シャンプーのしっとりタイプとさらさらタイプ、違いは○○だけ!パサパサ髪でもしっとりは選んじゃダメ!

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シャンプーさらさらとしっとりについてのお悩み相談

トップにボリュームが出にくいからいつもパーマをかけているけれど、シャンプーをしっとりタイプにしたらいいのか、さらさらタイプを選んだらいいのかいつも迷ってしまいます。

冬になったら空気が乾燥しているからしっとりタイプに切り替えて、他の季節はさらさらタイプを選ぶようにしているんですが、パーマやカラーのダメージにはしっとりタイプの方がいいって聞きますし。

シャンプーでしっとりタイプとサラサラタイプを選ぶときは、この選び方で合っているのでしょうか?

一般的にはスキンケア用品と同じような感覚で選ぶ人の多い、さらさらタイプとしっとりタイプのシャンプー。しかし、その判断基準で選んでいるとボリュームの出にくいペタンコ髪になってしまうのです。

それはしっとりとサラサラの違いが基本的に油分量の違いだけで、すなわち「髪を触った時の手触りが違うだけ」であることに起因します。誤解が多いのですが、しっとりタイプの方がヘアケア効果が高いわけではなく、むしろ必要以上の油分がもたらす重さによる弊害もあるのです。

もしも市販のシャンプーを選ぶのであれば、髪質不問でさらさらタイプ一択!その具体的な理由を徹底的に解説していきます。

目次

しっとりタイプとさらさらタイプで何が違う?

市販のシャンプーは大きく分けてさらさらタイプのシャンプーとしっとりタイプのシャンプー、2つに分けられています。では、このさらさらとしっとりのヘアケア製品の違いとは何なのでしょうか?

この違いはヘアケア成分量の差ではなく、表面に被膜を作る油分やポリマー剤など、手触りを変える成分量の差。それらの成分が増えたからと言って髪に良いものができるわけではなく、髪の手触りに変化を感じさせるのが目的です。

誤解を生みだす元凶:シャンプーの成分バランスと選び方

  1. 役割の区別
  2. なめらかさに偏った選び方
  3. しっとりタイプの隠れた問題点
  4. うるおいの調節方法
  5. 髪質でえらぶ

1.シャンプーの本来の目的とトリートメントの役割

市販のシャンプーは手触りを良く感じさせる成分の配合量が多いことがありますが、本来の目的は汚れを落とすことです。シャンプーが汚れを適切に落とした後に、潤いを与えるのはトリートメントの役割です。

2.誤解を生む過剰な滑らかさ

多くの人がシャンプー後に滑らかな感触の髪を求めますが、過剰な潤いを与えるしっとりタイプのシャンプーは乾かしてもベタベタした髪に仕上がることがあります。シャンプーの目的を汚れの除去に置いたほうが、髪の健康を保つ上で重要です。

3.市販のしっとりタイプシャンプーの問題点

市販のしっとりタイプシャンプーは髪の滑らかさを通り越し、スタイリングに支障が出るほど重く仕上がる場合があります。重さを生み出す成分が製品によって異なるため、注意が必要です。

4.正しい潤いの調節方法

シャンプーに補修効果を与えた製品もありますが、シャンプー&トリートメント1セットあたり2,000円以下の相場では、ほぼ見かけません。

したがって、シャンプーで髪の潤いを調節するのではなく、トリートメントやアウトバストリートメントで行うのを優先しましょう。

シャンプーの役割は汚れを落とすことであり、適切なトリートメントを使って髪に必要な潤いを与えることが重要です。

5.髪質に合ったシャンプーの選び方

市販のシャンプーを選ぶ際には、あなたの髪質に合ったタイプのシャンプーを選ぶことが重要です。髪の状態に合わせて適切なシャンプーを選ぶことで、健康な髪を保つことができます。

無難な選択として、髪質に関係なくしっとりタイプのシャンプーを選ばないよう注意しましょう。

髪のパサパサが気になる時、シャンプー選びはどうすればいい?

