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美容師のマスクは法律で「着用義務」があります。

角谷 滉一
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角谷 滉一
⇑でインスタもやってますので覗いてみてくださいね。 ヘア&頭皮ケアの専門家。都内で独立開業10年の現役美容師◆ヘアケアマイスター、健康管理士1級、色彩検定2級保有。
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美容室で風邪をうつされたお悩み相談
先日美容室に髪をカットしに行ったところ、担当してくれた美容師の方が風邪をひいていたようで、接客中に咳をしていました。でも、その美容師の方がマスクをしていなかったので私にも風邪をうつされてしまい、大変不快な思いをしました。

その美容師の方は表情が見えなくなると困るからマスクをしないんですよ、とおっしゃっていましたが、私としては風邪をひいているならば仕事を休むか、せめてマスクをつけて欲しかったと思います。

美容師の方は接客中にマスクをつけてはいけないという決まりがあるのでしょうか?体調が悪いなら、普通に仕事を休めばいいと思うのですが、なぜ休まないのでしょうか?

美容師が接客中にマスクをつけてはいけないという決まりはなく、むしろ顔面作業をする際にはマスクをすることが法律(美容師法)で義務付けられています。体調不良の時に無理をせず、仕事を休みたい気持ちは美容師でも普通の人と全く同じ気持ちです。

ですが、美容師は指名制のある仕事ですので、普通の会社員のように簡単には欠勤できないのが現実。こんかいはどのような場面で美容師がマスクを着用する義務があるのか、そして仕事を簡単に休めない業態を解説していきます。

美容師が法律でマスク着用を義務づけられている「顔面作業」とは?

美容師法で、美容師が施術をする際にマスクの着用を義務付けられている顔面作業には、

  • シャンプー台でのシャンプー
  • まつげエクステの施術
  • メイクアップ、眉カット

などが含まれます。つまり、カット中などはマスクの着用を義務付けられていませんが、シャンプーをする際にはマスクをすることが法律で義務づけられていることになります。

マスクの着用が義務付けられている理由は、もちろん感染症の飛沫感染予防のためです。

特にシャンプーやメイクアップなどは至近距離での施術になるため、飛沫感染のリスクが高まります。

シャンプーを一例としてして挙げるのならば、美容師がマスクをして、お客さんもフェイスガーゼをしている状態が最も風邪などの感染リスクが低くなります。

法律上は衛生管理の責任者、「管理美容師」というものが存在する!

美容師法では、人を雇っている美容室の場合は衛生管理の責任者として「管理美容師」の資格を持っている人が必要です。

本来であれば、その管理美容師が美容所の衛生管理やサロンスタッフの健康管理を任されることになっています。

つまり、朝の仕事前に体温を測るなどして体調不良でないかどうか、また、仕事中に使用する道具やタオル、クロスなどの布片類が衛生的な状態で使用されているかどうかなどを管理する役割にあります。

ですが実際のサロン現場では見た目重視で、あまりそのような事は意識されて行われていないのが現状です。

私自身は一人でサロンの経営もしているので、自分自身の健康管理のためにも日ごろからマスクを積極的に活用します。

真夏以外は外出時にマスクを着用しますし、シャンプーを行う際にも必ずマスクを着用しています。

個人的には「鼻息」が気になる!

単に個人的に気になることなのですが、衛生的な事とは別問題で、お客さんに鼻息などがかかってしまったら嫌だなと思うので、シャンプーをするときにはマスクが必要だなと思います。

まだ私が学生で美容師ではなかった頃、通っていた美容室でシャンプーをしてもらう時に、自分の顔に美容師の人の鼻息がかかってくるのが気になったことがあったので、自分自身がそうならないように気をつけています。

美容師は体調が悪くても仕事を休めない?

まだ自分一人でお客さんを担当しないアシスタントの場合は、体調不良で仕事を休むこともできます。

しかし、スタイリストの場合は仕事の責任が重いため、現実問題として体調不良でも欠勤できない場面が多々あります。

美容師は、仕事に穴を空ける=ダイレクトに自分のお客さんが減ることを気にします。

あなたは、予約を入れていたのに美容師の体調不良で予約を取り消しにされたら、どう感じますか?

特に人気の美容師の場合、振りかえの予約を取れるのもだいぶ先になってしまう場合が多いですが、浮気せずに復帰まで髪を切らずに我慢できますか?

