【保存版】毎日シャンプーしているのに頭が痒い!を今すぐ解消する方法!現役美容師が伝授!

毎日ちゃんと髪を洗っているつもりなのに、なぜか頭皮のかゆみが収まらない。シャンプーが合っていないのか、それとも、洗い方に問題があるのでしょうか?
まずはシャンプーを変えるよりも、洗い方の見直しを優先すべきです。我慢できない、今すぐ何とかしたい頭皮のかゆみを引き起こす原因は様々ですが、それには大きく分けて3つの原因があります。
頭皮のかゆみを引き起こす3つの原因
頭皮がかゆくなる原因はじつに様々。頭皮の肌質なども関係してくるものですが、それを除いた場合はシャンプーの工程で問題が発生しています。
- 洗い方の問題
- シャンプーが頭皮に合わない
- 乾かし方の問題
この中からまずは「洗い方の問題」について詳しく解説していきます。
お湯の温度をもっと下げること
どういうシャンプーのやり方が頭皮や髪に良くて、毎日洗っても問題はないのか?など洗い方にはいろいろな意見があります。でもまず最初のステップとして必要なことは自分の肌タイプに適した洗い方をすることです。
そのためにまずやるべきことは、シャワーのお湯の温度をもっと下げることです。熱すぎるお湯が引き起こす頭皮の乾燥が、いつまでも収まらないかゆみの隠れた原因になっています。
一日2回のシャンプーが洗いすぎとは限らない
頭皮の肌タイプによってシャンプーの頻度は変える必要がありますが、頭皮の肌質は顔の肌質と繋がっているもの。そこから自分で予測することが可能です。
前頭部から頭頂部にかけてのエリアをUゾーンと呼びますが、このエリアは顔のTゾーンの2倍の皮脂が分泌されます。そのため、乾燥肌の場合であってもUゾーンからはそれなりの量の皮脂が分泌されているもの。
私は乾燥肌の人であっても2日に1回はシャンプーすることを勧めています。もしも頭皮にかゆみの問題がない場合でも、髪のボリュームが出にくくてペタっとすることを気にする人は毎日洗うのがおすすめです。
ちなみに私の顔の肌質はオイリー寄りのコンビネーション肌ですが、職業柄もあって毎朝晩、つまり一日2回シャンプーを行います。洗いすぎなんじゃないの?と言われそうですが、かゆみも含め、頭皮のトラブルはありません。
洗いすぎにならないようにシャンプーは洗浄力のマイルドなものをチョイス。洗髪と同時に頭皮のマッサージ効果も得ていますので、私にとってはこのぐらいの頻度が適切です。
つまり肌質を無視したシャンプー方法がかゆみを含め、頭皮トラブルを引き起こす原因となります。脂性肌なのに洗浄力不足のシャンプーで1日おきに適当に洗ったり、乾燥肌なのに洗浄力の高いシャンプーを使って熱いお湯で洗うのが間違いだということです。
次に、かゆみを引き起こさないようにするためには、実際どのようにシャンプーをしたらよいのか?それについて解説します。
頭皮のかゆみ防止には、すすぐ「お湯の温度管理」が超重要
まず、シャンプー前の予洗いに関してはご自分で気持ちがいいと感じるお湯の温度設定で問題ありません。お湯による予洗いだけでもホコリや水溶性の汚れの大部分は除去できます。
時間の目安としては30秒~1分の予洗いをお勧めします。その後シャンプーを付けて泡立てた時に泡立ちが悪い場合は、一度軽くすすいでから再度シャンプーを付けなおして泡立ててください。
シャンプーがよく泡立っている状態で洗う必要性
シャンプーは界面活性剤、つまり洗浄剤の働きによって髪や頭皮の余分な汚れを落とすのが役割です。界面活性剤はよく泡立っている時に、その性能を最も発揮することができるもの。
- 脂性の汚れを浮き上がらせること
- 浮き上がらせた汚れが頭皮に再付着することを防ぐ役割
- 泡のクッションによる頭皮と髪への摩擦の負担を和らげる役割
このような良い効果を得るためにも、シャンプーはしっかりと泡立った状態で洗いましょう。不十分な泡立ては汚れが落ちにくいだけでなく、髪の摩擦によるダメージも引き起こします。
お湯の温度を下げるのは、シャンプーを「洗い流す時」
軽視されがちで、なおかつ大事なのはシャンプーを「洗い流す時」にお湯の温度を下げること。シャンプーが十分に泡立った後、汚れを洗い流すために必要なお湯の温度は理論上33度です。
「えっ、冷たい…」と感じる方が多いことでしょう。でも、界面活性剤が持つ性質の一つに温度が上がるほど洗浄力が増すという特性が。食器を洗うとき、熱めのお湯で洗った方が汚れ落ちが良くなるのと同じ理屈です。
髪と頭皮に適したお湯の温度とは?
