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実は市販のセルフカラーと美容院のカラーに違いはない!?ここだけの内緒の話

角谷 滉一
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角谷 滉一
⇑でインスタもやってますので覗いてみてくださいね。 ヘア&頭皮ケアの専門家。都内で独立開業10年の現役美容師◆ヘアケアマイスター、健康管理士1級、色彩検定2級保有。
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セルフカラーのお悩み相談
美容室でカラーをした方が仕上がりが良いのはわかっているけれど、美容院に行くお金と時間がないからセルフカラーをしている。髪はパサパサ、ゴワゴワしているかもしれないけれど、美容室で染めてもギシギシした仕上がりになったこともあるし、その違いがいまいちよくわからない。自分でセルフカラーしている方がコスパもいいし、好きな時間に染められるから続けたいけど、そんなにセルフカラーと美容院のカラー剤って違うものなの?じゃあ、インターネットで業務用のカラー剤を買って染めれば、それでもいいんじゃないの?

実は市販のカラー剤と美容院で使われるカラー剤の染める仕組み自体は同じです。なので、使い方次第では美容院のカラー剤でも髪がゴワゴワになります。

あまり知られていないことですが、「見た目の染まり上がりの違い」以外の違いを知らずにセルフカラーをしていると、あなたが不利益を被ることがたくさんあります。

私は都内で独立10年の現役オーナー美容師ですが、一般の方たちがヘアカラーの事について正確な知識を持たないために、替えのきかない多くのものを失ってしまっているなと感じることが多いです。

少なくとも最低限知っておく必要がある知識を持った上で、セルフカラーをするかしないかを選ぶ判断をする必要があるのではないかと感じます。

なので、あなたがセルフカラーと付き合う上でこれだけは絶対知っておいたほうが得をすると思う内容を、詳しく解説していきます。

市販のセルフカラーと美容院のカラーには、実は大きな違いはない

市販のセルフカラーも美容院で使うカラーも、同じ酸化染毛剤と言われる部類に属するものになるので、基本的な作りは同じです。

ただしセルフカラーと美容院で使うカラー剤では、それぞれ違った目的・性能が与えられています。

市販のセルフカラーに与えられている性能

  • ある程度適当に塗っても、色ムラが目立ちにくい
  • 1つの薬剤だけで簡単に染められる
  • 泡や緩めのクリーム状など、髪全体に塗りやすい形状にしてある
  • 刺激臭を抑えるため、アンモニアをあまり使わない
  • 価格が安くて手軽

美容院で使うカラー剤に与えられている性能

  • アンモニアを使っているヘアカラーは、発色が鮮やか
  • カラーの後に、余分な成分が髪に残りにくい
  • 微妙なニュアンスの色合いを出すことができる
  • 髪の傷み具合に応じて薬剤を調整し、髪の傷みを最小限に抑えられる
  • 正確な塗り分けのため、または操作性を上げる目的で、カラー剤の硬さにバリエーションがある
  • 色の明るさの上限がなく、色のバリエーションが豊富

美容院で染めても髪がギシギシゴワゴワするのはどういうことなのか

美容院で染めても髪がギシギシゴワゴワするのには、5つの原因が考えられます。

  1. カラーをする美容師が髪のダメージに無頓着、無知だから
  2. すでに暗く染まっている髪の毛を明るくするから
  3. 髪の毛のダメージに適した薬剤選定、塗り分けがされていないから
  4. ヘアカラーの工程の中に、髪の毛のダメージを抑える工程が組み込まれていないから
  5. 美容院でカラーをする前から既に髪が傷んでいるから

