縮毛とくせ毛の違いとは?具体的に何が違う?見分け方を知って、思い通りの髪にもっと近づけられるようになる!

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くせ毛には種類がありますが、自分ではなかなか自分の髪がどのくせ毛に該当するのかわかりにくいもの。部分によって違うくせ毛が混在してるケースも多いのもあって、自分のクセを正確に把握するのは難しいのです。

ですが、自分のくせ毛の種類を知ることはとても重要。なりたい髪型のためにあなたがやるべきことがもっと明確になるため、くせを活かす・伸ばす・なじませる・伸ばしながらカールさせるなど、様々な選択肢が手に入ります。

今回は具体例を交えたくせ毛の種類の判別法から始まり、それぞれの種類と対処法、思い通りの髪に近づけるためには何をすれば良いのか?まで徹底解説していきます!

目次

くせ毛の種類の違いと、見分けるための3つの要素

自分でくせ毛の種類と違いを判断するときの目安になるものは3つあり、手触り・うねり方・癖の出ている部位でその違いを判別することが可能。くせ毛の種類によってこの3つの要素はかなりの差が認められるものです。

なおすでに縮毛矯正をかけている場合は、新しく生えてきた部分の髪で判断する必要があります。では次に、5種類のくせ毛の種類と、見た目での違いを画像を交えて見ていきましょう!

実はくせ毛には5種類もある!

くせ毛にはいくつかの分類法があるものですが、ここでは最も細分化された5種類で解説します。それぞれ見た目での違いのほかに手触りの違いや、出やすい頭の部位などの特徴を持っているのです。

①波状毛

 

 

これは白人さんの髪にもよく見られる、大きく波つようなくせ毛。くせの度合いによってはパーマのようにして生かすこともできるタイプのくせ毛です。

とはいえクセの出方や髪の長さの違いによってヘアスタイルの制約は出てしまうものです。なお前髪を流したい場合は直毛よりもゆるいクセがあった方が流しやすいので、波状毛の前髪は流しやすいという利点があります。

波状毛とは、乾かすときにある程度引っ張って乾かすことで伸ばすことが出来る程度のくせ毛。毛先にパーマをかけることでまとまりをアップさせることもできるので、色々と対処法が豊富なくせ毛と言えます。

波状毛はもっとも手触りの良いくせ毛!

波状毛にはあまりザラザラとした手触りがなく、比較的滑らかな手触りを感じやすいくせ毛です。頭部全体に出ることの多いくせ毛ですが、つむじ近辺など、部分的にこの波状毛が出るケースもあります。

アイロンストパー無しでストレートにできる場合も!

波状毛にも更に2つのタイプがあり、濡れた時にウェーブが消えるタイプと、濡れてもウェーブが消えないタイプがあります。この濡れた時にウェーブが消えるタイプをストレートにするには縮毛矯正が必要です。

実は濡れても乾いてもウェーブの出方に差のない波状毛には、実はストレートアイロン不使用のストレートパーマでもクセが伸びるという特徴があります。近年出回っているものでは㈱ナンバースリーの発売しているトゥーコスメという製品が好相性です。

②小波状毛

 

小波状毛は、波状毛と比べてより細かくうねるタイプのくせ毛。このぐらいうねりが細かいと、手で乾かすだけでクセを伸ばすのは困難になってきます。

見た目では、立体的・平面的なものの混ざった細かいウェーブといったところでしょうか。ウェーブの細かさは手触りにも影響を及ぼし、傷んでいなくてもパサつきを感じやすい傾向です。

髪全体は波状毛で、一部分だけがこの小波状毛というケースもよくあるケースです。そのケースでは縮毛矯正をかける際、小波状毛の部分には薬剤をより強く効かせる必要があります。

そうしないと、この部分だけクセが伸び切らないという失敗の原因となってしまうからです。画像のように小波状毛が全体的に認められる場合、まとまりの良い状態を作るためには縮毛矯正をかけるのが賢明でしょう。

③捻転毛

 

 

波状毛と一見するとよく似ているのがこの捻転毛。ポワポワする細い毛が表面に散見されたり、ウェーブが弱い割に髪の広がりを感じやすいといった特徴があります。

いずれも髪が傷んだ時の状態と似ているため、髪の傷みとクセを混同させる要因となっているくせ毛。エイジングによる髪質の変化によって、直毛の人にもこの捻転毛が出現することがあります。

