硬い髪の毛を本当に細く柔らかくする方法。お酢は逆効果!現役美容師の裏技

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[su_box title=”硬い髪のお悩み相談” box_color=”#937e8e”]硬い髪を本当に細く、柔らかくできる方法ってないんでしょうか?私はいわゆる剛毛で、髪の量も多いのでフワフワした柔らかい髪質が憧れです。

あまりに可愛げのない髪質のせいで、性格まで可愛げがないと誤解されてしまうこともあって、すごく損をしている気がします。

生まれつき猫っ毛で色素の薄い友人は、男勝りで気が強い性格なのに、周囲からは女の子っぽいと思われてるみたいです。でも私の髪は、オイルやトリートメントを付けても髪自体は硬いまま。

こんな自分の髪が大嫌いなので、髪が多少傷んでも構わないですから、本当に髪を柔らかく、細くできる方法があるなら教えてください。[/su_box]

たしかに、近年はゆるフワで柔らかい印象を与えるヘアスタイルに人気が集中しているので、剛毛さんにとってはコンプレックスになりかねないことですね。

ネット上ではお酢を髪につけると髪が柔らかくなるという情報や、ヘアオイルで柔らかくなりますといった情報もありますが、それで本当に髪が柔らかくなることはありません。

実は硬い髪の毛を本当に柔らかく細い状態にするためには、パーマ液の力を借りるという方法があるのです。

今回の記事では、油分による手触りのごまかしではなく、本当に髪を細く、柔らかくできる方法について解説します。剛毛に本気で悩んでいる方にとっては、大変役立つ内容となることでしょう。

目次

硬い髪の硬さを助長してしまう5つの原因

髪の硬さはくせ毛と同様、遺伝による影響が大きいので、髪のお手入れを変えるだけでは髪を本当に細く、柔らかくすることは不可能です。生えてくる髪の毛の髪質まではさすがに変えられませんが、髪の硬さを助長してしまう5つの原因について詳しくなっておきましょう。

  1. 油分と水分が不足した髪は硬く感じる
  2. 熱によって、必ずしも髪が硬くなるわけではない
  3. 髪の毛の太さと硬さは、必ずしも一致しない
  4. 髪の傷みによって起こるごわつきは、髪を硬く感じさせる
  5. 髪質に合った良いシャンプートリートメントで得られるのは、『収まりの良い柔らかさ』

油分と水分が不足した髪は硬く感じる

髪はシャンプー後、トリートメントが終わって濡れている状態の時に最も柔らかさを感じます。これは、その時が最も髪に水分と油分が多い髪の状態だからです。

髪が太くて硬い人でもシャンプーはしっとりタイプを選ばないほうが良いのですが、トリートメントやアウトバストリートメントを活用して保湿成分と油分を十分に補給しましょう。

熱によって、必ずしも髪が硬くなるわけではない

髪に高温の熱を加えると、たんぱく質が熱変性を起こして硬くなるという論調が一般的ですが、この理論は大きな矛盾はらんでいます。縮毛矯正をかけた髪には特有の硬さが出ますが、毎日ヘアセットでストレートアイロンを使っている女子高生の髪に、同様の硬さは感じられないのが一例です。

最近では、縮毛矯正で髪が熱変性するというのは誤りで、熱凝集という全く別の作用によって髪が硬くなると言われています。となると、これまでに言われていた「生卵がゆで卵になって戻らないのと同様の現象だ」という説明に矛盾が生じるのです。

それにより、毎日ヘアアイロンやドライヤーを使ったからと言って、必ずしも髪の硬さを助長する行為とは言い切れないことになります。

髪の毛の太さと硬さは、必ずしも一致しない

「硬くて太い」というように、髪の太さと硬さをワンセットで語るのが一般的な論調です。ですが実際には太いけれども硬くない髪質、細いのに硬さがある髪質の人もたくさんいます。

これにはキューティクルの厚み、髪内部の構造で差があることが関係してきますので、髪の太さと硬さはイコールではないということだけを覚えておきましょう。

髪の傷みによって起こるごわつきは、髪を硬く感じさせる

ヘアカラーやパーマの繰り返しによって髪が傷むと、特に髪の硬い人はゴワゴワとした手触りに変化します。 元の髪質が柔らかい人はコシの抜けたフニャフニャとした手触りになることが多いので、ゴワゴワは硬い髪が傷むことで感じやすい手触り上の変化です。

髪質に合った良いシャンプートリートメントで得られるのは、『収まりの良い柔らかさ』

アミノ酸系やベタイン系、タウリン系がメインのシャンプーは、高いエモリエント効果によって髪へ潤いによるまとまりの良さを与えます。油分の多いトリートメントも髪の手触りを柔らかくしますが、いずれも髪を健康な状態に近づける行為です

髪を本当に細くできる効果ではありませんが、触り心地の良いキレイな髪が作れます。

お酢はかえって髪の毛を硬くする!

