[su_box title=”湯シャンで頭皮が赤いお悩み相談” box_color=”#937e8e”]私は敏感肌で、肌だけではなく頭皮も合わないシャンプーが多いので、湯シャンがいいと聞いてシャンプーを使わない洗髪に切り替えました。
でも、湯シャンにしてから頭皮が赤くなってかゆみが出る時があるので、やり方がおかしいのか、自分に合っていないのか分からなくて困っています。
ちゃんと洗えていなくてニオイが出ても困るので、時間もかけてしっかりめにすすいでいるつもりです。湯シャンなのに頭皮が赤くなってしまう原因とケア策を教えてください。[/su_box]
化学物質を一切使わずに、お湯だけでシャンプーを行う湯シャン。肌が弱く、シャンプーに含まれる成分が合わない人に人気の洗髪法です。
一方で、かえって髪や頭皮のトラブルが増えてしまったというお悩みもよく耳にします。例えば湯シャンで頭皮が赤くなるのは、何らかの理由で頭皮に炎症を起こしている証拠です。
今回は湯シャンで頭皮の赤みを引き起こしてしまう4つの原因と具体的な3つのケア策、湯シャンの向く人と向かない人、湯シャン2つのメリットとデメリットまで網羅して解説します。
湯シャンで頭皮が赤くなってしまう4つの原因
本来であれば肌に合わないものを一切使うことなく髪を洗えるため、炎症を起こす原因物質がないはずの湯シャン。ところが、正しく洗えていない湯シャンは逆に頭皮トラブルを増やしてしまう可能性があるのです。
よくある「湯シャンで頭皮が赤くなってしまう」というトラブルには、4つの原因が考えられます。
- 洗い残しが原因で頭皮が赤くなっている
- 過度の乾燥による頭皮の炎症が起こっている
- 湯シャンのやり方が悪いせいで頭皮が傷付いている
- 酸化した皮脂による脂漏性皮膚炎になりかけている
①洗い残しが原因で頭皮が赤くなっている
シャンプーを使わない湯シャンでは、洗い残しを作ってしまうことが頭皮の赤い炎症を引き起こす原因になります。お湯ですすぐ力がメインとなる湯シャンでは、洗い残しによる頭皮の炎症が起こりやすいです。
②過度の乾燥による頭皮の炎症が起こっている
湯シャンの適切な温度設定には、諸説あります。ぬるま湯の方が良いという説もあれば、なるべく高い温度のお湯で洗うことを推奨するやり方もあるのです。
しかし乾燥肌の人が熱いお湯で湯シャンを行うと、乾燥によるかゆみや炎症を起こしてしまう可能性があります。乾燥肌の方の湯シャンは、38度以下のぬるめのお湯で洗うのが適切です。
③湯シャンのやり方が悪いせいで、頭皮を傷付けている
中には頭皮の汚れを効率的に落とすために、綿の手袋をして湯シャンを行うというやり方が存在します。摩擦によって頭皮を傷つけてしまうおそれが高いので、避けたほうが良い洗い方です。
また、湯シャンには必須の事前ブラッシングも、やり方を誤ると頭皮に傷を付けて、炎症を起こす原因となります。
④酸化した皮脂による脂漏性皮膚炎になりかけている
脂っぽい頭皮で湯シャンを行った場合、酸化した皮脂が落としきれずに脂漏性湿疹を招くことがあります。湯シャンは敏感肌の乾燥肌に最適な洗髪法なので、無理に湯シャンを続けないほうが良い場合もあるのです。
頭皮トラブルを起こさない、正しい湯シャンのやり方3つのポイント
界面活性剤の力に頼らない湯シャンでは、落とすべき汚れを落とすために3つのポイントを押さえたやり方が必要不可欠。湯シャンのやり方はブラッシングしてすすぐだけですが、シンプルな工程ゆえにとても重要なポイントです。
- ブラッシング用のブラシは、湯シャンに適したものを選ぶ
- 湯シャン前のブラッシングは頭皮をやさしく、まんべんなくとかす
