美容室の選び方で失敗しないコツ!自分の髪を安心してお任せできる美容室を探す方法【美容師解説】

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美容室の選び方についてのお悩み相談

自分に合った行きつけの美容室を見つけたいけれど、私の髪質は難しいのか、通いたいと思える美容室を見つるのが難しくて、なかなか通い続けたいと思える美容室が見つからないです。

過去にひどい髪型になってしまったときのトラウマがあるので、二度と美容室選びで失敗したくないんです…。

でも、雑誌やネットで人気の有名なお店に行っても全然私の要望を聞いてくれなくて、長時間待たされて不満だらけだったし、何を目安にして自分に合った美容室を選べばいいのか分からないくて困ってます。

なるべく早く安心して自分の髪をお任せできる美容室を見つけたいんですが、どの情報を判断材料にして美容室を選べばいいんでしょうか?

自分の求めているものと、美容師に提供されるものが一致しないと不満が生まれてしまうので、大変難しい美容室選び。有名な美容室だとしても、あなたの求めているものとズレていると満足を得られないので、何を基準に美容室を選んだら良いのか悩みますよね。

私は現役の美容師かつサロン経営者という立場ですが、重要なことだと感じるのはあなたの求めているものが、その美容室で提供されているのか?ということです。今回は美容室選びで失敗しないために必要なお店を選ぶ基準と、実際にネット検索で美容室を探すときの情報精査法も伝授します。

ここで得た内容を使うことで、あなたの髪を安心してお任せできる、一生通いたいと思える美容室を探せるようになりましょう!

目次

美容室選びに失敗しやすくなる3つの選び方

目立つ場所にあるからといって、提供される技術やサービスが良いとは限らないのが美容室選びの悩みどころ。まずは美容室選びの基準で失敗しやすくなる3つの要素について解説します。

  1. クーポンでなるべく安い美容院を探す
  2. 広告での雰囲気、見栄えだけで美容室を探す
  3. 立地の良さで美容室を探す

①なるべく安い美容院を探す

美容室の情報が掲載されているフリーペーパーを見ていると、誌面のイメージが統一されているため、美容室ごとの違いが分かりにくく感じてしまうもの。ですが実際にはそれぞれの美容室によって考え方・コンセプト・提供している技術・サービスの内容が大きく異なります。

美容室なんてどこでも一緒、ではなく、コンセプト次第で全く提供される内容は違ってくるものです。例えば美容室が価格の安さを提供しようとする場合、お店の回転率を上げるか、本来普通にやっていたサービスを引き算することで利益を残します。

極端な例にはなりますが、分かりやすい例としてカット専門店で「引き算」している6つの要素をご紹介します。その結果どこでも美容室を作れる代わりに、最低限の内容しか提供しない仕組みになっているのです。

  1. シャンプーしない
  2. 濡らさない
  3. 乾かさない
  4. 時間をかけない
  5. 指名を取らない
  6. カットのパターン化を徹底する

②広告での雰囲気、見栄えだけで美容室を探す

素敵な雰囲気の演出が上手な美容室はお客さんに期待や憧れを抱かせますが、サロンのイメージで使われている写真の髪型にしてくれないという話もよく耳にします。パーマで作っていると言いながら、実際にはコテを使って見栄えの良いスタイリングをした写真で宣伝することが多いので、それに惑わされてしまう方も多いです。

③立地の良さで美容室を探す

なかなか自分の思い通りの髪型にしてもらえないと、渋谷区や港区にある高価格の有名な美容室に行けば解決すると考えるかもしれません。ですが、立地の良い美容室が生き残るために切磋琢磨しているのも事実ですが、必ず「場所代」が加算されていることも念頭に置いておく必要があります。

ブランドエリアにある美容室は、立地による価値を金額に上乗せすることができますし、一等地は家賃も非常に高額なので、その分がカットやカラーの技術料金にも必ず上乗せされることに。

薬剤や設備に対してどこまで投資をするかはお店の判断になりますが、そもそもあなたには時間と場所の制約が出来てしまうので、通い続けられるのか?という問題も生じてしまいます。

自分に合った美容室・美容院を見つける12の要素

通い続けたいと思えるぐらいお気に入りの美容室を見つけるのは、やはり一筋縄ではいかないことです。個人によって違う価値観の問題が大きいので、以下に上げた12の要素をチェックして、あなたが何を重視して美容室を選んでいるのか、それを明確にする必要があります。