それぞれ解説していきます。

①カラーをする美容師が髪のダメージに無頓着、無知だから

ヘアカラーが髪の毛にダメージを与えることについて、美容師全員が関心を持っているわけではありません。

担当する美容師がヘアケアの知識をどれだけ持っているかにもよりますし、美容師の仕事へのスタンスの問題が一番大きいです。

一般の方でも髪が染まっていればそれで良いと考える方と、髪は染めたいけれど傷まないように染めたいと考える方、両方がいますよね。

それと同じように、美容師であっても髪が染まっていればそれで良いと考える人もいれば、なるべく髪を傷めずに染めたいと考える美容師、両方が存在します。

②すでに暗く染まっている髪の毛を明るくするから

既に暗めの色に染まっている髪を今よりも明るい色に染める場合、あなたが想像しているよりも髪には大きな負担がかかります。

髪をパサつかせずにに明るくする方法もありますが、美容師側にはヘアケアのノウハウが必要です。

③髪の毛のダメージに適した薬剤選定・塗り分けがされていないから

市販のセルフカラー剤と美容室で染めるヘアカラー剤の基本的な染める仕組みは同じですので、美容室で染めるヘアカラーであっても塗り方・薬剤の選定が不適切であれば、髪に大きなダメージを与えてしまいます。

④ヘアカラーの工程の中に、髪の毛のダメージを抑える工程が組み込まれていないから

美容院ではパーマやヘアカラーをする場合に、髪を補修する、専用の「処理剤」と呼ばれるものを用いる場合があります。

それが美容院によって料金に含まれている場合もあれば、別料金の場合もあり様々です。私の場合はそういったものを全て組み込んでヘアカラーを行います。

それをやるかやらないかで髪の傷みは全然違ってきますが、すべての美容院・美容師がそういったことを組み込んでヘアカラーをやっているわけではありません。

⑤美容院でカラーをする前から、既に髪が傷んでいるから

普段は自分でセルフカラーをやって、時々美容院できれいに全体を染め直してもらおうと考える人も多いはずです。

しかしセルフカラーを毛先まで繰り返し行っている場合、仕上がっている髪の色の明るさとは無関係に大きなダメージになっている場合があります。

その場合は美容院でヘアカラーをする場合でも、髪のダメージの上乗せになってしまいます。このように、自分の髪の毛が自身で想像しているよりも、もっと傷んでいるという自覚がない方は非常に多いです。

市販のセルフカラーで染めた場合のメリットとデメリット

市販のセルフカラーで染めた場合のメリットは5つ挙げられます。

①スーパーやドラッグストアなどで、安価で購入できる

セルフカラーの場合、値段は安いものであれば500円程度から手に入りますし、高いものでも2000円も出せば手に入れることができます。

美容院で染める場合は最低でも3000円以上はかかりますから、比較するととても安価です。

②自分の好きなタイミングで染められる

自分が染めたいと思った時に、自宅にいながら好きなタイミングでいつでも染めることができます。

放置時間の間に他のことをやることもできるので、時間と場所の拘束がありません。

③使い方が簡単

説明書に書かれてあるやり方で染めるのであれば、誰でも簡単に染めることができます。カラー材も1つしかないので、塗り分けをする必要もありません。

④刺激臭が少ない

市販カラーはアンモニアが配合されていないものが多いので、不快なツンとする刺激臭がありません。狭い室内でセルフカラーをする場合でも、ニオイが気になりにくいです。

⑤わざわざ美容室に足を運ばなくてもいい

わざわざ美容室に予約を取る必要もなければ、髪を染めるために美容室に出向く必要もありません。

美容師と話すのが嫌いな人は余計な会話をする必要もなく、マイペースでヘアカラーをすることができます。

一方、市販のセルフカラーで染めた場合のデメリットは9つあります。

①明るく染まる色を選んでも、くすんだ色味の仕上がりになる

刺激臭のするアンモニアを使わない代わりに、市販のセルフカラーにはモノエタノールアミンという成分が配合されています。

この成分は揮発しないのでアンモニアのような刺激臭はありませんが、アンモニアを使ったカラー剤に比べて、少しくすんだ色味の仕上がりになります。

②鮮やかな色、透明感のある色は出せない

こちらも同じくモノエタノールアミンの影響ですが、アンモニアを使ったカラーに比べると鮮やかな色や透明感のある色は出しにくく、発色の性能ではアンモニアを使ったカラーに劣ります。

