[su_box title=”「石鹸シャンプー」に関するお悩み相談” box_color=”#937e8e”]石鹸シャンプーが髪と頭皮に優しいと聞いたので、数日前から石鹸シャンプーを使い始めました。
でも、洗った後の髪がやたらときしきしするし、乾かすとベタベタするので困ってます。
ブラシが通らないぐらい髪が絡むし、頭皮もかゆいので、私の髪と頭皮には石鹸シャンプーが合っていないのかな?と感じます。
でもネットで調べると、「3ヶ月は続けて使ってみて」といったことが書かれていますが、このままの状態で3ヶ月は耐えられそうにないです。
石鹸シャンプーを使いだしてから髪と頭皮、両方の調子が悪いような気がするのですが、何が原因なのでしょうか?洗い方やすすぎ方の問題でしょうか?[/su_box]
石鹸シャンプーは、数あるシャンプーの中でも独特の性質を持ったシャンプーです。他のシャンプーとは使用法や向いている髪も違うため、石鹸シャンプーの使い始めは特有の使用感に戸惑ってしまうことも。
ヘアカラーやパーマをしている髪にはトラブルを起こすことも多いので、石鹸シャンプーと他のシャンプーとの違いを十分に理解してから使う必要があります。体に優しい、自然派的なイメージの強い石鹸シャンプーは、向く髪と向かない髪ははっきりと分かれるので、使用前に必ず知っておく必要がある内容です。
今回は石鹸シャンプーの持つメリットとデメリットについて徹底解説しますので、髪や頭皮のトラブルを引き起こさない石鹸シャンプーの使い方ができるようになりましょう。
石鹸シャンプーと他のシャンプーとの違いは?
他のシャンプーと比べたとき、石鹸シャンプーはいったい何が大きな違いなのでしょうか?石鹸シャンプーとは大変シンプルな配合成分になっているものが多く、記載しきれないほど沢山の成分が配合されている他のシャンプーと最も大きく異なる点です。
実は石鹸シャンプーにも2種類ある
メジャーに出回っている石鹸シャンプーのほとんどはオレイン酸Na、もしくはヤシ油脂肪酸Kという洗浄成分がメインで、液性はアルカリ性です。たまにラウレス酢酸Naという洗浄成分がメインの石鹸シャンプーが存在し、例外的に弱酸性の石鹸シャンプーとなります。
石鹸シャンプー5つのメリット
石鹸シャンプーは配合成分がシンプルでアルカリ性、そして手触りを滑らかにするための、余分な成分が入っていないのが特徴的。それによって得られる石鹸シャンプー特有のメリットは5つあります。
- アレルギーを起こしにくい
- 洗浄力がかなり高い
- ノンシリコンシャンプーの一種
- 泡切れが極めて良い
- お値段が高くない
①アレルギーを起こしにくい
普通のシャンプーには数え切れないほどたくさんの成分が配合されています。しかし配合成分が複雑なシャンプーは、アレルギー体質の人にとってはハイリスクなシャンプーです。
その観点では、余分なものが配合されていない石鹸シャンプーは、アレルギーリスクの低い安全なシャンプーと言えるでしょう。
②洗浄力がかなり高い
石鹸シャンプーの洗浄力は、日本で売られているシャンプーの中では間違いなくトップクラス。脂性肌のせいで、普通のシャンプーで洗っても頭皮がイマイチすっきりしないという人にはぴったりのシャンプーです。
③ノンシリコンシャンプーの一種
近年はシリコン入りシャンプーとノンシリコンシャンプーを区別することが大変多くなりましたが、石鹸シャンプーはノンシリコンシャンプーに分類されます。髪に蓄積するシリコンの影響でカラーが染まりにくくなったり、パーマのかかりが悪くなってしまうといった不具合を起こしにくいです。
④泡切れが極めて良い
すすいでもすすいでもヌルつきを感じるシャンプーに比べ、石鹸シャンプーはあっという間に泡が切れてキュッとした洗いあがり。アミノ酸系シャンプーと石鹸シャンプーは、対照的な使用感のシャンプーです。
⑤お値段が高くない
アミノ酸系シャンプーはなめらかな洗い心地が好きな人に好まれますが、お値段が高いというデメリットも。それに比べ、石鹸シャンプーは1,000円以下で購入できるものもあるので、気軽に使える価格帯のシャンプーです。
石鹸シャンプー6つのデメリット
他のシャンプーから石鹸シャンプーに切り替えると、それまで使っていたシャンプーとあまりに使用感が違うため、それに戸惑う方が非常に多いです。今すでに石鹸シャンプーを使っている人も、思い当たることがないかチェックしてみましょう!
