枝毛・切れ毛を治す方法!それぞれの違い・真の原因を知って切らずに伸ばす!

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枝毛・切れ毛のお悩み相談

憧れのロングヘアを目指して、髪を伸ばしている途中です。

でも、切れ毛が多いのと見た目のパサつきも気になっています…。

枝毛や切れ毛ができてしまったら、もう切るしかないんでしょうか?

毛先に枝毛があるのも気になるんですが、できればまだ長さを切らずに伸ばしていきたいです。

髪を伸ばそうと思った時、枝毛と切れ毛の存在はとても気になる悩みですよね。せっかくロングヘアになることができても、枝毛切れ毛だらけでパサパサでは残念な見栄えになってしまいますから。

でも実は枝毛と切れ毛の原因は重なる部分もありますが、髪の状態は全く別物。そのため、枝毛と切れ毛では対処法も全く変わるものなのです。

それぞれの原因に合った予防法と対処法を知って、切らずに髪を伸ばせるようになりましょう!

目次

枝毛と切れ毛の原因は同じじゃない?

他のサイトでは枝毛と切れ毛の原因も、対処法も同じだと解説されているものがほとんど。ですが実際には枝毛は乾燥によって引き起こされるもので、切れ毛は髪の強さが失われることで起こるもの

つまり枝毛と切れ毛は原因が違うため、それにより髪の状態も変わり、それぞれの対処法も異なるということに。ではまず、枝毛を引き起こす原因と対処法を詳しく解説していきます!

実は「髪の乾燥」が起こらなければ、枝毛はできない!

毛先に目立つ、嫌な枝毛の原因となる髪の乾燥は、以下の4つの原因で引き起こされます。

  1. ドライヤーの使い過ぎで起こる乾かしすぎ
  2. ヘアアイロンの使い過ぎによる髪の水分不足
  3. パーマやヘアカラーの繰り返しによって髪の保水力が落ちること
  4. 日光の熱線や紫外線による髪の傷みで起こる髪の乾燥

これらによって髪の断面がむき出しになっている部分、つまり毛先の乾燥が進行して、毛先が裂けることで枝毛と呼ばれる状態になります。逆を言えばヘアカラーの繰り返しなどで髪の傷みが進んでいでも、毛先を乾燥させなければ枝毛はできないのです。

たとえヘアオイルやスタイリング剤の力であったとしても、毛先の乾燥さえ防ぐことができれば枝毛にならないというのが事実。しかし切れ毛は髪を絶対に乾燥させなかったとしても、できてしまいます

この事実から分かるのは、枝毛と切れ毛の状態は全く違うということ。実際に切れ毛とは、毛先ではない部分からも発生することが頻繁にあります。

「枝毛のようなもの」を作ってしまうカット方法とは?

性能の良くないスキばさみ(セニングシザー)を使ってカットをすると、切れかけの髪のようなものがたくさんできてしまうことが。これは状態的に枝毛とほぼ同じなので、枝毛のようなものを作っているのと同じことです。

これはどのスキばさみを使ってもできるというわけではなく、スキばさみの性能の違いが生み出す現象。カットをした後に枝毛が増えたと感じる場合や、途中から切れる毛が後日になってからたくさん出てくるといったケースでは、スキばさみが原因の可能性が疑われます。

髪を切られている時に引っ掛かりを感じることが多いときは要注意。これは美容師側が気を付ける必要がある問題です。

枝毛を自分で切ると悪化する!?

枝毛の気になる毛先は、つい自分で切ってしまいたくなるもの。ですが、実は誤った切り方をすると枝毛を再発させてしまうリスクが上がってしまうのです。

肝心なのは切る長さよりも「ハサミの切れ味」と「切り方」!

枝毛は毛先から5㎝は切らないとまたすぐに再発するという説もありますが、やや誤りです。最も重要なのは髪の断面の状態、つまり切り口がきれいかどうかという点。

美容師が使うハサミと一般の方が使うハサミの切れ味には、雲泥の差があるもの。切れ味の良いハサミを使って枝毛処理をすれば、5㎝もカットしなくても枝毛ができにくい毛先を作れます

長さをほとんど変えずに、必要なところだけを狙って切れるのは美容師ならでは。髪をきれいに伸ばしていきたい方は枝毛カットも美容師にお任せすれば安心です。

切れ毛が起こる原因と予防法は?

せっかくのロングヘアが達成できても、この画像のように途中で短い切れ毛が目立つと、とても残念な見栄えに。直接の原因はブラッシングやスタイリングなど、髪が絡まった際に髪が切れてしまうこと。それには3つの原因がありますので解説していきます!

髪を弱くして切れ毛を作る3つの原因とは?

