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髪がパサパサでもシャンプーはしっとりタイプを選ぶな!さらさらタイプとの違いは?

角谷 滉一
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角谷 滉一
⇑でインスタもやってますので覗いてみてくださいね。 ヘア&頭皮ケアの専門家。都内で独立開業10年の現役美容師◆ヘアケアマイスター、健康管理士1級、色彩検定2級保有。
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シャンプーさらさらとしっとりについてのお悩み相談
トップにボリュームが出にくいからいつもパーマをかけているけれど、シャンプーをしっとりタイプにしたらいいのか、さらさらタイプを選んだらいいのかいつも迷ってしまいます。

冬になったら空気が乾燥しているからしっとりタイプに切り替えて、他の季節はさらさらタイプを選ぶようにしているけれど、パーマやカラーのダメージにはしっとりタイプの方がいいって聞くし。この選び方で合っているのでしょうか?

一般的にはスキンケア用品と同じような感覚で選ぶ人の多い、さらさらタイプとしっとりタイプのシャンプー。しかし、その判断基準で選んでいるとボリュームの出にくいペタンコ髪になってしまうリスクも。

私が普段から美容師として色々な人の髪を見ていると、髪に合わないヘアケア製品を使って必要以上のベタベタした髪になってしまっている方を目にすることがあります。

誤解が多いのですが、しっとりタイプの方がヘアケア効果が高いわけではなく、むしろ必要以上の重さによる弊害もあるのです。市販のシャンプーであればさらさらタイプ一択!その理由を解説していきます。

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しっとりタイプとさらさらタイプで何が違う?

市販のシャンプーは大きく分けてさらさらタイプのシャンプーとしっとりタイプのシャンプー、2つに分けられています。では、このさらさらとしっとりのヘアケア製品の違いとは何なのでしょうか?

この違いはヘアケア成分量の差ではなく、表面に被膜を作る油分やポリマー剤など、手触りを変える成分量の差なのです。それらの成分が増えたからと言って髪に良いものができるわけではなく、髪の手触りに変化を感じさせるのが目的。

シャンプーに対する誤解を生みだす元凶とは?

市販のシャンプーは美容院のシャンプーに比べ、手触りを良く感じさせる成分の配合量が多めです。それは、一度の使用で手触りの変化を分かりやすくするためなのですが、これが誤解を生む元凶となっています。

本来、シャンプーとは汚れを落とすことが目的で作られているもの。汚れが適切に落とされた後、潤いを与えるのはその後続けて行うトリートメントの役割です。

また、多くの人はシャンプーをすすぎ終わった髪の滑らかさ、乾かした後も滑らかな感触の髪に仕上がることを好みます。洗い上がりがきしむシャンプーは嫌われますが、過剰にしっとりさせるシャンプーは乾かしてもベタベタした髪に仕上がるという、別の問題を引きこす場合が。

特に市販のしっとりタイプシャンプーは髪の滑らかさを通り越し、スタイリングに支障が出るほど重く仕上がります。重さを生み出す成分は製品によって違いがありますが、配合量が多い順で以下の順番です。

  1. 市販のしっとりタイプシャンプー
  2. 市販のさらさらタイプシャンプー
  3. 美容院のシャンプー

美容院のシャンプーはしっとり、さらさらという分類ではなく髪質別で分けられていますので、ここでは参考程度の扱いとします。

髪に潤いが足りないと感じる時は、シャンプーで調節しない方が良い結果を得られるもの。髪の潤い感は、シャンプー後に行うトリートメントと乾かす前に付けるアウトバストリートメントで調節するのが基本です。

汚れを落とす役割のシャンプーで髪を重くしてしまうと、洗っても洗っても髪がベタベタするというトラブルの原因になってしまいます。これは製品を変えない限りは良くならない問題。市販のシャンプーを選ぶ場合はしっとりタイプシャンプーを選ばない方が無難です。

髪のパサパサが気になる時、シャンプー選びはどうすればいい?