③染めた後2週間の間、髪のダメージが進む

こちらも髪の中に残ってしまいやすいモノエタノールアミンによる悪影響の一つで、シャンプーを繰り返してもなかなかモノエタノールアミンが髪の中からなくならないため、セルフカラーをした後2週間の間は髪がとても傷みやすく、デリケートな状態が続きます。

④サロンカラーより褪色が早い

こちらもまたまたモノエタノールアミンの影響なのですが、アンモニアを配合したヘアカラーと比べると褪色が早いというデータがあります。

⑤必要以上に髪がダメージする

セルフカラーは塗り分けをすることが大変難しいため、強制的に髪全体にカラー剤がついてしまいます。そのため必要以上に髪がダメージします。

⑥繰り返していると、髪が乾きにくくなる

特にこの影響が強く出るのは生え際の剃り込み部分や毛先です。ダメージで弾力のないクタクタの髪になってしまい、こうなるとドライヤーで乾かしてもなかなか乾かず、乾くと急に乾きすぎてパサパサになります。

⑦洗面所や浴室を汚す

セルフカラーに慣れている方は問題ないかもしれませんが、カラー剤が飛び散って洗面所や浴室にシミを作ってしまう場合があります。

漂白剤で頑張れば落ちる場合もありますが、なかなか染まりついた汚れが落ちない場合もあります。

⑧目立ちにくい色ムラと同時に、ダメージのムラがある

セルフカラーをしている方全員に共通している事ですが、髪全体をムラなく塗ることができている人は一人もいません。ということは、仕上がりの色のムラだけではなく、髪の毛のダメージにもムラが発生しています。

⑨パッケージの仕上がりにならない

テレビCMのビジュアルイメージにも全く同じことが言えますが、モデルさんや女優さんは市販のカラーを使って自分で染めていないので、パッケージの仕上がりの髪色にはなりません。

美容院でカラーをした場合のメリットとデメリット

美容院でカラーをした場合のメリットは8つあります。

①好きな色、好きな明るさに染められる

業務用のカラー剤は色の明るさや種類が大変豊富なため、自由な色と明るさに染めることができます。たとえ白髪があっても、対応している技術とカラー剤があれば、染める明るさ、色味に上限がありません。

②仕上がりの色ムラができない

ヘアカラーの基本として、根元から毛先に向かってわずかに明るくなっていくと最も自然な仕上がりに見えます。一色に染める場合でも、ヘアカラーにこだわりがある美容師は、そういった仕上がりを目指しています。

③髪の毛のダメージのコントロールができる

カラー剤の塗り分けをすることができるため、新しく生えてきた髪の毛は強めのカラー剤を塗り、既に染まっている部分には色味だけを補うカラー剤を選ぶなど、「塗り分け」によって髪の毛のダメージをコントロールすることができます。

④ハイライトやバレイヤージュなど、デザインカラーができる

一色に均一に染めるだけではなく、デザイン性の高いカラーはプロならではの技術です。一色に染めるという縛りから解放されるのは、染めることが義務に感じず、純粋に毎日の楽しみが増えることになると思います。

⑤地肌の弱い人でも明るく染められる

「ゼロテク」「ゼロタッチ」と呼ばれる技法を使って染めることで、地肌の弱い人でも明るいヘアカラーを楽しむことができるようになります。

⑥色持ちをコントロールできる

美容院で染めても色持ちが悪い、という意見もありますが、今の染毛技術を駆使すれば、褪色した時の色味までコントロールすることも可能です。

よく皆さんに嫌がられる赤茶っぽい色や、品のない黄色っぽさを抑えたまま褪色させることもできます。

⑦洗面所や浴室が汚れない

余談になりますが、私が実家に帰った時に両親の髪の毛を染める時に毎回思うことがあります。

それは専用の設備がある場所でヘアカラーをしないと、やりにくくてストレスだということです。もちろん、ちゃんと塗り分けをするカラーをするという前提での話ではありますが。

⑧染めた後の髪のダメージが進みにくい

アンモニアを使ったヘアカラーは刺激臭がありますが、アンモニアは水に溶けて流れてくれる成分のため、髪の中に必要以上に残りにくい成分です。

そのため、モノエタノールアミンがアルカリ剤のメインで使われているカラー剤と比べると、アンモニアが使われているカラー剤は後々の髪の毛のダメージを引き起こしにくいです。

