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サイエンスアクアとは具体的に何をする?内容と効果、デメリットを徹底解説!

角谷 滉一
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角谷 滉一
⇑でインスタもやってますので覗いてみてくださいね。 ヘア&頭皮ケアの専門家。都内で独立開業10年の現役美容師◆ヘアケアマイスター、健康管理士1級、色彩検定2級保有。
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「サイエンスアクア」についてのお悩み相談
私は自分の髪の毛を褒められるのが大好きなので髪の美しさには命をかけています!美容師さんも信頼している人にしか絶対に自分の髪をお任せしないし、普段からヘアケアは一切手を抜きません。

毎日時間も労力もしっかりとかけているので、美容師さんからも「いつも手入れのいい、きれいな髪だね」と褒められます。でも、もっと完璧な艶のある髪を目指しているので、髪に良いことならお金がかかっても、もっと何でもやりたいです。

最近インスタを眺めていると、「#髪質改善」や「#艶髪」という半端なく綺麗な髪を見かけるので、とても気になっています。調べていると「サイエンスアクア」という名前の髪質改善をよく見かけるのですが、他の髪質改善と何が違うのでしょうか?

みんな「ストレートのロングヘアの投稿ばかり」なのも、なんだかちょっと引っかかります。私は絶対に髪のことで失敗したくないので、興味はすごくありますが、内容がよくわからないので慎重になっています。繰り返した場合のデメリットも気になるので、「サイエンスアクア」について分かることを教えてください。

髪に対する自己投資の意識が高くて、日々努力を怠らないその姿勢が大変すばらしいですね!そして安易に見栄えのいい宣伝に飛びつかず、内容をしっかり見極めようとする慎重さもさすがの一言です。

サイエンスアクアとは、「グリオキシル酸」という成分と「ヘアアイロンの高熱」を活用するタイプの髪質改善ですが、「アルカリ電解水イオン水とアミノ酸のみでかける」という特徴を持った髪質改善技術。他の髪質改善技術との違いと、効果・持ち・お値段、具体的な工程や想定できるデメリットまで網羅して徹底解説していきます!

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サイエンスアクアと他の髪質改善の違いとは?

何をもって髪質改善とするのかという「髪質改善の定義」がないため、現在はそこら中に髪質改善という名のメニューがあふれている状況。なお現在、「髪質改善」と呼ばれている技術にはサイエンスアクアを含め、大きく分けて4種類存在します。

①「グリオキシル酸」という成分を使った髪質改善

この髪質改善とは、美容業界の専門用語で「酸熱トリートメント(酸トリ)」と呼ばれているものです。有効成分のグリオキシル酸は、ヨーロッパでは5年以上前から使われていた成分。ですが日本で医薬部外品として厚生労働省の認可が下りたのは2016年なので、まだ使われ始めてから歴史の浅い成分です。

酸トリとは、ある種の「酸」を髪に作用させてから髪の水分を抜く(高温のヘアアイロンをあてる)ことで、髪の中に新しい結合を作り出す技術。

これを行うことで弱い縮毛矯正のように「髪のクセを伸ばす効果」と同時に、傷んで乾きにくくなってしまった髪が「早く乾く髪」に変わります。しかもブリーチで傷んでしまった髪でも「ハリコシが復活する」という効果まで得られるので、これには驚きです。

髪の手触りやツヤも大変良くなり、持続性も1〜2ヶ月と長いので、従来の美容室で行なっていたメニュートリートメントとは違った、新しい価値のメニューとして注目されています。サイエンスアクアを活用した髪質改善も、使用する薬剤の成分には「グリオキシル酸」と「レブリン酸」「サリチル酸」が配合されているものです。

サイエンスアクアは酸熱トリートメントではない?

ちなみに「髪質改善の定義はない」とご説明したばかりですが、ここで大事なことを一つ。美容業界では現在「グリオキシル酸」「レブリン酸」「サリチル酸」その他「ある種の酸」が配合された製品と、ヘアアイロンを用いる技術のことが「酸熱トリートメント」だと定義されつつある流れの真っ最中。つまり酸熱トリートメント特有の成分が3種類も配合されている上に、仕上げに高熱のヘアアイロンも使うサイエンスアクアは「酸熱トリートメント」の一種に分類するのが至極当然の流れ

ですがメーカーはあくまで酸熱トリートメントではないとの主張。ここは解釈次第ですが、サイエンスアクアでの「アミノ酸」の一種には、グリオキシル酸も含まれるということに。