髪のパサパサは必ずしも髪の傷みが原因で起こるものではなく、もともとの髪質が原因の場合も考えられます。いずれにしてもシャンプーでその状態を解消しようとすると、またベタベタ問題を引き起こすリスクが高まってしまうことに。

髪の滑らかな手触りや収まり感は、一番最後に付けたアイテムの影響を最も強く受けます。

  • シャンプーだけで済ませてその後何もつけなかった場合、そのシャンプーの仕上がりになる
  • 最後にトリートメントで終わった場合はトリートメントの手触り・収まり感になる
  • 最後にヘアオイルをつけて乾かした場合、ヘアオイルの影響が一番強く出る
  • 最後にスタイリング剤でヘアクリームを使った場合、ヘアクリームの手触りになる

これらの事実から分かることは、何で洗ったとしても、その後髪に付けるものが手触りや収まりを支配するということです。ヘアケアを意識している人が、シャンプーだけで済ませるというのはほぼ考えられないこと。

女性で髪の傷みを気にしている人は最低でもリンスを使うでしょう。通常は仕上げまでにさらに何かを重ね付けする人がほとんどです。

わざわざキシキシの洗いあがりになるシャンプーを選ぶ必要はありません。しかし、シャンプーのしっとりタイプを選ぶ意味がない、選ばないほうがいいというのがお分かりいただける内容ではないでしょうか?

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ベタイン配合のシャンプーは髪がしっとり落ちつく?

他のサイトの情報では、ベタインが配合されているシャンプーを使えば髪がしっとり落ち着くと書かれているものもあります。そもそもシャンプーで必要以上のしっとり感を与えるべきではないですし、シャンプーとはもっと複雑な配合で作られるものです。

例えばベタイン系の界面活性剤は両性界面活性剤に分類されるもですが、そこから更に3種類に分けられます。

  • ラウラミドプロピルベタイン
  • コカミドプロピルベタイン
  • ココアンホ酢酸Na

このうち、ラウラミ~とコカミド~は、両性界面活性剤以外のアニオン界面活性剤という別の種類とブレンドして製品化されることがあります。そうすることで泡立ち・洗浄力・泡切れの良さが付加されて、シャンプーの洗浄剤としてのスペックを底上げできるからです。

アニオン界面活性剤の中には、何かと敵視される高級アルコール系やαーオレフィン酸系の界面活性剤も含まれます。しかし、これらを少量配合することで、ベタイン系やアミノ酸系特有のデメリット、泡立ちの悪さを改善できるというメリットもあるのです。

ベタイン系とアミノ酸系シャンプーの違いは?

大まかに言ってしまうと、ベタイン系もアミノ酸系も似たような特性を持った界面活性剤です。どちらも洗いあがりが滑らかで低刺激、洗浄力も穏やかという共通の性質を持ちます。

なおアミノ酸系界面活性剤は、原料が特に高価だという嬉しくない特徴が。しかしアミノ酸系のシャンプーは弱酸性で髪への親和性も高いので、パサつきを感じる髪の人には特に好まれる使用感だと言えるでしょう。

アミノ酸系シャンプーで起こる「かゆみ」

アミノ酸系シャンプー特有のデメリットとして、合わない人は頭皮がかゆくなるというものも。このトラブルでは、アミノ酸ベース=髪・肌への親和性が高く、落としたくても簡単には落ちないので、かゆみがしばらく続くという悪循環を招きます。

なお、市販のシャンプーではない、美容院のアミノ酸系シャンプーの長期連用でべたつきが出る場合も。この場合、同じ成分の蓄積がべたつきを引き起こすので、美容院シャンプーでも2つ以上の製品をローテーションさせて使うことを強くおすすめします。

シャンプーはどう使い分ければいい?

