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シャンプーの選び方の新基準!3つの悩み別・香りやデザインよりも重要な一つのこと!

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株)美テラシー代表  〇都内でサロン経営13年の現役美容師 ○JADP認定心理カウンセラー ○健康管理士1級 美容と健康のスペシャリスト。
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シャンプーの選び方のお悩み相談
シャンプーの種類がありすぎて、私の髪の悩みを解決してくれるシャンプーがわかりません!そもそも私の髪の悩みはシャンプーを変えれば解決するんでしょうか?

ネットの口コミを見ていても情報が多すぎので、ますます分からなくなって、困っています…。何を基準にしてシャンプーを選べば良いのでしょうか?

世の中の多くの方は、シャンプー選びをする時に香りやパッケージデザインの可愛さで選ぶ傾向が。ですが本来、シャンプーを選ぶ基準となるのは悩みを良くできるスペックが最優先

その次に、イメージや好みを作る要素となる香りやパッケージデザインを選ぶというのが正しい順序。それぞれのお悩み別で、どのようなシャンプーを選べばいいのかを現役美容師が解説していきます!

悩み別・シャンプーの選び方、3つの基準!

シャンプー選びをする目的は人によって様々ですが、今回は分かりやすくするために3つの基準を設定しました。頭皮のニオイ・髪の元気のなさ・髪の傷み、3大髪の悩み別でシャンプー選びの選定基準を解説していきます!

①頭皮のニオイが気になる!

頭皮のニオイを改善するために必要なのは、まずシャンプーの洗浄力。皮脂汚れが十分に落とし切れていない場合や、それによって雑菌が繁殖してしまった場合に頭皮のニオイが引き起こされるからです。

シャンプー自体の洗浄力の高さも大事な要素ですが、一連の工程で頭皮の清潔さを保つのがとても重要です。他しっかりと泡立てて洗うこと、すすぎをしっかりと行うこと、生乾きにせずすぐによく乾かすことなどにも注意しましょう。

②髪の元気のなさが気になる!

ペタンとしてしまう髪になってしまう原因の一つに、シャンプーの洗いあがりが重すぎるという問題があります。特にもともと細い髪や柔らかい髪の場合、その悪影響を強く受けてしまう傾向が。

それを予防・改善するために必要なのは洗いあがりが軽いシャンプーを選ぶこと。市販のシャンプーでしたら、しっとりタイプのシャンプーよりもサラサラタイプに該当するものの中から選ぶのが基本です。

基本にある考え方として、軽さはシャンプーにしか作れないというものが。あとで付けるトリートメントなどは、基本的に髪には重さを与えるもの。髪のハリコシが気になる方は、洗う時点で重さを与えないようにすることが大切です。

③髪の傷みが気になる!

髪の傷みによるパサつきやゴワゴワが気になる場合、適しているのはアミノ酸系、もしくはベタイン系のシャンプーです。デメリットとして他の成分が主成分のシャンプーよりも、お値段は高めになる傾向。

注意する必要があるのは、そもそも髪の手触りを悪くしている原因は何か?という点です。見た目で感じるパサつきが髪の傷みによるものなのか、もともとのクセによるものなのか、年齢によって変化したエイジング毛によるものなのか、それを見極めましょう。

とはいえ、自分で自分の髪を正確に診断するのはとても困難なこと。普段から自分の髪のことをよく分かってくれている担当美容師に診断してもらうのが一番確実です。

シリコンシャンプーは安物で、ノンシリコンが良い?

シリコン入りのシャンプーと聞くと、安物で質の悪いシャンプーだと感じますか?ですが実は、シリコンとは比較的高価な原料に分類されるもので、必ずしもノンシリコンだから良いシャンプーだとは断定できないものなのです。

「トリートメントもノンシリコン」は意味不明!

ノンシリコンシャンプーとセットになっているトリートメントも、多くの製品はノンシリコントリートメント。ですが本来シリコンとは無害なだけでなく、シリコンで出せるすべりの良さは他のオイルを圧倒するスペックを持ちます。

シャンプーにシリコンが必要ないことは多いですが、トリートメントもノンシリコンでは手触りの面で劣るだけでなく、髪の摩擦ダメージを助長してしまうというリスクも。シリコンにも多くの種類があり、蓄積による弊害を引き起こすのは水溶性でない種類のシリコンオイルです。

市販のシャンプートリートメントは一度目の使用でわかりやすい手触りの良さを感じさせるために、蓄積が起こるタイプのシリコンがよく使われます。過剰なシリコンの蓄積がなければ良いことなので、摩擦ダメージ軽減のためにもトリートメントにはシリコンが入っていた方が良いでしょう。