手触りのザラつきやくせを抑えたい場合、①弱い薬剤を使った縮毛矯正での対処、②最近普及している髪質ケアでの対処、③アイロン不使用のストレートパーマでの対処、この3つが有効です。髪の広がりにはヘアケア製品も効果がありますが、表面に出てくる気になるチリチリ毛には、あまり効果が期待できないでしょう。

波状毛と捻転毛が混在しているケース

 

見た目ではっきりとわかる大きなうねりがあり、ポワポワ出てくる細い毛質と更なる広がりをもたらすのは波状毛と捻転毛のミックス。大半の日本人が悩むくせ毛は、実はこのミックスのパターンです。

ヘアケア製品の効果もある程度は感じられますが、クセによる影響で、満足を感じるほどのツヤも得にくいので、悩む人の多いくせでもあります。このケースでは太い髪と細い髪が混在しているため、縮毛矯正の薬剤が強すぎると髪が傷みやすい傾向です。

やや対処法の難易度が高いので、髪質をしっかりと見極められて、縮毛矯正が上手な美容師にお任せする必要があるでしょう。

生え際に部分的に認められる捻転毛

 

前髪や襟足など、生え際だけ目立つクセが認められる場合もこの捻転毛が多い傾向です。スタイリングでクセを伸ばしても、汗の影響で崩れてしまいやすい厄介者。

毎朝のお手入れを楽にしたい場合は前髪だけの縮毛矯正をかけるのがおすすめです。その時は必要な場所のみに縮毛矯正をかけるようにした方が、全体の髪型としてバランスよく仕上がりやすいでしょう。

④縮毛

 

最も耳馴染みのある「縮毛」というフレーズですが、実際にこの強さのくせを持つ髪はかなり少数。本当の意味での縮毛とは、黒人さんの地毛とほぼ同じ出方をするくせ毛です。

一見太くてゴワゴワした髪質に見えがちな縮毛。しかし実際には細くて量の少ない縮毛というケースも多々あります。

量が少ない縮毛の人もたくさんいる!

実際、人種による髪質の違いでは、黒人は最も髪の本数が少ない人種です。縮毛矯正でまっすぐにすると案外ぺったんこになってしまうほど髪の本数が少ない人も見受けられるので、量が多いと誤解されがちなくせ毛と言えるでしょう。

縮毛の手触りは根元から毛先までざらつきを感じ、全ての髪が縮毛というケースが多いです。なお縮毛は細かいクセによって髪の表面からうるおいが逃げていきやすいため、大変乾燥した質感に見えやすいという特徴も持ち合わせています。

⑤連珠毛

 

連珠毛とはその名前の通り、数珠が連なったような形をした髪のことを指します。クセの出方は捻転毛に似ていますが、手触りは一本一本がザラザラする感じで、傷んでいなくても艶を全く感じない髪です。

頭部全体がこの連珠毛であるケースはまれで、襟足の生え際にザラザラする髪があるなど、部分的に連珠毛が混在しているケースが多い傾向にあります。連珠毛の手触りが悪いのは髪の形そのものが原因なので、トリートメントでのケアは難しいため、慎重なストレートパーマ技術での対応が必要です。

連珠毛に縮毛矯正をかける際は「断毛事故」に要注意!

連珠毛とは画像のように、一本の髪の中で著しく髪の細い部分があるくせ毛。縮毛矯正を行う際、この髪が著しく細い部分に薬剤が過剰に効きすぎることで、髪が断毛する(切れ毛のようになる)危険性があります。

特に白髪染めを含め、ヘアカラーもしている髪は更に弱い髪になっているため赤信号。予防策としては中性~酸性の薬剤を使った縮毛矯正を行うこと、酸と熱を使った髪質ケアを活用することなどです。

くせ毛の種類によって縮毛矯正の難しさは違う?

クセが強い髪ほど縮毛矯正の薬剤パワーか、アイロンの温度のどちらかをアップさせる必要があります。薬剤パワーが強いほど、髪は柔らかくなる半面弱くなってしまいますし、アイロンの温度に頼るほど髪には硬さが加わってしまう傾向です。

求める仕上がりによってその2つの要素を天秤にかけながら、最適な落としどころを見極めるのが縮毛矯正の難しさ。実はくせの種類よりも、髪の傷み具合の方が縮毛矯正の難易度には大きく影響するのです。

パーマでくせ毛を抑えることはできる?