特に冬場は気温が低いので、髪をすすぐ時も身体に当たって気持ちがいいお湯の温度という基準になりがちなもの。でも、そのままの温度設定で髪をすすぐのには問題があります。
ただでさえ肌も頭皮も乾燥しやすい冬場に、夏場よりもお湯の温度を上げてすすぐという行為。これは乾燥による頭皮のかゆみを生み出す要因になります。
「毎年、冬場になると細かいフケが出る」「乾燥した季節だけ頭皮のかゆみが出る」というケースは、シャワーのお湯をぬるくしただけで頭のかゆみが改善されるケースも。心当たりがある場合は見直しましょう。
現実的なお湯の温度設定
いくら髪と頭皮のためとはいえ、33度のぬるま湯で冬場に髪をすすぐのは苦行そのもの。お湯の温度設定の現実的な落としどころは「人肌(36度)よりは温かく、浴槽に張ったお湯(41度)よりはぬるい」ぐらい、つまり38~39度のお湯ですすぐのが良いでしょう。
本来は年間を通してこれぐらいのお湯にすべきところですが、冬場は特に熱いお湯にしやすい傾向が。なお、熱めのお湯で髪を洗うと傷んだ髪にも非常に負担がかかってしまいます。
シャンプー後、すすぎ残しを出さない流し方
頭皮をしっかりとすすぐ際に、髪は邪魔をする存在。髪の長さにかかわらず、髪をオールバックにした状態ですすいでいくのが最も良いすすぎ方です。
しかしそれでも髪の溜まる耳後ろや後頭部は、ややすすぎにくいもの。対処法としては前頭部からすすぎ、後頭部までシャワーの当たっている場所を揉むようにしながらすすぐと、満遍なくすすぐことが出来ます。
美容師がシャンプーをすすぐ時には、その技術と同時に「お湯を掌に溜める技術」を併用します。これは難しいので、家庭ですすぐ場合は性能の良いシャワーヘッドを使うのがおすすめ。
頭皮を遮る髪を貫通して、お湯をしっかりと頭皮に当てられる水圧がある。もしくは拡散性が高くて、十分な湯量で洗えるシャワーヘッドだと、楽にしっかりとすすぐことが出来ます。
頭皮のかゆみを予防するシャワーヘッドの選定基準
私自身が一日中お客さんの髪を扱うので、自分の洗髪は極限まで簡単にして、楽をしたい人です。そのために家庭用のシャワーヘッドは20種類以上も吟味しまくりました。
その結果として言えることは、節水よりは水圧と水量、両方あるのが髪をすすぐ性能としては最適だということ。現在の私が使っているのはINAXの純正シャワーヘッドです。
程よく拡散するのでシャワーだけでも寒くない。しかも十分な水量と水圧、本体の軽さを兼ね備えているので、とても気に入っています。
シャンプー後にすすぐ時間の目安は?
