髪が傷む原因と対策!盲点のメカニズムを知って、切らずに傷みを直す!

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[su_box title=”深刻な髪の傷みのお悩み相談” box_color=”#937e8e”]自分なりに髪の傷みを良くするためにいろいろ頑張っているつもりなんですけど、思ったように髪の傷みが良くならないんです。

むしろ以前より髪の傷みが悪化しているような気がするんですが、私のヘアケア方法がおかしいんでしょうか…?

髪が傷むのって、いつ、どんな時に傷めてることになるんですか?そもそも髪が傷むってどういうことですか?

傷んでしまった髪はもう切るしかないのでしょうか。[/su_box]

過去の常識では、ひどく傷んだ髪は切るしかないというのが普通でした。ですがそれはもう過去の常識。

近年では髪質ケアという新しい技術も広がりを見せており、以前であれば切るしかないと言われていたような髪の傷みでも、切らずに伸ばすことが可能です

今回は髪が傷む原因と盲点の多いメカニズムについて、それぞれの対策と最新の髪質ケア技術についても徹底解説していきます!

目次

そもそも髪が傷むってどういうこと?

 


髪の構造は外側からキューティクル、コルテックス、メデュラという3層構造で成り立っているもの。わかりやすく説明すると、お寿司のカッパ巻きのような構造です。

キューティクルが太巻きの海苔、コーテックスがシャリ、メデュラがきゅうりに該当します。そのいずれかの部分が物理的・化学的・熱、いずれかの理由で損傷してしまうのが髪の傷み
です

髪をこれ以上傷ませないためには?

傷んだ髪は、更に傷みやすくなるという悪循環に陥っているもの。逆に健康な髪ほど傷みにくいという皮肉な現実も。

傷めてしまった髪をこれ以上傷ませないために、今すぐできることを順番に解説します。まずは意外と影響の大きい、物理的な髪のダメージを引き起こす原因について詳しくなりましょう。

物理的に髪を傷める3つの原因とは?

デリケートな傷んだ髪を守るためには、髪に加わる物理的な負担をなくすことが大切です。傷んだ髪とは、想像以上にデリケートなもの。

物理的に髪を傷める=枝毛や切れ毛を引き起こす直接の原因です。それには3つの原因がありますので、順番に解説していきます。

  1. カット技術によるダメージ
  2. 摩擦によるダメージ

①カット技術によるダメージ

 


切れ味の悪い道具を使ってカットをすると、髪の断面が荒くなって髪を傷めやすくなるもの。これはハサミでも、レザーでも、スキばさみでも起こることです。

スキばさみやレザーで髪が傷むという誤解がありますが、使う道具の種類よりも、切れ味の良い道具を使うほうが重要。ただしどの道具を使っても、必要以上に髪の量を減らしてしまうと、髪の乾燥を招いてダメージを引きおこしやすくなります。

②摩擦によるダメージ

実は髪の摩擦とは、普段の何気ない習慣のなかで頻繁に起こっているものです。完全に排除するのは難しいですが、意識的に摩擦ダメージをなくすだけで、髪は圧倒的に良い状態になります

摩擦によって傷められるのは主に髪のキューティクル。キューティクルに負担を与える摩擦を引き起こす原因は以下の5つです。

  1. ブラッシング
  2. シャンプー
  3. 乾かし方
  4. 就寝時
  5. 外出時の強風

①ブラッシング

シャンプー前のブラッシングを推奨するサイトもありますが、既に傷んでいる髪にとっては不要なブラッシングが髪にさらなる負担をかける原因に。ブラッシング自体は頭皮にマッサージ効果を与えるため、健康な髪を育むためには有効です。

髪を傷めないブラッシングには、クシ通りの良い状態で行うのが鉄即。もしも絡まりを感じる場合は、無理にとかそうとせずにヘアオイルを馴染ませてからブラッシングを始めるか、タングルティーザーという絡みにくいブラシを使うのがおすすめです。

②シャンプー

シャンプーの泡は、汚れを浮き上がらせる作用と同時に髪の摩擦を減らすクッションの役割も果たすもの。そのため、泡立ちが不十分な状態でのシャンプーは、髪同士の摩擦を引き起こします。

特に濡れた髪は摩擦に大変デリケートな状態。必ず十分に泡立てた状態でシャンプーをするようにしましょう。

③乾かし方

髪を傷ませないためには、乾かし方も重要な要素。濡れた髪を絞るように強く握ると髪を傷めますタオルドライ時も、中間〜毛先は優しく水分を吸い取るように乾かします。

タオルドライにおすすめの方法は、マイクロファイーバー製タオルでいきなりターバンをしてしまうやり方。マイクロファイバーの伸縮性と吸水力をフル活用して、時短しながら一気に乾かせる裏技です。

