泡カラーが失敗する5つの原因と、うまく染まる1つの条件。メリットデメリットも徹底解説!

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「泡カラー」で失敗したお悩み相談

私は普段から市販のヘアカラーでセルフカラーをしています。

「簡単にきれいにムラなく染まる」って宣伝してたので、パッケージが好みの色だった泡カラーをドラッグストアで購入して使ってみました。

でもCMで宣伝してるみたいに全然泡立たなくて、染めている最中にカラーが顔に垂れてきてしまいました…。

染めている最中も頭皮がしみて痛かったし、仕上がりもうまく染まりませんでした。

根元と毛先で色が違ってムラになってしまいましたし、色味もなんだか濁っていて透明感もなくて、外国人風のカラーに仕上がりませんでした。

髪もいつもよりギシギシするので、もっと髪が傷んだ気がします…。なぜこんな失敗になってしまったのでしょうか?

実のところ泡カラーに限らず、自分で染めてムラなくきれいに染められる人は、今までにカラーをしたことがない人のみです。それもうまく染めるコツを押さえて染めた場合に限定されるので、案外条件が厳しいと言えます。

そもそもCMでは、諸事情によりシャンプーを泡立てて撮影しているので、同じように泡立たなくても無理はありません。

そんな泡カラーを成功させるたった一つのコツは、たっぷりの量で、まだ毛染めをしたことがない人が染めることです。

今回は泡カラーがどうして失敗するのか?その原因と根拠、メリットデメリットを網羅して、カラーを失敗しないためには必須の知識を徹底解説していきます。

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目次

泡カラー2つのメリット

近頃は非常にバリエーション豊かな色が発売されている泡カラー。今までの市販カラーになかった2つの利便性がメリットなので、それぞれ見ていきます。

①泡なので、髪全体にカラーが塗りやすい

シャンプーのように泡立てる使い方が特徴的な泡カラー。クリーム状でテクスチャーが「硬い」美容院のヘアカラーは、髪全体をムラなく染めるための専門的な技術(塗布量のコントロール&塗り方の正確さ&塗布スピード)が必要になります。

その点で泡カラーは最も簡単に髪全体を染められるヘアカラーです。

②時間差による色ムラが最もできにくい

ヘアカラーの色ムラを防止するためには、カラー剤を塗るスピードの速さもかなり重要です。プロの美容師がカラー剤を塗る練習では、塗る速さを徹底的にトレーニングされます。

泡カラーはハケやスポイトのような容器で塗らずに「手だけ」で塗ることが出来るため、最も短時間で塗ることができるカラー剤です。

これによってヘアカラーの塗りはじめと塗り終わりの、時間差による色ムラを防止することができます。

泡カラー2つのデメリット

「泡」という形状による塗りやすさの面で恩恵が大きい泡カラー。その泡ならではのデメリットも2つありますので、使用するにあたってしっかりと理解しておきましょう。

①頭皮への刺激が強め

泡カラーは髪全体に塗りやすい反面、否応なしに頭皮にもカラー剤が付くことになります。ところが泡カラーは、その特長である「泡立ち」を実現するため、他の市販カラーよりも界面活性剤が多く配合されています。

界面活性剤は髪にカラー剤が浸透するのを助けたり、皮膚へ染まりついてしまったカラー剤を落としやすくする役割も併せ持ちます。

しかし、界面活性剤が多く配合されたヘアカラーは刺激が強くなってしまうため、泡カラーは比較的「頭皮の痛み」を感じやすいカラー剤です。

②ブリーチ以外の市販カラーで最も髪が傷みやすい

ヘアカラーを継続しても傷ませないためには、既に染まっている髪と新しく生えてきた髪を「塗り分け」するのが必須となります。しかしながら市販のカラー剤は、もともと塗り分けすることを前提として作っていない製品です。

髪を傷ませないために、本来「塗り分け」は必須条件

昔からあるクリームタイプの市販カラーは比較的塗り分けがしやすく、泡カラーは最も塗り分けが「やりづらい」です

したがって、泡カラーで何度も全体染めを繰り返すと、既に1回以上毛染めをした履歴がある髪(専門用語で「既染毛」と呼びます)には、想像以上の負担がかかります。

市販のヘアカラーで最も髪の傷みが大きいものは、言わずと知れたブリーチです。その他市販カラーのダメージは横並びになりますが、最も「塗り分けが難しい」泡カラーが、最も「髪が傷みやすい」と言えます。