お酢を水で薄めたものでリンスをすることで、髪が柔らかくなるという情報もありますが、これは髪を硬くすることにつながる方法です。髪はアルカリ性に傾くことで軟化し、酸性に傾くとキューティクルが収れんして硬くなります。

お酢は硬い髪をますます硬くして逆効果になってしまう可能性が高いので、硬い髪にお酢は使わないほうが良いでしょう。

ヘアカラーで髪の毛を柔らかくするのは、髪の傷みとワンセット

髪は化学的な傷み、つまりカラーやパーマをすることによってコシが少なくなり、本当に柔らかくなります。ですがヘアカラーには脱色力に比例した髪の傷みが伴うので、髪が柔らかくなる半面、手触りのごわつきも招きやすくなる傾向です。

パーマ液の力を借りて、本当に髪の毛を柔らかくする方法

ヘアカラーと同じく、アルカリ性の薬剤の力を活用するパーマ技法。どちらも同じように髪が傷むから、髪の硬さはなくなるけどゴワつくんじゃないの?と思われるかもしれません。

ですが実際にはヘアカラー剤にはできないことで、パーマ液だけにできることがあるのです。本当に髪を細く、柔らかくする具体的手順と、そのメカニズムも併せてご紹介します。

アイロンを使わないストレートパーマで、薬剤をしっかり効かせる

ストレートパーマにも多くの種類がありますが、クリーム状のパーマ液だけを使ってアイロンを使用しないストレートパーマがあります。ストレートパーマ液は髪を最も軟化させる力が強いため、髪内部の成分をたくさん流失させる反面、髪を本当に細く、柔らかくすることが可能なのです。

パーマ液で髪を細くしたら、髪がメチャクチャ傷むんじゃないの?

ヘアカラーが脱色力に比例した髪の傷みを伴うのに対し、パーマ液は髪の傷み具合に応じて薬剤の力を調節することができます。今回の方法ではクセを伸ばすわけではなく、髪のコシを抜いて細くするのが目的です。

ある意味、都合よく髪を溶かすようなことなのですが、パーマは2液によって9割が元の状態に戻ります。適切に行えば、髪のゴワゴワを作ることなく髪のハリコシだけを抜くことも可能です。

(※美容室では「チューニング」というメニュー名で提供しているところが多いようです)

パーマ液で硬い髪を細く柔らかくする時、注意する3つのポイント

これから生えてくる髪を細くすることはできなくても、今生えている硬い髪を本当に柔らかくする、この盲点のようなパーマ液活用法。失敗しないためには3つの注意点があります。

  1. 健康な髪なら、セルフでもできる
  2. ヘアカラーをしている髪は、必ず美容師に任せる
  3. やりすぎると、コシがなくなりすぎてパーマがかけられなくなる

健康な髪なら、セルフでもできる

市販のストレートパーマ液を使って、いわゆるセルフストレートを行い、髪を細く柔らかい状態にすることは可能。そのかわり、セルフの時は薬剤の効かせ具合が判断できないため、これをお勧めできるのは頑丈すぎる健康な剛毛さんだけです。

ヘアカラーをしている髪は、必ず美容師に任せる

パーマ液で髪を柔らかくする方法は、ブリーチをしている髪でなければヘアカラー毛でも可能です。そのかわり、パーマ液の効かせ具合をしっかり見極めないと必ず失敗します。

カラーをしている人はセルフストレートを使わず、必ず美容師に頼みましょう。

やりすぎると、コシがなくなりすぎてパーマがかけられなくなる

この技法はパーマ液の持つ作用を利用して、髪からハリコシを抜くことにより、細くて柔らかい髪質に作り替えてしまう技法です。

パーマでカールを作るためには、髪にある程度のハリコシが必要なので、これをやりすぎるとパーマがかけられない髪になってしまう点に注意しましょう。

まとめ

今回ご紹介した、パーマ液が持つ作用を逆手に取って硬い髪を柔らかくする方法は、ブロー矯正とよばれる縮毛矯正技法から、クセ伸ばしの工程をなくした応用技法です。

硬い髪を、細くして柔らかい髪に作りなおす技法とも言えます。

髪の健康度を犠牲にしてしまうのが難点でもあるので、自分の髪にピッタリのシャンプートリートメントを使うほうが安全かもしれません。

最近私が確認したものだと、オンライン診断だけで自分専用のカスタムシャンプー&トリートメントを作ってくれる「メデュラシャンプー&リペア」の効果がかなりのものでした。

硬くてゴワつく髪を、柔らかくてまとまりやすい髪にしてくれるシャンプー&トリートメントも自在に作れてしまいます。

興味のある方は、口コミレビュー記事を書きましたのでぜひ読んでみてください。

[blogcard url=”https://beauty-literacy.com/medulla-review/”]

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この記事を監修した専門家

角谷滉一

  • ヘアケアマイスター1級
  • 健康管理士1級

都内の美容室『Re+(リプラス)』を運営する、管理美容師。美容と健康のスペシャリスト。専門知識のくわしさと洞察の深さに、業界内でも定評がある。

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