髪を洗っている時も、乾かすときもずーっと気になる指通りの悪さ。
それなりに質の良いシャンプーを使っていても、髪の指通りが一向にケアしないのはどうしてでしょうか?
それは髪が絡まりやすい状態に陥っているか、指通りを悪くする何気ないヘアケア習慣が原因です。
質の良いシャンプーを使うのも大切なことですが、あなたの髪の状態にはマッチしていない可能性も。
今回は髪の指通りが悪くなってしまう具体的な原因と、気持ちのよいサラサラとした指通りを取り戻す方法をお伝えします。
髪の指通りが悪くなる5つの原因
スタイリングのたびにストレスを感じてしまう、引っかかってくしが通りにくい髪。
手ぐしすら通りにくい髪になってしまう主な原因は、キューティクルの損傷です。
たとえ髪が傷んでいなくても、もともと絡まりやすい髪質も存在するので、5つの原因を解説します。
- キューティクルの枚数が減少
- 髪質によるもの
- きしむシャンプー
- 髪を固めることが多い
- シャワーの当て方
繰り返しのダメージで、キューティクルの枚数が減っている
健康な髪のキューティクルは7層存在しますが、何らかの外的ダメージを受けることで、キューティクルの枚数はどんどん減っていきます。
極論、キューティクルさえ丈夫であれば、髪が傷む行為を繰り返していても指通りはツルツルのままです。
もちろんそれが髪にとって良い状態ではありませんので、キューティクルと髪の内部ケア、両方やっていく必要があります
細くて柔らかい髪質によるもの
もともと細い髪の毛は、キューティクルが薄いので髪が絡まりやすいです。
特に、細くて柔らかい髪質の人がロングヘアにすると、毛先のキューティクルはほぼ0枚になってしまいます。
これは遺伝が主な原因なので、絡まりやすい髪質に合ったヘアケアアイテムで対処すべき問題です。
髪が絡まりやすいシャンプーを使っている
一般的には「頭皮に良い」と言われることの多いノンシリコンシャンプー。
ですが髪の状態によっては、ノンシリコンであることが絡まりやすさを助長してしまうことも考えられます。
- カラーやパーマをすることが多い
- 毎日ヘアアイロンを使う
- 毛量が多い
この3つの条件いずれかに該当する方は、価格の安いノンシリコンシャンプーが向かない髪です。
いつも固まるタイプのスタイリング剤を使っている
固まる成分が配合されたのスタイリング剤は、セット力がある反面、髪の指通りを妨げます。
残念なことに「セット力の高さ」と「髪の指通り」は、反比例する宿命です。
それにシャンプー前の予洗いが不十分な場合は、スタイリング剤の汚れが落としきれずに、ますます指通りの悪い髪にしてしまうことも。
「~ポリマー」という成分表記があるスタイリング剤には、固まる成分が配合されたスタイリング剤の可能性が高いです。
シャワーですすぐ時、一定方向にお湯を当てていない
色んな方向からシャワーを当てた方が頭皮の汚れは落としやすいのですが、髪は絡まりやすくなります。
なのでショートヘアの方はともかく、自分の髪の指通りが悪いと自覚している人は、まずシャワーの使い方から見直してみましょう。
くし通りの悪い髪をケアする2つの具体的対策
減ってしまったキューティクルを元通りにするのは難しいですが、キューティクルの滑りをケアして、指通りの悪さを良くすることは可能です。
絡まりが起こりにくい髪へケアできる、具体的な対処法は2つあります。
- ノンシリコンにこだわらない
- 風もお湯も「一定方向」
ノンシリコン系のヘアケア製品をやめて、シリコンオイルを使用する
頭皮に優しい洗い心地のノンシリコン系シャンプーは、髪もサラサラになりそうな気がしますよね。
しかし、ノンシリコン系のヘアケア製品は髪のすべり性(摩擦係数を下げる効果)が少ないので、手ぐしが通りにくい髪には不向きです。
ノンシリコンのシャンプーにこだわっている場合は、いったんその前提をなくしましょう。
まずはシリコン系のヘアケア製品を使うことで、はがれかけているキューティクルを保護してあげることがサラサラ髪への第一歩。
少なくとも髪の表面に一番効くアウトバストリートメントだけは、シリコンオイルの配合された製品がおすすめです。
シャワーもドライヤーも、上から下の一定方向に当てる
バラバラの方向からシャワーを当てたり、下から煽るようにドライヤーの風を当てていると、ますます絡みやすい髪になります。
ぐちゃぐちゃに固まった髪の塊が一度できてしまうと、梳かすだけでも一苦労です。
それに、シャンプーやドライヤーのたびに絡まってしまう髪は、切れ毛や抜け毛の原因にもなります。
そうならないためには、頭の上部から毛先に向かって、常に一定方向へシャワーもしくはドライヤーの風を当てましょう。
指通りだけではない、まとまりもあるツヤ髪にする方法
シャンプーを変えて、ヘアケアを見直すことで絡まらなくなってきたけれど、なんだか髪がまとまらない。
全体的に広がってしまってツヤがない。
以前の私も、髪の手触りは申し分ないのに、パサっとした髪の広がりが気になっていました。
こんな場合は、キューティクルのケアだけではなく、髪そのものの保水力をアップさせるケアが必要です。
髪の毛の表面にあるキューティクルが痛んでいると、髪の栄養成分が流れ出て、指通りはケアしてもまとまらない髪になります。
それに髪自体が弱くなっていると、切れ毛も発生しやすくなるので、指通りさえケアすれば良いわけではないのです。
髪の保水力低下が原因の乾燥や切れ毛は、見た目やまとまりの悪さに直結します。
指通りのケアと共に、本質的なケアでパサついた髪の見た目対策も行って、もっと悩みが少ない髪を目指しましょう。
やはり女性は髪が命。しっとりとした髪をキープしたいですよね。
まとめ
髪の指通りが悪い状態は、キューティクルの損傷が主な原因です。
もともとの髪が細く柔らかい場合はお手入れが難しく、ヘアケア製品を厳選しないと絡んでしまいやすい傾向があります。
そんな方にはシリコン配合のコンディショナーが合うのですが、ダメージの大きい髪にはもっと別の対策が必要です。
また、シャンプーを洗い流すときやドライヤーを多方向から当ててしまうことも、髪が絡みやすい原因になります。
頭頂部から毛先に向けて、一方向にシャワーやドライヤーを使用するようにしてください。
ヘアセットをする際にも、使用するスタイリング剤によっては指通りが悪くなります。
指通りを損なわないスタイリング剤を使用して、サラサラの質感とダメージケアを同時に行ないましょう。
髪には自分で治る作用がありませんので、常に外側から補うケアが必要です。
できればその場しのぎのコーティングケアだけではなく、切れ毛だらけで見た目の悪い髪にしてしまわないための「補強的なヘアケア」も取り入れていきましょう。
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