なおサイエンスアクアには「ある種の水の力で、髪のキューティクルの油分を柔らかくする」という独自の理論があり、精製水を電気分解した「アルカリ電解水」を用いるのが特徴の髪質改善です。

②縮毛矯正の一種の髪質改善

普通の縮毛矯正のパーマ液はアルカリ性〜弱アルカリ性ですが、そういったパーマ液とストレートアイロンを用いる縮毛矯正は、髪に大きな負担がかかることがあります。しかし、中には中性〜酸性で作用する特性を持ったパーマ液があり、それを活用した縮毛矯正のことを「髪質改善ストレート」と呼ぶ美容室も。

とはいえ、縮毛矯正の薬剤に何を使っているかはあなたには分からないことになりますし、「アイロンを使うトリートメント」だと説明されて仕上がりの髪の毛先がチリチリになってしまう人も後を絶ちません。髪質改善という言葉に踊らされず、冷静にメニューの内容に注意を払うことが大切です。

③システムトリートメントを使った髪質改善

これは従来からあった「美容室で、お金をかけてやってもらうトリートメント」のことです。別名「メニュートリートメント」と呼ばれます。髪の形そのものを変える力はありませんが、トリートメント成分が補給されることで髪のまとまりが良くなったり、艶が出るという効果が得られるものです。

年々いろんなメーカーから性能の良いメニュートリートメントが開発されているのは確かですが、中には今まで通りの内容でメニュー名だけを髪質改善と変える美容室も。望まない結果を招かないためにはその髪質改善でどういう効果が得られるのか、美容師に説明を求めましょう。

④ヘナを活用した髪質改善

草木染めで有名な「ヘナ」に含まれるタンニンの働きで、エイジングや髪の傷みでハリコシのなくなってしまった髪にハリコシを復活させるという内容の髪質改善です。持ちは良く、繰り返すことで効果が重ねがけされます。

しかしヘナ特有のにおいがあるのと、ヘナのハリコシで髪がややゴワつくので、元の髪質次第で好みは分かれる可能性が高いです。天然成分だけでできるのが特徴ですが、この髪質改善にはクセを伸ばす力はありません。

サイエンスアクアの料金(値段)の相場は?

美容室の裁量にゆだねられる部分ですが、サイエンスアクアのメニュー料金は通常のトリートメントよりもかなり高い価格に設定されている傾向が。普通のトリートメントとは全く「別のもの」だという付加価値と、ネームバリューによるブランド価格の上乗せ分のケースが多いです。

気になるお値段は13,000円から27,000円以上までと、かなりの価格幅が。メーカーの講習会を受けていなくても、美容室であればサイエンスアクアに使われる薬剤は購入できます。なお講習を受けた「サイエンスアクア認定店」は特に料金が高い傾向です。

ちなみにサイエンスアクアで使われる薬剤はほぼ一つなので、どんな髪の人に使う場合でも作業工程には大きな差がないことに。ですがもしも髪質改善で対応できない強い髪のクセがあるケースでは、縮毛矯正とサイエンスアクアを「併用」する必要が。しかしその場合は時間も長く、料金も更に高くなります。

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サイエンスアクアのメリットとデメリット

サイエンスアクア最大のメリットは、大変インスタ映えが良い「仕上がりの圧倒的な髪のツヤ」です!傷んだ髪は更に傷みやすくなるという悪循環に陥りますが、それをリセットできるのも非常に大きな恩恵。

ただし、サイエンスアクアのデメリットについてもしっかりと把握しておく必要があります。現在判明しているサイエンスアクアのデメリットは全部で9個。少し内容が長くなりますが、大事なことなので知らないと大損することになりかねません。

  1. 酸熱トリートメントと、基本的な仕組みが一緒
  2. 「アルカリ電解水」の安全性に疑問がある
  3. 皮膚にアレルギー反応を起こすことがある
  4. 料金が高い割に、持ちが短い
  5. パーマは緩んでしまう
  6. 「美容室で仕上がった髪」と「自分で乾かした髪」が違う
  7. 繰り返し行った場合のリスクが不明
  8. 縮毛矯正も行う場合は長時間かかる
  9. 使用する製品の「PHの幅」が極端に大きい

