髪質ケアと縮毛矯正の違いとは?髪質ケアのデメリットも徹底解説!

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[su_box title=”髪質ケアの疑問のお悩み相談” box_color=”#937e8e”]私は艶のある綺麗な髪質に憧れていますが、髪のクセが強いのが気になってます。

ネットを見ていると「髪質ケア」という言葉を最近よく見かけますが、縮毛矯正とは何が違うんですか?

髪質ケアで癖は伸びるのでしょうか?効果の持ちは縮毛矯正とどう違うんですか?

普通のトリートメントとの違いも教えてください。[/su_box]

ここ数年で見かける機会のぐっと増えた印象のある、「髪質ケア」というフレーズ。縮毛矯正と髪質ケアの違いがよく分からないという方も多いのではないでしょうか?

縮毛と髪質ケアはどちらも高温のヘアアイロンを用いますが、似ているようで全く別の技術です。対応できる髪の悩み・得られる仕上がりも違いますが、実は縮毛矯正との併用されるケースもあります。

今回は縮毛矯正と髪質ケアの見分け方・髪質ケアで可能になること・持ちや仕上がりの違いを実例を交えての徹底解説です。

目次

縮毛矯正と髪質ケアはどう違う?

縮毛矯正と髪質ケアの決定的な違いとは、使用される薬剤の違いです。従来の縮毛矯正でも色々な種類の薬剤が使われますが、髪質ケアでは強酸性の薬剤を活用するのが特徴的です。

なお共通の工程として、高温のヘアアイロン(主にストレートアイロン)を用いますが、使うタイミングには違いがあります。縮毛矯正は工程の途中でアイロンを用いますが、髪質ケアは工程の最後、つまり仕上げの時にアイロンを当てるのが明確な違いです。

縮毛矯正ではいろいろな種類の薬剤が使われますが、髪質ケアに最もよく使われる成分はグリオキシル酸と呼ばれる成分。それを含め、主に2つの髪質ケア技術がありますので詳しく解説していきます。

髪質ケアの方法は主に2種類

髪質ケアには、以下に挙げた2つの方法が用いられます。

  1. ある種の酸とヘアアイロンの高熱を利用して行う髪質ケア
  2. 従来使われなかった新しいヘアケア成分を活用する髪質ケア

①の髪質ケアが一般的に「髪質ケア」と呼ばれ、ある期間縮毛矯正のようにクセを伸ばす効果が得られるのが特徴です。

②の髪質ケアにはヘアアイロンが使われないため、これは全く別の技術。得られるものはそれぞれ違いますが、ツヤのある、きれいに見える髪を得るために行われるのが共通点です。

とはいっても、現在は何をもって髪質ケアとするのか?という髪質ケアの定義がない状態。したがってどんな内容のメニューに髪質ケアという名前を付けるのかは、美容室の裁量にゆだねられています。

「髪を傷める髪質ケア」に要注意

現在、髪質ケアの定義がないゆえに、髪には確実に負担がある縮毛矯正に「髪質ケアストレート」というメニュー名が付けられていることもしばしば。従来の内容と変わらないメニュートリートメントに髪質ケアと名付けているケースも散見されます。

特に注意したいのが「コスメ~」という表記のメニューです。パーマ液の一種を使うメニューにこのような表記をされることがありますが、傷んでいる髪を更に傷ませる危険性があります。

「コスメ」という響きの良い言葉のイメージに惑わされやすいですが、内容が不明=リスクです。心配な場合はパーマがかかる薬剤を使うのか?ということを確認することで判別できます。

パーマがかかる薬剤は髪に負担をかける可能性がありますので、既に髪の傷みがひどい人は注意しましょう。また、クセを伸ばす力はパーマ液成分の含まれたもののほうが強いため、中には髪質ケアと縮毛矯正を併用するケースも存在します。

髪質ケアで縮毛矯正をやめられるの?

普通の縮毛矯正と、強酸性の薬剤を用いる髪質ケア。この2つの共通点は髪のクセを伸ばせるという効果です。

なお縮毛矯正と違い、髪質ケア(別名酸熱トリートメント)はダメージを伴わないと言われています。(他の記事で詳しく紹介していますが、現状では不明なことが多い成分を用いるので、あくまで一説です)

酸とアイロンの熱を使う髪質ケアは、大きくうねるクセを和らげたり、表面にポワポワ出てくる嫌なボサボサした髪質をきれいに慣らすのが得意技です。とはいえ、髪質ケアはまだまだ進化している途中の新しい技術。今後対応できる髪質の幅は広がると予想されます。

髪質ケアは、一回では髪が良くならない?

髪質ケアを謳うサロンの中には「一度では髪の状態が良くなりきらない場合もありますが…」というニュアンスの表現も見受けられます。モヤモヤした気持ちになる表記ですが、前提となる今の髪の状態が人それぞれなので「一度で全ての人が同じ状態になります!」と断定はできないです。

一度で髪を良くできる上限はありますが、髪質ケアを一度受けるだけでも、はっきりとした変化は十分に感じられることでしょう。なによりも、色々なヘアケアを経験していている美容師が今までのトリートメントとは別次元のものだと感じるほどのものだからです。

髪質ケアした髪に、ブリーチやコテのスタイリングをしてもいい?

