果
- ダメージやエイジングで弱った髪を強くする効果
①ゴワつきをなくして柔らかな手触りにケアする成分
[su_note note_color=”#fcd9f8″ radius=”1″]
- パルミチン酸イソプロピル
- セタノール
- グリセリン
- DPG
- ステアリルアルコール
- アルキル(C12,14)オキシヒドロキシプロピルアルギニンHCl
- ハチミツ
- イソステアリン酸水添ヒマシ油
- エチルヘキシルグリセリン
- べヘニルアルコール
- レシチン
- デキストラン
- ポリクオタニウム-51
- ソルビトール[/su_note]
「洗浄剤」の項目でも出てきた成分がいくつか再び登場しています。その理由はエモリエント(保湿・柔軟化)の効果を併せ持っている成分だからです。
②きしみや絡まり・静電気をケアして髪にツヤとまとまりを出す成分
[su_note note_color=”#fcd9f8″ radius=”1″]
- ステアリルトリモニウムクロリド
- ジメチコン
- ポリクオタニウム-7
- アモジメチコン
- ジココジモニウムクロリド
- PPG-3カプリリルエーテル[/su_note]
カミカシャンプーには、通称「シリコン」として有名なジメチコンも配合されています。ジメチコンは日焼け止めやリキッドファンデーションなど、油分を使うあらゆる化粧品に配合される成分です。
多量にジメチコンが配合された製品は、皮膜の蓄積(ビルドアップ)が問題になります。適切な量で使っている分には、水蒸気や酸素もちゃんと通してくれますので、頭皮や髪に悪影響を及ぼさない成分です。
③ダメージやエイジングで弱った髪を強くする成分
[su_note note_color=”#fcd9f8″ radius=”1″]アセチルヘキサペプチド-1[/su_note]
アラニン・アルギニン・ヒスチジン・ロイシン・フェニルアラニン・トリプトファンという6つの髪に重要なアミノ酸からできた成分で、別名「メリタン」です。髪の内部にアミノ酸を補給して、ダメージなどで弱ってしまった髪を強くします。
そのうえ「メリタン」は、白髪を抑制する実証データが出ている成分です。
[su_note note_color=”#fcd9f8″ radius=”1″]アルガニアスピノサ核油[/su_note]
いわゆる「アルガンオイル」です。髪にうるおいを与える効果と同時に、ハリコシを与えて強い髪にケアする効果が見込めます。
そしてアルガンオイルは、頭皮や肌にも同じようなアンチエイジング効果が期待できる成分です。
KAMIKAシャンプー全成分解析③頭皮に対する効果と安全性は?
肌に付けっぱなしでトラブルを起こさない成分がほとんどのカミカシャンプーは、総評すると地肌に対しての安全性が高いです。
上位配合の4成分は、いずれもフェイスケア品などのスキンケア製品によく配合されています。
[su_note note_color=”#fcd9f8″ radius=”1″]
- パルミチン酸イソプロピル
- セタノール
- グリセリン
- DPG[/su_note]
カミカシャンプーでかゆみなどを引き起こす個人差が分かれるのは、以下に挙げた1つの成分です。
[su_note note_color=”#fcd9f8″ radius=”1″]ステアルトリモニウムクロリド[/su_note]
これはKAMIKAシャンプーにおいて洗浄剤の役割も担う成分ですが、一般的にはコンディショナーへ配合される成分です。静電気を抑える効果が高い一方で、合わない人は頭皮のかゆみを感じることがあります。
「市販のリンスやコンディショナーを使うと、すぐに頭皮や肌がかゆくなる」という人には、合わない可能が高いです。反対に普通のリンスを使っていて、なにも刺激やかゆみを感じない人は安心してKAMIKAを使えます。
つまり危ない成分ではなく、合う・合わないの個人差がある成分だということです。
KAMIKAシャンプー全成分解析④有用成分の内訳と効果は?
9種類の植物エキスは、カミカシャンプー以外でもほぼ同じ配合を見かけます。
[su_note note_color=”#fcd9f8″ radius=”1″]
- ニンニク根エキス
- ローマカミツレ花エキス
- ゴボウ根エキス
- アルニカ花エキス
- セイヨウキズタ葉/茎エキス
- オドリコソウ花/葉/茎エキス
- オランダガラシ葉/茎エキス
- セイヨウアカマツ球果エキス
- ローズマリー葉エキス[/su_note]
この組み合わせは通称「ファルコレックスBX3」と呼ばれ、植物エキスがもたらす相乗効果で抗菌(フケケア)&抗酸化(皮脂臭のケア)といった効果が期待できる成分配合です。他の有用成分の効果は、以下の通りとなります。
[su_note note_color=”#fcd9f8″ radius=”1″]
- スクワラン(サラッとした保湿作用)
- ハチミツ(しっとり感)
- ひまわり種子油(軽いうるおい感)
- リンゴ果実培養細胞エキス(アンチエイジング成分)
- マコンブエキス(保湿機能&保水機能、育毛剤に配合される)
- 海塩(Mgなどのミネラルによる保湿効果)[/su_note]
なぜカミカの成分は、白髪染め(ヘアカラー)をした髪に向いている?
白髪染めはおしゃれ染めに比べると、より頻繁に染めることが多くなります。エイジングによる髪のパサつきとヘアカラーのダメージが相まって、髪と頭皮の両方がうるおい不足に陥りやすいです。
特に白髪染めは根元にたっぷりのカラー剤を乗せないと染まらないので、頭皮からもうるおいを奪ってしまいます。その結果、頭皮の突っ張り感やフケ・髪のパサつきが何を使っても良くならないといった悩みを引き起こしてしまうのです。
白髪染めとエイジングの影響で、慢性的に乾燥している髪と頭皮にはマイルドな洗浄力のシャンプーが適しています。スキンケアに使われる成分が9割以上を占めるKAMIKAシャンプーは、髪と頭皮・両方のうるおい不足を簡単に補えるシャンプーです。
KAMIKAシャンプー全成分解析まとめ
全成分解析の結果、カミカシャンプーはシャンプーでありながら、スキンケア製品に使われる成分がほとんどだということが分かります。
メインの効果が「保湿」、サブの効果が「乳化」の成分を複数組み合わせることで、シャンプーとして使える洗浄力を確保しているイメージです。
なおカミカシャンプーにはいわゆる「シリコン」が配合されていますが、シリコンは日焼け止めやファンデーションにも欠かせない成分で、長時間肌に付けていても安全だと実証されています。
要するに蓄積が起こってしまうほど多量のシリコンでなければ、髪や肌に悪影響は及ぼさないということです。
例えば市販のコンディショナーは、成分表示でシリコンが上から大体2~4番目、カミカシャンプーは16番目。つまり成分解析によって、KAMIKAシャンプーに配合されたシリコンは、ごく少量だと判明しました。
なおコンディショナーの主成分「ステアルトリモニウムクロリド」で頭皮がかゆくなる人は、少数いる模様です。
この成分の皮膚刺激を懸念する意見もありますが、「界面活性剤」の中では十分に低刺激な部類に入ります。もしも市販のリンスを使うとかゆみが出るという人は、気を付けた方が良い成分です。
他の人は安心して使える成分で作られたシャンプーなので、カミカシャンプーの購入を検討されている人は、今回の全成分解析を参考にしてみてください。
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