一方、美容院でカラーをした場合のデメリットは4つあります

①料金がかかる

近年では低価格のカラー専門店というものも登場していますが、それでも最低3,000円台はかかることになります。

美容院で染めるならではのメリットもあるとは言え、料金はセルフカラーよりも高額になります。

②時間と場所の拘束がある

予約が必要な美容院、予約が要らない美容院両方がありますが、いずれにしても髪の毛を染めるために美容院に出向かなければならないため、セルフカラーに比べると時間と場所の拘束を受けることになります。

③希望した色に染まらないことがある

これは担当する美容師の技術の習熟度合いにもよるかもしれませんし、あなたの染める前の髪の状態にも影響されるかもしれません。

いずれにしろ、結果としてあなたが希望した色に染まらないこともあるかもしれません。

④美容院によってカラーの内容が違う

一言にヘアカラーと言っても、専門的になるといろいろな染め方やカラー剤を使いこなすことになるため、内容は美容院によって全然違うものになります。

  • リタッチを繰り返すのがメインの方針の美容院
  • カラーにかかるコストも料金も、サービスの質も全部下げる美容院
  • 逆にその全てを上げる美容院
  • 毎回全体染めをするのが標準の美容院
  • 早く染まる、時短の価値を提供する美容院
  • 微妙な色味の違いにこだわりがある美容院
  • 派手なデザインカラーをするのが得意な美容院
  • 髪や地肌へ優しいカラーを売りにしている美容院

思いつくままに挙げましたが、もっと幾らでも違いは挙げられます。このように、美容院のコンセプトによって提供される内容は実に様々です。

その中からあなたに必要な美容院を見つけるのは、簡単ではないかもしれません。

美容師は自分の髪の毛をセルフカラーしているのか

私はセルフカラーをやりたくありません。正確に塗り分けをしようと思うと、上げている腕がものすごく疲れてしまいますし、色ムラにしたくないのであればカラーを塗る時間との勝負になります。

でも、私の場合はタイムリミットになってしまいますね。私の知り合いの美容師は、少しの期間、根元プリンを我慢してでも他の人に染めてもらうという人が非常に多いです。

つまり、プロの美容師であっても自分の髪の毛を正確に染めるのは大変難しいことだということです。

美容室は市販のセルフカラーをした客が来ると迷惑なのか

迷惑というよりは、セルフカラーをしていない人と比べて、どうしても困りごとが多くなります。

セルフカラーがされてある髪は問題だらけなので、まずはトラブルを何とかしなければなりませんので、とにかく神経を擦り減らします。

例えるならば「予算の上限は5,000円だけど、限られた時間の中でイオンに売っている食材だけを使って、満足できる味と内容のフルコースを作ってね!」とオーダーされたら、あなたならどう思いますか?出来るかもしれないですが、内容にもよりますよね?

それに、セルフカラーによる色ムラと必要以上のダメージがあると、一回のカラーで綺麗に・ムラなく修正してと言われても、どうしても不確定要素が出てきてしまいます。

そのため、施術する側の美容師の心境としては、仕上がるまでの途中の不安がずっと拭えません。

もちろん一度脱色、もしくは脱染してからダブルカラーしてもいいのであれば修正しやすいですが、毛髪体力が残っていないと脱色しての修正は危険です。

最悪、毛先がチリチリになったり、ひどいゴワゴワに仕上がってしまいますから。

よくあるのがセルフカラーで暗く染まってしまっている方の「今より少し明るくしてほしい」という気軽な注文ですが、決して簡単な仕事ではないんだよ…と言いたい気持ちにはなります。

どのぐらい色が暗く入り込んでしまっていて、どのぐらいのパワーのカラー剤を使えばそれが「一発で修正」できるかを狙うのは、はっきり言って勘と経験に頼るしかありません。
なぜなら、

  • どんな色素量、トーンアップ力のセルフカラーで
  • どれだけの量のカラー剤を
  • どれだけの時間を置いて
  • それをどのぐらいの期間の間に
  • 何回繰り返しているのか

