美容院カラーを購入して自分でリタッチする方法。コロナ自粛長期化により、美容師が特例解説!

※本ページはプロモーションが含まれています

先日、サロンカラーが自宅でできるミルボンの「オルディーブ シーディル インターバルリケア」をご紹介したところ、たった一晩で品切れになってしまいました。

「今すぐにでも傷まないセルフカラーがしたい」という、皆さんの切実な悩みを受け取り、それと同時に、せっかく欲しかったのに購入できなかった方への申し訳なさも感じます。

実のところ、揃えるものさえ一式揃えてしまえば「オルディーブ シーディル インターバルリケア」以外でも傷まないヘアカラーが可能です。

なので今回、「1剤」だけを変えてしまえば、どのメーカーの、どんな明るさのヘアカラーでもセルフリタッチできるノウハウを、コロナ対策として特別公開します。

私は本職の美容師なので、どうしても仕上がりの「妥協」が必要になるセルフカラーを、あなたにおすすめしたいとは考えていません。とはいえ、今だけは緊急事態です。

4~5センチ伸びてしまった根元でも対応できる「美容院カラーで行うセルフリタッチカラー」のやり方を、特例で解説します。

やや専門的な内容になってしまうので、もしも分かりにくい点があったら申し訳ありません。

目次

美容院カラーを使ったリタッチで、最初に揃えておくべきもの7つ

一度これらを購入して揃えてしまえば、2~3回のリタッチが可能です。また、色味を決めるヘアカラーの1剤については、いくらでも代用品が存在します。そのため、在庫切れの心配は必要ありません。

[su_box title=”美容院ヘアカラーの7つ道具” box_color=”#f27bbd” radius=”8″]

  1. ヘアカラーの「1剤」(チューブ)
  2. ヘアカラーの「2剤」(大容量)
  3. カラーカップ
  4. ハケ(おすすめは縦型)
  5. マドラー
  6. 使い捨て手袋
  7. カラークロス(ケープ)[/su_box]

美容院ヘアカラー1剤の選び方と、セルフカラー初心者におすすめのカラー剤

自分で染める時に失敗しにくいことと、次回美容院で染めてもらう時に美容師が困らないことを考慮して、商品選定を行いました。

美容院カラーは、5,6,7…と数字が大きくなるほど明るい色に仕上がる設定です。そして美容院カラーの「明るく染まる白髪染め」は、市販カラーと似た配合になっています。

近年発売されている「美容院カラーの白髪染め」は発色がとてもよく、仕上がりの見た目だけではおしゃれ染めと区別がつかないほどです。

ヘアカラーの1剤は、あなたの好きな色・明るさを選んで構いませんが、塗布スキルに自信がない方には「明るく染められる白髪染め」をおすすめします。

美容院カラー(白髪染め)1剤の明るさを選ぶときの基準

トーン
明るさのイメージ
地毛の黒髪に近い明るさ
地毛より少し明るい茶色。白髪の量が多くても染まりやすい明るさ
しっかり白髪を染めたいけれど、暗くしたくない人におすすめの明るさ
8~10
染まりやすい白髪は染まり、おしゃれ染めのリタッチにも使える明るさ

明るさが感覚的に掴めるように、明るさの見本を目安にしてください。

5トーンの仕上がりイメージ

6トーンの仕上がりイメージ

7トーンの仕上がりイメージ

8トーンの仕上がりイメージ

セルフリタッチにおすすめの美容院カラー

在庫切れ対策として、「㈱ミルボン」「㈱ビューティーエクスペリエンス」有名2メーカーの使いまわししやすいカラー剤(白髪染め)をご紹介します。

ミルボン オルディーブ ボーテ80g

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[su_label type=”info”]表記の意味[/su_label]

例)【b9-CB】

[su_highlight background=”#eceb83″]「9」は明るさが9トーン(明るめ)[/su_highlight]、[su_highlight background=”#eceb83″]「CB」はチェスナットブラウンの頭文字[/su_highlight]です。

正直なところ、ミルボンの白髪染めは色の違いがどれもアバウト。違いが分かりにくい反面、どれを選んでも色が繋がりやすいので、明るさは【b4~b9】で好きな明るさをチョイスします。

CB(チェスナットブラウン) 定番色。自然で軽やかな黄褐色
NB(ニュートラルブラウン) 柔らかな暖色系ブラウン
BB(ベージュブラウン) 赤みを抑えた自然なベージュ
SB(セピアブラウン) 人気のグレージュ系

それぞれの色の違いはわずかです。万人向けの色とも言えますし、良くも悪くも無難な色が揃っています。

リタッチ目的に限定するのでしたら、どれを選んでも失敗しません。

スロウ コンフォートカラー

 

