縮毛矯正でピンピンになってしまった時の直し方と、毛先がまっすぐにならない縮毛矯正のやり方!

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くせ毛で悩んでいる人の場合、欠かせないメニューとなる縮毛矯正。ですがいくらくせ毛が嫌だとは言っても、ピンピンでいかにも縮毛矯正をかけました!とバレバレの仕上がりも嫌ですよね。

ストレートアイロンを使う縮毛矯正技術が世に出てから20年以上。以前に比べると真っすぐすぎる仕上がりの縮毛矯正を見かける機会は減りましたが、縮毛矯正は美容師でも技術力の格差が大きい技術の一つです。

今回はピンピンにならない縮毛矯正のコツと、真っすぐすぎるピンピンになってしまった縮毛矯正の直し方を解説していきます。

目次

縮毛矯正の仕上がりがピンピンになってしまう2つの原因

人工的な真っすぐすぎる縮毛矯正になってしまう原因は、美容師の技術によるもの。つまりあなたの髪のクセが強い・弱いというのはあまり関係がないということです。ピンピン不自然な縮毛矯正を生み出すのは、主に2つの原因が挙げられます。

ストレートアイロンの使い方に問題があるから

縮毛矯正でストレートアイロンをかける際、必要以上の力を入れてアイロンをすることでピンピンの硬い仕上がりになりやすいです。髪の形が平べったく固定されてしまうことで、仕上がりの毛先も人工的な真っすぐになります。

美容師が縮毛矯正を行う際のストレートアイロンの技法には以下の3つがあります。

  • プレス式
  • プレススルー式
  • スルー式

プレス式とはギュギュっとアイロンで押しつぶしながらクセを伸ばす技法です。これは昔の縮毛矯正で主流だった方法で、最もクセを強く伸ばせる反面、最も不自然な真っすぐストレートに。自然なストレートヘアを作りたい場合はプレス式を使わないのが今の常識ですが、未だにプレス式で縮毛矯正をやっている美容室も存在します。

見分け方としては、ストレートアイロンで髪を潰すように力を入れている感じが分かる時や、アイロンで髪を強く引っ張られる感じがする時はピンピンした縮毛矯正になってしまう可能性が非常に高くなります。

カットと縮毛矯正の順番に問題があるから

高温のストレートアイロンを用いる縮毛矯正の場合、アイロンの熱によって髪には特有の硬さが加わります。そのため、自然な縮毛矯正をかける場合でも、仕上がりの長さに合わせてどのあたりから髪を曲げるのかを調整するものです。

もしも縮毛矯正をかけた後で髪の長さを大幅に短くカットしてしまうと、丸みが失われて毛先ピンピンのストレートに仕上がってしまいます。自然な縮毛矯正にするためには、仕上がりに近い髪の長さにカットしてから縮毛矯正の順番でやっていくことが重要です。

ロングヘアの後ろの髪はある程度真っすぐでも目立ちにくいもの。しかし前髪を含めた顔周りのピンピンストレートは不自然さが際立ってしまいます。

毛先がピンピンしない縮毛矯正をかけるコツ

カットを先に行うのは大前提として、重要なのは縮毛矯正の途中工程でストレートアイロンをどうかけるのか、です。アイロンの種類、温度、髪へどのようにアイロンを通すのか、この3つを的確にコントロールするのがピンピンさせないコツ。では具体的にどのように使い分けをする必要があるのかを解説します。

アイロンを使い分けする

短い髪に対して、幅の広いプレートのストレートアイロンを使った縮毛矯正をすると、それだけでも不自然なストレートに仕上がってしまいます。逆にロングヘアーに対してプレート幅の狭すぎるストレートアイロンを使った場合は、髪全体の収まりが悪くなってしまうもの。

つまり髪の長さに合わせて、適切な幅を持ったストレートアイロンを選択する必要があるということ。毛先をもっと内巻きカールに仕上げたい!という場合は、カールアイロンで丸みを付けることも可能です。

更にしっかりとカールやウェーブを付けたい場合でも、デジタルパーマとの併用で実現することができます。これを行う際に必須となる条件は、髪が傷み過ぎていないことです。傷み過ぎて弾力の失われてしまった髪にはカールを付けることが困難です。

ストレートアイロンの温度を使い分けする

ストレートアイロンの温度設定が低すぎてもクセを伸ばせませんが、必要以上の高温はピンピンストレートの原因となります。これは高温が髪に必要以上の硬さを与えてしまうために起こることです。

なお使用するストレートパーマ剤によって適切なアイロンの温度は違います。一例として、硬くてしっかりした強いクセのある髪の場合、しっかりめにパーマ剤を効かせた後にあっさりとアイロンスルーを行うことで、自然なストレートに仕上げることが可能です。

毛先がピンピンになってしまった縮毛矯正の直し方は?

ピンピン毛先の縮毛矯正に仕上がってしまった場合、スタイリングの力を使って応急処置的に自然なストレートに見せることはできます。

でも、根本的に修正をするためには専門知識を持った美容師の力が必要な内容。本当に取り返しの付かない状況になるので、間違っても市販のストレートパーマ剤を使って自分で直そうとしないことです。

美容師がピンピンストレートを修正する場合でも、髪が傷み過ぎていないという前提と、専門性の高いノウハウが必要な難しい修正技術。更なる失敗を回避するためにも、以下に記載した内容を見せて、理解できる知識を持った美容師に修正をお願いするようにしてください。

  1. 修正に耐えられる毛髪強度が残っているか、ウェット状態で毛束を指に巻き付け、事前にチェック
  2. 適切な前処理をしたのち、中性~酸性の還元剤を塗布する
  3. 2回転のプレワインディングを行い、放置後テストカール。髪が曲がっていればOK、プレーンリンスする
  4. ロールブラシで丸みを付けてブロードライ、その後120~140度のストレートアイロンで力を抜いて、ブローの形をなぞるようにアイロンワーク
  5. 2剤処理して仕上げ

まとめ

美容室にお直しを頼むのは、気まずく感じる人が多いもの。しかし、ピンピン縮毛矯正を修正するのは美容師にしかできない内容です。

特に前髪の不自然なピンピンストレートは目立ってしまうものですが、長さが短くて髪のダメージが少ないからこそ修正しやすいという利点もあります。髪の状態を適切に判断出来て、上記の修正ノウハウを理解できる美容師ならば直せるものです。

毎朝スタイリングで直し続けなくても、お直しで対応できる可能性は十分にあるので、迷ったら相談してみましょう。

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この記事を監修した専門家

角谷滉一

  • ヘアケアマイスター1級
  • 健康管理士1級

都内の美容室『Re+(リプラス)』を運営する、管理美容師。美容と健康のスペシャリスト。専門知識のくわしさと洞察の深さに、業界内でも定評がある。

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