[su_box title=”ヘアカラーの色持ちに関するお悩み相談” box_color=”#937e8e”]私は飽きっぽいので、頻繁にヘアカラーの色味を変えたり、デザインカラーを楽しんでます。でも、自分が「ちょうどいい色だな~」と感じる期間が短いのに悩んでます。
希望の色の明るさよりも、ちょっと暗めの色に染めてもらって色持ちを良くしてもらったりはしてますが、それはそれで美容院で仕上がった時の髪色が暗いのが気になります…。
アッシュ系が好きなのでよくやりますが、一度仕上げのコテを使っただけでも色が薄くなってしまったことがあるので、本当はアイロンを使うのも色持ちによくないのかな…と悩みます。
できればコテは毎日使いたいです。それでもカラーの色持ちを良くして、私の好きなちょうどいい髪色が長持ちする方法を教えてください。[/su_box]
仕上がりの髪色もちょうどよい色合いに染めてもらえて、その色がずっと長持ちしてくれたら嬉しいですよね。ですがヘアカラーの色素とは、シャンプーの頻度、ドライヤーやヘアアイロンの熱によって壊れてしまうもの。
染めたての色を、次回染めるまで全く変えないのは不可能なことです。しかしヘアカラーの色を長持ちさせるための方法はいくつか存在します。
今回はヘアカラーの色がすぐに落ちてしまう原因と、維持したい髪色によって変わる色持ちをアップさせる方法と裏技について詳しく解説していきます!
ヘアカラーが2ヶ月以内しか色持ちしない2つの理由
希望通りの髪色に染まると、ずーっとこの色をキープ出来たらいいのにな…と考えるのではないでしょうか?しかしヘアカラーとは、大体2か月以内に色落ちするように製品設計がされており、それは以下に挙げた2つの理由があるためです。
- 人体への安全性を確保するため
- カラーチェンジをやりやすくするため
①人体への安全性を確保するため
人間の髪はウールやシルクなどと同様、動物性繊維の一種として分類できるもの。もしも衣類に使われるような染色方法を用いれば、何度シャンプーをしても色落ちしないヘアカラーをすることも不可能ではありません。
ですが、もしも染める時に使った染料が肌に合わなかった場合、長期間にわたって肌がかぶれてしまうというリスクもあるのです。そのため、一般的なヘアカラーは意図的に色持ちの期間が短くなるようにコントロールされています。
例えば布地と髪、両方で使われる染料の一つにナンバンアイという天然染料がありますが、この染料で髪を染めた場合、アッシュ系の髪色を圧倒的な長期間キープすることが可能です。しかしナンバンアイは10%の人にかぶれを起こしてしまう染料なので、もしもかぶれを起こしてしまうとその後が大変なことになります。
②カラーチェンジをやりやすくするため
ヘアカラーが色落ちしないということは、他の髪色に変えたいと思っても、以前染めた色の残りが邪魔をするということにも繋がります。特に白髪染めにはたくさんの色素が使われているため、おしゃれ染めに比べて色持ちの期間は長いです。
しかし白髪染めや黒染め(髪色戻し)で暗く染まった髪を明るくするためには強い脱色力が必要になることが多いので、髪を余分に傷めます。自然に色が抜けてくれるヘアカラーには、次に違う髪色をやりたいと思った時、カラーチェンジの邪魔にならないというメリットもあるのです。
ヘアカラーが色持ちする期間は、髪質によって変わる?