  1. メニュー料金での判断
  2. 立地条件による判断
  3. 外観・内装の雰囲気が好み
  4. ネットの口コミ
  5. 知人からの紹介
  6. 通りすがりで見えるスタッフの雰囲気、美容室から出てくるお客さんの髪型
  7. DMやフリーペーパーの内容
  8. 混んでいるか美容室なのか?
  9. 癒しやリラクゼーションがほしい?
  10. 「流れ作業」をどう感じる?
  11. 美容室の規模について
  12. 担当する美容師のキャリア、得意な技術の情報

①メニュー料金での判断

美容室のメニュー料金の体系は実に様々で、一つのお店のなかでもランク制によって違うカット料金に設定しているお店も多いです。地域による値段の相場も異なるので、通い続けてもお財布が続くお店を選ぶのが大前提となります。

②立地条件による判断

目立ちやすい場所にある美容室は入りやすい反面、人の出入りも頻繁でお客さんの人数自体も多いため、大変騒々しい雰囲気になりがちです。通い続けることを考えると、それも不満に感じる要素の一つなので、落ち着いた空間を求める人は駅前から離れた立地の美容室のほうが居心地よく感じるでしょう。

建物の2階より上にある美容室は店内の雰囲気を判断しにくくなるため、駅から近くても入りにくい傾向が。ホームページやお店のブログなど、間接的な情報から店内の雰囲気を判断することになります。

③外観・内装の雰囲気が好み

美容室によってお店の外観や内装が醸し出す雰囲気は様々ですが、ぱっと見で自分が好き、フィーリング的になんとなくいいなと思うのも、結構重要な判断要素。なぜなら、美容室にはそれぞれのコンセプトがあり、そのコンセプトに基づいて外観や内装の雰囲気を作り込んでいるからです。

④ネットの口コミ

現在では宣伝や広告を信用せず、SNSやネットの口コミを判断材料にして美容室選びをする人が増えています。とはいえ、有名な美容室検索サービスでもお金を払えば悪い口コミを非表示にしてくれるサービスがありますので、ネットの口コミ情報を鵜呑みにするのも問題です。

中には来店中のお客様に口コミを依頼して、その場で割引を行い、良い評価の口コミを量産するという手法も。こういった手法を「口コミマーケティング」と呼びますが、本音の口コミとはズレが生じてしまうことに繋がりますので、信ぴょう性の担保が難しい判断材料です。

⑤知人からの紹介

一般的には美容室選びをする際、失敗が少ない判断要素だと言われますが、素敵な髪型をしている知人と、あなたのライフスタイルが同じではないことには意識を払う必要が。素敵な髪型をしている知人が、あなたと価値観や考え方なども似ている人であれば、あなたもその美容室を気に入る確率がぐっと上がります。

⑥通りすがりで見えるスタッフの雰囲気、美容室から出てくるお客さんの髪型

来店しているお客さんの髪型だけでなく、客層の確認もできるのが通りすがりによる観察です。ネットの間接的な情報よりも、何よりもあなたの目で見たリアルな情報が一番信用できる判断材料になります。

⑦DMやフリーペーパーの内容

DMとフリーペーパーでは、DMの方が美容室を選ぶときの判断要素にしやすいです。DMは美容室が自店の色をはっきりと出そうとして作りますが、フリーペーパーは誌面の統一感を優先されてしまうため、店の個性が分かりにくくなってしまいます。

⑧混んでいるか美容室どうか

これは飲食店に例えると、お昼ご飯時にガラガラの飲食店でおいしいお店は無いのと同じことです。ただし、集客の上手な美容室が上手な美容室とは限らず、大量に集客が出来る美容室は利益にならないお客さんを容赦なく切り捨てることもあるので、そういう現実があることも知っておきましょう。

⑨癒しやリラクゼーションがほしい?

髪型の仕上がりや普段の髪型の再現性とは別に、あなたが美容室という空間に癒しやリラクゼーションの要素を求めるのか?ということです。癒し要素は付加価値の一つで、環境構築のために設備投資が必要なので、一般的に料金は高くなります。

⑩「流れ作業」をどう感じる?

