私はもともと髪が弱いみたいで、髪を長くしようと頑張っても肩の下あたりまでしか伸ばせません。
毛先も枝毛ができやすいですし、伸ばすほど毛先がペラペラになっていって、貧相な感じになってしまいます。
特に最近は、根元の方にも短い毛が目立つようになってきました。
もっと髪を元気にして、早く・長く伸ばせる方法はないでしょうか?
正常ならもっと伸びるはずの髪が長く伸びてくれない原因はたった一つで、ヘアサイクル(毛周期)が短すぎるからです。髪は常に成長期⇒退行期⇒休止期のサイクルを繰り返し、抜けては生えてを繰り返しています。
例えば何らかの原因で、本来は4年間のヘアサイクルが3年・2年に短くなると、髪は長く伸ばせなくなってしまうのです。今回は髪の毛が長く伸ばせなくなる原因と、今すぐできる具体的な対処法について詳しく解説していきます。
また、髪を早く伸ばすための間違った方法についても触れていますので、髪についての正しい知識を手に入れましょう。
髪を早く・長く伸ばす4つの方法
髪の毛を早く伸ばしたいなら、栄養と生活習慣のケアは外せません。なるべく今すぐできる4つの方法を記載しましたので、可能な範囲で試してみてください。
①急激なダイエットやタンパク質&亜鉛不足の食事をケアする
たとえどれだけ栄養バランスに気を遣ったダイエットを実践していても、急激な体重の減少は体へのストレスになります。男女問わず、ゴソっと髪が抜けてしまう場合は一番に見直したいポイントです。
亜鉛はタンパク質と並んで髪の成長に大切な栄養素なので、積極的に取りたいですね。
なお、髪に良いとされる栄養素はたんぱく質の他、ビタミンA、C、E、亜鉛や鉄などのミネラル、オメガ3脂肪酸などになります。
また、肉が好きでない人はタンパク質不足に陥りやすいので注意しましょう。
②可能な限り「まとまった睡眠」をとる
生活習慣は人それぞれのため、睡眠のゴールデンタイムに寝られない人のほうが多いと思います(私自身も無理です)。しかしながら、生活習慣を変えられないストレスを背負っては本末転倒です。
時間帯不問で構わないので、成長ホルモンの分泌を促すために6時間以上のまとまった睡眠時間を確保しましょう。
③「毛生促進」の効果・効能が書かれた育毛剤を使う
疲れやストレスで身体が弱っている時、脳は内臓などの大事な場所へ優先して栄養を割り当てます。つまり末端器官である肌や髪の毛は、後回しにされてしまうということです。
とはいえ、順番待ちをしている間にも髪は容赦なく抜けてしまいます。効果的なのは外側からの栄養補給。効果・効能の欄に「毛生促進」と書かれてある育毛剤は、髪の毛を早く伸ばせる効果がある育毛剤です。
そして育毛剤を使うと、髪に良い効果がある頭皮マッサージも自然に行われます。つまり育毛剤の効果+頭皮マッサージのW効果が期待できるということです。
④髪を枝毛や切れ毛から守れるヘアケアを行う
もともと髪が多くない人は、枝毛で長さを切らなければいけなくなってしまったり、切れ毛ができると髪が減ってしまって伸ばせません。
ドラッグストアで安価に購入できるシャンプートリートメントは、髪をツルツルにするのは得意です。しかし、傷んだ髪を切れにくくする効果は期待できないので、多少のお値段はかかっても補修力があるヘアケア製品を使う必要があります。
そして傷みやすい髪は、物理的な摩擦にも弱いです。例えば枕カバーをシルク製のものに変えるだけでも、髪の摩擦から起こる切れ毛は減らせます。
髪の毛が伸びなくなる5つの原因
正常なヘアサイクルを乱すこと以外でも、髪がひどく傷んでしまうと髪を長く伸ばすのは難しくなります。髪の毛が伸びなくなる原因は以下に挙げた5つです。
いずれも髪型がまとまらなくなったり、薄毛の原因にも繋がることなので、あなたに当てはまる内容がないかチェックしてみましょう。
①栄養不足で、髪まで栄養が行き渡っていない
骨にカルシウムが必要なの同じく、髪にはタンパク質が最も必要です。そして食事から摂ったタンパク質を髪へと有効活用する(タンパク質をアミノ酸に分解⇒髪のケラチンタンパクを作る)ためには、他の様々な栄養素も必要になります。
②まとまった睡眠時間が確保できていない
髪の成長周期にはホルモンが大きく関係しますが、その中でも重要なのが成長ホルモンです。最近の研究では、いわゆる睡眠のゴールデンタイム(夜10時~2時)に寝ていなくても、寝付いてから3時間以上経過すると成長ホルモンが活発に分泌されると言われています。
逆に言うと早い時間に寝られていても、細切れの睡眠は成長ホルモンの分泌不足につながってしまうのです。なるべく6時間以上のまとまった睡眠が確保できる生活を目指してみましょう。
③今やっているヘアケア方法に問題がある
あなたの髪や頭皮に適切でないシャンプーを使っていたりすると、毛穴の詰まりを起こしてヘアサイクルが乱れます。長く伸ばせてコシがある髪を育むためには、頭皮の状態や髪の状態に合ったヘアケア方法が必要です。
④薄毛の初期段階に突入している