髪のパサパサは必ずしも髪の傷みが原因で起こるものではなく、もともとの髪質が原因の場合も考えられます。いずれにしてもシャンプーでその状態を解消しようとすると、またベタベタ問題を引き起こすリスクが高まってしまうことにつながるのです。

そして多くの人が好む髪の滑らかな手触りや収まり感は、髪へ一番最後に付けたアイテムの影響を最も強く受けます。

  • シャンプーだけで済ませてその後何もつけなかった場合、そのシャンプーの仕上がりになる
  • 最後にトリートメントで終わった場合はトリートメントの手触り・収まり感になる
  • 最後にヘアオイルをつけて乾かした場合、ヘアオイルの影響が一番強く出る
  • 最後にスタイリング剤でヘアクリームを使った場合、ヘアクリームの手触りになる

これらの事実から分かることは、何で洗ったとしても、その後髪に付けるものが手触りや収まりを支配するということです。ヘアケアを意識している人が、シャンプーだけで済ませるというのはほぼ考えられません。

女性で髪の傷みを気にしている人なら、最低でもリンスをは使うでしょうし、通常は仕上げまでにさらに何かを重ね付けする人がほとんどです。

わざわざキシキシの洗いあがりになるシャンプーを選ぶ必要はありません。しかし、シャンプーのしっとりタイプを選ぶ意味がない、選ばないほうがいいというのがお分かりいただける内容ではないでしょうか?

ベタイン配合のシャンプーは髪がしっとり落ちつく?

他のサイトの情報では、ベタインが配合されているシャンプーを使えば髪がしっとり落ち着くと書かれているものもあります。そもそもシャンプーで必要以上のしっとり感を与えるべきではないですし、シャンプーとはもっと複雑な配合で作られているものです。

例えばベタイン系の界面活性剤は両性界面活性剤に分類されますが、そこから更に3種類に分けられます。

  • ラウラミドプロピルベタイン
  • コカミドプロピルベタイン
  • ココアンホ酢酸Na

このうち、ラウラミ~とコカミド~は、両性界面活性剤以外のアニオン界面活性剤という別の種類とブレンドして製品化されることがあります。そうすることで泡立ち・洗浄力・泡切れの良さが付加されて、シャンプーの洗浄剤としてのスペックを底上げできるからです。

アニオン界面活性剤の中には、何かと敵視される高級アルコール系やαーオレフィン酸系の界面活性剤も含まれます。しかしこれらを少量配合することで、ベタイン系やアミノ酸系特有のデメリット、泡立ちの悪さをケアできるというメリットもあるのです。

ベタイン系とアミノ酸系シャンプーの違いは?

大まかに言ってしまうと、ベタイン系もアミノ酸系も似たような特性を持った界面活性剤です。どちらも洗いあがりが滑らかで低刺激、洗浄力も穏やかという共通の性質を持ちます。

なおアミノ酸系界面活性剤には、原料が特に高価だという嬉しくない特徴も。しかしながらアミノ酸系のシャンプーは弱酸性で髪への親和性も高いので、パサつきを感じる髪の人には特に好まれる使用感だと言えるでしょう。

アミノ酸系シャンプーで起こる「かゆみ」

アミノ酸系シャンプー特有のデメリットとして、合わない人は頭皮がかゆくなることがあるのです。このトラブルでは、アミノ酸ベース=髪・肌への親和性が高く、落としたくても簡単には落ちないので、かゆみがしばらく続くという悪循環を招きます。

なお、市販のシャンプーではない、美容院で扱っているアミノ酸系シャンプーの長期連用でべたつきが出る場合もあるので注意が必要です。この場合、同じ成分の蓄積がべたつきを引き起こすので、美容院シャンプーでも2つ以上の製品をローテーションさせて使うことを強くおすすめします。

シャンプーはどう使い分ければいい?