カット、シャンプー、カラーなどそれぞれの工程において、別々の担当者にどんどんたらい回しされていくという営業スタイルをあなたはどう感じるでしょうか?掛け持ちのほうが美容室の生産性は上がりますが、落ち着かないから嫌だと感じる人も一定数出てきます。

流れ作業が不快に感じない人は掛け持ちをする美容室を選んでも大丈夫です。もしも担当者の交代が落ち着かない人は、マンツーマンスタイルの美容室を選んだ方が満足できます。

⑪美容室の規模について

規模の大きい美容室が必ずしもお客さんの掛け持ちをするわけではなく、マンツーマン制を採用している美容室も。ですが規模の大きい美容室であればあるほど、他の人が話している内容が聞こえてくるので、それが耳障りに感じる方は小規模美容室の方が合っています。

⑫担当する美容師のキャリア、得意な技術の情報

担当する美容師のキャリアや得意な技術の情報は、以下の4つから分析します。年齢が近いから、経験年数が長いからといってあなたに合っている美容師とは限らないので、この4つの要素を照らし合わせて吟味しましょう。

  1. 経験年数
  2. 自己紹介の文面
  3. 掲載しているヘアスタイルの画像
  4. 美容師本人のファッション・髪型

ネット検索のメニューから、実際の料金や美容室の考え方を予測する方法

最後に、実際にある人気の美容室を参考例に挙げて、ネットに掲載されている情報からその美容室の実際の料金や、どんな技術サービスを提供しているのかを予測する方法をお伝えします。こちらの美容室はSNSでも大変人気のある美容室です。

気になるお値段は、カットと全体染め(フルカラー)で通常料金5,500円でも安いのに、更にクーポンだと4,500円!一等地で超人気、しかも流行最先端の美容室でありながら、とてもお財布に優しい価格設定にされている美容室のようです。

続いてどんなメニューの種類があるのか分析していくと、カラーのメニュー数の多さに圧倒されます。全部メニューを見ていくと、通常メニューで9種類のカラーメニュー、クーポンメニューだと合計27種類ものカラーメニューがありました。

一方、縮毛矯正などのストレートパーマ系のメニューはというと、この2種類だけでした。パーマメニューは全体パーマが2種類のみで、ストレートパーマと全体パーマ、コースメニューを含めても合計6種類だけ。つまり、カラーの圧倒的なメニュー数と比較した際、パーマには力を入れていないことが読み取れます。

以上の内容から、この美容室はパーマをお客さんにおすすめしていない美容室だと分析できます。

そして、一番下の方にはこのようなメニューのクーポンがありました。先ほどご説明した、「口コミマーケティング」を実施している美容室だということ。来店中に口コミを投稿することで料金が500円引きされるクーポンメニューです。

これを行うと、良い評価の口コミを量産できるのと同時に、悪い口コミを封じ込めやすいという利点もあります。来店中で盛り上がった雰囲気のさなかに、悪い評価の口コミを投稿する人はあまりいないからです。

更に分析を進め、カット&フルカラー4,500円という驚きの低料金でしたが、実際の施術料金はどのぐらいなのか、情報の精査により予測してみます。メニューをざっと見ていって、カットカラーの料金と比較して意外とお値段が張るなと感じたのは「トリートメントメニュー」でした。

5種類あるトリートメントメニュのうち、カットカラーの料金よりも値段の高いトリートメントメニューが2種類ありました。そして、この美容室で最も価格の高いコースメニューは23,000円のプレミアムコースでした。

そして、全てのメニューの料金÷メニュー数=平均メニュー単価は、555,580円÷65=8,547円でした。

メニューにはカットが含まれていないものもありますし、実際はどのメニューが一番オーダーされているのかは不明です。あくまでこの美容室の平均メニュー単価であり、実際の客単価よりも高い可能性も、低い可能性もあります。

ですが、少なくとも5,000円で帰してくれる美容室ではなく、入り口を広く、敷居を下げることで広く集客を行い、来店してからメニューの上乗せをしていく方針の美容室という分析結果です。

まとめ

広告とは意図的に「ここを見て!」と仕向けるものですが、広告媒体によって見せようとする場所が違うのです。

あなたの価値観、求めるものによって何で満足を得られるかは大きく変わるので、今回挙げた12個の内容をセルフチェックして、自分が一番大切にしたいこと、美容室に求めていることを絞り込んでみてください。

最後の情報精査は一例ですが、リアルな情報を得にくい時に役立つ方法なので、ぜひ活用してみてくださいね。

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この記事を監修した専門家

角谷滉一

  • ヘアケアマイスター1級
  • 健康管理士1級

都内の美容室『Re+(リプラス)』を運営する、管理美容師。美容と健康のスペシャリスト。専門知識のくわしさと洞察の深さに、業界内でも定評がある。

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