泡カラーで起こる5つの失敗・原因と対処法

この項目では、泡カラーを使うことでよく起こる、代表的な6つの失敗とそれぞれの対処法を説明します。

「髪が傷むこと」に関係する内容が多くなりますが、明るく染められる泡カラーには必ず髪の傷みが伴うものです。

それを踏まえた上で、あなたはどのように染めるかを判断する必要がありますので、一つ一つチェックしていきましょう。

①泡カラーが全然泡立たない

泡カラーの泡立ちを作っているのは、シャンプーと同じ界面活性剤の力です。髪が汚れた状態ではシャンプーが泡立ちにくくなりますが、泡カラーも同様の理由で泡立ちが悪くなります。

髪にスタイリング剤やヘアオイルがたくさん付いていないか、染める前に確認しておきましょう。

なお、しっかりと泡立てることのできなかった泡カラーは、顔に垂れてきてしまうので注意が必要です。

また、髪の長さに対して泡カラーが少なすぎるのも泡立ちを阻害する原因の一つになります。

泡立たない=色ムラの失敗リスクもアップしてしまう

泡立ちが悪い=泡カラーの総量が足りていないことを意味します。髪の長い人や多い人、上手く泡立てられるか不安な人は、最初から2箱準備しておきましょう。

カラー剤が少なすぎると色ムラの失敗も招くので、やはり2箱準備が安心です。なおCMでは、リテイクで長時間の撮影になっても髪のトラブルが起こらないよう、シャンプーを泡立てて撮影しています。

②泡カラーで毛先が染まらなかった

これには2つの原因が考えられ、一つ目は泡カラーの量が足りないせいで、毛先に付くカラー剤が少なすぎるためです。。もう一つは気が付かないうちに髪が傷みすぎていて、「染まらない髪」になっている可能性があります。

これらを予防するためには、染めるのに十分な量のヘアカラーを事前に準備しておくことと、髪の傷み具合に十分注意をすることです。

サラサラヘアの人でも「極限ダメージ毛」一歩手前の人がいる

特に、もともとサラサラヘアーで髪質に恵まれて「髪の傷み具合がパッと見で分かりにくい人」は、自分の髪が「傷んでいるという自覚」がない傾向にあります。

しかしヘアカラーが染まらない髪は、相当ひどいレベルで傷んでいる髪です。なるべく早めに、美容室で相談したほうが良いでしょう。

③泡カラーで根元が染まらなかった

おしゃれ染めの泡カラーで根元の染まりが悪い原因は、選んだカラー剤が暗すぎたか、根元に付く泡カラーの量が少なかったかのどちらかです。

既に染まっている中間から毛先よりも、最優先で染めるべき根元にしっかりとカラー剤が塗れているか、今一度確認しましょう。

白髪染めの泡カラーで根元が染まらないのは、「既に染まっている髪」を繰り返し染めているのが原因かもしれません。

白髪染めはおしゃれ染めに比べて配合されている「色素の量」が圧倒的に多いため、どうしても毛先が暗くて根元が薄染まりという色ムラの失敗が起こりやすくなります。

泡で使うという製品の特性上、これは回避の難しい問題です。そもそも、「泡カラー」と「白髪染めリタッチ」の相性自体が良くないと言えるでしょう。

④ムラなく染まるはずの泡カラーがムラになった

泡カラーに限らず、「余るぐらい十分な量」のヘアカラーを準備するのは色ムラ防止の必須条件です。そして、髪の傷みが進行してしまった髪も色ムラを引き起こします。

本来、色ムラのない毛染めを実現するためには、新しく生えてきた「根元(新生部)用のカラー剤」と、ヘアカラー履歴がある「中間~毛先用のカラー剤」つまり別々のカラー剤が必要です。

少し考えてみてほしいのですが、染める前の髪色が2色になっているなら、均一な一色に染めるためには、調合した2種類のカラー剤が必要だと思いませんか。

これは美容師にとって「ヘアカラーの常識」とも言える内容ですが、一般の方にはあまり認識されていないことかもしれません。

染める場所の「気温」も色ムラに影響する

他にもカラー剤の発色は、気温の影響も受けるという性質があります。寒い場所でヘアカラーをすると暗く染まってしまったり、根元が明るくて毛先が暗い色ムラを引き起こす原因となるので、20度以上の気温が確保できる場所で染めましょう。