- すすぎは地肌をしっかりと、最低5分以上
①ブラッシング用のブラシは、湯シャンに適したものを選ぶ
繰り返し頭皮をブラッシングし続けて、頭皮が痛くなってしまうようなブラシは不適切。かといってピンの数が少ないブラシは汚れを浮かせにくく、湯シャンに不向きです。
湯シャンにおすすめのブラシは「エス・ハート・エス スカルプブラシ」。572本もある先丸のピンによって、頭皮を傷めずに汚れを効率的に浮かせてくれます。
②湯シャン前のブラッシングは頭皮をやさしく、まんべんなくとかす
ブラッシングで地肌を傷つけてしまうと頭皮が赤くなってしまいます。とはいえ、ブラッシングが不十分だと、洗い残しで炎症を起こしてしまうのが湯シャンの難しいところです。
湯シャンはブラッシングだけで「7割」の汚れを浮かせる必要があるので、地肌全体をまんべんなく、10周はブラッシングするようにしましょう。
③すすぎは地肌をしっかりと、最低5分以上
普通のシャンプーでは、2~3分のすすぎで終わってしまう人がほとんどではないでしょうか。お湯の力だけで汚れを落とす湯シャンにおいては、お湯が直接当たらない地肌の汚れは落とせないので、最低5分、できれば8分はすすぐようにしたいところです。
湯シャンが向いている人は?
乾燥肌・敏感肌で、普段からあまり整髪料を使わず、オイル系のものを髪に付けない人は湯シャンが最も向いています。髪に何かを付けないとまとまらない人は髪質的に湯シャンが厳しいので、他の洗髪法を選ぶべきです。
湯シャンの向かない人は?
お湯で落としやすいのは水溶性の汚れなので、油性の汚れが多くなると湯シャンでは対応できないことがあります。
- 髪が傷んでいて、日ごろからトリートメントが欠かせない人
- スタイリング剤やヘアオイルを日常的に使う人
この2つに該当する人は、湯シャン以外のシャンプー方法が適しています。
湯シャンが持つ2つのメリットとデメリット
頭皮に合わないものを心配する必要がないのが湯シャン最大のメリット。シャンプーを購入するお金もかからないので、お財布に優しいのも大きなメリットでしょう。
ですがヘアケア観点において、湯シャンは以下に挙げたような2つのデメリットがあります。それも十分に理解したうえで湯シャンを上手に使いこなしましょう。
- オイル系が使えないため、髪がまとめにくい
- 適切に洗えていないと、かゆみや炎症を起こしやすくなる
①オイル系が使えないため、髪がまとめにくい
まとまりにくい髪質をまとめやすくするためには、オイルの配合されたヘアケア製品を使うのが最適です。ところがオイル系製品と湯シャンの相性が良くないため、元々の髪質がまとまりにくい人にとってはデメリットとなってしまいます。
②適切に洗えていないと、かゆみや炎症を起こしやすくなる
本来は、シャンプーが合わないことで起こる頭皮トラブルを解消する目的で湯シャンを行います。湯シャンは泡の力に頼れない分、丁寧な洗い方が不可欠な洗髪法です。
- 事前に地肌を十分にブラッシングすること
- 時間をかけて十分にすすぐこと
この2つだけが、正しい湯シャンを行うコツとなります。簡単ですが、この2つのポイントを雑に行うと頭皮トラブルを招いてしまいます。
まとめ
今回の内容を振りかえってみて、あなたは頭皮に負担をかける湯シャンを行っていなかったでしょうか?お湯の温度が高すぎると頭皮の赤みを引き起こします。
そして湯シャンに必須のブラッシングも、やり方を間違えると地肌と髪の両方に負担がかかります。
合わないシャンプーが多い方には重曹シャンプーという選択肢も悪くないです。重曹シャンプーの解説記事も、ご興味があればぜひご覧になって下さい。