これだけの「正確な履歴」が分からないと、髪の状態を正確に判断する材料が揃わないからです。

そうなると、一度のカラーで修正できるのは「明るさ」の希望を叶えるまでが精一杯で、色味までは選べない髪のコンディションの場合も多々あります。

なので、迷惑云々というよりは、

  • カラーが希望通り綺麗に仕上がって当たり前だと思っていて、安心して任せているお客さん側の気持ち
  • トラブルを生み出す不確定要素が多くて、カラーが仕上がるまで不安が拭えない美容師の気持ち

この双方の気持ちのギャップがあることを、あなたには知ってもらいたいなと思います。

どうしても美容師目線の意見にはなってしまいますが、こちらはお客さんの希望するよりも「もっといい仕上がり」で満足して欲しいと考えています。

でも、自分に責任のない髪のダメージによる制約のせいで、それが叶えられないということも起こってしまいます。

お客さん側の気持ちや実際の満足度がどうであれ、それは一人の美容師として、大変歯がゆく感じるものです。

美容院でカラーをするお金がない・時間がないからセルフカラーをする人が知っておいた方が良いこと

美容師が自分でやってもセルフカラーは失敗するほど難しいので、うまくいかなくて当たり前だと思ってください。

という前提で、セルフカラーと付き合っていくうえであなたが知っていた方がいいと思うことを3つお伝えします。

①パッケージのイメージ写真通りには絶対に仕上がらない

美容ビジネスの慣例として「効果や成功ではなく、イメージを売る」というものがあります。

当たり前だと言われてしまうかもしれませんが、CMに出演している女優さんやモデルさんは絶対に市販のセルフカラーを使って染めていませんし、CM撮影の裏側ではプロのヘアメイクの方がしっかりと髪のスタイリングをしています。

つまり、メーカーは提供できるわけがないビジュアルイメージを使って商品を宣伝して、あなたに販売しているということになります。

私から見ると、市販のセルフカラーを販売しているメーカーたちのこの一連の行為は、詐欺にしか見えません。

提供できないイメージを使って宣伝して販売をしたら、普通はそれを詐欺というのではないでしょうか。

②美容師が使うヘアカラーを使ってセルフカラーをしても、結果は大して変わらない

中には市販のセルフカラーに近い染料バランスのサロンカラーも存在します。

私が市販のセルフカラーに近いと感じるサロンカラーは、有名メーカーミルボンの「オルディーブ」、ウェラの「イルミナカラー」、他には「カラニカ」という製品も市販のカラーによく似た性能でした。

そういった製品はメリットもデメリットも市販のセルフカラーとよく似ています。その中でもイルミナカラーは、比較的透明感のある発色と、ムラになりにくさを両立している優秀なヘアカラーです。

もしもセルフカラーに使ったとしても、そこそこいい仕上がりになると思います。ただし塗り分けをしなかった場合のデメリットは市販のセルフカラーと全く同様です。

③セルフカラーで髪が傷むのは当たり前

これまでの記事の内容を読んでいただいた方は、色も明るさも綺麗で、髪が傷まないセルフカラーは存在しないという事がよくご理解いただけているのではないかと思います。

セルフカラーを販売しているメーカーは、

  • 染めるのが簡単で
  • 手間がかからなくて
  • 美容院よりもコスパがいいですよ!

ということをセルフカラーの売りにしています。一見たしかに手間がかからないように見えますが、実際には綺麗な仕上がりにするのは全然簡単ではなく、繰り返すほど髪はダメージに正直なパサパサとゴワゴワを伴います。

更にそのうち枝毛や切れ毛も頻発する髪になりますし、パーマや縮毛矯正は、当分の間は出来ない髪になってしまうかもしれません。

一度そうなってしまった髪を元に戻すことは大変困難ですし、傷みすぎてしまった髪に普通のトリートメントは効果が期待できません。

打つ手がないわけではありませんが、お金や時間はもっともっとかかります。これだけ失うものが多いのに、本当にセルフカラーはコスパがいいと言えるのか、私は疑問です。

染まっていれば他のことは何でもいい!という考え方ならば話は別ですが。それに、毎日毎日、切りたいと感じるほど手触りが悪い髪で過ごすことは、あなたにとってストレスではありませんか?