すすぎ残しを出さないために、シャンプー後にどれだけの時間すすげばいいのか?という判断は、髪の長さ、毛量によって変わります。間違いのない目安としては「もういい」と思ってから+30秒すすぐようにすると間違いありません。
頭皮のかゆみを撃退し、「正しいシャンプー」ができるアイテム
続いて頭皮のかゆみを改善するための正しいシャンプー法について解説します。まず頭皮にトラブルがある人は、このシャンプーブラシのみを使いましょう。

エス・ハート・エス スカルプブラシ(参照元:エス・ハート・エス公式サイト)
2019年現在、まだまだあまり知られていないマイナーなこの商品。しかし、どのシャンプーブラシにもない性能を誇るライバル不在の逸品です。
私自身が高いもの・安いものを含め、色々なシャンプーブラシを使ってきました。その上でこの製品には太鼓判を押すことができます。
頭皮を傷つけずに正しく洗えるブラシ
このブラシを使ってシャンプーをすることで、頭皮を傷つけることなく、洗いすぎ・洗い漏れなく「強制的に正しいシャンプー」をすることが可能に。頭皮トラブルの予防改善には自宅で正しく洗う必要がありますが、本来は大変難しいことです。
頭皮は洗いすぎても、洗わなさ過ぎてもトラブルの原因になるもの。正しいすすぎ方、正しいシャンプーのやり方をしていれば、合わないシャンプーが原因のかゆみ以外、7割方が解決します。
ちなみにこのシャンプーブラシを見つけたきっかけは、サロンで本格的なヘッドスパに使えるブラシを探していたからです。このブラシを使って洗うだけで、皮脂の過剰分泌で黄色くなっている頭皮が一度で白くきれいな頭皮に変化します。
まれにどんな洗い方をしても、どんなシャンプーを使っても何の頭皮トラブルも起こさない人も存在しますが、それは持って生まれたギフトです。顔の肌質と同様に、トラブルが起きやすい頭皮はその予防改善と保全に徹する必要があります。
頭皮がかゆい時に改善すべきことの優先順位
すすぎ方を見直し、洗い方もこれまでとは変え、それでも頭皮のかゆみが止まらない場合はシャンプーを変える必要があります。しかし多くの人は洗い方やすすぎ方よりも先に「シャンプーが頭皮に合わないのでは?」と考える傾向が。
今までと違うシャンプーに変えた途端に頭皮の調子が悪くなったときは、その可能性が高いです。しかし本来、「シャンプーを変える」という選択肢は、すすぎ方・洗い方を見直したあと「3番目の選択肢」として検討すべきもの。
まず第一にそれまで使っていたシャンプーがもったいないですし、もしも別のシャンプーに変えて頭のかゆみが良くならなかった場合、いくつものシャンプーを渡り歩く羽目になるからです。
それは大変不経済なことなので、実際にシャンプーを選ぶ場合、どのような判断基準で選べばいいのか?について解説していきます。
シャンプー選びにオーガニック、ノンシリコンは考慮しない
シャンプーは自然派・オーガニックがいい、石油系が良くない、ノンシリコン・アミノ酸がいいなど色々と謳われています。しかし全てを差し置いて「頭皮に合うものを選ぶ」という基準で考えましょう。
それが頭皮のかゆみなどの頭皮トラブルを解消する一番の近道です。シャンプーは基礎化粧品と同じで、高いシャンプーだから絶対に良いものとは限りませんし、安いから頭皮に悪いとも言い切れないもの。
比較的高価(原料も高価)なアミノ酸系シャンプーで痒くなってしまう人もいれば、中には天然成分として人気のあるヘナ(HENNA)でかぶれる人も。全ての頭皮悩みを解消できる一つのシャンプーを作るのは、大変困難なことです。
頭皮に合ったシャンプーを選ぶ基準とは?