こちらのラインナップも「白髪染め」に該当しますが、明るさは3~10トーンまで幅広く揃っています。10トーンはおしゃれ染めのリタッチにも十分対応できる明るさなので、ムラにならない「おしゃれ染めのセルフリタッチ」が可能です。

10トーンの仕上がりイメージ

そして「スロウ コンフォートカラー」は、寒色系の発色がとてもきれいなカラー剤。色は6色で展開しています。

[su_label type=”info”]表記の意味[/su_label]
例)【CA/8】

[su_highlight background=”#eceb83″]アッシュ系8トーンの意味。[/su_highlight]

CN(コンフォートナチュラル) 赤みの出ないナチュラル系
CA(コンフォートアッシュ) 定番人気のアッシュ系
CM(コンフォートマット) 柔らかなマット系
Cbe(コンフォートベージュ) 自然な色合いのベージュ系
CB(コンフォートブラウン) 上品な暖色のブラウン系
CP(コンフォートピンク) 薄く淡いピンク系

リタッチで使うなら、おすすめはナチュラル系(CN/5~10)です。どれもまろやかな色合いなので、セルフカラー初心者が使っても色ムラの失敗が起こりにくいレシピになっています。

そのうえ【色味/明るさ】の分かりやすい表記なので、あなたに必要なカラー剤を選んでください。

ヘアカラーの2剤は、どれを買えばいいの?

どのメーカーが出している2剤でも主成分は同じ(過酸化水素6%)です。配合されている成分の違いによって、製品の硬さが変わります。

万一の品切れで困らないように、使いやすいものを複数ご紹介しておきます。(リタッチの時は、「6%」の製品を使用します)

 

 

「オキシ6%」という表記があるものでしたら、どれを使っても染まります。

おすすめのカラーカップは?

おすすめは、底が丸くなっているカラーカップ。カラー剤を混ぜ合わせた時、底に沈んでいるカラー剤をしっかり攪拌できるからです。(カラーカップとハケが、セットになっているものも売っていますね)

 ヘアカラーを塗るハケは、どれが使いやすい?

 美容師がカラー剤を塗るときは、片側にクシの付いた横型のハケを使うことが多いです。自分で染める時は、縦型のハケのほうが「持ちやすさ」と「塗りやすさ」に優れます。

その他、ヘアカラー小物であると便利なもの5つ

  1. マドラー
  2. 使い捨て手袋
  3. カラークロス(ケープ)
  4. 耳キャップ
  5. 保護クリーム

これらは全て100均で調達できますので、あなたが必要なものを揃えてお使いください。

肌への染まりつきが心配な方には、髪は染まって肌が染まらない保護クリームが使いやすくておすすめです。

 美容院カラーのブレンド法(使い方)

必ずキッチンスケール(はかり)を用意して、1剤:2剤=1:1の量で正確に重さをはかります。美容院カラーの場合は、(量は十分あるので)足りなくなったら後で作り足せば良いです。

以前の記事でご紹介した「オルディーブ シーディル」と同量分作りたい方は「1剤+2剤=40g+40g=総量80g」が1回分の目安になります。

1剤をはかります。

続いて、2剤をはかります。

マドラーを使って、1分ほどミックスします。攪拌が甘いと発色に悪影響が出るので、「もう十分」と思ってから+20回混ぜる意識です。

これぐらいになれば完成です。お菓子作りの計量と似てますね。

使い方はこちら「オルディーブ シーディル」の使い方と全く同じです。

[su_youtube url=”https://youtu.be/hhChdQMtWJY” title=”髪を傷めないセルフリタッチのやり方”]

まとめ

美容院カラーにもいろいろな特徴があって、使い方が簡単な製品と、玄人好みで色選びが分かりにくい製品の両方があります。

今回ご紹介した2つのカラー剤は、有名サロンでも使われているプロ専用のカラー剤でありながら、比較的色選びが分かりやすい製品です。

また大容量の「2剤」は、1剤7~12本分も使えます。

1剤は別の色・別の明るさと混ぜても使えるので、ムダが出ません。

例えば6トーンのナチュラル系と8トーンのアッシュ系を1:1で混ぜ合わせれば、7トーンのナチュラル寄りアッシュが作れます。考え方はそんな感じです。

今回ご紹介したカラー剤は、リタッチ目的で使うなら明るさだけを合わせる意識で使っても、まったく問題ありません。

いずれも色味がハッキリしておらず、なじみやすい色ばかりだからです。セルフカラービギナーさんには使いやすいプロ用カラー剤と思います。

コロナ自粛の急場を、これで乗り切れるといいですね。

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この記事を監修した専門家

角谷滉一

  • ヘアケアマイスター1級
  • 健康管理士1級

都内の美容室『Re+(リプラス)』を運営する、管理美容師。美容と健康のスペシャリスト。専門知識のくわしさと洞察の深さに、業界内でも定評がある。

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