髪の長さもあるし、1日100本抜けるのが普通と聞いても、この抜け毛が続いて本当に薄毛になってしまわないか心配…。
男性でなくとも、家のそこら中で抜け落ちた髪の毛を目にすると、女性は小さな不安が募るもの。
女性の薄毛悩みの原因はおおむね男性と一緒なのですが、女性の方がホルモンバランスを乱す原因が多いです。
特に産前産後や、年齢の節目節目でホルモンバランスに大きな乱れが起こることも、女性の薄毛特有の原因になりえます。
今回は女性の髪が薄くなる原因に徹底フォーカスした対策・対処法をお伝えしますので、ぜひ最後までお読みになってください。
女性ならでは・髪が薄くなる原因とは?
女性も男性も、髪が薄くなってしまう原因そのものに大きな違いはありません。
では女性と男性で何が違うのかというと、生活習慣そのものが男性とは違うことと、女性のほうがあらゆるストレスに対して、身体がデリケートに反応するからです。
女性の髪が薄くなる3つの原因と、男性と比較した女性特有の違いを具体的に解説します。
- ホルモンバランスの乱れ
- 目の酷使
- 髪に悪い生活習慣
女性ホルモンの乱れ
女性が正常な抜け毛の本数から逸脱した抜け毛を起こすほど、ホルモンバランスを乱すタイミングは2つあります。
産前産後の、急激なホルモンバランスの乱高下
よくある産後の抜け毛は、通常でしたら1年以内に収まるものです。
ですが年子を産んだり、高齢出産などの条件が合わさると、女性ホルモンバランスの乱れた状態が長期化してしまいます。
40歳から急激に減少する女性ホルモン量×心理的ストレスの負担
(引用元:オムロン公式サイト)
40代以降は女性ホルモンの分泌量そのものが減っていくので、女性ホルモンに守られていた髪のハリコシが失われ、細く抜けやすくなります。
そのうえ更年期・閉経というホルモンバランスの大きな変化だけでなく、自分の身体に起こる変化そのものが、女性にとってストレスを増大させるもの。
特に女性は心理的ストレスが身体の変化として表れやすいので、人によっては「髪が薄くなる」という形で出てしまうことがあります。
目を酷使する日常が原因で、頭皮の血流が低下
髪の毛は血流に乗って運ばれてくる栄養を、毛根にある毛乳頭という部分から吸収して成長していきます。
ですがPCのディスプレイを見る仕事やスマホを眺め続けていると、自ずと目を使いすぎで肩から上全てが血行不良に。
またストレスを感じるだけでも交感神経が活発になり、血管を収縮させて血流はますます悪くなります。
血流の低下した状態が慢性化すると髪に栄養が届きにくくなるので、おのずと抜け毛増加につながってしまうのです。
無意識のうちに陥っていく、髪に悪い不規則な生活
本来は自分の髪のために、やるべきことを後回しにするのが忙しい女性の日常です。
しかしそれを続けていると、自然と就寝時刻は後ろ倒し・食事の内容も適当化してしまいます。
睡眠不足や不規則な生活は女性ホルモンのバランスを乱すので、たとえ女性であっても薄毛の原因に繋がるのです。
特に寝る前のスマホ浸りは睡眠の質を著しく落とし、細胞の修復と再生を促す「成長ホルモン」の分泌を妨げ、健康な髪が育ちにくくなります。
女性に多い薄毛の3つのタイプ
女性に見られる薄毛の種類は3つあり、びまん性脱毛・FAGA(女性男性型脱毛)・牽引性(けんいんせい)脱毛などがあります。
特に50代前後の女性の場合、ホルモンバランスが関係するびまん性脱毛の可能性が濃厚です。
- びまん性脱毛
- FAGA
- けん引性脱毛
びまん性脱毛
頭全体の髪の量が薄くなり、毛が細くなるのがびまん性脱毛です。
男性の薄毛が頭頂部や生え際から始まるのと比較して、女性のびまん性脱毛の薄毛は頭部全体なのが特徴的。
びまん性脱毛は更年期前後の女性に多く見られ、頭全体が薄毛になるパターン・前髪が薄くなるパターン両方が存在します。
悩み事を抱えたままで感じる慢性的なストレス、本来女性の髪に必要な栄養が不足していることもびまん性脱毛の一因です。
FAGA(女性男性型脱毛)
40代以降の女性に見られることが多い薄毛のタイプがFAGA(女性男性型脱毛)です。
はっきりとした原因はまだ特定されていませんが、加齢により女性ホルモンが低下することで、相対的に男性ホルモンが優位になることが原因と考えられています。
FAGAはとりわけ、頭頂部の広い範囲で髪が薄くなるのが特徴的です。
男性によく見られる、頭頂部の薄毛と似た状態が更年期以降の女性にも表れます。
牽引(けんいん)性脱毛
髪を結んだり、引っ張ったりすることで毛根が委縮してしまい、部分的に髪が薄くなるのが牽引(けんいん)性脱毛です。