本来、髪とは健康毛であれば1本でもかなりの引っ張る力に耐えられる、大変強いものです。髪が切れやすい=引っ張りに耐えられず、切れてしまう弱い髪を作る原因は以下の3つ。

  1. 高温のコテを繰り返し使うことで、髪が脆くなる
  2. パーマ(ストレートパーマ含む)やカラーの繰り返しで絡まりやすく、切れやすい髪になる
  3. 紫外線の影響で、ごわついて脆い髪になる

これらはいずれも、髪の外側・内側の両方が傷む状態を作ってしまう行為。枝毛が毛先だけの問題なのに対し、切れ毛は根元・中間・毛先など、髪の部位に関係なく起こる現象です。

切れ毛を作らないためには?

部位に関係なく起こってしまうため、枝毛よりも対策の難しい切れ毛。まずは弱い髪にしてしまわないようにすることが最も重要です。

ヘアアイロンでスタイリングをする際は、160度以上の高温で毎朝スタイリングすることで枝毛も切れ毛もできやすくなってしまいます。予防のためには140度以下の温度設定でアイロンを使うようにしましょう。

パーマは技術が失敗しない限り、切れ毛の原因とはならないものです。特に気を付けなければいけないのはカラーの繰り返し。近年はハイトーンカラーが流行している影響でブリーチをする人も増えていますが、脱色力に見合った髪の傷みが伴うので十分に注意したい部分です。

紫外線が髪に与える悪影響を防ぐためには、髪用の日焼け止めスプレーなどを活用するのがベスト。いずれの原因にしても、髪が乾きにくく感じるという自覚がある場合は髪の傷みが進行しているサインなので要注意です。

枝毛・切れ毛に効果のある方法は?

枝毛は徹底して毛先を乾燥させないことで予防することができますが、既にできてしまった枝毛を直せる方法は限られています。切れ毛は難易度が上がりますが、ケアする方法はありますのでご安心を。まずは枝毛に効果のあるものからご紹介します!

できてしまった枝毛に効果があるものは?

おすすめは「N.ポリッシュオイル」で一躍有名になった(株)ナプラの発売している「インプライム」シリーズの活用。これは以前から発売されている製品ですが、特にできてしまった枝毛に対して顕著なケア効果が認められるヘアケアシリーズなので、枝毛に悩む方はぜひ試してみてください。

「N.ポリッシュオイル」も、朝一度付けただけで一日中乾燥しない髪にしてくれるスタイリングオイル。このメーカーさんの製品は、枝毛ケアに有効なものが多い傾向ですね。

切れ毛をこれ以上増やさないためにできる3つのこと

切れ毛は毛先だけではなく、問題のある髪の部位全てで起こるリスクがあるため、枝毛よりも厄介なもの。切れ毛の予防とケアのためにできることは3つありますので、きれいに髪を伸ばすためにも、以下に挙げた3つの対策をしていきましょう。

  1. 髪の絡まりを無理にとかさない
  2. アルガンオイル(モロッカンオイル)で毎日ケアをする
  3. 美容院で髪を強くするトリートメントをしてもらう

①髪の絡まりを無理にとかさない

もともと髪が細い方や傷んだ髪は大変絡まりやすいものですが、無理にとかすことで切れ毛が増えてしまいます。最近では髪の絡まりを簡単にとかせる「タングルティーザー」というブラシもありますし、パドルブラシも絡みをとかしやすいのでおすすめです。

②アルガンオイル(モロッカンオイル)で毎日ケアをする

アルガンオイルには、髪を強くすることができるという他のオイルにはない性能が。それなりに値の張るヘアオイルではありますが、切れ毛に悩む髪には最適のヘアオイル。毎日継続して使用することで、強い髪を取り戻せます。

③美容院で髪を強くするトリートメントをしてもらう

切れ毛が頻発するほど弱ってしまった髪には、自宅でのトリートメントでは圧倒的に力不足。美容院に相談して、弱った髪を強くできるトリートメントをしてもらいましょう。

最近実施するサロンの増えた、特殊な酸とアイロンの熱を使う髪質ケアという技術は、弱った髪の体力を大きく底上げできる力を持つもの。切れ毛の予防・ケアどちらにも良い効果が期待できますので、本気で切れ毛の悩みを解決したい方は検討する価値があります。

まとめ

枝毛と切れ毛の原因は、どちらも髪の傷みであるという点では同じ。ですが枝毛が毛先の問題だけであるのに対し、切れ毛は髪全体で起こる厄介な問題

それぞれに適した具体的な対策もご紹介しましたので、本気できれいに髪を伸ばしたい方はぜひ参考にしてみてくださいね。

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この記事を監修した専門家

角谷滉一

  • ヘアケアマイスター1級
  • 健康管理士1級

都内の美容室『Re+(リプラス)』を運営する、管理美容師。美容と健康のスペシャリスト。専門知識のくわしさと洞察の深さに、業界内でも定評がある。

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