縮毛矯正の髪にセルフカラーをする時のデメリット!知らないと大損する!

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[su_box title=”縮毛矯正とセルフカラーについてのお悩み相談” box_color=”#937e8e”]縮毛矯正をした髪は自分で染めないでね!と美容師の人に言われるけれど、次にヘアカラーをするまでに根元が気になるから、セルフカラーをしたい。でも、かけたストレートが取れてしまうとか、色が入りにくくなるとか、いろいろ言われているけれど、縮毛矯正した髪と普通の髪の毛って、一体何が違うの…?[/su_box]

まずは普通の髪の毛と縮毛矯正をした髪の毛の違いを正しく知る必要があります。

それを理解しないままセルフカラーをしてしまうと、いくらお金を払っても修復不能なほどの取り返しのつかない髪の状態になりかねないので、縮毛矯正をしている人には絶対必要な知識が7つあります。

私は縮毛矯正を自由にコントロールするスキルに長けているので、縮毛矯正がかかった髪に同時にパーマをかけることもできますし、それと同時に希望の明るさ・色味に同時に仕上げることも普通にやってのけますが、良い髪のコンディションはキープしています。

それを現在進行形で実現しているオーナー美容師が解説する内容なので、信憑性の非常に高い、役立つ情報になると思います。

目次

縮毛矯正をした髪の毛にセルフカラーをすると、どんなデメリットがあるのか

 

縮毛矯正をした髪の毛にセルフカラーをした場合に想定されるデメリットは7つ考えられます。

  1. 普通の髪では起こらない仕上がりの色ムラが起こる
  2. 髪の毛のぱさつき程度では済まない、取り返しのつかないハイダメージを負うリスクがある
  3. 髪の毛のダメージの過剰な進行によって、スタイルチェンジができなくなる
  4. 思っていたよりもカラーが暗く仕上がってしまった場合に、色を修正できない可能性がある
  5. 白髪に色が入らない
  6. 次に縮毛矯正をかけた時に、毛先がチリチリになるリスクが上がる
  7. ダメージの進行によって、ぱさつきによる髪の広がりが出る

それぞれの原因と対策を解説していきます。

①普通の髪では起こらない仕上がりの色ムラが起こる

 

もしもまだヘアカラーをしていない髪の毛(バージン毛と呼びます)全体にセルフカラーを行った場合、それほど大きな仕上がりの色ムラは起こりません。

しかし縮毛矯正をした髪の毛にセルフカラーを行った場合、必ず仕上がりに色むらが発生します。

具体的には髪の根元のほうが明るく、中間から毛先は暗くどんよりと沈んで濁った色になります。

これは縮毛矯正の薬剤とストレートアイロンの熱の作用によって、髪の毛が別モノになってしまうから起こることです。

つまり縮毛矯正をした髪の毛と、していない髪の毛ではヘアカラーの発色に差があるということです。

②髪の毛のぱさつき程度では済まない、取り返しのつかないハイダメージを負うリスクがある

 

普通のパーマがパーマ液の力の40%~60%を使うのであれば、縮毛矯正は60%~90%のパーマ液の力を使います。

それにストレートアイロンの熱の作用も加わるので、縮毛矯正をかけた髪は、仕上がりの見た目よりも髪の毛に負担がかかっています。

そのため、縮毛矯正とヘアカラーを両立していくには髪の毛のダメージをシビアにコントロールしていくのが必須となります。

もしも縮毛矯正を施した髪の毛に、無計画にセルフカラーを毛先まで毎回繰り返すようなことをすると、毛先がクタクタになってしまったり、チリチリになってしまったりするという絶望的なダメージにつながりかねません。

③髪の毛のダメージの過剰な進行によって、スタイルチェンジができなくなる

髪のダメージが抑えられていれば、縮毛矯正を施した髪の毛にデジタルパーマなどをかけてスタイルチェンジをすることも可能です。

しかし、パーマは髪のダメージに大変正直です。傷みすぎた髪にはパーマがうまく掛からなくなってしまうので、ここでも髪の毛のダメージを上手にコントロールしていく必要があります。