高級ノンシリコンシャンプーにシリコンが混入していた事件

以前、某有名オーガニックノンシリコンシャンプーからシリコンが検出されたという事件がありました。オーガニック製品を作る過程では、意図的に混入しようとしないかぎりはシリコンが入るのはあり得ないこと。

これは大きな問題となり、百貨店の店舗で撤退を余儀なくされたところもありました。この製品は美容室でも取り扱いをしているものでしたが、ノンシリコンの割に手触りが良すぎるため、美容師の間でも「シリコンが入っているのでは?」という疑惑がささやかれていた製品です。

結果としてその推論が正解だったことになりますので、普段から髪を最も触り慣れしている、美容師の勘と経験が正しかったということに。この事件は製品のお値段も高いオーガニックブランドのため大きな問題となりましたが、氷山の一角なのかもしれません。

無添加・オーガニック・ボタニカルは身体に優しい?

前項で紹介したオーガニックブランド事件では、「オーガニック×ノンシリコン」という安全性への信頼が裏切られたことから大きな問題となりました。無添加やボタニカルという表現も例外ではなく、これらの表記があること=安全性の担保にはならないというのが実情。

オーガニックは基準が乱立している!

問題の背景の一つとして挙げられるのが、オーガニックの認証基準が乱立しており、統一基準がないことです。そもそもオーガニックの認証には原料がオーガニックとして認証される場合と、原料となる植物の生産者に出される認証の両方がありますが、この違いは大きいですよね?

しかしこの違いそのものが世間では混同されており、化粧品類に下りるオーガニック認証にも複数の認証規格があります。無添加やボタニカルに関しても魅力的なイメージを作るための言葉になっているのが実態で、安全性の担保にはなり得ない表記。

では一体何が安全なのか?という結論は、肌や粘膜への刺激性の有無、かゆみや湿疹が起こらないこと。つまり自分の身体に合っているものであれば、それが一番身体に優しいものだということです。

シリコン入りシャンプーは一体何が悪い?

シリコンの入ったシャンプーが、身体にとって害を与えるものではないということはお分かりいただけたかと思います。実はシリコン入りシャンプーが引き起こす弊害が最も問題となるのは、カラーやパーマへの悪影響

シリコンとは分子の大変大きな物質で、それによって髪に被膜を作ることで手触りを良くしたり、髪の摩擦を減らすのが大きな役割。髪にシリコンがたくさん付いていると、カラーの染まりが悪い、パーマが上手くかからないなど、美容室で技術を失敗する一因となることが。

シリコンが最も問題になるのはカラーとパーマへの悪影響!

実際にシリコンの多い製品を連用している髪に白髪染めをすると、色の入りが非常に悪いですし、パーマのかかり方も不安定になる傾向があります。シリコンのたくさん付いている髪は傷んでいても手触りが良くなるので、美容師が髪の傷み具合を誤認してしまうことも。

特に暗めの色に染まっていて、手触りがシリコンなどで良くなっている場合に髪の傷みを誤認され、カラーやパーマが想定外の仕上がりになってしまうケースが非常に多いです。誤診してしまう美容師側の問題もありますが、失敗されるリスクをわざわざあなた自身が上げる必要はないですよね。

シャンプーもトリートメントも洗い流さないオイルも蓄積型のシリコン入り、というパターンが最も悪い影響を与えます。シリコン蓄積が引き起こすカラーとパーマに対する弊害を予防するためにも、シャンプーだけは軽く洗いあがるノンシリコンシャンプーを選ぶのが最も無難な選択です。

まとめ

市販でも美容院のものでも、色々なシャンプーが出回りすぎているので、どれを選んでいいのか分からなくなって当たり前。まずは香りやパッケージデザインに惑わされず、自分の髪悩みに合った製品を選ぶようにしてみましょう。

一つの重要な考え方として、髪を軽くできるのはシャンプーのみが持つ役割だということ。洗うことで髪を重くしてしまうシリコン入りシャンプーは、シャンプーの役割からズレてしまうことにつながります。

摩擦による傷みを予防できるというシリコンならではの役割はしっかりと活用したいですが、カラーやパーマに悪影響が出てしまうと、それはそれで問題です。

髪に付着するシリコンの量をコントロールするという意識を持つこと。それがシリコンの良い部分と上手に付き合っていくために必要なポイントです。

オーガニックやボタニカルなど、聞こえの良いイメージの言葉に惑わされることなく、自分に必要なものを選べるリテラシーを磨いていきましょう!

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株)美テラシー代表  〇都内でサロン経営13年の現役美容師 ○JADP認定心理カウンセラー ○健康管理士1級 美容と健康のスペシャリスト。
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