⑤縮毛矯正をした髪に泡カラーをしたら、バサバサに傷んだ

縮毛矯正は、髪の傷みを完全にコントロールしていないと失敗してしまう大変難しい技術。見た目にはきれいなストレートヘアに仕上がっていても、縮毛矯正を繰り返している毛先は大変デリケートです

美容師がヘアカラーをする際も、縮毛矯正をしている髪の時は非常に神経を遣います。一度のセルフカラーでも致命的な髪の傷みに繋がりやすいので、泡カラーと縮毛矯正の組み合わせはかなりの危険が伴う行為です。

泡カラーがうまく染まる髪は限られる

例えば毎月市販のヘアカラーを繰り返している人が泡カラーを行うと、思い通りの仕上がりにするのは大変難しいでしょう。泡カラーを含め、すべての市販カラーで最も失敗しない髪は、まだ一度も毛染めをしていない髪の人だけというのが事実です。

繰り返しのヘアカラー成功には、塗り分けが必須条件

市販カラーの宣伝では簡単・きれいにムラなく、場合によっては髪が傷まないと宣伝されているものも見受けられます。実際には脱色作用のあるヘアカラーには必ず髪の傷みが伴いますし、傷まないヘアカラーは髪を明るく染められないヘアカラーです。

宣伝を繰り返し聞いていると、市販カラーの中には髪が傷まなくて、明るくきれいな色に、簡単に染まるカラーがあるんじゃないの?と探す人もいることでしょう。

たとえ美容院のヘアカラーでも、無計画に繰り返し髪全体を染めていれば髪をひどく傷めます。つまり求めているようなヘアカラーは売っていないどころか、存在しないのです。

カラー剤のスペックの問題<塗り方の問題

逆にどんな種類の市販カラーでも、プロの美容師が新しく生えてきた髪だけを正確に塗り分ければ、繰り返しのヘアカラーでも髪の傷みはさほど問題にならないです。そのぐらい塗り分けの有無と正確さが、髪の傷み具合には深く関係しています。

傷まない泡カラーって売ってないの?

一般的な泡カラーは「酸化染毛剤」というカテゴリーで、この種類のヘアカラーは髪に負担の大きいものがほとんどです。

とはいえ、髪全体に塗りやすいのは泡カラーの大きなメリット。人気の泡カラーを見たい方はこちらからご覧いただけます。

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もしも「明るい色に染まらなくてもいいから、使い方が簡単で、髪が傷まないヘアカラーを使いたい」という方には、ヘアカラートリートメント(色付きトリートメント)での毛染めをおすすめします。

まとめ

他のヘアカラーよりも、むしろ泡カラーの方が失敗しやすいのでは?と感じた方もいると思います。

塗り分けが出来ないカラー=傷むカラーというのは、美容師にとっての常識であり、一般の方があまり持っていない認識だからです。

お手軽さ、簡単さばかりが強調される泡カラーですが、ヘアカラー剤の正確な違いも知っておかないと、損をする方もいることでしょう。

自分で好きな時に、安価で染められるのが市販のヘアカラーに共通するメリットです。

そして本来「キレイな色」と「傷まない」の両立を叶えるためには、色ムラや髪の余計なダメージを防ぐために最低2色以上のヘアカラーで塗り分けをする必要があります。

要するに、1つのカラー剤しか使えない=正確な塗り分けが難しい=失敗しやすいヘアカラーなのです。(脱色作用を持つすべてのカラー剤に共通する内容です)

失敗した色を美容室でお直ししたいと思っても、髪が傷みすぎていると美容師でも直せないケースがあります。

髪色のムラは直せても、染め直しで受けるダメージの上乗せに耐えられず、髪がもっとゴワゴワ・ギシギシになってしまうからです。

最悪のケースでは、毛先がチリチリになります。(トリートメントの力が及ぶ髪のダメージには、限界があります)

そうなってしまってからでは手遅れで、髪を切るしかなくなってしまうのです。

無計画な泡カラーの繰り返しは(髪のダメージが原因になって)パーマや縮毛矯正の大失敗も招きやすくなります。

やってから後悔したくない人は、自分の中で何を優先したいのか

  1. すぐに染めたい
  2. 仕上がりの色
  3. 健康な髪の毛

この3つで優先順位を付けて、慎重に選ぶ必要があるでしょう。

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この記事を監修した専門家

角谷滉一

  • ヘアケアマイスター1級
  • 健康管理士1級

都内の美容室『Re+(リプラス)』を運営する、管理美容師。美容と健康のスペシャリスト。専門知識のくわしさと洞察の深さに、業界内でも定評がある。

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