- 石鹸シャンプー特有のきしみ、ゴワつきがある
- 乾かした後の髪がベタベタする
- 頭皮への刺激が意外と強い
- 石鹸カスによるトラブルが起こることがある
- 乾燥肌には不向き
- パーマとカラーの持ちがかなり悪くなる
①石鹸シャンプー特有のきしみ、ゴワつきがある
石鹸シャンプーは普通のシャンプーと違い、手触りを滑らかにしたり、髪の絡まりを抑えるための成分がほとんど配合されていないシャンプーです。石鹸シャンプーでシャンプーし、すすいだ直後の髪はどんな髪質でもギシギシ・ゴワゴワします。
この状態をケアするためには専用の酸リンスと呼ばれるものを使う必要があり、その効果によって石鹸シャンプー特有のきしみ、ゴワつきは解消されるのです。
②乾かした後の髪がベタベタする
これは後で説明する石鹸カスによるものですが、石鹸カスへの正しい対処ができていないことで起こってしまう問題。洗った後はキシキシゴワゴワ、乾かしたらベタベタの髪では困ると思いますが、これも酸リンスを正しく行うことで解消されるデメリットです。
③頭皮への刺激が意外と強い
石鹸シャンプーの液性はアルカリ性ですが、皮膚の弱い人はアルカリ性のものが肌に付くことで、ヒリヒリとした刺激を感じることが。私自身、他のシャンプーで頭皮がしみたことはありませんが、石鹸シャンプーを使った時だけは頭皮がヒリヒリします。
石鹸シャンプーはアレルギーリスクの低いシャンプーですが、頭皮への刺激は強い部類のシャンプーです。
④石鹸カスによるトラブルが起こることがある
固形石鹸・液体石鹸シャンプーの区別なく、髪を石鹸で洗うことにより、スカムと呼ばれる石鹸カスが発生します。このスカムという物質は髪を硬い質感に変化させ、嫌なゴワツキを生み出す原因になるものです。
⑤乾燥肌には不向き
石鹸シャンプーは洗浄力が高く、脱脂力も高いシャンプーなので、乾燥肌の頭皮には不向きなシャンプーです。フケやかゆみなどの頭皮トラブルを招きやすくなるので、敏感肌で乾燥肌の人は、石鹸シャンプー以外のシャンプーを選ぶ方が無難でしょう。。
⑥パーマとカラーの持ちがかなり悪くなる
残念ながら、ヘアカラーを繰り返している髪やパーマをかけた髪と、石鹸シャンプーの相性は悪いです。ヘアカラーとパーマの持ちを良くするためには弱酸性のシャンプーで洗うのが必須。
石鹸成分と他の成分をブレンドしたり、弱酸性に調節されている石鹸シャンプーも存在します。ヘアカラーとパーマへの影響が気になる人は、そういった製品をチョイスするようにしましょう。
石鹸シャンプー後のギシギシ・べたつきを解消する正しい酸リンスのやり方
石鹸シャンプーで髪がべたつく原因として、汚れを落とし切れていないことが原因だと説明していたり、すすぎの不十分さを指摘するサイトもありますが、事実とは違います。そもそも石鹸シャンプーとは洗浄力が高く、泡切れも非常に良い部類のシャンプーなので、原因は別にあると考えるほうが自然でしょう。
髪の長さに関わらず、酸リンスは必須
ヘアカラーやパーマをしていない健康毛の人は、リンスの必要性を感じないかもしれません。ですが石鹸シャンプーで洗った場合は酸リンスによる中和が必須。そうしないと石鹸カスの影響によって、健康毛でもゴワゴワ・ベタベタ感が出てしまいます。
手作りではなく、専用の酸リンスを使うこと
お酢を使った酸リンスを推奨しているサイトもありますが、石鹸カスによる影響は髪の根元から毛先までまんべんなく及ぶため、それでは不十分。なぜなら、液体のお酢によるリンスでは、髪にしっかりと酸を働かせることが難しいからです。
後々髪のトラブルで悩まないためにも、シャンプーとセットになっている専用の酸リンスを使うようにしましょう。専用の酸リンスにはある程度の粘性が与えられているため、髪に留まりやすく、しっかりと髪を中和してくれます。
石鹸シャンプーの泡立ちが悪いのはなぜ?