ベタベタ髪にしないためには、シャンプーは市販品でも美容院のものでも、2つ以上をローテーションさせたほうが良いでしょう。使い分けを考えた場合に必要なのは、求める仕上がりと髪質によるシャンプーの使い分けです。

今回は細分化して6つのケースで選び方を解説します。

  1. トップにボリュームが欲しい場合
  2. パーマやカラーのダメージによる広がりを抑えたい場合
  3. 硬い髪の場合
  4. 柔らかい髪の場合
  5. 髪のゴワゴワが気になる場合
  6. 髪のぱさつきが気になる場合

①トップにボリュームが欲しい場合

トップは髪の重なりが少なく、最もボリュームが出にくい場所。トップのボリュームを維持するには髪の根元が軽い状態を保つ必要があります。

それにはなるべく軽い洗いあがりになるタイプのシャンプーを使用すること。そしてトリートメントもなるべく軽い仕上がりになるものをチョイスしましょう。

とにかく髪が重くなり過ぎないことに注意です。ペタンとしやすい猫っ毛さんの場合、洗い流さないトリートメントもオイルやミルクを避け、ハリコシの出せるジェルタイプのものが適しています。

②パーマやカラーのダメージによる広がりを抑えたい場合

髪が傷んでいる影響で広がりが出る場合でも、広がりをもたらしているのは髪の中間~毛先の部分です。根元に重さを与えるとまとまりがつかなくなるので、シャンプーは基本通りのさらさらタイプを選びましょう。

そしてその後のトリートメントやアウトバストリートメントはしっとりタイプをチョイス。そこでダメージによる髪の広がりをコントロールできます。

③硬い髪の場合

硬い髪だと、しっとりタイプのシャンプーを選ぶことで髪が柔らかくなりそうなイメージを持つかもしれません。しかし実際には髪の根元が重たくなると毛先がハネやすくなる原因となります。

硬い髪質の場合でもやはり、シャンプーはさらさらタイプをチョイス。そしてトリートメントは油分が多めのしっとりタイプを選ぶと、柔らかい感触に仕上げられます。

④柔らかい髪の場合

油分の重さによる影響を最も受けやすい髪質です。スタイリング剤を含め、とにかく軽く仕上がるアイテムで統一しましょう。

ただし細くて柔らかい髪質の場合、髪が傷んでいなくても絡まりが出やすいという問題も。髪が絡まりやすい人に特におすすめできるシャンプーはミルボンの「ジェミールフラン シルキー&シャイニー」です。

⑤髪のゴワゴワが気になる場合

カラーリングの繰り返しで引き起こしやすいのが、このゴワゴワの髪。アミノ酸系のシャンプーが好相性です。

髪のごわつきは、深刻な髪の傷みのサインです。シャンプーだけでは良くならないので、美容院で定期的にトリートメントを行って集中ケアをする必要があります。

⑥パサつきが気になる髪の場合

髪が傷んでパサつく場合もあれば、髪の毛のクセによってパサついて見える場合も。両方の場合もありますので、状態を正確に見極めましょう

クセでパサついて見える場合は、セット力でクセを制御しやすいスタイリング剤の力も借りたいところです。より積極的にクセのパサつきを抑えたい場合は、美容院で髪質ケア系のメニューを受けましょう。

髪の毛のツヤが欲しい場合は?

髪の毛のツヤとは、髪が光を正反射した場合に得られるものです。髪の毛のツヤが欲しい場合は、それを妨げる原因を一つ一つ潰していく必要があります。

  • 髪のクセによる光の乱反射
  • 髪のダメージが原因で内部にダメージホールがある
  • 白髪で髪の内部が濁っている
  • 髪のダメージによるキューティクルの損傷
  • ヘアカラーの色が濁っている

これらのどれかに問題があると、髪のツヤは感じにくくなります。これは自己判断が大変難しいので、何をすればいいのかヘアケアに詳しい美容師に判断してもらいましょう。

まとめ

あなたが今までにシャンプーを選んでいた時の判断基準とは、大きく違った選び方だったのではないでしょうか?

市販品はサラサラタイプのシャンプーでも、美容院のシャンプーに比べると手触りを良く感じさせる成分が多めです。

しっとりとした重さを出すのは、いろいろな方法があるので簡単。しかし軽くすることが出来るのはシャンプーだけの役割

何でも「しっとり」の方が売れるのは日本人全般の好みですが、シャンプーだけは注意して選ぶようにしてみましょう!

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この記事を監修した専門家

角谷滉一

  • ヘアケアマイスター1級
  • 健康管理士1級

都内の美容室『Re+(リプラス)』を運営する、管理美容師。美容と健康のスペシャリスト。専門知識のくわしさと洞察の深さに、業界内でも定評がある。

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