アルミホイルを敢えて使わない「我流ハイライト」

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こんばんは、美テラシーの角谷です。

私が提供しているハイライトでは、ほとんどアルミホイルを貼りません。

アルミホイルを使わない理由はいくつかありますが、使わない方が塩梅よく仕上がるケースも多いからです。

緻密なホイルワークをするカラーリスト(ヘアカラー専門美容師)からすると、「なんて適当なハイライトをやるんだ」と叱られるかもしれません。

それもその通りだと思いますが、私のサロンワークはいつも「限られた時間の中で、最大限の価値を提供すること」がモットーです。

今回は友人の女性美容師にハイライトを入れた結果をお見せします。

目次

ホイルワークなしで施術したハイライト

2~3日前に根元を、ほぼ黒に近い色で白髪染めした状態からのスタートでした。

ブログに載せる予定で施術していなかったので、細かいプロセスの画像がなくて申し訳ないです。

「なるべく根元付近から細かくハイライトをいれて、なるべく濃いピンクを入れたい」という希望でした。

今回のハイライトにはブリーチを使い、敢えてホイルは使わずに行いました。

私は普段のサロンワーク中、予定時間内にできることであれば、デザインカラーも提供するようにしています。

一人美容室において、追加メニュー的なものを提供するケースで難題になるのは「時間が余分に必要なこと」です。

王道の手順でハイライトを入れても良いのですが、シャンプーの回数が増えてタイムオーバーになってしまいます。

下から順番に、なるべく細かいチップでハイライトを入れ終わった時点で、ブリーチを余らせてしまいました。

私が「ブリーチ結構残っちゃった。どうする?」と聞くと、友人の女性美容師は「なるべく明るくしたい!」とのことでした。

なので再び、残ったブリーチで太い筋を手加減なく追加で入れていった感じです。

この画像だけ見ると、すごく雑な仕事に見えるんじゃないかと思いますが、案外そんなこともないと思います(笑)

その後シャンプー台で、ピンクの濃く出るヘアカラートリートメント(資生堂の「カラーミューズ」)を使って、高彩度のピンクをオンカラーしました。

ハイライト中からの想像よりも、なじんだ感じに見えるのではないでしょうか?

ホイルを使わないハイライトで染めると、どこからどういう風にハイライトを入れたのか、一見わからないくらい馴染む感じが好きです。

リタッチも同時に行う時は、リタッチとハイライトが同じタイミングでゴールインするように計算して、シャンプー台で液体カラーを使います。

今回はビビッドなピンクの発色が欲しかったので、染まるのが早くて高発色な資生堂「カラーミューズ」を活用した、という流れです。

まとめ

今回のハイライト技法は、名付けるなら「フィーリングハイライト」というぐらいの適当さ加減かもしれません。

ホイルを貼らないので、時間的には5~10分あればできてしまう技術です。

今回は本人の希望に沿ってパネルを細かく取ったので、15分ぐらい塗る時間をかけていると思います。

「根元を先に塗る?」「ハイライトを先に塗る?」はケースバイケースで使い分けしますが、時間を犠牲にすることなくデザインカラーが可能です。

ちなみに今回のフィーリングハイライトは、白髪染めしている髪でも問題なく使えます。

(この友人女性美容師も、白髪が30%はありますからね)

最近はいきなり染めるのをやめるグレイカラーが「無謀」だという認識が浸透して、染めて作る「デザイングレイカラー」が広まりつつあるようです。

今回の技法は、暗く染めている白髪染めから、明るさの制約がない染め方へ移行する際にも使えるテクニック。

白髪には「染める」「染めない」というゼロ100の選択肢だけでなく、

もっと自由に染めるこんな方法も意外と使えますよ、ということをお伝えしたかったです。

そもそも、髪を染めるのは「義務」ではなく「色を楽しむ」ためにやるものだと思いますからね。

今回は珍しく、サロンワークしている美容師らしい投稿?でした。

 

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この記事を監修した専門家

角谷滉一

  • ヘアケアマイスター1級
  • 健康管理士1級

都内の美容室『Re+(リプラス)』を運営する、管理美容師。美容と健康のスペシャリスト。専門知識のくわしさと洞察の深さに、業界内でも定評がある。

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