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ベルジュバンスとは?カラー・トリートメント・パーマ実際の効果と嘘やデメリットまで徹底解説!

角谷 滉一
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角谷 滉一
⇑でインスタもやってますので覗いてみてくださいね。 ヘア&頭皮ケアの専門家。都内で独立開業10年の現役美容師◆ヘアケアマイスター、健康管理士1級、色彩検定2級保有。
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ベルジュバンスとは(故)山崎伊久江さんという方が考案された「弱酸性で髪を傷めず、肌や頭皮にも優しい美容法」のことです。現在では弱酸性のパーマ液やカラー剤が珍しくなくなりましたが、ベルジュバンスは今から50年近く前の、なんと1970年代から行われていました。

ではベルジュバンスとは、実際に一体どういう方法で行われる、どのような技術内容なのでしょうか?

ベルジュバンスカラーはヘアマニキュアと同種のヘアカラーで、ベルジュバンスパーマは普通のパーマ液成分を半ば強引に弱酸性でかけるパーマ。そしてベル・ジュバンストリートメントは現在普及しているヘッドスパ技法の原型でパーマ液成分を髪と頭皮に直接塗り込むという施術内容です。

私は20代の時、ベルジュバンスの本店へ実際に施術を受けに行ったこともありますし、私自身がベル・ジュバンスの施術をしていたこともあったので、その内情にとても詳しい立場。今回はベルジュバンスが本当に髪を傷めず、髪や肌・頭皮に安全なのかを徹底解説していきます!

ベルジュバンス「弱酸性パーマ」の主成分は?

そもそも約18年前に現在の主流となっている「システアミン」のパーマ液が製品化される前、薬事法上パーマ液の主成分は「チオグリコール酸」と「システイン」の2種類しかありませんでした。そしてベルジュバンスで使われるのは、この2つの成分のうちチオグリコール酸の方です。

本来、ベルジュバンスパーマの主成分は弱酸性でパーマをかけにくい!

大昔からある一番代表的なパーマ液の成分を用いるベルジュバンスですが、この「チオグリコール酸」という主成分はアルカリ性でよく反応するタイプのパーマ液。現在は弱酸性領域でよく反応するパーマ液「ラクトンチオール(スピエラ)」が存在しますが、この新しい成分のパーマ液が発明されて製品化したのはまだ15年前です。

ベルジュバンスパーマの致命的なデメリット

ベルジュバンスは、弱酸性で使うのに不向きなパーマ液を使って(言い方は悪いですが)半ば無理やりパーマをかけるやり方です。普通のパーマで使うよりもはるかに細いロッドをたくさん頭に巻き、髪をロッドに巻く際も引っ張る力をかなり強くかけます。

そうしないとパーマのかかりが悪くなってしまうからなのですが、それでもやはり髪が健康な根元はパーマが弱くかかり、毛先はきつめにパーマがかかってしまうのです。私が当時、自由が丘で働いていた美容室はベルジュバンス取扱店でしたが、別のパーマ技法も数種類扱っている美容室でした。

ところが、その美容室のオーナーもトップスタイリストたちも昔からベルジュバンス好きなお客さん以外にはベルジュバンスを提案しませんでした。傷んでいる髪にベルジュバンスパーマを行うと余計パサパサした髪になるうえ、毛先にばかりパーマが強くかかってしまって使いにくかったからに他なりません。

ベルジュバンストリートメントはなんと「パーマ液成分」を頭皮に直接すりこむ!

ベルジュバンストリートメントは使用する「薄めたパーマ液」が循環する独自開発の循環器を用いて行います。現在普及しているヘッドスパの原型はコレだと言われており、ベッドに寝た姿勢のままで、薄いパーマ液を循環器で頭皮にかけられながらの頭皮マッサージは、とても気持ちが良いです。

ベルジュバンストリートメント、独特の臭いの正体は「パーマ液」そのもの!