ベタベタ髪にしないためには、シャンプーは市販品でも美容院のものでも、2つ以上をローテーションさせたほうがいいということに。使い分けを考えた場合に必要なのは、求める仕上がりと髪質によるシャンプーの使い分けです。今回は細分化して6つのケースで選び方を解説します。

  1. トップにボリュームが欲しい場合
  2. パーマやカラーのダメージによる広がりを抑えたい場合
  3. 硬い髪の場合
  4. 柔らかい髪の場合
  5. 髪のゴワゴワが気になる場合
  6. 髪のぱさつきが気になる場合

①トップにボリュームが欲しい場合

トップは髪の重なりが少なく、最もボリュームが出にくい場所。トップのボリュームを維持するには髪の根元が軽い状態を保つ必要があります。

それにはなるべく軽い洗いあがりになるタイプのシャンプーを使用すること。そしてトリートメントもなるべく軽い仕上がりになるものをチョイスしましょう。

とにかく髪が重くなり過ぎないことに注意です。ペタンとしやすい猫っ毛さんの場合、洗い流さないトリートメントもオイルやミルクを避け、ハリコシの出せるジェルタイプのものが適しています。

②パーマやカラーのダメージによる広がりを抑えたい場合

髪が傷んでいる影響で広がりが出る場合でも、広がりをもたらしているのは髪の中間~毛先の部分です。根元に重さを与えるとまとまりがつかなくなるので、シャンプーは基本通り、さらさらタイプを選びましょう。

そしてその後のトリートメントやアウトバストリートメントはしっとりタイプをチョイス。そこでダメージによる髪の広がりをコントロールできます。

③硬い髪の場合

硬い髪だと、しっとりタイプのシャンプーを選ぶことで髪が柔らかくなりそうなイメージを持つでしょう。しかし実際には髪の根元が重たくなると毛先がハネやすくなる原因となります。

硬い髪質の場合でもやはり、シャンプーはさらさらタイプをチョイス。トリートメントは油分が多めのしっとりタイプを選ぶと、柔らかい感触に仕上げられます。

④柔らかい髪の場合

油分の重さによる影響を最も受けやすい髪質です。スタイリング剤を含め、とにかく軽く仕上がるアイテムで統一しましょう。

ただし細くて柔らかい髪質の場合、髪が傷んでいなくても絡まりが出やすいという問題も。髪が絡まりやすい人に特におすすめできるシャンプーはミルボンの「ジェミールフラン シルキー&シャイニー」です。

⑤髪のゴワゴワが気になる場合

カラーリングの繰り返しで引き起こしやすいのが、このゴワゴワの髪。アミノ酸系のシャンプーが好相性です。

髪のごわつきは、深刻な髪の傷みのサインです。シャンプーだけでは良くならないので、美容院で定期的にトリートメントを行って集中ケアをする必要があります。

⑥パサつきが気になる髪の場合

髪が傷んでパサつく場合もあれば、髪の毛のクセによってパサついて見える場合も。両方の場合もありますので、状態を正確に見極めましょう

クセでパサついて見える場合は、セット力でクセを制御しやすいスタイリング剤の力も借りたいところです。より積極的にクセのパサつきを抑えたい場合は、美容院で髪質改善系のメニューを受けましょう。

髪の毛のツヤが欲しい場合は?

髪の毛のツヤとは、髪が光を正反射した場合に得られるものです。髪の毛のツヤが欲しい場合は、それを妨げる原因を一つ一つ潰していく必要があります。

  • 髪のクセによる光の乱反射
  • 髪のダメージが原因で内部にダメージホールがある
  • 白髪で髪の内部が濁っている
  • 髪のダメージによるキューティクルの損傷
  • ヘアカラーの色が濁っている

これらのどれかに問題があると、髪のツヤは感じにくくなります。これは自己判断が大変難しいので、何をすればいいのかヘアケアに詳しい美容師に判断してもらいましょう。

まとめ

あなたが今までにシャンプーを選んでいた時の判断基準とは、大きく違った選び方だったのではないでしょうか?市販品はサラサラタイプのシャンプーでも、美容院のシャンプーに比べると手触りを良く感じさせる成分が多めです。

しっとりとした重さを出すのは、いろいろな方法があるので簡単。しかし軽くすることが出来るのはシャンプーだけの役割。何でもしっとりの方が売れるのは日本人全般の好みですが、シャンプーだけは注意して選ぶようにしてみましょう!

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