髪の毛をつまんで、根元から毛先へ指を滑らせてみると、ザラザラとした不快な手触り…。
髪が傷んでいるから?それとも、他の原因で髪がザラザラするのでしょうか?
その理由には、髪質・著しい髪のダメージ・年齢の変化が関係しています。
今回の記事では、ザラザラとした悪い手触りの髪になってしまう5つの原因と、どうすれば状態を良くできるのか?について、わかりやすく解説します。
ザラザラした髪の毛になる、5つの原因
ヘアオイルなど、クシ通りが良くなるものを付けても、髪のザラつきがなくならない。
そんな場合は、下記の5つの原因に当てはまらないかを確かめてみましょう。
- 生まれ持った髪質によるざらつき
- キューティクルの損傷
- 白髪のちぢれ
- 年齢による髪質の変化
- 見えない汚れ
生えてきた時から、ザラザラしている髪質
ねじれがある髪質のことを、専門用語では「捻転毛(ねんてんもう)」呼びます。
捻転毛が生えてくる理由には、遺伝的要素も関係しているので、ザラザラしない髪の毛が生えるように変えるのは、難しいです。
髪の毛全体ではなく、前髪や襟足の髪の毛など、部分的に捻転毛のある人が多い傾向にあります。
キューティクルに対しての、著しいダメージ
たとえば、特に髪への負担が大きいブリーチをしたり、高温のヘアアイロンを繰り返し髪に当てたりしていると、髪はザラザラしやすくなります。
これは、健康に近い髪の毛だときれいに閉じて、揃っているキューティクルが荒れて、逆だってしまった状態だからです。
ちぢれた白髪によるもの
あらゆる白髪に共通することではありませんが、あるタイプの白髪は、髪を傷めていなくても縮れがあり、手触りがザラザラとしている。
習慣的に白髪染めをしていると、黒髪との髪質の違いに気が付きづらいかもしれません。
エイジングで、髪の表面が変化した影響
年齢を重ねることにより、キューティクルが薄く、もろくなる影響で、髪の内側に隠れていたクセが顔を出すことがある。
その結果として、髪を触ったときの手触りがでこぼことしていて、ザラザラしているという感じ方をする
見えない砂やホコリが、髪の毛に付着している
ほこりっぽい場所に居たり、乾燥している日に突風を浴びたりすることによって、髪の表面に粉末状のものが引っ付くと、ザラザラします。
髪を数日間シャンプーせず、かといってさほど髪が油っぽくなっているわけではないという条件のときも、同じ理由でザラザラを感じやすいです。
ザラザラした髪が気になる。いっそのこと抜いてしまってもいい?
ヘアサロンのお客様で、頭頂部のザラザラする髪の毛を抜き続けて、薄毛になってしまった人がいました。
なので、髪質が原因のザラザラな髪の毛は、たとえ嫌だと思っても、抜くのは避けたほうが良いと思います。
ザラザラした髪を予防できる、3つの対策
生まれつきの髪質が原因のザラザラする髪に、予防をする方法はありません。
それ以外のザラザラ髪で、予防できる3つの方法を紹介します。
- シャンプーの間隔
- アイロンの温度管理
- 過度なブリーチを控える
シャンプーする間隔を、3日以上空けない
たとえ髪の毛が傷んでいなくても、シャンプーする頻度が少なすぎると、髪の汚れが原因で、ザラザラを招きます。
髪を洗う間隔は人それぞれだと思いますが、最低でも2日に1回はシャンプーをしたいところ。
髪の毛に付着した汚れを、なるべく速やかに洗い流すようにすると、ザラザラの予防に効果的です。
ヘアアイロンの、温度管理を意識する
ザラザラした髪の毛を引き起こすダメージとは、相当な負担を、髪に与えてしまったときに限られます。
特に、ヘアアイロンの高温は、髪のザラつきを予防するためにも、慎重に設定しましょう。
160℃以上の設定温度でヘアアイロンを使うのは、絶対に髪型を崩したくない、ここ一番という時だけに留めるのがおすすめです。
必要以上のブリーチをしないようにする
最近はブリーチありきの髪色が主流で、1回のブリーチでは表現できない色味もたくさんあります。
もちろん、目的とする髪色が、2回のブリーチを必要とする場合は、2回ブリーチをするしかない。
「とにかく、めいっぱい明るく」という意図から、2回で十分なはずのブリーチを、3回やってしまったとしたら、それは必要以上のブリーチです。
いちどザラザラにしてしまった髪を、元通りにするのは手がかかるので、ブリーチは計画的にやったほうが良いでしょう。
原因別・ザラザラした髪に、効果的な5つのアプローチ法
髪がザラザラする原因の違いによって、効果的なアプローチ法も変わってきます。
トリートメントが有効だとは一概に言えないので、的を絞った対処法を5つ紹介します。
- キューティクルにはたらくトリートメント
- 髪の内側・外側をダブルケアするもの
- 縮毛矯正
- 白髪のちぢれを矯正
- 育毛ケア
熱ダメージが原因で、ザラザラした髪への対処法
主にキューティクルにアプローチしてくれるタイプの、トリートメントが必要です。
成分的には、エルカラクトンやキチンキトサン、リピジュアなどが配合されたものを使うと、手触りの良さを実感しやすいと思います。
薬剤ダメージが原因で、ザラザラした髪への対処法
髪の内側と外側、どちらにもしっかりと働いてくれるタイプのトリートメントが必要です。
髪のザラザラ感がなくなるまで、数回の本格的なトリートメントが必要になるかもしれません。
髪質が原因で、ザラザラした髪への対処法
ストレートアイロンなど、スタイリング効果に頼りたくない場合は、縮毛矯正を使う必要があります。
縮毛矯正に、消極的な人もいると思いますが、基本的にザラザラする髪は弱く、薬剤が効きやすいので、穏やかな作用の縮毛矯正でも変化を感じやすいです。
白髪が原因で、ザラザラした髪への対処法
こちらも有効なのは、縮毛矯正の力を借りることです。
白髪になる前はストレートヘアだったかもしれませんが、「生えてきた時からデコボコした髪になっている」という点では、くせ毛と同じ対処法になります。
エイジングが原因で、ザラザラした髪への対処法
エイジングで変化した髪質に対する、根本的なアプローチ法は、地道な育毛ケアをコツコツと継続すること。
できればインナーケア、つまり食べるものから足りない栄養を補いつつ、育毛剤を使ったケアとワンセットでできるのがベストです。
まとめ
「ザラザラする髪」とひとことで言っても、その内訳はざまざまであることが、ご理解いただけたのではないでしょうか。
健康に近い髪の毛だけれどもザラザラする場合は、髪質そのものに起因する可能性が高いです。
そして、髪のダメージが原因でザラザラする場合は、髪の傷み具合が赤信号かもしれません。
それ以上ダメージが進んで、枝毛や切れ毛に発展させないように、今すぐ集中的なケアをしてあげましましょう。