ブリーチと同時に髪質ケアをするサロンもあります。コテのスタイリングもOKですが、髪質ケアをした髪はコテ巻きスタイリングをしても、やや持ちが悪くなる傾向です。

髪質ケアの6つのデメリット

今までのトリートメントでは得られなかった、湿気にも抵抗性を持つ髪質を作れる髪質ケア。しかし、この技術特有のデメリットも現在、6つ判明しています。

  1. 独特の残臭が数日続く
  2. 持つ期間にかなりの幅がある
  3. まだ髪質ケアのメカニズムに不明な部分が多い
  4. シリコンも使っている製品がほとんど
  5. パーマとの相性に疑問が多い
  6. ヘアカラーの発色阻害・色落ちする

メリットしかないものは滅多にないので、良いことばかり謳われているものほど警戒心を持つべきです。どんなものでもデメリットまでよく把握した上でやるか、やらないかを判断しましょう。

①独特の残臭が数日続く

酸とアイロンの熱を用いるタイプの髪質ケアは、髪を濡らした時に独特の残臭を感じるという副産物があります。早く髪を濡らすほど臭いも強く感じると言われていますが、例えるならば味噌や醤油のような、醸造調味料に似たニオイです。

パーマ液のニオイとは全く違うニオイで、このニオイは髪が乾くとほとんど感じなくなります。通常は数日でなくなりますが、人によっては3週間近くニオイを感じる人も。その原因は現時点では不明です。

②持つ期間にかなりの幅がある

髪質ケアの効果が持続する期間は1~3か月と、個人差を考慮してもかなりの幅があります。これには薬剤の種類が一つではなく豊富に出回っていること、使用するアイロンの設定温度の違い、元の髪質と薬剤との相性などが影響すると言われています。

③まだ髪質ケアのメカニズムに不明な部分が多い

美容業界でも注目されている技術の「髪質ケア」。毛髪化学に詳しい業界専門誌でも毎号のように取り上げられていますが、その都度違う情報が出回っているのが現状です。

業界専門誌の内容でも、パーマと髪質ケアの相性については疑問を感じるものが非常に多く、手探り感が嫌でも伝わってきてしまうほどのブレブレ感

  • 有効成分の濃度と髪質ケア効果の正確な相関性は?
  • 使用するアイロンの温度設定とクセの伸び方の正確な法則性は?
  • 髪の中で起こっていることの説明が毎号変わるけれど、正確なものはどれ?

このように普通の感覚を持っていれば誰でも感じそうな疑問にも、美容業界の最先端情報誌が曖昧な答えを提示しています。

④シリコンも使っている製品がほとんど

現在でもすでに多くの髪質ケア剤が出回っていますが、シリコンも配合されている製品がほとんどだという実態があります。シリコンが悪いわけではないのですが、髪質ケアにシリコンが必要か?と言われれば答えはノーです。

⑤パーマとの相性に疑問が多い

ボロボロに傷んでしまった髪でも、髪質ケアをすることでハリコシ・ツヤの復活など、かなりのケアがみられます。しかし、髪質ケアをしたボロボロだった髪にパーマもかかるようになるのか?という疑問が消えないのです。

通常、ある程度健康な髪にはパーマがきれいにかかります。そして髪の傷み度合いがある一定以上になると、パーマはうまくかかりません。

ならば髪質ケアで良くなった髪にはきれいにパーマがかかりそうなものですが、実際には大変不安定な結果です。美容業界の専門誌でも、失敗か成功か、判別がつかないパーマの仕上がりデータが載せられています。

⑥ヘアカラーの発色を阻害・色落ちする

髪質ケアに使われる強い酸性薬剤の影響で、ヘアカラーの色味にも影響があるのです。もしもヘアカラーの前に髪質ケアを施すと、ヘアカラーが発色しにくくなります。

ヘアカラーの後に髪質ケアを施した場合は、カラーの色味が抜けるという結果です。これを利用して、暗く染まっている髪色を明るくするという応用法もあるので、デメリットでありながらメリットにもなりえます。

まとめ

髪質ケアはそれだけでクセを伸ばすこともできますが、強いクセを伸ばしたい場合は縮毛矯正と併用されることもあります。

そして髪質ケアは、ハリコシ・ツヤの復活・持続性の高さ・髪が早く乾くといった明確な体感が得られるのが大きなメリットです。

一方で髪質ケアはまだ新しい技術のため、不明な点の多さが最大のデメリットとも言えます。

そして髪質ケア(≒酸熱トリートメント)は、一般的に美容院で行うトリートメントとは全く別の効果です。

繰り返すと髪に独特の硬さが出てくるという点においては、縮毛矯正の効果と髪質ケアの効果は似ています。

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この記事を監修した専門家

角谷滉一

  • ヘアケアマイスター1級
  • 健康管理士1級

都内の美容室『Re+(リプラス)』を運営する、管理美容師。美容と健康のスペシャリスト。専門知識のくわしさと洞察の深さに、業界内でも定評がある。

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