④思っていたよりもカラーが暗く仕上がってしまった場合に、色を修正できない可能性がある

詳しくはこちらの記事でも解説しているのですが、見た目の仕上がりが暗く染まっていても、染料を除いた地毛の色は想像以上にトーンアップされています。

もちろんそれに準じたダメージがありますので、例えるならばブリーチした髪の毛が黒染めされた状態にとても似たコンディションです。

髪の毛のダメージの進み具合によっては、髪の毛に色を修正するだけの毛髪体力が残っていない場合もあります。

この「毛髪体力」という考え方は、大変重要な考え方です。

パーマでもヘアカラーでも、繰り返せば繰り返すほど100ある毛髪体力がどんどんと削られていくというイメージです。

⑤白髪に色が入らない

縮毛矯正がかかった髪の毛は、一言で言うと別モノの髪の毛になってしまっています。そのため、白髪の部分に色がとても入りにくい場合があります。

最近の新しい縮毛矯正の薬剤は、この問題が緩和されて色が入りやすくなっているものも存在します。

⑥次に縮毛矯正をかけた時に、毛先がチリチリになるリスクが上がる

セルフカラーの場合、色のムラもありますが塗り方のムラもあるので、それによって髪の部位によってのダメージがバラバラになります。

もしも既にかなり傷んでいる毛先にセルフカラーの薬剤がついてしまった場合、次に縮毛矯正をかけた時に毛先がチリチリになってしまう可能性があります。

予防策としては、色ムラの問題もあるので髪全体にセルフカラーを行わず、目に見える場所の伸びてきた根元だけをクリーム状のカラー剤で狙って塗ることです。

自分でカラーをする場合に100%の仕上がりは求めないことが大切です。プロの美容師でも自分では無理なことなので、一般の方に容易なことではありませんよね。

⑦ダメージの進行によって、ぱさつきによる髪の広がりが出る

髪の毛のダメージが進むことにより、毛髪自体の水分保持力が低下してしまうため、髪の毛が乾燥しやすくなります。

水分の失われた髪はぱさつきによって広がってしまうため、縮毛矯正をかけていても髪の毛の中間から毛先に不要な広がりが出てしまう場合があります。

ひどいダメージでなければ、日ごろのトリートメントを頑張ることで予防ケアすることは可能です。

縮毛矯正をした髪の毛にセルフカラーをすると、矯正は取れてしまうのか

縮毛矯正の固定力というのは相当強いものですし、私は普段のサロンワークで縮毛矯正の後にヘアカラーを行うことも普通にありますが、それで縮毛矯正が取れてしまったという事はありません。

もしもセルフカラーで縮毛矯正が取れてしまうという場合は、そもそもの縮毛矯正のかかり方が甘かった可能性の方が高いです。

その場合、もしもセルフカラーをやらなかったとしても縮毛矯正が早く取れてしまうことでしょう。

縮毛矯正をした髪の毛としていない髪の毛のヘアカラーの仕上がりの違いとその理由

縮毛矯正をした髪の毛としていない髪の毛では、カラーの発色に4つの明確な違いがあります。
具体的には、

  1. 縮毛矯正をした髪の毛の方がトーンアップしにくい
  2. 縮毛矯正をした髪の毛はオレンジ系がギラつく
  3. 縮毛矯正をした髪の毛は寒色系、特にアッシュ系が濃く発色しやすい
  4. 縮毛矯正をした白髪には色が入りづらい