パーマの原則として元のクセよりも強いパーマはかかり、元のクセよりも弱いパーマはかけられないというものがあります。何らかの方法で、元の髪が持つくせを弱めた後であれば弱いパーマをかけることも可能です。

なお天然のくせ毛が持つウェーブの特性の一つに、中間よりも毛先のカールが出しにくいという性質が。つまり中間にはうねりを感じるけれども、毛先はコテやカーラーで巻いたときのようにきれいなカールになってくれないという厄介な特性です。

これを解消するためには毛先だけにパーマをかけるのが有効。パーマは巻き始めた場所が最もよくかかるという法則があるので、毛先から巻いたパーマは毛先に一番カールが付きやすくなり、それが髪のまとまりを良くしてくれます。

うねりはあってもいいけれど、毛先をコテで巻いたように収めたい!という要望はパーマで叶えることができるので、悩んでいる方は検討してみてもいいのではないでしょうか?

くせ毛にはなぜツヤが出にくいの?

 

くせ毛にツヤを感じさせにくくしている要因に光の乱反射が挙げられます。直毛に比べて表面に凸凹のあるくせ毛は、光を色々な方向に乱反射してしまうため、鏡面のようなツヤが出にくいのです。

例えるならばガラスとすりガラスの違いに置き換えると理解しやすいです。直毛は表面がツルツルのガラス、くせ毛は表面にざらつきのあるすりガラスのような状態なので、髪が傷んでいなくてもツヤを感じにくくなってしまいます。

これをケアするためには、スタイリングや縮毛矯正などで髪の形そのものを変えることがどうしても必要。シャンプーやトリートメントによってケアする部分もありますが、ツヤが出ない根源は髪の形そのものにあるのです。

縮毛矯正とパーマは同時にできる?

髪型や手触りの邪魔になるクセは縮毛矯正でなくして、動きの欲しい場所にはパーマをかける。縮毛矯正とパーマの併用技術で実現が可能な内容ですが、やらない美容室の方が圧倒的に多いのが現状です。

この技術を成功させるためには3つの条件があり、①髪が傷みすぎていないこと②美容師に併用技術のノウハウがあること③必要な専用機材が美容室に備わっていること。特に近年はヘアカラーの繰り返し、市販カラーによる髪の傷みすぎが技術の妨げとなっています。

縮毛矯正とパーマの併用技術は、ノウハウがないとひどく髪が傷んでしまう上に、気が遠くなるほど長時間の施術内容。薬剤の効かせ方もよく管理する必要があるため、3つの条件を満たしにくい大型の美容室では断られることが大半です。

くせ毛に対する3つ目の選択肢、「伸ばしてパーマ」

縮毛矯正とパーマが同時に出来るということは、くせ毛を活かす・伸ばすことに加えて「くせを伸ばしながら動かす」という第3の選択肢が加わることに直結します。乾かすだけでクセは落ち着いて、パーマで動きのある髪にできるのは大変魅力的ですよね。

とにかく朝のスタイリングは楽になりますし、まるで髪の整形のような技術。ですがこの技法は髪の傷みに結果が左右されやすいため、システム化が難しく、需要があっても普及しにくい技法です。

これは効率化や自動化では決して得られない価値の技術。つまり職人技のようなものなので、貴重な価値を持つ技術の一つだと言えるでしょう。

まとめ

くせ毛と髪の傷みを混同してしまっている方が大変多く見受けられる傾向です。しかし思い通りの髪にするためには、ツヤが出ない原因がクセ毛だからなのか、髪の傷みのせいなのか、両方なのか、よく見極めたうえで適した対策が必要となります。

縮毛矯正というメニュー名も混乱を招く一つの原因。なぜなら大半の日本人は縮毛ではないくせ毛だからです

この記事を読んでも自分のクセ毛のタイプが判別しにくい場合は、自分の髪をよくわかってくれる美容師に相談するのが問題解決へ一番の近道です!

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この記事を監修した専門家

角谷滉一

  • ヘアケアマイスター1級
  • 健康管理士1級

都内の美容室『Re+(リプラス)』を運営する、管理美容師。美容と健康のスペシャリスト。専門知識のくわしさと洞察の深さに、業界内でも定評がある。

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