そして、厳しいことばかり言うようですが、本当に美容の自己投資に回すお金はありませんか?

買いたい洋服一枚、そのお金をヘアカラーにシフトすることも出来ないという人はさすがに少ないと思いますが、あなたの場合はどうでしょうか。

全身ファストファッションしか買うお金がありません!というならば、節約して、宣伝とは違う価値のセルフカラーを続けるしかないかもしれません。

たとえそうであっても、セルフカラーを一度することによって得られるものと失うもの、それをあなたが正確に把握した上で判断する必要がある内容のことだと思います。

どうしても市販のセルフカラーをしたい人がきれいに仕上げる為に必要な要素

それでもどうしても市販のセルフカラーを続けたいという場合、以下の2つのことを腑に落としておきましょう。

②美容院のヘアカラーと併用する場合、セルフカラーは明るめのトーンを選ぶ

暗く仕上がる市販カラーの方が髪が傷まないという意見もありますが、そんなことはありません。

必要以上に髪を脱色⇒沢山の色素を入れるというセルフカラーの仕様上、暗く染まる色だからと言ってダメージは少なくありません。

基本的に美容院でヘアカラーの修正をする場合、

  • 暗く染まっている髪をムラなく明るくする方が難しい
  • 明るく染まっている髪を暗くする方が簡単

という原則があります。そのため、セルフカラーを行う場合はなるべく明るめのトーンを選んでやった方が、後々面倒なことになりにくいです。

③本気できれいなセルフカラーをしようと思ったら、極めて高いモチベーションが必要

初めて染める髪は別として、二回目以降にきれいなセルフカラーを成功させようと思ったら、あなたが塗り方のテクニックを上達させる以外に方法がありません。

美容師がやっているように細かく髪を分け取って素早く塗り、腕を上げていることに疲れても途中で中断せず、塗りにくい後頭部も正確に塗れるテクニックが最低限必要です。

そんなの無理!と思いますよね。はい、無理ですよ、少なくとも現役美容師を18年間続けている私程度の器用さでは。

しかし、カラーの塗布技術の上達なくしてセルフカラーの仕上がりが良くなることもまずあり得ないので、本気できれいなセルフカラーを成功させたいならば美容師顔負けの塗り分けテクニックの習得は必須です。

大切なことなので繰り返しますが、あなたが市販のセルフカラーをすることで得るものと、失うものを正確に把握した上でどうするのかを判断する必要があると思います。

個人的にはセルフカラーは簡単でもなければ、手間がかからないなんていうことはないと思います。むしろ上手に仕上げようと思ったら無茶苦茶大変です。

もちろん、そんな本当のことを消費者たちに伝えたうえで宣伝したら、市販のセルフカラーが売れるわけがありませんので、メーカーさんがその部分をアピールして販売するメリットはないでしょうね。

はっきり言って、あなたを嘘のビジュアルイメージの宣伝で惑わせて、正確な判断力を奪っているセルフカラーの販売メーカーが悪いんだと思いますよ。

まとめ

  • 市販のセルフカラーも美容室のカラーも、「酸化染毛剤」というくくりでは同じもの
  • 市販のセルフカラーがもたらすデメリットは、モノエタノールアミンの影響が大きい
  • 薬剤選定、塗り分けが適切でない場合、美容院のカラー剤でも髪は傷む
  • 美容師がセルフカラーをしないのは、セルフカラーの成功が難しいことを誰よりよくわかっているから
  • セルフカラーをした髪は不確定要素が多いので、修正する美容師は仕上がるまでずっと不安
  • セルフカラーの成功は美容師顔負けの塗布スキル・塗分けの技術が必須。非常に高難度
  • 明るく染まった髪を暗くするよりも、暗く染まった髪を明るくする方が難しい
  • 「簡単でキレイな仕上がりのセルフカラー」はメーカーがウソの宣伝で植え付けたイメージ、つまり実在しない

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