ドライヤーで乾かす時、必要以上に髪をこすりながら乾かすのも摩擦ダメージを引き起こします。とは言っても、髪が濡れて重い状態の時は髪が動きにくく、乾き始めるまでに時間がかかるもの。

早く乾かすには風量&風圧のあるドライヤーを使うのがベスト。ちなみに自分で乾かすときは、あまりドライヤーを振らずに根元から毛先に向かって風を当てていく方が早く乾かせます。

なお、美容師が髪を乾かすときにはドライヤーを結構振ることが多いですが、あれはお客さんを熱がらせないための予防策。自分でドライヤーをかける時は、あんなに振らなくても大丈夫です。

④就寝時

実は就寝時も髪の摩擦ダメージには要注意の時間画像のように、ゆるーくサイド寄りで結わいて寝ることでロングヘアの摩擦ダメージを予防する効果が。もしも結んで寝て、頭痛がした人は合わないのでやめておきましょう。

特に後頭部の髪の表面がザラザラする人は、寝ている間に摩擦で髪を傷めている可能性が大。枕カバーをサテン素材のような、スベスベした素材に変えるとケアされます。

⑤外出時の強風

ここまでは意識しない人も多いと思いますが、ロングヘアの方は強風で髪が絡まるという経験をしたことがあるのでは?あの状態も髪の摩擦ダメージが起きています。

予防策にはつや出しスプレーが効果的。静電気を抑え、髪の滑りを良くして髪を絡まりにくくしてくれます。

カラーやパーマで髪はどう傷む?

物理的な髪の傷みが普段の習慣で引き起こされるのに対し、カラーやパーマは一度で髪を傷める行為。髪の傷むエリアは外側のキューティクルよりも内側、髪の内側まで及びます。

この髪の傷み方は、髪のハリコシ感の低下やゴワつきに大きく関係するもの。ではどのようなカラーやパーマが髪の傷みに繋がりやすいのでしょうか?

まずはヘアカラーとパーマで髪が傷むメカニズムについて、カラーから順番に解説します。

ヘアカラーで髪が傷むとどう変化する?

 

ヘアカラーをしていない健康な髪は水を弾きやすいため、水で濡らした時に水分がボタボタと勢いよく落ちるもの。それに対してカラーリングをした髪は水を弾かなくなり、水で濡らすと水分がシトシトと落ちる水切れの悪い状態に変化します。

これは髪が本来持っている水を弾く機能がヘアカラーによって壊れるために起こる変化。この影響でヘアカラーを繰り返している髪ほど髪が乾きにくくなるのです。

特に繰り返しのブリーチがもたらすハイダメージによって、髪は乾かしてもなかなか乾かないのに、急にガサガサに乾く髪質に変化してしまいます。髪が濡れているときに引っ張ると、ゴムのように伸びるのもハイダメージの特徴です。

カラーのどんな成分が髪を傷める?

主にアンモニアもしくはモノエタノールアミンという成分と、過酸化水素の反応によって髪のメラニン色素と同時に、髪内部のタンパク質が破壊されることで髪を傷めます。ブリーチには更に硫酸の化合物が配合されていて、それが脱色力とダメージの両方を強化します。

パーマとカラー、髪の傷み方はどう違う?

カラーとは、髪の中のメラニン色素とタンパク質を破壊することで髪を傷ませる技術。それに対してパーマとは、髪の中の結合をいったん切り離してから、形を変えて固定する技術

パーマで髪が傷む原因には二つあり、一つは髪の結合を切り離した際に髪の成分が流れ出てしまうため。もう一つは形を固定するときに完全にもとの形に戻らない部分ができるため、それが髪の傷みにつながります。

ですが本来パーマとは、明るさと傷み度合いが比例するカラーとは違い、パーマ液の使い分けができれば、髪を必要以上に傷めないことも可能な技術。むしろ健康すぎる剛毛には、より強いパーマ液を使わないとかからないものです。

よくあるのがパーマのかかり過ぎを髪の傷みと混同するケース。かかりすぎによって手触りがパサついて感じたり、必要以上に広がるかかり方が誤解を招く原因となっています。

熱による髪の傷み方は?