もしもその美容師がインフルエンザだった場合、復帰してきて大丈夫だと言っても、すぐに近くで接客されるのは嫌ではないですか?たとえ美容師がマスクをしていたとしても。

そういった懸念から、体調が悪くても無理を押し通して仕事を続けてしまう美容師は非常に多いです。

もしも美容師がインフルエンザにかかってしまった場合は法律で出勤してはいけないことになっているので、欠勤になります。

私のように一人で美容室を経営している場合は、事実上の営業停止になってしまうので一大事です。

予防に徹するしかないのですが、どうしても自分自身の体調管理には神経質になってしまいます。

単純な話として、風邪をひいている美容師に接客をされるのは、お客さんも嫌だろうと思いますから。

体調不良を生理現象でお客さんに悟らせないのは「プロのたしなみ」

でも、もしも体調が悪かったとしても、それを悟られないようにするのがプロの仕事なのではないかと思います。

最低でも咳やくしゃみ、咳払いなどを、お客さんの顔のそばでやらないという事を私は徹底しています。

逆に美容師側の立場で言えば、明らかに発熱していたり、頻繁に咳などをして体調が悪いのに構わず美容室に来店するお客さんも困ります。

でも、だからといって私が露骨に嫌がった態度をとっても何も変わりませんし、お客さんを不快にさせるだけです。

大きな咳を遠慮なくしてくるお客さんを接客しなければいけない場合は、お客さんに一言断りを入れて、自分自身の体調管理のために私自身がマスクを着用させてもらうようにしています。

本当ならばお客さん自身が風邪をひいているとわかっているのであれば、予約を後日に変更してもらいたいというのが私の本音です。

お客さんが風邪を引いた美容師に接客してもらいたくないと思うのと同じ気持ち以上に、明らかに風邪をひいているお客さんを接客するのは嫌なものです。

それで私が風邪をうつされて、サロンの仕事が出来なくなっても誰も私の代わりはしてくれないのですが、自身の体調管理に無頓着なお客さんは、そこまで想像してくれませんからね。

ちょっと神経質に感じるかもしれませんが、私は電車に乗った時、近くに咳をしているのにマスクをしていない人がいた場合は無言で車両を変えるぐらい、体調管理には気をつかっています。

自己防衛する以外に方法がないと考えていますので。

「気にする人」の基準に合わせて、美容師が配慮をする必要がある問題

私自身の健康管理の話が多くなってしまいましたが、可能な限り美容師は、お客さんの接客中に咳や咳払いをするべきではないと思っています。

人によって他人の咳をどのぐらい不快に感じるかは個人差がありますが、「気にする人の基準」に合わせるのが一番問題が起こらないと思います。

お客さんに痛い思いや熱さを感じさせたりするのと同じで、不快にさせてしまうと満足度が落ちてしまいますからね。

私の特技で「くしゃみの音を完全に消す」というのがあるのですが、くしゃみが出そうになったら、息を全部吐いて肺から空気を出しておくと、くしゃみの音がしなくなります。

お客さんにはくしゃみをしたと気づかれないぐらいです。鼻炎持ちなので、花粉症の時期の水のような鼻水の方が困ったりしますが…。

薬で収まらない時は、マスクの下で鼻にティッシュを詰めてやり過ごします。風邪だと誤解されないように、お客さんに説明はします。

カラーを塗る時など、両手がふさがる時はそれ以外にどうしようもないので、本当に困ります。

私は比較的、咳などを気にする部類の人間だと思いますが、それは美容師によって様々です。

自分の経験上では、そこまで気にしていない美容師のほうが圧倒的に多いのではないかな、と思います。

言いにくいかもしれませんが、風邪を引いているならマスクをしてくださいと伝えたほうがいいかもしれません。

あなた自身はカット中にマスクを着用出来ないですから、美容師に配慮をお願いする以外に方法がないと思います。

まとめ

  • 美容師法で、「顔面作業」をする際にはマスクを着用することが義務付けられている
  • 「管理美容師」が美容室の衛生管理、サロンスタッフの健康管理をすることになっているが、現実では形骸化している
  • 美容師は職業特性として、体調不良でも会社員のように簡単には欠勤できない事情がある
  • 咳などの生理現象で不快にさせないのはプロのたしなみだが、美容師の意識には個人差がある

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角谷 滉一
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