髪質によって染まりやすさも変わってくるものなのですが、では一体どのような髪質が色持ちの悪い髪質なのでしょうか?実は傷みやすい髪質ほど色持ちの期間が短くなる傾向にあるのです。
具体的に色持ちの悪くなる、傷みやすい髪質は以下の2つ。元々の髪質がこれに当てはまる人は髪が傷みやすく、同時に色持ちが悪い髪になります。
- 細く、柔らかい髪質
- 太くても水分を吸い込みやすい(髪の表面で水を弾かない)髪質
ヘアカラーの色持ち期間を短くする8つの原因と対処法
日本人は世界一シャンプーをする民族だと言われますが、それに関連する毎日のヘアケア習慣がヘアカラーの色持ちも短くします。ヘアカラーの色落ちは、意外と些細なことの積み重ねで助長されてしまうものなので、思い当たる内容があればチェックしてみましょう。
- 洗浄力の高いシャンプーを毎日使っている
- 髪をすすぐ時、お湯の温度が高め
- 髪の傷みが激しい
- コテやアイロンを頻繁に使っている
- 髪を染めてから、次にシャンプーするまでの期間が短い
- プールの塩素による影響で色が抜ける
- 直射日光をたくさん浴びている
- 市販のヘアカラーを頻繁に繰り返している
①洗浄力の高いシャンプーを毎日使っている
クレンジングシャンプーと呼ばれるシャンプーや、スカルプケア系などの洗浄力が高いシャンプーを毎日使っているケースです。一般的なシャンプーは毎日シャンプーすることを想定して作られており、控えめな洗浄力のものが多いので、これには当てはまりません。
特に注意をしたいのは、ヘアカラーしている髪に石鹸シャンプーを使うこと。石鹸シャンプーはアルカリ性で洗浄力、脱脂力ともに強く、ヘアカラーを早く色落ちさせてしまう原因になるので、わざと色落ちを早くしたい方以外は使用しないほうが良いでしょう。
②髪をすすぐ時、お湯の温度が高め
あなたは髪を洗う時、身体に当てるシャワーと同じ温度設定のままにしていないでしょうか?頭に当てていて気持ちが良いと感じるお湯の温度は39~41度前後なのですが、この温度設定ではヘアカラーの色持ちが悪くなってしまいます。
ヘアカラーの色持ちする期間を長くしたい場合、お湯の温度は意識的に低く(理想は33度)、シャンプーする頻度も少なくするのが理想。スタイリング剤を使った日は絶対にシャンプーをしたほうが良いですが、特に汚れていない日は髪を洗わないなど、洗髪頻度を意識的に減らせると一番です。
③髪の傷みが激しい
傷んでキューティクルの少なくなってしまった髪は、色素やたんぱく質など、髪の中にあるもの全てが外に流れ出てしまいやすい状態。特にブリーチをした髪の傷みは激しいので、色味の表現にブリーチが必須となる、ハイ透明感カラーや外国人風カラーは色持ちが悪くなりやすい傾向です。
後ほど詳しく説明しますが、カラーシャンプーを活用するなどして、薄い染料を自分で補給し続けるという対処法があります。
④コテやアイロンを頻繁に使っている
高温によってヘアカラーの色素は壊されてしまうため、ストレートアイロンを毎朝使う習慣がある人や、コテ巻き習慣のある人は色持ちが悪くなります。特にハイトーンカラーでかつ、毎朝コテでスタイリングをする人は、ダブルで色持ちが悪くなる習慣をしているのです。
⑤髪を染めてから、次にシャンプーするまでの期間が短い
髪にヘアカラーの染料が染まり、色の定着が安定するまでにはおよそ24時間必要だと言われています。ブラウン系のヘアカラーは色持ちが良いのですが、人気のアッシュベージュなど、色素の薄いヘアカラーは早くシャンプーをすると早く色が落ちてしまうことも。
微妙なニュアンスの髪色を長持ちさせたい場合は、最低丸一日、できれば染めた日から数えて2日後にシャンプーするのが望ましいでしょう。
⑥プールの塩素による影響で色が抜ける
プール通いしている人のヘアカラーは、異常なほど早く色落ちします。たとえ濃いめのブラウン系で染めていても、次のヘアカラーをするまで全然色が持たないことも多いです。
これは塩素による影響でコントロールが難しいので、後でご紹介する方法を使って髪色のセルフメンテナンスを行うのが望ましいでしょう。
⑦直射日光をたくさん浴びている
内側の髪はそれほど色抜けしていないのに、表面の髪だけやたらと色落ちが目立つという経験はないでしょうか?このケースでは、直射日光の浴び過ぎによる紫外線の影響が疑われます。
紫外線カット効果のあるヘアケア製品を活用するなどして、紫外線が色素を壊す影響を最小限に留めましょう。なお明るい髪色は髪の内側まで日光が貫通するため、紫外線による色落ちの影響をより強く受けやすくなります。
⑧市販のヘアカラーを頻繁に繰り返している
本来色持ちの良いヘアカラーを作るためには、複数のカラー剤を準備して、一度染まっている部分とまだ染めていない部分を正確に塗り分けしていくことが必須です。塗り分けを正確にすることが髪の傷みを減らすことに直結しますし、ヘアカラーの色持ちを良くすることにも繋がります。
これは一つのカラー剤しか使わない、市販のヘアカラーでは出来ない内容。ヘアカラーの色持ちが気になる人、それほど気にしない人など様々ですが、色落ちを抑えたい人は市販カラーによるセルフカラーを控えたほうが良いでしょう。
落ち着いた色味のヘアカラーを長持ちさせるためには?
