ネットを調べても、パーマについての正確な情報はなかなか出てきません。一体髪のどんな違いがパーマのかかりと持ちに影響するのでしょうか?
せっかくパーマをかけるのであれば、その前にあなたの髪質とパーマの相性をよく理解して、パーマの失敗を未然に防ぎたいですよね。
でも実は、パーマのかかりが良い髪=パーマの持ちも良い髪ではありません。
- くせ毛か、直毛か
- 髪が硬いか、柔らかいか
- 髪が太いか、細いか
- 水を弾く髪か、水を吸う髪か
この4つの条件によって変化します。
ヘアケアマイスターの資格を保有している現役18年のオーナー美容師が、正確な知識で解説していきます。
髪質によるパーマのかかりやすさの違い
髪質によって、パーマのかかりやすさには以下の4つの法則があります。
- くせ毛の方が、直毛よりかかりやすい
- 柔らかい髪の方が、硬い上髪よりかかりやすい
- 細い髪の方が、太い髪よりかかりやすい
- 水を吸う髪の方が、水を弾く髪よりかかりやすい
くせ毛の方が、直毛よりかかりやすい
くせ毛はその構造上、キューティクル間に隙間ができやすいため、パーマの薬剤が浸透しやすくなります。
そのため、くせ毛はパーマがかかりやすくなります。いっぽう直毛は、キューティクルの間にあまり隙間がないため、パーマの薬剤が浸透しにくく、パーマがかかりにくくなります。
柔らかい髪の方が、硬い髪よりかかりやすい
硬い髪はキューティクルの枚数が多くてパーマの薬剤が浸透しにくいため、パーマがかかりにくくなります。
軟らかい髪はキューティクルが少なくパーマの薬剤が浸透しやすいため、パーマがかかりやすくなります。
細い髪の方が、太い髪よりかかりやすい
太い髪の毛はキューティクルの枚数やマトリックス(髪内部の物質)の量が多く、パーマの薬剤が浸透しにくいため、パーマがかかりにくくなります。
細い髪は、キューティクルの枚数やマトリックスの量が少なく、パーマの薬剤が浸透しやすいため、パーマがかかりやすくなります。
水を吸う髪の方が、水を弾く髪よりかかりやすい
水を弾く髪の毛はダメージが少なく、マトリックスの量も多くてパーマの薬剤が反応しにくいため、パーマがかかりにくくなります。
それに加え、水をはじく髪はキューティクルの枚数も多いうえにキューティクルの表面の撥水性が強くてパーマの薬剤が浸透しにくいため、パーマがかかりにくいです。
水を吸う髪の毛はダメージが大きく、マトリックスの量も少なくてパーマの薬剤が反応しやすいため、パーマがかかりやすくなります。
また、キューティクルの枚数が少なくいうえにキューティクルの表面も水を弾かず、パーマの薬剤が浸透しやすいためパーマがかかりやすくなります。
髪質の違いによるパーマの持ち具合の違い
髪質によるパーマの持ち具合には以下の4つの法則がありますが、パーマのかかりやすさとはまた違った結果になります。
- 直毛<くせ毛
- 硬い髪=柔らかい髪
- 太い髪=細い髪
- 水を弾く髪>水を吸う髪
直毛<くせ毛
パーマの持ち具合は、パーマをかけた際に起こるキューティクルのズレと、毛髪内部のマトリックスの移動の仕方によって決まります。
直毛は、キューティクルが元のまっすぐな状態に戻ろうとする反発力が強いため、パーマが持ちにくい傾向にあります。
くせ毛の場合は、キューティクルが元の状態に戻そうとする反発力があまりないため、パーマが長持ちしやすくなります。
硬い髪=柔らかい髪
硬い髪はキューティクルの枚数が多く、髪が元の形に戻ろうとする反発力が強いのですが、マトリックスの量が多いためにパーマの薬剤が大きく反応しやすいため、マトリックスの固定力が強くなります。
柔らかい髪はキューティクルの枚数が少なく、髪が元の形状に戻ろうとする反発力は弱いのですが、マトリックスの量が少なくてパーマの薬剤が反応しにくいため、マトリックスの固定力が弱くなります。
そのため、総合すると硬い髪と柔らかい髪のパーマの持ち具合は変わらないという結果になります。
太い髪=細い髪
太い髪はキューティクルの枚数が多く、髪が元の形に戻ろうとする反発力が強いのですが、マトリックスの量も多くて、パーマの薬剤が大きく反応するため、マトリックスの固定力は強くなります。
細い髪はキューティクルの枚数が少なく、元の髪の状態に戻ろうとする反発力は弱いのですが、マトリックスの量が少なくて、パーマの薬剤の反応が小さいため、マトリックスの固定力は弱くなります。
そのため総合すると、太い髪と細い髪のパーマの持ち具合は変わらないという結果になります。
水を弾く髪>水を吸う髪
水を弾く髪はダメージが少なく、マトリックスの量も多いためパーマがかかりにくいのですが、一度かかってしまえばキューティクルとマトリックスの固定力は強いため、パーマが長持ちしやすくなります。
反対に水を吸う髪はダメージが大きく、マトリックスの量も少ないためパーマがかかりやすいのですが、キューティクルとマトリックスの固定力は弱いため、パーマは長持ちしにくくなります。
まとめ
いかがだったでしょうか。髪の太さ・硬さがパーマの持ちに関係ないというのは、少し興味深い結果だったのではないでしょうか?
この内容を参考にあなたの髪質を見極めて、パーマをかけた場合の傾向を把握しておくと役立つと思います。
- 直毛とくせ毛では、くせ毛の方がパーマがかかりやすく、パーマの持ち具合も良い
- 硬い髪と柔らかい髪では、柔らかい髪の方がパーマがかかりやすいが、パーマの持ち具合はどちらも変わらない
- 太い髪と細い髪では、細い髪の方がパーマがかかりやすいが、パーマの持ち具合はどちらも変わらない。
- 水を弾く髪と水を吸う髪では、水を吸う髪の方がパーマがかかりやすいが、パーマの持ち具合では水を弾く髪の方がパーマが長持ちする
ブログランキング参戦中!目指せ一位!現在は何位でしょうか?
↓↓↓↓
LINEでは「美容のお悩み相談」を承っていますので、ご質問・ご相談はお気軽にどうぞ。LINE読者限定の「厳選お得情報」もこっそり配信しています。
ご登録は今すぐこちらから
↓↓↓↓