色々な製品の中から選ぶ際、シャンプーは肌と同じ基準で選ぶのが正解です。つまり値段やパッケージ、香りではなく、あなたの頭皮に合うか、合わないか。
ひとつ気を付けたいのは、市販シャンプーの洗浄力(脱脂力)は両極端だという特徴があることです。
たとえば市販品のスカルプ系シャンプーは洗浄力がかなり高め。脂性肌の人に向きますが、結構ガッツリ油分を持っていきます。
反対に女性向けのダメージヘア用シャンプーは洗浄力が極端に抑えられています。その影響で髪に必要以上の重さを感じる仕上がりになりやすい傾向が。
しっとりタイプのシャンプーは選択肢から「除外」する理由
基本的に日本製のシャンプーは、毎日洗うことを想定したマイルドな洗浄力に設定されているものが殆ど。もしも市販品の中であなたの頭皮に合うシャンプーを探す場合、「サラサラタイプ」「しっとりタイプ」のうち、迷わず「サラサラタイプ」に該当するものを選びましょう。
意外に思われるかもしれませんが、市販品のしっとりタイプシャンプーは邪魔なほど「重い」仕上がりになるからです。誤解が多いですが、洗い上がりのしっとり感とヘアケア効果は無関係。
むしろしっとり感(=重さ)はカラーの染まりを邪魔したり、髪のダメージを錯覚させる原因にもなります。シャンプー選びをするとき、市販品のしっとりタイプは除外が鉄則です。
どんな頭皮でも、まずは「サラサラタイプ」で様子見
もしもあなたの頭皮が脂性でも、刺激と脱脂力の強いスカルプシャンプーが適していない場合も。まずは重くなりにくい「サラサラタイプ」の中から選びましょう。
合わないシャンプーが多い人は、香料の入っていないものから選ぶのがおすすめです。そして実際に初回、連日と使ってみて、異常が出なければ「頭皮に合っている」シャンプーだということに。
細かいフケが出て頭皮が痒い時の応急処置法
細かいフケが出るということは、頭皮が乾燥している状態。頭皮の水分不足によって炎症が起こり、頭皮のかゆみを引き起こしている可能性が大です。
ヘアカラーやパーマをした後日にかゆみが出る場合も、この状態になっている可能性が。そんな時の応急処置法は、髪が乾いた状態で化粧水を頭皮に付けるという方法です。
頭皮に付けてもいいタイプのヘアトリートメントを使う方法もありますが、荒れた頭皮にはややハイリスク。頭皮は顔よりも鈍感なので、顔に使う化粧水で不具合が出る可能性は低くなります。
頭が痒いと育毛剤を付ける人も多いですが、一般的な育毛剤には50%以上のアルコールが含まれています。乾燥の問題がある頭皮には悪影響を及ぼしかねないので、注意したいポイントです。
髪の乾かし方が原因で起こる頭皮のかゆみ
頭皮の衛生状態が悪くなると、雑菌の繁殖による炎症でかゆみを引き起こすことが。頭皮には悪さをしない常在菌も存在するので、殺菌すればいいという単純なことではありません。
しかし、いつまでも頭皮を湿らせた状態で放置すると、雑菌の繁殖によって頭皮のトラブルを招くおそれが。体温による適度な温度と髪で蒸れやすい頭皮、洗ったとはいえ残っている皮脂や角質が合わさって雑菌が繁殖しやすい条件が揃いやすくなります。
たとえ短い髪でも自然乾燥ではなく、なるべく早くドライヤーで乾かして頭皮の蒸れを予防しましょう。特に、髪が濡れたまま寝ると頭皮にも髪にもデメリットしかないので厳禁です。
なおドライヤーは必要ですが、過度の熱は頭皮の乾燥を招いてしまいます。熱いと感じない適度な距離でドライヤーをかけるようにしてみましょう。
頭皮に良いおすすめのドライヤーは?
頭皮にいいドライヤーの選び方、最も重要な基準は何よりも速乾性。その基準に最も合致するのはダイソンドライヤーです。
しかし、パナソニックのハイエンドモデルドライヤーより実に2万円以上という高価なドライヤー。髪が短い人は選択肢から外してもいいですが、髪が多い人、長い人は検討の余地があります。
頭皮のために必要なのはドライヤーの高熱ではなく、速乾性を生み出す風圧。風圧によって髪と頭皮の余分な水分を速やかに除去することが重要なポイントです。
ドライヤーのマイナスイオンについてはあまり気にしなくて構いません。他の記事でも解説していますが、オマケの性能程度と考えてください。
その他の頭皮がかゆくなる原因と対策
他に頭皮のかゆみの原因として考えられることは4つあります。
- 季節性のアレルギー(花粉症など)による影響
- アタマジラミによる影響
- 発汗したときの、汗による刺激による頭皮のかゆみ
- 寒い所から急に暖かい場所に行ったときの、温度変化によるかゆみ
①②の場合は、心当たりがある方は皮膚科に行きましょう。③④の場合はいずれも一過性のもの。かきむしって傷を付けたりせず、清涼感のあるトニックなどでやり過ごす方法が良策だと思います。
まとめ
頭皮がかゆい時、多くの方はまず「シャンプーが合わない」と考えがちですが、今回の解説では3番目に検討すべき原因としました。特に、重要なお湯の温度のことが盲点になっている方が大変多いからです。
全ては洗い方を見直すという言葉に集約できます。しかし洗い方の工程一つ一つを分解すると、まだ見えていなかった改善すべきポイントが見つかるかもしれません。