汚れた手のままで固形石鹸を泡立てようとして、上手く泡立たなかったという経験はないでしょうか?それと同じことが髪でも起こり、髪の汚れがひどいと、どのシャンプーを使っても泡立ちが悪くなってしまいます。
ではなぜ、石鹸シャンプーは泡立たないと言われてしまうのでしょうか。それは、石鹸シャンプーはシャバシャバとした液状に近い製品が多いからです。
石鹸シャンプーには増粘剤があまり配合されておらず、とろみが少ないため、髪に馴染ませて泡立てるのが難しい時があります。泡立ちが悪いと感じる時は他のシャンプーと同様、二度洗いを行いましょう。
石鹸シャンプーでくせ毛が治った・毛が生えた・白髪が減ったって本当?
いろいろな成分が配合されているシャンプーは、そのどれかの成分によって髪や頭皮にトラブルを起こすことが。洗浄力のなさすぎるシャンプーを使っているせいで根元がペタンとしてしまい、結果として毛先がハネてまとまりにくくなるということもあります。
シリコンが配合されていない上に、石鹸シャンプーの副産物、石鹸カス(スカム)が髪に硬さを与えることによって、中には髪質が変わったように感じる人もいるのです。
石鹸シャンプーを使うことによって白髪が減るという科学的根拠はありませんが、脂性肌の頭皮環境がケアされることによって、育毛に良い影響をもたらす可能性は十分にあり得ます。
石鹸シャンプーはパーマやカラーをした髪にどんな影響がある?
現在販売されているシャンプーの多くは、髪と頭皮へ負担の少ない弱酸性に製品設計されていますが、石鹸シャンプーは基本的にアルカリ性。髪は酸性に比較的強く、アルカリ性に弱いという性質を持ちます。
健康な髪はどちらを使ってもそれほど大きな影響はないのですが、ヘアカラーやパーマをした髪は、アルカリ性のものによる悪影響を受けやすいです。
難しい理論については割愛しますが、結果としてヘアカラーの色持ちが著しく悪くなり、パーマが取れるのも早くなります。
石鹸シャンプーが合う髪と合わない髪
石鹸シャンプーは基本的にアルカリ性の製品がほとんどなので、ヘアカラーやパーマ、縮毛矯正などの薬剤処理をしている髪には不向きと言えます。
一度でも脱色作用のあるヘアカラーをしていたり、パーマをかけている髪には多少なりとも髪の傷みがありますが、石鹸シャンプーは薬剤処理によって傷んだ髪を良くする力がないからです。
一方で今現在髪の傷みによるトラブルがない人やアレルギー体質の人、頭皮が脂っぽくて普通のシャンプーだとすっきりしない人には石鹸シャンプーが向いています。
他のサイトでは石鹸シャンプーで長い時間洗ってはいけないですとか、早くすすぐ必要があるといった情報もありますが、それは誤りです。
石鹸シャンプーで洗った後に専用の酸リンスを必ず使うようにすることで、よく指摘されるきしみやゴワゴワ、べたつきといったトラブルを防ぐことができます。
まとめ
石鹸シャンプーにはアルカリ性のものと弱酸性のもの、2種類があり、ほとんどの石鹸シャンプーはアルカリ性。特有の石鹸カスが残るときしみ・ごわつき・ベタベタといった不具合を招くので、酸リンスをしっかりと効かせることが最も重要です。
すでに傷んでいる髪や敏感な頭皮と石鹸シャンプーは相性が良くないので、自分の髪と頭皮に合っているのか、今一度確認しましょう。
余分な成分がなく、普通のシャンプーよりも圧倒的に泡切れが良いため、石鹸シャンプーをボディソープに転用するのもおすすめです。
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