①酸熱トリートメントと基本的な仕組みが一緒

他のグリオキシル酸を使う髪質改善と最も大きく違うのは「アルカリ電解水を使用する」こと。ですが他にも数ある「酸と熱を使う髪質改善」と比較した際、その一点を除いて大きな違いは確認できないのが現実。

なお、酸と熱を活用するタイプの髪質改善は「グリオキシル酸の配合量の違い」によって髪の毛のクセの伸び具合、仕上がりの髪質が変わると言われています。しかしサイエンスアクアに限らず、肝心要となるグリオキシル酸の「配合量」はどのメーカーも明言したがらないという不自然極まりない事実も

②「アルカリ電解水」の安全性に疑問がある

サイエンスアクアに使われる「アルカリ電解水」はPH11.1なのに対し、「お掃除用のアルカリ電解水」のPHは12。つまりサイエンスアクアに用いられるアルカリ電解水とお掃除用のアルカリ電解水では、PHにほとんど差がないということに。

ですが「お掃除用のアルカリ電解水」は皮脂を落としたり肌を傷めてしまう作用を持っていますし、目に入っても危険なものです。サイエンスアクアがこれだけ高いPHのアルカリ電解水で本当に安全なのかどうか、非常に疑問が残ります。

③皮膚にアレルギー反応を起こすことがある

これはサイエンスアクアに限ったことではなく、他のグリオキシル酸を活用した髪質改善にも共通する懸念点ですが、グリオキシル酸が出回り始めた当初には一言も言われていなかった内容。私の担当したお客様でも後頭部がかぶれてしまった方がいたので、施術の際は十分に注意を払う必要性が。

最近になってから、配合されているグリオキシル酸に感作性(アレルギー反応を起こす可能性)があるという情報が流れるようになりました。まだまだ未解明のことも多い分野の技術なので、サイエンスアクアの施術を受ける場合は皮膚にアレルギー反応を起こすリスクがあることを理解しておきましょう。

④料金が高い割に、持ちが短い

髪質改善の中でも比較的メニュー料金が高いサイエンスアクアですが、髪のクセを伸ばす力・持ちともに、縮毛矯正には及びばないもの。髪質改善効果の持続期間は、元の髪質にもよりますが1か月~2か月です。

なおサイエンスアクアの髪質改善効果を持続させるためには、効果が切れる前に施術を繰り返す必要が。自分の髪質でサイエンスアクアがどのくらいの期間もつのか、担当美容師に見通しの説明を求めたほうが無難でしょう。

⑤パーマは緩んでしまう

販売しているディーラーさんの説明では「パーマが取れない」と言っていますが、実際に使うとパーマは緩んでしまいます。仕上げで髪に高温のアイロンを当てるのは、あくまで「水抜き」のためだとの説明。

とはいえ当然のことながら、高温のアイロン仕上げをした場合の方が熱のセット力による「その場でのツヤ」が得られるのがスタイリングの常識です。パーマがかかりたての髪に200度のストレートアイロンをしっかり通したら、パーマが緩んでしまうのも常識中の常識。

なお仕上げに高温のアイロンを使わなくても、髪質改善の効果は得られるとの説明です。しかし仕上げにストレートアイロンを通した場合と比べると、アイロンをしなかった場合の仕上がりのツヤは明らかに見劣りします。

⑥「美容室で仕上がった髪」と「自分で乾かした髪」が違う

もともとクセの弱い人は、自分で髪を乾かしても仕上がりの髪はほぼまっすぐになります。しかし、髪質改善で伸びきらないぐらいのクセがある髪の場合は、自分で乾かすと同じようなまっすぐにはならないもの。

たとえ自分で乾かして仕上がりがまっすぐになる人でも、ドライヤーでいつも通りの乾かし方をしただけでは全く同じ仕上がりにはならないのです詐欺とは言えませんが、インスタ映え偏重なのは明白な事実。

もしも美容室でセットされたときに近い、鏡面のようなツヤツヤストレートヘアにしたい場合は、自宅でのスタイリングもそれなりに頑張る必要があります。

⑦繰り返し行った場合のリスクが不明

サイエンスアクアに限らず、この「酸とアイロンの熱」を使う髪質改善は新しい技術のため、まだ判明していないリスクがある可能性が非常に高いもの。別の言い方をするとどんな髪が出来上がるのか、正確に分かっていない段階