男性が薄毛になると、先細りの短い髪しか生えてこなくなります。一方女性の場合は一本一本の髪が細くなって、髪のハリコシがなくなったり、髪が以前ほど長く伸びなくなるといった変化です。
⑤切れ毛ができやすい状態になっている
髪の毛が長く伸ばせない場合、ダメージで髪が弱って切れやすくなっている可能性があります。毛先の弱りは「枝毛」という形で出ますが、他の場所は少し引っ張る力がかかっただけで髪が切れてしまう「切れ毛」になるのです。
髪がなかなか伸びない人・4つの共通点
人それぞれで髪が伸びる早さは違います。それは持って生まれたものですが、それ以外にも4つの共通点が存在するのです。
①髪を早く伸ばそうとして、長期間カットをしない
一見、理にかなった行為のように見えますが、あまり良い選択ではありません。一回でも切った髪の毛先には必ず切り口があり、そこから髪の中身(栄養)は少しずつ流れ出ていきます。
自然に起こってしまう毛先の「髪痩せ」を防止するのに最も効果的な方法は、定期的に毛先をそろえるカットをすることです。これによって髪の切り口がキレイになり、結果としてしっかりとした髪を長く伸ばせるようになります。
②疲れとストレスを解消しないまま抱え込んでいる
私は現役の美容師なので、髪が伸びる早さの個人差を目で見て確かめられます。特に毛染めのリタッチをする時にはっきりと確認できますが、髪がなかなか伸びない人は疲れすぎている人が非常に多いです。
朝5時起きで夜寝るのも遅くて、一体いつ休んでいるんだろう?という人は髪が伸びるのも遅いので、やはり休息不足は髪に良くないのだと実感します。
③血流が悪く、髪と爪の両方が弱い
肌・髪・爪といった末端の器官は、毛細血管からのみ栄養を得られます。そして爪は肌が変形したもので、髪と爪の主成分はほぼ同じ(ケラチンタンパク)です。
そして血流の悪い人は頭皮や指先への栄養が行き届きにくいので、しっかりとした髪が育ちにくくなってしまいます。
④頭皮ケアの習慣がほとんどない
髪をツヤツヤにしよう!という意識が高い人でも、案外おろそかになっているのが頭皮のお手入れです。ちなみに男性の場合だと頭皮はすごく気にするのに、顔のスキンケアはおざなりな人が多いですね。
本来は頭皮も顔の肌と同じようなお手入れが必要なので、一番見直すべき共通点かもしれません。
髪の毛がもっと弱ってしまう!逆効果になる4つのヘアケア方法
事情は人それぞれですが、「髪を早く伸ばしたい!」という悩みには切実な気持ちも多いと思われます。私自身、前髪を切られすぎた時に待ちきれず、どんな方法でも良いから早く伸びてほしいと思いました。
ただ巷には色々な方法が出回っていますので、逆効果になってしまう方法4つもお伝えしておきます。
①シャンプーの回数を必要以上に増やす&減らす
シャンプーの頻度ややり方は、髪や頭皮の状態に合わせた適切な回数がベストです。シャンプーの回数を必要以上に減らすと抜け毛が増えてしまいますし、やみくもに洗う回数を増やすと頭皮の乾燥を招きます。
つまりシャンプー回数と髪が伸びる早さは無関係なので、目指すゴールはトラブルのない髪と頭皮です。
②髪に良くないからドライヤーを使わない
過剰なドライヤーやヘアアイロンの使用は髪に良くありませんが、自然乾燥だけで終わらせると頭皮に雑菌が繁殖しやすくなり、頭皮環境が悪化してしまいます。
むしろ濡れた髪は弱いので、なるべく早く乾かした方が髪にも頭皮にも良いです。ヘアケアは何事もやり方一つで結果が全く変わるので、正しい方法を身につけましょう。
③過剰な頭皮マッサージ
頭皮マッサージは血流を良くして髪が伸びるのを早めてくれますが、やりすぎると頭皮が痛くなってしまうことがあるので「やさしく行う」のが基本です。
指先でチョコチョコと揉むよりは「掴んで引き上げる」マッサージ法が、頭皮全体への効果が見込めるのでおすすめします。
また、肩こりや首のコリと頭皮の突っ張りも深く関わっているので、首や肩のストレッチも併せて行うと更に効果的です。
④髪をわざときつく結ぶ
巷で一番出回っているのは「髪をきつく結ぶと早く伸びる」という内容のデマです。むしろ毛根が委縮してしまって逆効果になりますので、高い位置でポニーテールを結うのは極力控えましょう。
なお、ごく軽い力で髪を引っ張るのは、毛根部の血流を良くしてくれるマッサージのような効果があります。
まとめ
伸ばせる強い髪を育んでいくには、今生えている髪のケアと同時に育毛も必要だということです。
育毛には生活ケアと頭皮環境のケアがあり、生活ケアでは睡眠と食事内容の見直し、頭皮環境のケアは育毛剤を新しい習慣として取り入れる必要があります。
年齢とともに頭皮からの栄養補給は必ず必要になりますし、育毛剤を付ける=頭皮マッサージをする習慣です。
食生活や睡眠時間を変える方が無理!という方は、簡単な育毛習慣をプラスする方が得策かもしれませんね。
「まずはシャンプーから見直そう」と考える方は、髪にも頭皮にも優秀な、当サイトのおすすめシャンプーも参考にしてみてください。