それぞれ順番に解説していきます。

①縮毛矯正をした髪の毛の方がトーンアップしにくい

縮毛矯正をした後に美容師が髪を明るくする場合でも、何もしていない髪の毛よりは明るくなりづらいです。

そのため、この問題があるためにプロの美容師でも「先に縮毛矯正をかけるのか」「後でヘアカラーをするのか」を変える場合があります。

セルフカラーをする場合でも同じ問題は起こるので、知っておく必要があると思います。

②縮毛矯正をした髪の毛はオレンジ系がギラつく

この原因はよくわかっていませんが、何もしていない髪の毛と比べるとオレンジ系の色がギラギラとした色に発色します。

対応策としてはオレンジ系の色の鮮やかさを抑えた色をチョイスすることですが、セルフカラーでそれをコントロールするのは困難です。

③縮毛矯正をした髪の毛は寒色系、特にアッシュ系が濃く発色しやすい

美容室でカラーをする場合でも、縮毛矯正をした髪の毛にアッシュ系のヘアカラーを施す場合はこれが問題になります。

美容室ではこの傾向を把握した上で、それを見越して染料濃度を調整したりして対応します。

つまり、専門知識を持った美容師でも大変難しい部分なので、これをセルフカラーで対応するのはとても困難な問題です。

④縮毛矯正をした白髪には色が入りづらい

縮毛矯正をした髪の毛はトーンアップしにくいため、トーンアップとトーンダウンを同時に行う白髪染めは特に失敗しやすいです。

具体的には思ったほど明るく染まらない上に、白髪は染まり切らずに浮いているという失敗になります。

最近の縮毛矯正の薬剤ではヘアカラーの染まりに悪影響が少ないものも出ているので、そこで調整する以外に方法がありません。

普段からアイロンを使っている髪と縮毛矯正をした髪は、カラーも同じような問題が起こるのか

理論だけで言えば同じような問題が起こりそうなものですが、サロンワークをしている実感として、実際にはそうではないように感じます。

毎日高温のストレートアイロンを使い続けている人と、縮毛矯正をかけ続けている人のカラーの発色が同じなのかと言うと、実際は違う結果になります。

毎日高温のストレートアイロンを使い続けている人は、単にダメージしている髪の毛と同じような仕上がりになる感じがします。

セルフストレートとセルフカラーを両方した場合、髪の毛はどうなるのか

この組み合わせでは髪の毛のダメージをコントロールすることが一切できないため、手の施しようがないようなハイダメージにつながる可能性が非常に高いです。

セルフストレートはセルフカラー以上に、うまくいく可能性が低いです。なぜなら縮毛矯正は、プロの美容師にとっても簡単な技術ではないからです。

たとえお金がかからなかったとしても失うものが大きすぎるので、さすがにこの組み合わせだけはおすすめできません。

私もまだ学生のころに自分でセルフカラー&セルフストレートの組み合わせを試したことがありますが、少し時間を長めに置いた方がくせの伸びが良くなると思ってそうしたら、髪が全部チリチリになってしまうという大失敗を経験しています。

女子学生などでどうしてもお金がないなら仕方がないかもしれませんが、絶対失敗しますし、大人はやめておくのが賢明です。

業界の不都合な真実として、市販のヘアカラーも、ストレート剤もヘアケア製品全般何でもそうですが、パッケージのビジュアルイメージには仕上がらない製品に作られているのが当たり前です。あなたはそれに翻弄されない、正確な知識と判断力を身につけていただきたいと思っています。

縮毛矯正をかけながらやりたい髪の明るさ・色に染め続けるために必要なこと

縮毛矯正を継続しながらヘアカラーを両立させていく場合、髪のダメージを正確に把握して上手にコントロールしていくことが必須となります。

特に縮毛矯正をかけながら白髪染めも両立させていくというケースでは、髪の色も、傷みも管理が大変シビアになるので、そういった理由からセルフカラーはおすすめできません。

縮毛矯正をかけた髪の毛に白髪染めを無計画に繰り返すとブリーチを繰り返したような髪のダメージになってしまい、取り返しがつかなくなってしまうからです。

縮毛矯正とヘアカラーを、問題を起こさずに両立させることは、プロの美容師にとっても知識と経験、シビアなダメージコントロールが必要な難しい問題です。

髪の問題を今以上に深刻化させないためにも、あなた自身が正確な知識と判断力を身につけてください。

まとめ

  • 縮毛矯正は通常のパーマよりも薬剤の力を強く使い、ストレートアイロンの熱による作用も加わるので髪への負担が大きい
  • 縮毛矯正とヘアカラーを両立させていく場合、シビアにダメージをコントロールしていく必要がある
  • 縮毛矯正をかけている髪とかけていない髪では、ヘアカラーの発色に大きな差がある
  • 縮毛矯正はプロの美容師にとっても難易度が高い技術。そのため、セルフカラーとセルフストレートの併用は大変危険
  • 縮毛矯正と白髪染めを両立させるのは美容師にとっても難題

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この記事を監修した専門家

角谷滉一

  • ヘアケアマイスター1級
  • 健康管理士1級

都内の美容室『Re+(リプラス)』を運営する、管理美容師。美容と健康のスペシャリスト。専門知識のくわしさと洞察の深さに、業界内でも定評がある。

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