ベルジュバンストリートメントを受けて感じる卵が腐ったような独特の匂いは「頭皮の毛穴から老廃物が出てきている」のだと説明する美容師も居ますが、実際はアンモニアが入っていないパーマ液(チオグリコール酸)そのものの匂い。それを頭皮にすりこみ、時間を置いてからヘッドスパのようにゆっくりとすすぐのが「ベルジュバンストリートメント」の施術内容です。

ではそれが本当に安全なのかというと、実は過去にベルジュバンストリートメントで使用するパーマ液が目に入り、失明する事故が起こっています。毛穴の汚れは確かにキレイになるのですが頭皮は乾燥しますし、傷んだ髪はさらにパサパサになってしまうので、これをトリートメントと呼んでも良いモノなのか非常に疑問です。

傷んだ髪には逆効果のベルジュバンストリートメント!

今までにヘアカラーを一度もしていない人はそれほどパサパサを感じませんが、すでに傷んでいる髪にはトリートメントどころか逆効果になってしまいかねません。なにせ「ベルジュバンストリートメント」の主成分は、大昔からあるパーマ液の成分なのですから。

ベルジュバンスはどんな髪なら良い効果がある?

ベルジュバンスは、以下に挙げた6つの条件を満たしている人のみがその効果・良さを感じられます。

  1. 今までに地毛を明るくする普通のヘアカラーを一度もやったことがない人
  2. ヘナやヘアマニキュアなど、髪が明るく染まらないヘアカラーだけを続けている人
  3. 上記2つの条件を満たしたうえで、髪のゆるいクセによって髪のまとまりが悪い人
  4. 弱酸性パーマ液が頭皮についてもかゆみなどのトラブルを起こさない人
  5. 今かかっているパーマがベルジュバンストリートメントの効果でゆるくなってしまっても問題がない人
  6. ベルジュバンストリートメントが持つデメリットの影響がなく、頭皮マッサージや毛穴洗浄の効果が得られる人

正直言って現代人の女性で、この条件を満たしている人は少数派でしょう。セルフカラーを含め、一度は何らかのカラーリング履歴を持った髪の方が大半だからです。

傷まない「ベルジュバンスカラー」の成分は、単なるヘアマニキュア

ベルジュバンスで「弱酸性カラー」と名乗って提供されているヘアカラーの成分は普通のヘアマニキュアと一緒です。髪にはなかなか染まらず、頭皮(皮膚)に染まりつくと落ちにくいというヘアマニキュアが持つ共通の特徴も見受けられます。

ちなみにベルジュバンスカラーを受けた後でベルジュバンストリートメントを受けると、パーマ液成分の効果が働いて色落ちしてしまうというデメリットも。つまりベルジュバンスカラー直後のベルジュバンストリートメントは、カラーが無意味になってしまうということです。

「弱酸性美容法」のベルジュバンスに存在する「理論の綻び」

「弱酸性のままでパーマがかかるなんて奇跡だ!」とベルジュバンスが世に出回った当時は大絶賛された模様。しかしそれはヘアカラーが流行する以前の時代に通用した話です。

ベルジュバンスでは当初から「壊れたたんぱく質」、つまりすでに傷んだ髪に対する改善策が語られていません。途中から普通のトリートメントのような製品も追加されましたが、ベルジュバンストリートメントの主成分がパーマ液なのは変わらないままです。

現代女性の大前提、「髪の脱色」によるダメージを無視した理論

ベルジュバンスメニューをしている限りは「髪を脱色する」というダメージ源がないので、本家ではその問題に触れないお約束があるようです。ベルジュバンスは過去に「お家騒動」があって分裂しているのですが、分裂した宗派(?)によっては普通のヘアカラーを行う美容室もあります。

いずれにしても、本当に弱酸性のままでかかるパーマ液「スピエラ(ラクトンチオール)」が発明された瞬間から、ベルジュバンスが提唱する「弱酸性美容法」の理論は過去の遺産と化してしまいました。

まとめ

今回はベルジュバンスに対してかなり鋭い内容を解説させていただきましたが、過去の私が直接ベルジュバンスの施術に携わったからこそ語れる裏側でもあります。

ベルジュバンスは歴史が古いため、私よりも後でベルジュバンスのことを知った方はその実態を知らないまま、謳われている「良い部分だけ」を見てしまうリスクがあると思ったからです。

時代は巡るものですが、同じ過ちまで巡らないように正しい情報をお伝えすること。

それが20年間美容業界の歴史を体験している、今の私に課せられた「役割」だと認識しています。

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