「そんな不確かな状態で製品化なんてなんてするものなの?」と思われるかもしれませんが、美容室で扱う製品とは案外そんなものなのです。ちょっとビジネス的な話になりますが、特にこういった新しい分野で製品を出す場合、中小のメーカーさんは相場が固まる前に先行シェア、先行者利益を取るための「見切り発車」を行うことが。

つまり、メーカーさんとしては「髪質改善といえばウチの会社!」というブランドが欲しいということです。そのため、後になってから最初は判明していなかったデメリットが判明するというのは、美容の商材では珍しくないこと。アイロン縮毛矯正が出回り始めた初期の頃にも同様のことが起こっていましたし、新しいパーマの成分が製品化された場合にもよく起こることです。

⑧縮毛矯正も行う場合は長時間かかる

縮毛矯正とサイエンスアクアを同時に行う場合は、髪全体に最低2回のアイロンを入れる必要が生じます。その分工程も長くなり、施術時間も長時間になる傾向が。サイエンスアクアのみではなく、縮毛矯正の併用も必要なロングヘアの場合、4時間以上の長丁場を覚悟しましょう。

⑨使用する製品の「PHの幅」が極端に大きい

メインの製品として使われる「アミノアシッド」のPHは1.3の強酸性、アルカリ電解水のPHは11.1の強アルカリ性。これは化学的にかなり大きな振れ幅と分類されるもの。少し専門的な話をすると、髪は「4つの結合」で成り立っているものですが、PHが関係するのは「イオン結合」と呼ばれる髪内部の結合です。

例えば美容室でパーマやカラーを行う場合、薬剤の影響による髪への負担を和らげるために「中和」と呼ばれる処理が行われます。その際にあまり強い酸でアルカリを中和すると、髪に負担がかかるので良くないというのが一般的な毛髪化学の理論です。

しかし、サイエンスアクアの施術における「強アルカリ→強酸」の極端なPHの振れ幅が、髪に及ぼす未知の影響については一切触れられていません。そもそも、アルカリイオン水を使って「キューティクルの油を柔らかくする」というメーカーの独自理論自体、一般的な毛髪化学の常識から考えると相当な謎理論。残留シリコンを除去する、という説明ならばまだ納得できますが。

ビフォーアフター実証データの嘘と真実

メーカーは髪質改善の実証データとして美容師側に「電子顕微鏡による画像データ」を提示しています。しかし電子顕微鏡での実証を再現するなど、電子顕微鏡を保有しているごく一部の研究機関でしかできないこと

画像加工処理など、現代ではどの分野でも常習的に行われていることですし、はっきり言ってメーカーの言ったもん勝ちの世界。サロン現場の美容師には真偽の確かめようがないのです。

最近だとカラー剤で髪が染まっている電子顕微鏡の写真にもねつ造疑惑が囁かれるようになりました。これはヘアカラーの理論そのもの、前提が覆ってしまうような事態にもなりかねない問題。

つまり美容業界にはそのようなバックグラウンドも存在するので、たとえメーカー情報であっても真偽不明の「見えない部分」は残るということ。失敗を回避したい場合、本当に信用できる人からの情報以外は信用しない方が無難です。

目的によって違うサイエンスアクアのやり方(手順)

通常のサイエンスアクアの工程は以下の通りです。

  1. アルカリ電解水を髪につけてアイロンで熱を入れ、洗い流す
  2. 「グリオキシル酸」配合のクリームをつけて温める
  3. 洗い流して乾かす
  4. 200度前後のアイロンで、髪の水分を飛ばして仕上げる

縮毛矯正を同時に行う場合の工程は以下の通りです。アイロンの作業工程が多いので、最低4時間前後は必要となります。

  1. アルカリ電解水を髪につけてアイロン加温ののち、洗い流す
  2. 縮毛矯正をする
  3. 「グリオキシル酸」配合のクリームをつけて温める
  4. 洗い流して乾かす
  5. 200度前後のアイロンで髪の水分を飛ばして仕上げる

まとめ

髪に本気の方からのご質問だったので、こちらも徹底的にお答えしました。美容において、信用に足る情報とは何なのか?ということを今一度考えてみるための、良い機会になったのではないでしょうか。

サイエンスアクアに限らずですが、失敗を絶対に回避したい方はわからないことを曖昧にしないこと。大切な髪のためにも、「何がどうなってこうなるのか」という説明を美容師に求め、十分に納得のいく説明を受けた上でやるか、やらないかを判断しましょう!

 

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