ドライヤーやヘアアイロン(コテ)の高熱は、髪の表面と内側、両方を傷めるもの。とはいえ、低温すぎても髪をセットすることが出来ず、髪の表面温度が最低でも70度以上は必要です。

吹き出し口の温度が110度のドライヤーを当てても、髪の表面温度は75~80度程度。これは髪にとっては、そこまで大きな負担のない温度です。

毎朝のヘアアイロンは、設定温度に要注意!

特に気を付けたい人は、ドライヤーよりもはるかに高温のヘアアイロンを毎朝使う人。急いでいる人ほど高温の設定にしがちですが、髪は240度で炭化、つまり焦げて炭になります

市販のヘアアイロンでも200度以上に設定できるものがたくさん発売されていますが、毎朝使うのであれば140度以下の設定で使いたいところ。なお低温でも長時間は髪の負担となるので、ホットカーラーの巻きっぱなしもハイリスク。形が付いたらすぐに外すようにしましょう。

盲点!髪が傷む2つの原因とメカニズム

意外と盲点になっている髪が傷む原因が2つあり、一つは紫外線と海水による化学反応によって髪が傷むこと、もう一つは年齢による髪質の変化によって髪が脆くなることです。

知らなくて気にしていないか、他の原因と混同しているケースが多いので、必ず確認しておきましょう!

紫外線×塩分の化学反応で髪は脆くなる

夏のじりじりと照り付ける日差しは、想像以上に髪への負担が大きいもの。頭は球体のため、顔の5倍の紫外線を受けると言われています。

しかも日光によってもたらされる髪の傷みには3種類もあるのです。

  1. 紫外線と海水の塩分が、髪の中で化学反応を起こしてたんぱく質を脆くする
  2. 髪の油分が、紫外線によって酸化されることで髪が傷む
  3. 日光そのものの熱線によって、髪の水分が奪われて乾燥することによる傷み

夏の海水浴は髪に大きな負担をかけやすいので、注意が必要です。防止をかぶらない時は髪用の日焼け止めスプレーなどを有効活用しましょう。

なおカラーリングをしている髪は、カラーリングしていない髪よりも日光の悪影響が強く出ます。本来は髪を保護する目的のメラニン色素が脱色されているため、光が髪を貫通するからです。

髪はエイジングで脆い髪質に変化する!

 

年齢によって白髪が増えてくると、特に女性は頻繁な白髪染めを余儀なくされます。もちろんそれ自体も髪に負担がかかることですが、同時に進行しているのが髪のエイジング

女性の場合、平均38歳前後で年齢による髪質の変化が始まると言われています。最も実感しやすいのは髪が細くなる変化と、特有のくせが出てボサボサと広がりやすくなる変化。

これはいずれもキューティクルが薄くなってしまうことが主な原因ですが、生える時点ですでに傷んでいるのに限りなく近い状態。年齢で脆く変化した髪質には、計画的なヘアカラーが必須。

市販のヘアカラーで頻繁に染めるのは、暗く染まって見えてもブリーチに等しい髪の傷みが伴っています。髪にギシギシ感を感じる人は赤信号なので、悩みが深刻になる前に美容室へ相談しましょう。

切らずに髪の傷みを直すには?

ブリーチによる傷みやエイジングによる髪質の変化にまで対応できる髪質ケアという技術が近年、急速な普及を見せています。ある種の酸とアイロンの熱を使い、髪質自体を健康毛のように変化させる技術です。

従来では切るしかなかったような傷んだ髪でもしっかりとした髪になり、ハリコシ・ツヤが戻ります。持続期間も1~2か月と長く、やり方次第ではもっと長持ちさせることも可能に。

美容院でしかできない技術ではありますが、ひどい髪の傷みがあるけれども、どうしても長さを切りたくない!という方は検討の余地があります。

なおセルフケアで有効な方法の一つにアルガンオイルの活用が。全ての髪の傷みには効果が見込めませんが、しっとり感などのごまかしではなく、継続使用で髪自体を強く補強してくれる効果が得られます。

まとめ

今回はどういった行為が、どのように髪を傷める原因になっているのか?ということが正確に理解できる内容の執筆に努めました。そもそも悩みの原因は髪の傷みなのか、クセや髪質のせいなのか、正確に見極めることも重要です。

自分の髪質は自分では正確にしづらいのが普通。髪質や髪の傷みを正確に見極められるのは、経験を積んだ美容師だけなので、信頼できる美容師に相談するのが一番の近道です。

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この記事を監修した専門家

角谷滉一

  • ヘアケアマイスター1級
  • 健康管理士1級

都内の美容室『Re+(リプラス)』を運営する、管理美容師。美容と健康のスペシャリスト。専門知識のくわしさと洞察の深さに、業界内でも定評がある。

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