色落ちで明るくなることを見越して、希望の髪色よりも暗めに染め上げておくのも一つの対処法として有効です。あまり仕上がりの髪色は暗くせずに、落ち着いた髪色をキープしたい場合にはヘアカラートリートメントの活用が効果的。
ヘアカラートリートメントはまだヘアカラーで染めたことがない根元の髪よりも、既に染まっている髪に色が入りやすいという特性があるのです。どの程度落ち着いた髪色を維持したいのかによってヘアカラートリートメントの使用頻度を変える必要がありますが、目安としては1~2週間に1回の使用頻度で良いでしょう。
透明感カラーなど、明るくて薄い色の色持ち期間をアップさせるには?
近年は外国人の地毛のような、薄いグレージュ系のヘアカラーが大変人気です。ですがこういった髪色は髪に入れる色素の量も少なく、なおかつ色落ちしやすい種類の色を使って作る髪色なので、どうしても色持ち期間が短くなってしまいます。
これに対して有効な対処法は、カラーシャンプーを活用して、セルフケアによる色素の補給を継続することです。通称「ムラシャン」と呼ばれる色付きのシャンプーを定期的に使うことで、微妙な色合いのヘアカラーを維持することが出来るようになります。
コテ・ヘアアイロンを使ってもカラーの色持ちを良くするには?
ヘアカラーの色素は高熱に弱いため、毎朝のコテ巻き習慣はヘアカラーの色持ちを著しく悪くします。仕上がりでは暗めに見える髪色でも、事前にブリーチをしてから作った髪色は熱による色落ちが早いので、特に注意が必要です。
おすすめの対処法はカラーシャンプー(色付きシャンプー)とカラートリートメント(色付きトリートメント)両方を使う方法。色持ちがかなり悪く感じる時は両方使い、それほどでもないと感じる時はカラーシャンプーのみを使うなど、色落ちの様子を見ながら色素の補給を調節できるとベストです。
カラーシャンプー、カラートリートメントの繰り返しにも少し注意が必要
実はヘアカラーで出せるブラウンと、カラートリートメントで作れるブラウンは違うのです。ヘアカラーはあらゆる色を表現できますが、カラートリートメントやカラーシャンプーに使われる色素は、オレンジ系の色を作るのが苦手だという弱点があります。
そのため、カラーシャンプーやカラートリートメントを頻繁に使うと、段々ベージュ寄りのブラウンになってしまうことが。寒色系のブラウンが好きな人は特に問題になりませんが、自然な茶色が好きな人はカラシャン系製品の使い過ぎに注意しましょう。
どんな色味でも色持ちの期間をアップさせる裏技
ヘアカラーの色持ちに最も影響するのは、やはりシャンプーをすることによって髪から色素が流れ出てしまうこと。それを抑えるための裏技で、シャンプー前、髪にトリートメント(リンス)を付けて、地肌だけを洗うようにするという方法があります。
髪を洗う回数を減らせれば、それが色持ちには一番なのですが、湿度の高い日本で洗髪回数を減らすのは大変過酷な方法。地肌に近い部分はちゃんと泡立てて汚れを落とし、髪の中間~毛先は最後に地肌付近の泡をサッと付けて、流して終わりにするのが最も現実的な対処法です。
まとめ
ヘアカラーは色を変えやすくするため、ある程度の期間で色落ちするように製品設計されています。しかし、日ごろのヘアケア習慣の一つ一つを見直すだけでもヘアカラーの色持ちは全く違ってくるのです。
それでも補えない色落ちはセルフケアによる色素の補給を行うこと、そして高温多湿の日本でも無理なく実践できる「洗わない洗い方」を取り入れることでケアできます。
意外な対処法もあったと思いますが、色落ちをコントロールして、自分の好きな髪色をずっとキープしたい方は、ぜひ習慣の中に取り入れてみてください。
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