毎日同じ位置でギュッと髪を結んでいたり、アイロンで癖を引っ張る力が毛根の負担となって髪が薄くなります。
髪のまとめ方で引っ張らないように工夫をする、ときどきアイロンをお休みするなどして、毛根にかかる負担を減らす対策が必要です。
女性専用・今日からできる5つの薄毛ケア方法
まずは女性の薄毛の原因に大きく関わる、女性ホルモンのバランスを整えるのが薄毛ケアのファーストステップです。
髪が薄くならないために何をケアしていけば良いのか、具体的な5つの対策をお伝えします。
- ホルモンバランスを整える食事
- 睡眠のとり方の改善
- 育毛・頭皮ケア効果のあるシャンプーなどを使う
女性ホルモンのバランスを整える食事
栄養はバランスよくまんべんなく摂ることが最も大切。
このことを念頭に、女性ホルモンのバランスを整える効果のある食品を取り入れてみましょう。
女性ホルモンのもとになるコレステロールの摂取
魚・肉・卵・乳製品などの動物性タンパク質は、女性ホルモンのもとになるコレステロールが含まれています。
毎食手のひらサイズの肉か魚をプラスすると、必要量のコレステロールが摂取しやすいです。
エストロゲンと似た働きをする大豆製品
豆乳・納豆・豆腐などの大豆製品に含まれるイソフラボンは、女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをします。
エストロゲンは女性らしい体作りにはもちろん、豊かな髪にも欠かせない成分。
年齢と共に減少してしまうエストロゲンを補うように、意識してイソフラボンを摂りましょう。
(※イソフラボンの過剰摂取が体質に合わない人もいます)
成長ホルモンを促す睡眠の取りかた
寝ている間に分泌される「成長ホルモン」は、体の様々な組織を修復するホルモン。
成長ホルモンは髪に栄養を与えるはたらきをしている、毛母細胞にもアプローチします。
睡眠不足で成長ホルモンが不足すると、髪に栄養を与える毛母細胞のはたらきが弱くなり、薄毛の原因に。
仕事と家事でなかなか早く寝られない方も、なるべくまとまった6時間以上の睡眠時間だけは確保してみてください。
自分なりのストレスの発散方法をいくつか持っておく
女性の身体はストレスへ敏感に反応しますから、薄毛予防のためにもストレスの発散手段が必要です。
とはいえスマホのブルーライトは睡眠の質を落としますから、スマホを見ないアナログのストレス発散方法を持っておきたいところ。
髪が薄くなるのを防ぐのにおすすめのストレス発散方法は、瞑想やアロマテラピー、バスタイムの充実です。
運動習慣のない人に「今日から運動やりましょう!」といっても、なかなか難しいと思います。
なのでまずは、心身を深くリラックスさせられる方法から無理なく実践してみましょう。
女性用育毛シャンプーで頭皮環境を整える
女性用育毛シャンプーとは、保湿・血行促進・抗炎症作用のある成分が配合されているシャンプーです。
頭皮や髪の毛を清潔するだけでなく、女性が健康な髪を育てる頭皮環境づくりの手助けをしてくれます。
男性用育毛シャンプーと比較して、女性用育毛シャンプーの洗浄効果はマイルド。
また、配合された成分によって、期待できる育毛シャンプーの効果が違ってきます。
女性用の育毛剤で毛根に栄養を与える
育毛シャンプーとぜひセットで使いたいのが女性用育毛剤。
女性用育毛剤は頭皮に潤いを与え、頭皮の血行を促進させて毛母細胞に栄養を行き渡らせます。
そして育毛シャンプー同様の理由で、必ず女性用の育毛剤を使用しましょう。
男性用育毛剤の主な目的は余分な皮脂を取り除くことで、女性用育毛剤とは真逆の目的で作られています。
女性が男性用育毛剤を使用すると、乾燥やフケかゆみの原因にもなりますので間違えないようにしましょう。
まとめ
年齢を重ねていくに連れて、ボリュームが減っていく髪の毛。
しょうがないとはわかっていても、どうにかしたいと思うのも良く分かります。
女性の髪が薄くなってしまう原因は、女性ホルモンのアンバランスが大きな要素。
なのでまず女性ホルモン生成に必要な栄養素は足りているかチェックしたいところです。
さらに薄毛をケアするためには、今より良い頭皮環境へ整えることも大切です。
女性用育毛シャンプー・育毛剤で弱っていく髪へ積極的に働きかけ、健康な髪が生えやすい頭皮環境を作っていきましょう。
できることからで良いので、抜けない髪を守れる習慣にケアしてみてください。
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