めんどくさい白髪染めはもう卒業。グレイカラーの正しい作り方

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最近「グレイカラー」という言葉が流行していますよね。有名芸能人の方でも、白髪染めをするのをやめたという方をちらほら目にします。一般の方でも、草笛光子さんのような素敵なホワイトヘアーに憧れる方も多いと思います。

現役18年の美容師が、めんどくさい白髪染めを無理なくやめて、草笛光子さんのようなエレガントビューティーを目指すあなたのための、現実的な達成方法を解説します。

目次

白髪染めをやめる=楽になるではない

草笛光子さんはご自身で、「黒い髪が生えてきたら、白く染め直しています」と明言されています。

つまり、草笛光子さんは自然の状態できれいな白髪になっているわけではなく、白くて綺麗な髪を作り込んでいるということになります。

そもそも日本人の白髪は欧米人と比べると黄ばみが残ってしまうことが多く、真っ白な人でも艶のある銀髪というよりは、チョークのような白になってしまう場合が多いです。

そのため、何も手を施さない白髪は、単なる構わない人に見えてしまうという、とてもハイリスクな行為です。

「白髪を染める」と「染めない」の間には実は無限の選択肢がある

 

私からすると、「もう白髪を染めるのをやめるので、このまま何もしないで伸ばします!」という人は、はっきり言ってとても馬鹿な行為に見えます。

ほったらかしできれいに見える人は、本当に造形の整った美人だけです。

先日街中で、ありのままのグレイヘアにしている50代と思しき綺麗な女性を目にしました。

ボブヘアーでしっかりとブローで整えられており、メイクもしっかりされて、服装も上品なのでとてもレベルの高いおしゃれな方だったと思います。

ですが、大変失礼ですが、それでも三度見しました。

余計なお世話なのは百も承知なのですが、職業病なので、道行く人の「首から上」「服装のバランス」には自然と目が行ってしまいます。

素材良し、自分磨きにスキなし、全体をしっかり作りこんでいても際どいバランスに見えたので、自分を客観視できない人の場合、悪目立ちになりかねない危機感を感じました。

でも、そんな危ない橋を渡る必要は、実はありません。

「染める」「全く染めない」の間には無限の選択肢があるので、テレビや雑誌の発信に流されてゼロ100のような極端な判断をしてしまわないように注意が必要です。

面倒な白髪染めから脱却するための具体的プロセス

 

白髪染めを辞めるとは言っても、染めることを急にストップして全てが白髪になるまで待つ必要はありません。

3回、4回とかけて髪を明るくしながら、自分にしっくりくる落としどころを探していけばいいのです。

しかも、白髪が多ければ多いほど淡い色に染めるのはとても簡単になります。

たとえば人気のグレージュなどに染めるのも簡単ですし、ハイライトやバレイヤージュなど、デザインカラーを楽しむことも可能です。

完全に真っ白にしてしまうよりも、デザイン白髪の方が華やかで似合う場合もありますので、自分が違和感のない落としどころを見つけた方が本当の意味で幸せになれます。

髪の色が明るい=下品ではありません。

多くの日本人は黄色っぽさや赤茶っぽい色を嫌いますが、外国人の地毛のような黄味・赤みを避けた上品な明るい色も簡単に作れます。

人間とは、死ぬまで大なり小なり作り込みをしている生き物

そもそも人間という生き物は、自然派主義の人であれ必ず何かしらの作り込みをしています。

何もしなければ、皆等しく原始人です。

白髪にしたのであれば、それに合ったメイクやファッションなど、ゼロから学んで作り込んでいく必要があります。

それは大変モチベーションが必要な努力です。

ただ単に、白髪を染めるのが面倒だからというような考え方の人は、まず乗りこなすことができない次元の領域です。

実際、白髪を染めるのやめると、メイクもファッションも手を抜くようになる方がほとんどです。

でも髪に全く色がない状態というのは、加齢によってくすんでくる顔色を補ってくれる要素がないことになります。

そのため、ノーメイクだと顔立ちがとてもぼんやりしてしまいます。

アイメイクをしっかりとするのはもちろんのこと、ローズ系のリップやチークをやや濃いめに入れるなど、白髪染めをしていた時よりもメイクには手を抜くことができません。

白髪=超ハイトーンカラーなので、似合う服の色も全く違ってきてしまいます。

白髪で素敵な人の真似をするというのも良い手段ですが、似合うものを学んでいく必要性は避けられません。

もしも白髪を活かす選択をするのであれば、積極的にファッションを楽しみたい人がやるべきです。

最も単純な問題として、染めていない人よりも確実に老けて見られます。

何歳になっても捨てられない、女性の本質的な願望

ほとんどの女性には、共通して「若く見られたい」という願望があります。

私は美容師として、上は90代の方までいろんな方の美に対する欲・願望を見てきました。

よく「60歳なったら白髪を染めるのをやめよう」「70歳になったら白髪を染めるのをやめよう」という方がいますが、そういう方に限って染めることを辞めることができません。

女性はたとえ90歳なっても、年齢より若く見られたいという願望が衰えません。

むしろ高齢になるほど、作りこんだ場合の若返る度合いが大きくなります。

染めないという選択は、若く見られたいという願望を捨てる選択です。

その願望を捨てた先には草笛光子さんのようなエレガントビューティーの世界が待っていますが、多くの女性がもつ願望を振り切った、その先にある世界だということを理解しておきましょう。

現実的には30%以上まで白髪が増えてきたら、ライトベージュライトグレージュベースに染めるのが、白髪が伸びてきても気になりにくく、若く見えて、万人に似合いやすい選択肢です。

まとめ

  • 草笛光子さんなど、有名人の白髪の美しさは作りこみの産物。本当の自然ではない
  • 日本人の白髪は黄ばみが残りやすく、自然に銀髪になる人はほとんどいない
  • グレイヘアでのファッションはまたゼロから自分と向き合う必要がある。楽になるわけではなく、向き合い方が変わるだけ
  • 染める・染めないはゼロ100の選択。ぼかす・ライトグレージュに染めるなど、間には無限の選択肢がある

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この記事を監修した専門家

角谷滉一

  • ヘアケアマイスター1級
  • 健康管理士1級

都内の美容室『Re+(リプラス)』を運営する、管理美容師。美容と健康のスペシャリスト。専門知識のくわしさと洞察の深さに、業界内でも定評がある。

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